日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

中国共産党を倒すことは正義か?

2013年11月26日 | 日記

中国共産党を倒すことは正義か?

 

A.中国共産党を倒すことは正義でしょうか?

 

1.それは正義です。少なくとも、インド、日本、フィリピン、ロシア、チベット、ベ

トナム、新疆ウイグル地区、そして中華民国と中国自身の人々にとって、利益となりま

す。これらの地域で、中国共産党とその政府が行ってきたことは、次のように分類する

ことができます。 ①.国境を巡って言いがかりをつける。 ②.少数民族の人々を虐殺

する。③.独善主義の法と支配を弱者に押し付ける、④.こっそりと領海法を作り、領

土宣言を行って領海・領土を増やす。⑤.自国の改革派や人権に基づく要求や請求する

人たちを虐殺し、弾圧する。 ⑥.彼らは自分の非を隠すため、ジキルとハイドよう

に二面の顔を持ち、特に日本人に対してネチネチと敵性イメージを作り続けてそれを自

国と世界に宣伝し、自分を善人に装う。そして、これらのことを中国共産党とその軍と

政府が行う時の条件は、相手が弱者であること、何らかの事情で相手が弱い立場の状況

にあることです。彼らはそれを見定めたうえで行います。自分が軍事的に下位にあると

きは行いません。それ故、アメリカやヨーロッパ諸国に対しては、まだ行わないのです。

 

2.こうやって書いてみると、中国共産党とその軍と政府が、どのような集団であるか

浮かび上がって来ます。彼らのやり方を、「新帝国主義」と呼ぶのが通り相場となって

いますが、むしろ、「悪代官国家」と呼ぶのがふさわしいようです。悪代官は、洋の東

西、歴史のいつの時代も倒されて来ました。今年8月、中国版ツイッタ―、ウェイボー

で、元ボクシング世界チャンピオンのマイク・イソン氏が、「中国で一番、喧嘩の強

い奴は誰だ?」と、呟(つぶや)いた所、「それは、城管(都市管理法執行隊)だ」、

という書き込みのあったことが、Web上で話題となっていました。中国の人々は自国

の状態をよく知っていて、それを風刺や諧謔にして笑い飛ばして暮していると言いま

 

3.次に人口から見ます。先に挙げた国々の人口の合計は、概算で30億4500万人

です。世界の人口が、2012年で70億人と言われていますから、その約43,5%

に当ります。中国共産党員が約8500万人です。単純計算で30億4500万人から

8500万人を減算すると、29億6000万人となります。しかし、中国社会がクラ

ッシュしない政体変更を計画しそれを実施すれば、中国の人口の1~5%の人々はその

権益を失うかもしれませんが、人口としてはそのまま保持されます。従って、中国社会

が、今の共産党による一党独裁制度から、多党制と、選挙による議会制民主主義と政策

の執行制度を採択することによって得ることになる新社会の世界に及ぼすであろう便益

を受けることになる人々に、この地域の人口分の30億4500万人を計上することは

何ら差支えありません。また、私達は、新しい便益を生むことはあってもそれを損失さ

せることの無い方法を考え、その努力をしなければならないのです。

 

4.次に正義を考えます。私達は、民主主義、議会制、選挙、対話、公平、基本的人権

と言ったものに価値を置き、社会がそれを実現するものであることに努めます。民主主

義、議会制、選挙、対話、公平、基本的人権などは、人類が歴史の中で抱(いだ)くに

至った普遍的な価値です。正義とは普遍的な価値を実現する行動です。ここでは個人が

価値とするものについては触れません。個人が価値とするものは多様であり、場合によ

ってはその価値の実現が個人と個人、或いは、集団間の対立を生み出したりします。そ

れ故に、その上に社会の普遍的な価値とその実現があります。私はこのように考えてい

ます。

 

5.では、中国共産党の人々の正義とはどのようなものなのでしょうか?彼らも私達と

同じように正義の意識を持ちます。しかし、正義を行うにあたってその価値とするもの

は、私達が価値とするものとは異なります。彼らが価値とするものは、党とその決定で

あり、それによって作り出して来た一党独裁という支配の体系、即ち、国家です。換言

すれば、彼らにとって、彼らの作った国が正義となります。これを更に換言すれば、彼

らにとって、彼らの論理と世界を実行することが、彼らの正義となります。これを彼ら

は延安の支配地から延々と行って来ました。尖閣列島をめぐる彼らの理不尽な態度と論

法は、延安以来のものを現代の日本人に対して振る舞うまで、彼らが強大になったこと

を示します。これが彼らの実像です。そして、既にお分りいただけると思いますが、彼

は暴力=武力に価値を認めます。それ故、彼らの国家は軍事国家となります。

 

6.このような中国の実情にあって、既に、中国には自由と基本的人権の普遍的な価値

の実現に向けて行動を起こした人々が存在します。彼らは中国の希望です。彼らは新た

な政治制度の担い手となります。また、中国共産党員の中にも、自分たちの正義の実像

は上記の1に書いたところのものであることに気付いて、党の改革に身を捨てて取り

組もうとする人々が現れることは、あり得ない話ではありません。彼らは分党の道を選

ぶかもしれません。そして、内戦を避け、二重権力の混乱を避けるため、選挙による選

択を提案するかもしれません。また更に、権利の意識に目覚めた共産党員以外の人々

は、請願から自分たちの政治参加の方法を語りはじめることでしょう。そして、社会は

人々の希望があふれ、それを受け入れるものでなるでしょう。そのためにも、中国社会

の共産党による一党独裁は、改められねばならないのです。

  

B.日本の役割

 

1.正義は我々の側にあります。しかし、日本の役割を語るにあたって、最初に、今後

日本が置かれるであろう状況は、厳しいものであることの認識から始めなければなりま

せん。

 

2.11月23日、中華人民共和国は尖閣列島上空に彼らの防空識別圏を設定しまし

た。これは、彼らが尖閣上空を彼らの制空圏内としたとする宣言に等しく、次のシナリ

オは、漁民や民間人を装った戦闘員の上陸と、構造物の建設を行うであろうことが予想

されます。私は軍事の専門家ではなく、私なりの考えを述べることになりますが、この

時、彼らの上陸と構造物の建設を排除するには、尖閣上空の制空権を日本が維持してい

なければなりません。即ち、中華人民共和国の戦闘機を撃ち落とす能力の維持です。そ

して、彼らの軍用機が出撃したときには、これを撃墜することです。

 

3.2011年7月5日、航空自衛隊那覇基地所属のF15戦闘機が東シナ海海上で消

息を絶ったニュースがあります。このニュースは前から気になっており、改めてWeb

上を検索しました。

 

4.2011年7月8日の北京時事が、新華社電の報道を載せていました。それにより

ますと、中華人民共和国国防部(省)が、自衛隊のスクランブルに対し、「正常な海・

空での活動を、長時間、近距離で追跡することは、誤解を招きやすい。事故防止のため

危険な活動はやめてほしい」と発表したと言います。この新華社電の報道は、中華人民

共和国国防部が、自国の戦闘機に対して日本の自衛隊機のスクランブルがあったことを

め、戦闘機による近距離での追跡は、自国戦闘機の搭乗員の誤解を招きやすく、「事

防止のため危険な活動はやめてほしい」と言ったことを、私たちに伝えます。この発

表が言う「事故」とは、自衛隊機が帰還しなかっただけに、私達に様々なシーンを思わ

せ、また、中華人民共和国国防部が発表すること自体にその意図を考えさせます。しか

し、次のことだけは言っておかなければなりません。当時の日本は、東日本大震災の津

波による東北沿岸の都市の流出と、福島第一原子力発電所の事故によって、悲しみの淵

にあり、明日を作り出そうとしていた時です。こういう時に、しかも自衛隊機は決して

攻撃しないことを私たちは知っているということです。

 

5.中華人民共和国が、尖閣列島上空に彼らの防空識別圏を設定したということは、彼

らが尖閣の争奪には戦闘機を投入する意図があることを意味します。従って彼らの行動

は、戦闘機を含めたものにまで広がるということを考えなければなりません。しかし、

それがあったとしても、日本がとる行動は尖閣近辺での限定的なものとしなければなり

ん。この条件を付けると日本に対するアメリカの援護は難しくなります。と言いま

すのは、アメリカ軍が行動すると北朝鮮に口実を与えます。北朝鮮は、本年3月11

日、朝鮮戦争の休戦協定破棄の宣言をしています。彼らの理屈ではいつでも戦争できる

状態にあります。彼らの韓国への進入は阻止しなければなりません。それ故、日本は単

独で尖閣を守らなければならないと言うことになります。そして戦いは長期になりま

す。中国産党が倒れるまで続くという覚悟で臨まなければなりません。しかし、日本

にとってよい刺激となりましょう。日本は争いを望まなくても、好戦勢力は、あらゆ

る工作や伝を行ったうえで、向こうからやって来るということを、我々は身をもって

学ぶことできます。厳しいと申し上げたのは、日本は、単独で、長期に、中国人民解

放軍と戦ねばならないという意味においてです。そして、日本の役割は中国人民解放

軍に勝ついうことにあります。この勝利が国際社会に果たす貢献は、計り知れないも

のがありす。これを確信しましょう。

 

C.読者の皆様へ

 

1.いつも拙い文章を読んで頂き誠に有り難うございます。心より感謝申し上げます。

 

2.ひとつお願いしたいことがあり、加筆させて頂きます。

 

a.中国は人口13億人を擁し、その購買力と生産力は巨大なものがあります。皆様の

中には、中国においてビジネスを展開し、或いは、多様なネットワークをお持ちの方は

当然いらっしゃると存じます。それらのビジネスやネットワークは、どうぞ大切になさ

ってください。

 

b,中国13億人の巨大な購買力と生産力の上に成立させることのできるビジネスは、

それを行おうとする者にとってとても魅力的なものです。そしてそれは、自由主義諸国

の人々と政府にとっても、同様に魅力的なものです。中国共産党は、このビジネスの許

認可権を支配しています。それ故、幻惑的な改革者のように見えてしまうことがありま

す。しかし、彼らは必ず倒れます。

 

c.その中国共産党との闘いに赴いている人々がいます、赴く人々がいます。中国では

改革者たちであり、日本では海上保安庁の諸君であり、自衛隊の諸君です。どうぞ、ビ

ジネスの場におかれましても、かかる人々の覚悟に思いを馳(は)せていただき、心の

内に相応の思いをお示しいただきますようお願い申し上げます。

 

 

                    コスモス

 

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