日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

生き抜く

2020年12月29日 | 日記

生き抜く

 

1.今年も年の瀬となりました。2020年は新型コロナウイルスの年でありました。

皆様、私たちは生き抜かなければなりません。生き抜かなければ、希望を語ることも、大業をなすことも、

為すべきこと、為そうとしていること、皆様が、今、おられる場所・ポジションにあって、或いは、つか

み取ろうとされている場所・ポジションにあって、為すべきことも為せません。そういう意味で、人間と

社会の多様性にとって、新型コロナウイルスは、人間の万年の大敵の一つです。人間と社会の多様性こそ

が、その総和である人間社会を発展させます。これは真である命題なのです。この命題は、私たちに価値

判断の基準を与えます。そして、私はこの基準で判断しています。

 

2.そこで今日は、「人間と社会の多様性」について、一つ問うてみたいと思います。

皆様も御一緒に御考えいただければ幸いに存じます。

 

3.もし私が、私ではないどなたか(他者)の演出を行える立場にあり、その方が女性で、既にその方は、

日本では歌手として、或いは役者として、或いは語る人として、「日本の母」を歌われ、或いは演じられ、

或いは語られて、第一人者の芸域を確立されており、その方に対し、その方が女性であるが故の性(さが)

をいたぶる演出を行うならば、その方に対し、私はその方の芸の領域を広げてさしあげたと言えるでしょ

うか?

 

4.ここで私を、第三者の演出者に置き換えてみます。演出者には、その人なりの世界観、人間観があり

ましょう。御自身がミュージシャンや芸道に励まれる方や、小説、詩、エッセイ、劇作、等の作家の方で

いらっしゃる場合、そこで如何に人間の性(さが)を問われたとしても、それを人々が受け入れるか受け

入れないかは別にして、御当人のパフォーマンスの範囲に収まりましょう。しかし、ここに他者の要素が

入って来ますと、趣は異なって来ます。他者の生は、あくまでもおおらかで、伸びやかなものでなければ

なりません。演出に参加される他者である各人に対して、演出者は、参加者おひとり、おひとりの命を豊

かにされるものであるか、明日を生む命の可能性を謳(うた)い、語られるものであるのか、御自身の演

出を自問し、自戒し、責を果たされなければならないでしょう。そこで私は、人間と社会の多様性は、善

の正のベクトルを持たなければならないと、思うのです。

 

5.皆様が御健勝で御発展され、幸多き日々を過ごされますよう、心よりお祈り申し上げております。

良いお年を御迎えいただきたく存じます。

本ブログを御読みいただき、心から感謝申し上げます。

 

 

                                                                 初冬の空

 

 

 
 
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