ワイタンギ

2013年01月27日 | 風の旅人日乗
ベイオブアイランド・セーリングウイークは
ベイオブアイランドの島々が浮かぶ海で行なわれる。



レースの途中やマリーナへの行き帰りに、
ワイタンギの沖を通る。

1840年にマオリ民族と大英帝国との間で、
ここワイタンギで条約が交わされ
それはワイタンギ条約として知られていて
その条約が交わされた日、2月6日は、
ワイタンギ・デイというニュージーランドの祝日になっている。

1000年前からこの島々に平和に住み続けてきたマオリの人たち。
わずか200年ちょっと前にこの島々を「発見した!」と宣言して、
勝手に続々と不法侵入してきたヨーロッパ人たち。

この島々の先住権者はどちらなのか、
どちらがどちらの土地所有権を優先させなければいけないか、
誰にでも分かりそうなものだが、
実際は、大英帝国側にえらく有利な不平等条約だったワイタンギ条約。

大英帝国側は、本来マオリ語にはない単語を、
英語に沿って無理に造語し、それを条約に織り込む。
その言葉をマオリの首長が間違って解釈し、条約にサインした。

しかもその裏には、
先住民であるマオリ民族を、将来的に完全に抹殺することを企む、
大英帝国のさらなる恐るべき策謀があったことを、
今回のベイオブアイランド・セーリングウイークに
乗せていただいた艇のオーナー(ヨーロッパ人)から教わった。


この写真は2010年に別の場所で撮影したもの。
ニュージーランドで開催されたロウイングの世界選手権で、
マオリの人たちが自分たちのカヌーに乗って会場を訪問し
外国から来た選手たちを歓迎するセレモニー。


国土のことに関してはね、
ワタクシたちも、慎重に行動しなきゃいけないね。

これまでその国土を守ってきた先祖に報いるためにも、
これからそこで暮らさなきゃならない子孫の幸せのためにも、ね。


本日も、〆の写真はキウイフルーツ畑じゃ。
なにせ、すっかり驚いたものでな。
明日も出すよ。

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