平成の事件史-貴乃花親方の日本相撲協会引退
1.貴乃花親方が「公益財団法人」日本相撲協会から引退されるようだ。これは平成
史に残る事件である。貴乃花親方に対して日本相撲協会はここまでやったかと思う。
2.事の発端は、2017年(昨年)10月25日の深夜から翌10月26日の未明
にかけて発生した貴乃花部屋の貴ノ岩関に対する元横綱日馬富士関の暴行傷害事件で
す。この事件を貴乃花親方は巡業部長として裁量されており、この裁量に誤りはあり
ません。この顛末はこのブログの2017年12月30日の記事、『やはり日本相撲
協会・貴乃花理事を擁護する』に書いていますので、それを読んでください。事件
は、鳥取県警から11月1日に相撲協会へ捜査への協力要請が入っています。12月
30日の記事では、11月3日に貴乃花巡業部長に鏡山危機管理部長(当時)が事件
について尋ねられ、貴乃花部長がそれに答えられたことを以って、「見做(みな)し
報告」としていますが、ここではそれははっきりと「報告」であると訂正します。
協会のK部長の対応は、責任を貴乃花親方に転嫁するに十分に効果のある自己演出
をされました。それとも演出家をお持ちだったのでしょうか?
3.この事件の被害者の親方である貴乃花親方が、何でこのような仕打ちに遭わなけ
ればならないのでしょうか? 理不尽ですね。理不尽故に、「貴乃花親方バッシング
劇場」は、歌舞伎にできます。浄瑠璃にするのも良いですね。役者はそろっていま
す。役者には、皇統に当たられる御方も登場されますが、貴乃花親方が、相撲(道)
を神事(しんじ、かみごと)と捉えられているのをお知りにならなかったのでしょう
か?お知りであったら誰にお味方いただかなければならないかをお分かりいただけた
ものと思います。残念です。
4.親方はこれからどうされるのでしょう。どんでん返しがあるのであればそれで良
し、国会議員になられるのも良いと思います。幸いなことに来年、参議院議員の選挙
があります。馳浩氏は文科省の大臣を務められました。鈴木大地氏は現在スポーツ庁
の長官です。橋本聖子氏は外務副大臣を務められました。おそらく親方の集票力は抜
群ですから、どの政党も受け入れてくれるものと思います。御自分で政党を作られて
立候補されるのも良いでしょう。やっていけると思います。
初秋の空