愛を再び考えます。
Ⅰ.
1.前3回までで、愛は社会であり、社会は愛であること、地球は愛であること、そして、宇宙において、地球と地球の豊かな生命を育んだ太陽系と無数の銀河を生み、同時に、これらの無数の銀河
と銀河団の存在する宇宙を包摂し、宇宙をその姿のままに在らしめる力を「天」と呼んで、天が愛であることに思いを致し、イエスの愛を語りました。
2.愛は抽象的な思考に留まるものではありません。愛とは、宇宙が銀河を生み、銀河が星々を生み、星々が人間のような生物を生むエネルギーです。このエネルギーは、生物にあっては自分の個体
を次の個体へつなぐエネルギーとなって現れます。哺乳類の場合は、自分の子どもに注ぐエネルギーとなって現れます。人間の場合、このエネルギーの在り方が、社会のシステムとなって現れます。
人間の愛もエネルギーです。
3.イエスは、イスラエルの受難を終わらせるために行われ、述べられました。そして、イエスの示された愛は、人々が、病や貧困などの苦難、束縛や因習などから解き放たれ、自由であることでし
た。イエスの愛は、現代の私達を導かれます。
Ⅱ.
1.今回は、テレビのCMで、愛をもっと取り上げてほしいという思いもあって、テレビCMの愛を取り上げます。
2.日本テレビのチャリティ番組「愛は地球を救う」は、文字通りの大きなテーマに挑まれています。世界が動くチャリティ番組に育つことを期待するものです。
3.出光は、エネルギー産業であるだけに、人が生きるエネルギーに繋がりを持とうとしています。人が生きるエネルギーは愛であることに核心を置かれると、更に人の心に迫るものになり、企業コ
ンセプトも広がるものと思われます。
4.キューピーの「愛は食卓にあり」と、マクドナルドの「パイは愛だ」は、文字通りその通りです。キューピーは企業イメージの定着に成功しています。マクドナルドは、愛を企業イメージにされ
れば、今までとは異なった企業イメージが生まれると思います。
5.アイフルは、愛をパロディ風に扱っています。ここに、単なるパロディではなく、愛の企業に近づこうとしている企業としての姿勢を明確に示されれば、私達の企業イメージも変わり、企業も変
わるものと思われます。
Ⅲ.
1.ウクライナの人々が求められているものは、自分たちが自由であることと、人が生きることにおいて不可欠の人権です。これこそ、イエスが私達に示された道です。
2.ウクライナの人々と共に、私達はあります。