たまり始めた仕事をしようと思い
午前1時に起き出したものの
目覚ましのコーヒーを飲むあいだだけと
自分に約束した
伝記読み散らかしの続きが
矢沢永吉再読に進んでしまい
コーヒーを二杯三杯と
おかわりをしてしまう
例の
糸井重里がインタビューして構成した
『成りあがり』だ
何度読み返しても面白い
井深大
本田宗一郎
盛田昭夫
矢沢永吉
不思議な共通項を発見
1999年
蒲郡沖の
ニッポンチャレンジのBボート
ジブンの担当する
何トンものロードが掛かった
メインシートが巻かれた
特大ウインチの上に手を置いた矢沢さんに
そこがどんなに危険なところかを
優しく注意して安全な掴まり場所を
教えてあげて
そのテストセーリング中
いくつか言葉を交わすようになった
あのとき
ウインチの上に置かれた矢沢永吉の指は
我々セーラーのガサガサの指とは異なって
繊細で上品でつるっつるで
これが本物のミュージャンの指なんだなと
とても深く驚いた
その何年かあとに東京で
ユニクロのポスターの写真撮影で
矢沢永吉とスタジオで顔を合わせたが
もうジブンの顔など覚えてはいてくれなかった
当たり前だけどな
そんなことを思い出したりしながら
成りあがりを読み終えたときには
明るい朝日が眩しい完全な朝
仕事しなさいよ！
昼
久しぶりに
葉山鳥ぎんに釜めし
そのあと山にあがって
コーヒー
遅い夕方
鎌倉のプール