日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

実践NISA講座 その2

2015年06月07日 | 日記

 実践NISA講座 その2

 

1.ここに書くことは、株の初心者がそれ以上の初心者のために、いわば高校で言えば

3年生が、大学で言えば4年生が新入生のためにサークルや学校のガイダンスを行うよ

うなもので、株の扱いに手慣れた方からすれば全く取るに足らない程のものでしかあり

ません。その点に御留意ください。

 

2.6月5日にアメリカの雇用統計が発表されました。それによりますと、「5月の非

農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比28万人増(ブルームバー

グ)」で、「ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、労働市場の改善が一層進んだ場合、

金融当局が年内に利上げを開始する可能性はなお高いとの認識」を示されました(同)。

 

3.アメリカが利上げを行なえば、世界の資金がシフトします。それに備えたポジショ

ンを取らなければなりません。このシフトによって日本の株式がどのような値動きをす

るのか、私にも分かりません。過去には、新興国の株が下がり、アメリカの株も下がる

ことによって、円が買われた時もあったようですが、現在の円にそのような信認が得ら

れるかといえば、そのようにしなければいけないというのが精一杯の所です。

 

4.日本の株式市場におけるGPIFの買い支えと日銀のETF買いによって、日本の

株は下げないということが分かれば、ヨーロッパの余剰資金の流入が引き続き続くとい

うことも期待できますが、既に日経平均は上値にありますので、これ以上の上昇はバブ

ルとなります。一度、健全に値を下げて調整が必要な時であるとも言えます(蛇足の自

問ですが、これを行うことのできる人々の社会はクラッシュを起さない社会だと思うの

ですが、政策によって行う以外の方法がありましょうか?)。

 

5.とにかく私達は下げの局面に備えなければなりません。そのポジションの取り方で

すが、私は、バフェット氏流が良いと思います。氏の投資スタイルを簡単に言えば、

「社会の発展に有益であり、社会の人々の欲求を満たす活動を行っている企業を人々は

選好し、投資基準としてこれを選好する」というスタンスだと思っています。その基準

が、「自分がその企業の行動を理解でき、良いと思うもの」だと言えます。そしてその

企業の株式を長期に保有するという姿勢です。

ここでは氏の利益確定の方法の詳細はまだ分かっていないのでそれについては保留とし

ます。現在の上げ相場で、持ち株が値を上げたら売る。下げ相場では、いつでもを買

える形で資金を保有し、自分の選好基準に合う企業の株を底値で買う。或いは、底値圏

で買った持ち株を下げ相場でも持ち続け、値が戻すのを待つ。のどちらかだと思いま

す。下げ局面での信用空売りは、私にはまだその力量はありません。少額投資では追証

を求められたら、許容資金のリミットを直ぐ越てしまうというリスクがありますの

で、これは上級者向けの方法です。

 

6.投資家といえば、ソロス氏がいらっしゃいます。ソロス氏はカール・ポパー教授の

弟子であり、カール・ポパー教授を私は受け入れましたので、とても親近感を持ってい

ます。氏については、また機会がありましたら書きます。皆様の幸運をお祈りいたしま

す。

 

 

             青空と白い雲

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする