これからの日々
1,2021年は、コロナ禍に在って東京オリンピックを開催した年であると同時に、日本の政治史において特筆すべき年となりました。それは10月の衆議院議員総選挙において保守である自民党
が勝ち、安定多数の261議席を獲得したことに示されます。彼らの危機意識は、当時の現職総理に衆議院の解散と総選挙を行うことを思いとどまらせ、総裁選挙をやり、その総裁選では女性候補を
立て、四人の候補者が掲げる諸政策をマスコミ(国民)の前で繰り返し公開して新しい総裁と総理大臣を選出した上で、総選挙に臨ませました。一方の野党は選挙協定を結び、一人区に統一候補を立
て、政権の転換を選挙戦術に大きく掲げたものの、及びませんでした。
2.今回の選挙はコロナ禍という危機下で行われた選挙です。統一候補を立てることを強く進めた野党である立憲民主党と共産党の執行部の皆さんが、危機下の選挙をどのように認識されていたのか
は、資料を集め分析を行わなければなりませんが、推測するに、彼らは勝つか若しくはこのように大差がつくとは思っていなかったものと思われます。選挙の結果は国民の意識を反映しています。危
機下に在っての選挙のこの結果は、日本の国の姿を現しています。そしてもう一つ、日本の保守が選挙に勝った大きな要因に、日本の中央と地方の行政組織が、一部に遅滞、意思疎通の齟齬、厚生労
働省と東京都でのコロナ重症者の定義の違い等が見られたものの、正常に機能したことを挙(あ)げることができます。
3.これからしばらく、日本の政府は自民党が担(にな)って行くことが続くと思います。しかし、旧来の自民党ではできない政策もあります。例えば、福島第一原子力発電所のALPS廃炉処理水
(ALPS処理水の新定義:ALPSで浄化処理した結果、トリチウム以外の核種について、環境放出の際の規制基準を満たす水)から、トリチウムまで取り除いて放出することを決定することは、
現在の自民党ではできないと思います。ここに旧来の保守を革新しようとする力が起こります。大体、ALPS処理水の新定義からして、「ALPS処理水にはトリチウムとメルトダウンを起こした
核燃料デブリの核物質を(環境放出の際の規制基準以下で)含む」と読めます。ALPS処理水に対する東電の説明は以前より後退していす。管・前内閣が海洋放出を閣議決定する前のALPS処理
水のWeb上での東電の説明は、「トリチウム以外の放射性核物質を取り除いた廃炉処理水」でした。これでは、ますます東電の言う「廃炉処理水(ALPS処理水)」の海洋放出を認めることはで
きません。トリチウムを含む放射性核物質を除去した廃炉処理水を海洋放出することを求めます。
4.保守を革新する力とはどのようなものでしょうか? それは、上記のようなまだ実現していないが、直近の未来において実現する技術と都市を切り開く政策を行う力です。Facebookに「愛ある社
会を作る人の会」というグループがあります。そこに「12の問いかけ」があります。この12の問いのような課題を政策として実現し、実行して行く力です。世界のトップを走っていた日本の水素
自動車は、ヨーロッパの指導者達の、化石燃料車を電気自動車へ切り替えるという新政策により、電気自動車へとシフトすることを余儀なくされています。日本では、水素自動車を普及させる戦略的
政策を行わなかったと、私は思います。エネルギーとしての水素と電気を考える機会すら、社会にはありませんでした。これは言い過ぎることはないと思いますが、今までの日本の政策はすべてアメ
リカとヨーロッパへの追随であるように思います。しかし、今、日本の私企業であるトヨタは、世界においても未来の都市の形となるであろう実験都市を静岡に作っています。保守を革新する力と
は、このような政策を推し進める力です。更に述べるならば、日本を人権大国、科学技術大国、環境大国にし、GDPを増加させる豊かな国にする政策を推し進める力です。これが私達のこれからの
日々となります。
5.今日は、12月30日です。間もなく新しい年を迎えます。年が改まって新しい年となりますように、人間の精神も新しく再生します。 このブログはfacebookへも投稿いたします。そこで、日
本のみならず世界で、今、苦しんでいる人、受難の渦中にある人、受難の渦中にある民族の人々に申し上げます。人間の精神は再生いたします。人間の精神が再生するように、民族も再生いたしま
す。民族が再生するように国家も再生いたします。これに強く思いを致され、今、生(命)があることに感謝され、生(命)を繋(つな)いで行かれますよう、お願い申し上げます。新しい年が祝福
されて在(あ)りますようにお祈り申し上げます。
青空の月(12月)