日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

10年の年月

2014年07月27日 | 日記

10年の年月

 

A.はじめに 近況

1.パソコンを1台調達する必要があり、9年前のノートパソコン(Windows XP)を

Windows7にアップグレードすることにしました。思いのほか手間がかかりました。原因

は、1)80GしかないHDDをCとDに分割しており、Windows 7をインストールするC

の領域にまったく空きがなかったことと、2)DVDドライブの読み込みレジストリーが壊

れており、外付けDVDドライブも使用できなかったことにあります。

 

2.そこで、パソコンをリカバリーしてみることにしました。正解でした。リカバリーの過

で、パーテンションを一つにし、DVDドライブは正常に復帰しました。7へのアップグ

レードによって、無線LANの機能や指紋認証の機能は失ってしまいましたが、今は、US

Bメモリーを速度アップに使用することで、ほぼ普通に使えています。

 

3.ノートは2005年に購入したものです。私の知る当時と現在を概観してみたいと思い

す。

 

4.私は、技術が拠(よ)って立つ考え方(バックボーン)はとっても大事だと考えていま

す。技術は人の自由に資するものでなければならないと考えています。言葉を変えれば、人

は、人が社会に対して自らの責任を取って行動することを保障する自主義の立場に立って

仕事をしなければならないと考えているのです。

 

5.ここで、私は、人が、人間らしくありたい、自由でありたいと思い生活し行動するその

日々振る舞いの根幹にある、普段は意識しないがおそらく社会通念として据えられている

であろう私達の社会の人間のバックボーンである「自由」とは、「人がしてらの

任を取って行動すること」であり、その社会は、「人が社会に対して自らの責任を取って

動することを保障する会である」と定義します。ここには、行動に対する責任との行

を保障する社会という相関があります。

 

6.何故、このように自由を再定義しようとするのでしょうか?産業革命以来、人間が発

明・発見した技術のあり方が、人間の社会のあり方を牽引したというより、決めてきまし

た。そして確実に20世紀末までは技術は人間が使用するものでした。そして21世紀はコ

ンピューター社会となりました。コンピューター社会となっても、技術は人間が使用するも

のでなければならないというのが、今後も続く人間社会の命題です。

 

7.しかし、コンピューター社会となって、この社会は、コンピューターが人間の必需品で

るだけに、例えばAさんが、自分では自分のコンピューターを自分の思いのままに使用し

ていると思っていても、そのコンピューターは誰かに管理されていて、ある時、Aさんは自

分のコンピューターを使用して作ったと思っている設計図やデーターや作品に全く関与でき

なくなくなるという事態すら、生じさせることができるという社会となりました。また、シ

ステムの構成によっては、マスターコンピューターがその社会のすべてのコンピューターを

管理するというシステムも作ることができます。かっておぞましいと思われた1台のコンピ

ューターが人間社会を管理するSF社会の実現です。そしてこれはSF小説の絵空事ではな

くなりつつあるのも事実です。そうなる前に、私たちは、コンピューター社会における自由

とはどのようなものか、今一度、頭の底に叩き込み、同時に社会のコンセンサスを作って行

く必用があります。そういった時代に私たちの時代は入っています。

 

8.技術者は、コンピューターシステムをどのようなものにでも作ることができます。で

るが故に、技術者は自由主義者でなければならないのです。ここで言う自由の概念に

は、善の概念を含んでいます。少し話を面白くするために、マイクロソフト社を俎上(そじ

ょう)に挙(あ)げさせてもらいますが、私見ではマイクロソフトは自由主義者の集団でな

ければならないということです。マイクロソフトは、今春から5月にかけプログラムの脆弱

性が攻撃され、インターネット・エクスプローラの不使用を呼びかける報道さえあるほどで

した。また、中華人民共和国ではXPのサポートを延長しました。Webを見ますとその国

でのXPのユーザーは2億という数字があります。マイクロソフトはこの国でどんな態度を

とるのでしょう。

やはり商業会社ですから、自社のプログラムに対する中華人民共和国発の攻撃を回避できる

あろうという無形の利益期待(こんなことを書いてごめんなさい、しかしこのコストは大

きいのです。そしてこの「攻撃回避コスト」を考えると、中華人民共和国が如何にならず

者国家であるかよく分かります。日本の企業に対しては反日デモで現地事業所を破壊し、マ

イクロソフトのようなソフト会社に対してはハッカー攻撃を加えて威嚇する。前も書きまし

たが、悪徳代官国家の面目躍如です)と、客先満足度を最大にし、自社の利益を最大にする

というマネジメントの観点から、中国共産党仕様のソフトを提供するのでしょうか?マイク

ロソフトは、今、これからの100年に向けた企業ヴィジョンの再構築期にあります。どの

ようにアメリカン・スピリッツを見せてくれるか楽しみです。

 

9.私は、最近知ったのですが、アメリカン・スピリッツの一つに、「一人も戦場に置き去

にしない」というのがあります。私はこの考え方は好きです。そして、この考え方からす

ると功利主義的な解は出てこないのです。

  

B.日本の現在

1.日本の企業は、人が10年前に考えていたことを可能にする技術を、すべて備えていま

す。試しに、ご自分で何か夢想だと思われるようなことまで含て想像してみてください。

必ずそれを可能なようにする手がかりは何らかの形で得られるはずです。人は無力ではない

のです。人は無力だと思っている人は、それは思い込みに過ぎません。

 

2.私がこれを確信したのは、PCにWindows7をインストールし、メール設定を終え、受

したメールに、NECの技術を述べたものがあり、その内容を見てのことです。それは、

物理サーバーの上に仮想サーバーを構築し、そのサーバー上に現実のデーターを集積し、現

実に生じている問題点と解決策を可視化しようとするシステムの紹介でした。NECではこ

れを“SDN(Software-Defined Networking” と呼んでいます。NECのサイトでは、

『SDN活用研究所』というイラストで紹介しています。企業の技術はここまで進んでいま

す。

 

3.私に何故これがすごいものだと考えることができるかと言いますと、私は、10年ほど

前、機械システムの故障予知と社会インフラの危険予知システムのようなものを考えていま

た。IT関連の展示会に足しげく通い、システムについては、大学の先生にお願いして、

研究室で、「ある事象に対してその限界値を越えたら外部に発信する」プログラムを作って

いただきました。そしてそれを試作し、製品化しようとしていました。そこで、思案の末、

この試作と製品化への見通しを、故郷のラジコンヘリで著名な会社に尋ねました。返事は、

新しい技術ではないので自分の所ではできないというものでした。しかし、私は諦めたわけ

ではなく、また食べてもいかなければなりませんので、他の会社の世話になり、開発する道

を取りました。しかし。またしかしと書かなければならないのが残念ですが、私が資料を見

せた者は、議案として発案することなく、そそくさとプログラムをコピーして他社に移って

しまい、プログラムは引き出しの中で眠ってしまう仕儀となってしまいました。プログラム

を私が製品化しなかったことに対し、このプログラムを作って頂いた大学の先生と研究室の

方々に対し、私は、今でも、申し訳なく思い、お詫びの気持ちを持っています。しかしま

た、私は無力ではありません。もっと大きな社会システムやプログラムの中で生かせば良い

と考えています。このような下地がありますため、NECのシステムが素晴しいもので

ると言えるのです。(後記:今では、社会のインフラの診断については、衛星を使用して行

う技術の開発が進んでいます。2019.9.7) 

 

C.再び、我がことに戻って

1.我がことに戻ります。

 

2.今年の5月以降に遭遇した経験から、レンタルサーバーを脱し、自前のサーバーへと移

することにしました。選択したのは富士通です。PRIMERGY TX100 S3(小型式は省略

します)といいます。仕様も調べました。アマゾンで¥34800(前夜まで¥29800

でした。しかし発送は北海道の業者さんで、キーボードとマウス、それに来年4月末までの

メーカー保証書が付いていたので、「良し」とします。ただし、ソフトは付いていませ

ん。)の同型機が、NTTグループの“NTT-X Store”では¥19800(完売済

み)でした。この“NTT-X Store” (http://nttxstore.jp/)はお薦めできるサ

イトです。

富士通は、将来、サーバーを制するかもしれません。このブログを読んでいただ

いている方は、文系の方が多いと思いますので、技術系情報サイトも紹介しておきます。安

全のため、ジャンプせずにご自分でアドレスを入力してください。

http://eetimes.jp/ee/root/

http://www.gicho.co.jp/

 

3.現在、レンタルサーバーで2本ホームページをアップロードしています。それぞれの

契約は、1本は8月で、1本は来年の5月末までです。(後記:この2本は、1本の

公開を取りやめ、1本は今も同じレンタルサーバーを使って公開しています。CentOS

7というフリーソフトで動くマシンを作ったのですが、初期設定の段階で、私が設定したも

のではないパスワードを外部から入力され、乗っ取られてしまいました。これに懲り、ソフ

トはマイクロソフトのものを使うこにし、サーバーは同じレンルサーバーを使っていま

す。2019.9.8)


 

             ヒマワリ

 

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