大阪「都」構想について その2
大阪府の「特別区設置」=「大阪『都』構想」に反対することは、国際社会において日
本が名誉ある自由主義と民主主義の国家であることを示し、また、日本国の国民と政治
家の資質の健全性を示す証しである。
1.私は、4月30日のブログで、都市行政の善き在り方の本質と、「大阪『都』構
想」の効能書のデコレーションによって見えなくなっている「大阪『都』構想」を実施
した場合の真の受益者について書きました。
2.国家や都市の行政の在り方は、多元的でチャンネルを多く持ち、それらの課題に応
(こた)えて何かを生み出そうとする人々が多く存在する社会の方が、行政が単一的で
ありモノポリー(独占)的な場合の社会よりも、キャパシティは高く、多くのものを生
み出し、社会は豊かになります。これは今の日本ではほとんどの人が知っていることで
す。それを繰り返し述べるには理由があります。ひとつ、皆さんに考えて欲(ほ)しい
のですが、行政や政権が単一的であり、モノポリー(独占)的であることは、その行政
や政権は、人々に対して「専横」になりやすいということです。具体的な例を挙げなく
ても、世界を見渡して納得いただけると思います。
3.そして実にまさに、「大阪『都』構想」の実施のプロセスには、住民投票というプ
ロセスを経ることによって、それが賛成多数を得れば、「住民の賛成を得た」というお
墨付きを持つことになる専横的行政の実施のプロセスが見て取れるのです。それ故、大
阪市の皆さんが反対され、自民党大阪府連の皆さんや、政党の皆さんが反対されていま
す。そして私も、日本の現在と将来にかかわる大事と思い、反対しています。そして、
またこれは、国際社会において、自分たちの国が自由主義国家であり民主主義国家であ
るという、名誉ある地位を占めようとする日本国の住民と政治家のその資質の健全性を
示す証しでもあります。事実そうなのです。
4.維新の会と党の諸君は、「維新」という言葉によって、自分たちは日本の「志士」
であると錯覚しているのかも知れません。そしてその錯覚はまぶしく、私が、今、書い
たことに気付いていないのかも知れません。ならば、気付いてください。そして、5月
17日の住民投票では、維新の会や党の在籍者であっても、「反対」と書いてくださ
い。諸君は、むしろ、国政や自治体に活躍の場を見出そうとされるより、民間にあって
私企業を興(おこ)され、納税者として縦横に活躍される方が、社会トータルの経済的
厚生の総量は増加すると、私は考えています。民間企業のガバナンスのあり方は、起業
家が自由にデザインすることができます。そして、進出する地域、国々の慣習や法令に
は従うと同時に、自らを律する企業倫理やコンプライアンスを高々と掲げる企業行動を
行うことによって、その地域や国々を豊かにすることができます。国境はありません。
そして、社会が豊かであることはどういうことか、よくよく考えてください。よろしく
お願い致します。
5.結語
大阪市民の皆様、来たる5月17日(日曜)の「特別区設置住民投票」では、老若男
女、声かけあってこぞって投票所に出かけられ、「反対」とお書きください。
お願い: 再び、この記事の拡散をお願い致します。
文責 : 前田子六(正治)
e-mail : shouji_zen @ybb.ne.jp
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