日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

イーロン・マスク(氏)効果

2024年11月30日 | 日記

 

1.アメリカ大統領選挙ではトランプ氏が勝利しました。日本では「もしトラ」などと言われ、その誕生には懐疑感を示す人が多い人でした。しかし、勝ちました。この誕生には、私は、イーロン・マスク(氏)効果があると考えています。

 

2.イーロン・マスク氏の業績には、宇宙船とロケットのスペースX社、宇宙通信網のスターリンク、電気自動車のテスラ、情報媒体(SNS)のX(旧・ツイッター)社があります。マスク氏はこれらの事業の基礎となる技術の発明・発見者ではありません。しかし、その技術が人類の発展史において限りない恩恵をもたらすものであるということを見抜いて、事業として成功させた人です。

 

3.アメリカには、雷が電気であることを発見したベンジャミン・フランクリン氏がいます。彼は、アメリカ建国の父の一人と言われ、独立宣言起草委員の一人です。

 

4.二人に共通していることは、科学の知見に対して探求心があり、立てた知見を実際に形として成し遂げていることです。イーロン・マスク氏は、今後、政治への道へと進み(次のトランプ政権では、既に「政府効率化省」のトップへの起用が決まっています)、トランプ政権の次では大統領を目指すものと思われます。

しかし、彼の宗教観は、アインシュタインと同じ「スピノザの神=自然=宇宙がなりゆくままにある姿にする力」にあるとも、幼児洗礼を受けられているとも言います。御自分が洗礼を受けられた宗派を通し、或いは、新たな宗派によって、魂の再生を求められ、イエス・キリストが父と呼ばれた神とイエス・キリストの愛と慈しみの道に御自分があることを、はっきりと述べ伝えられることが必要です。これが召命です。

 

5.次に、トランプ氏と日本の石破・現首相の宗教について考えます。御二人ともプロテスタントのカルヴァン長老派だと言います。しかし、アメリカ人から見てその礼拝の歴史には、彼らと日本では、殉教者でもない限り、相違があります。これを石破首相は弁(わきま)えられなければなりません。その上で、首相職を「わが使命」と強く信じられて臨むトランプ氏との会談がありましょう。巷間言われているように、安易に「宗教的心情が一致する」ものではありません。努力が必要です。

 

6.また、政策的には、トランプ氏は、マスク氏が「連邦予算を2兆ドル削減できる」と言っているように、小さい政府志向です。一方、石破首相が実現されたい政策には、防災庁の設置と地方創生にあり、どちらかと言えば、政府は大きくて良いと、思われているようです。これは政府の予算規模を大きくします。この大きくなった予算規模を今までは国債で賄ってきました。そして膨らんだ借金があります。日米とも同じ課題を抱えているのです。この日米の、思考の波長も異なる首脳が、何を解決されるのか? 一点、言えることがあります。現在も今後も、強固な日米同盟の上に両国の繁栄があります。両国の繁栄が第一です。

 

7.良好な政策と関係を築かれることを願ってやみません。

 

 柿の実

 西から見た大学通り

 

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