日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

これからの時代に備えるために

2017年08月31日 | 日記

これからの時代に備えるために

 

1.関東は、8月また酷暑となったと思ったら、今日は、気温も低く、雨です。皆様、

いかがお過ごしでしょうか?お見舞い申し上げます。このブログを書き始めて6年が経

ちました。書き始めたのが2011年5月です。その年の3月には東日本大震災という

未曽有の大震災を経験しました。被災地の一つである東北の海に面した小さな町に降り

立ち、無くなってしまった町の中を歩いている時、覚えたおののきと沈黙は、今でも覚

えています。

 

2.福島第一原子力発電所の事故は、一つの時代が終わったことを意識させました。こ

れは防げた事故でした。しかし防げませんでした。バックアップを含めて、冷却水ポン

プと、電源・電気系統の施設が水没しない位置にあれば、このような過酷な原子力事故

は起こるものではありませんでした。そして、たったこれだけのこと(冷却水ポンプと

電源・電気系統の施設を水没しない位置へ移設するだけのこと)の改修費を出させな

かった日本の安全に対する工事思想が、かの大惨事を招いたことを私達は知るべきで

す。事実、福島第二原子力発電所の各号機は地震によって自動停止した後、津波襲来後

も各号機の外部電源は生きており、冷却水ポンプは使用ができない状態になったもの

の、原子炉隔離時冷却系統や復水補給水系統を使用して原子炉を冷やすことができ、3

月13日には冷却水ポンプのモーターを交換することによって、1号機から4号機のす

べての原子炉を冷温停止の状態にし、事故には至っていないのです。

 

3.私達は、更に、人命尊重の観点を欠いた先の時代の安全思想を明確に私達の意志を

以って終わらせ、人命を何よりも尊重する安全思想を持った新しい技術と社会の時代を

始めるにあたって、これに加えて私達は、すでに時代は新たな課題の技術を要求してい

ることを認めなければなりません。それは核防御の技術です。

 

4.8月29日、北朝鮮は、「火星12型」の弾道ミサイルをピョンヤン郊外の飛行場

から東方に向けて発射し、襟裳岬の東、約1180km(推測射程距離、約2700k

m)の太平洋上に着弾させました。この時、「朝鮮中央通信」は、この国の最高指導者

が「日本人を驚愕させる大胆な作戦計画を立て、発射を承認した」と伝えています。日

本を標的とする北朝鮮の威嚇はこれまでしばしば行われて来ました。しかし、今回は

北朝鮮の最高指導者(金正恩氏)の言葉としてこの言葉を伝えています。

 

5.私達は、日本の原子力発電所が彼らによってミサイル攻撃されることを防がなくて

はなりません。私達は、日本の都市が彼らによって核攻撃されることを防がなくてはな

りません。また、私達は、東京オリンピックの破壊を狙うテロリストから東京オリンピ

ックを守らなければなりません。

 

6.総じて、私達の社会の基礎となる安全思想は、人命の尊重が第一であり、そこに

は、核防御の手立てを考え講じることも含むものとなったことを、私達は知り、そのよ

うな社会のグランドデザインを描いて行かなければなりません。そういう時代となりま

した。

 

 

         

                             台風が近い空

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする