今日(8月29日・月曜)、民主党の代表選がありました。
結果は御存じの通り、1位2位の決選投票で野田氏・215票、海江田氏177票で、野田氏が代表と決まりました。
野田氏が郵政や外国人参政権などを巡ってどのような政策を持っていらっしゃるのか、まだ分からないのですが、ひとまずは安堵と言うところです。
古い話ですが、小沢氏が以前、アフガンでの国際貢献について、雑誌『世界』に寄稿された論文がありました。
その内容について、私は「すばらしいものです」と書いたことがあります。
この前提は、日本が自国の主権を全(まっと)うしている状態下にあることです。
これは国連主義の下にあってもです。
当時、日本はインド洋において多国籍軍の後方支援の給油とイージス艦の派遣及び空輸に限っており、
それを敢えて、火中にあってアフガン本土での日本の貢献に言及されたものでありました。
それを「すばらしい」と書きました。
しかし小沢氏は2009年12月、民主党の大議員団を率いて中国を訪問され、
「私は野戦軍司令官として頑張っている」といった旨の発言を、胡錦涛国家主席にされている。
これは全く国家の主権の観点を欠いた発言です。
たとえ友党ではあっても、一国の党を代表するという意識があれば、こういう発言にはならないと思います。
それに日本の民主党と中国共産党はいつ友党になったのですか?
そしてこういう人に国を託すことはできない。
もう一つ古い話をします。
宮沢首相の時代、クリーンな政治資金をどうやって集めるかという問題で、国会が紛糾したことがあります。
宮沢内閣不信任案は、小沢さんたちの賛成によって可決され、解散総選挙の結果、自民党は野党となり、細川内閣が発足しました。
その時成立したのが政党助成法(成立:平成6年2月 施行:平成7年1月)です。
この時から政党は国庫から資金を得ることになりました。
この法律が成立した時、「なんだ、小沢さんたちはクリーンな旗を振りながら、出て来たものはお手盛りじゃあないか」、という率直な印象を持ちました。
爾来、氏の行動を見るにつけ、氏のある所、常に金が纏(まと)い付いています。
かかる小沢さんがキングメーカーよろしく推薦された、海江田氏が代表にでもなられたら、日本の政治は少なくとも20年は戻ってしまいます。
そうはならなかったという意味でも安堵します。
また、今回の敗北は、氏の勝負勘が衰(おとろ)えたことの証左とも言えます。
まだまだ日本の政治は、国の骨格を壊しかねない魑魅魍魎(ちみもうりょう)の政策がまかり通る可能性を持っています。
しかし、今度の代表選は民主党が責任政党へと成長して行く兆しを見せた選挙だと期待して置きたいと思います。
花巻駅前の豊作を願う案山子(かかし)
アングルを変えてもう一枚