日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

小動物記 3

2014年04月23日 | 日記

小動物記 3

 

1.玉ねぎの皮を煎じたお茶

 

a.テレビで玉ねぎの皮のお茶を作っていましたので、作ってみました。濃い紅茶のような

味でなかなかおいしく、再び作りました。味は変りません。しかし飲んだ後に、どうも集

中力を欠きます。思考も焦点が定まりません。そこで早めに就寝しました。

 

b.そこでも様子がおかしく、半分眠りながら、意識がおかしいと思っています。頭が縮

(ちぢ)んでいるような痺れがあります。また、口内炎のような口の中の痛みもあります。

思うに、この状態では言葉も語尾をしっかりと結びません。

 

c.朝起きて玉ねぎの皮の効能を調べました。玉ねぎ自体は体に良いものばかりです。しか

し、農薬を使っているものは、それが残るようです。私の不具合の原因もこれでしょう。

今まで農薬など頓着(とんちゃく)せずに野菜を買っていました。しかし、少なくとも「玉

ねぎの皮の煎じ茶」に関しては無農薬の物が良いようです。

 

2.野桑の植え替え

 

a.雨が降る前の4月15日、16日で野桑の植え替えをやりました。根株に若木が5セン

チほど伸びているものを植え替えます。順調に育てば、20年後は樹高12~13メート

ルほどの大木となります。場所を選んでやらなければなりません。

 

b.斜面の一角に木を伐り取った跡があり、そこを選びました。土を掘ると釣り糸が出てき

ます。鳥や小動物が首や足に巻き付け傷ついてしまいます。取り除きます。不法投棄は止

(や)めてほしいものです。野桑は、成長して根と枝を張り、斜面が崩れるのを防ぎます。

そして小動物、とくに小鳥に食料を与えます。そして雑木林を豊かにします。春にはウグ

イスが鳴き、5月にはヒバリがさえずります。夏には、セミが鳴き、トンボや、アゲハチョ

ウ、モンシロチョウが舞います。ヒグラシの声も聞くことができます。昔はキジも来まし

た。雑木林は人も癒(いや)します。

 

c.場所を選んでいる時、公園で遊んでいる子供たちがいました。女の子が何をしているの

か聞いてきます。桑の木を植える場所を捜していることを答えると、柵を乗り越え、尚、

尋ねます。彼女の成長と共にこの木も成長します。もっといろんなことを教えてあげるとよ

かったと思います。今度会うことがあったら、そうしようと思います。

 

.カラス

 

a.雑木林にはカラスもいます。昨年、彼らの代替えがありました。鳴き声が若いカラスに

変ったのです。カラス達のうちで朝一番にカア、カアと鳴くのは、一族の族長のようで、

次にそのツガイであるメスのカラスが鳴くようです。

 

b.この一団に、最近、一羽の侵入者がありました。テリトリーを争うためか、彼らの頭上

を舞っていましたが、成功しませんでした。しかし、雑木林に居場所を見つけたのか、た

まに見かけます。

 

c.またこの一団には、私に親近の情を示すカラスがいます。本当なのですよ。ある時、私

が買い物に行くときのことです。向こうからストーカーらしい(私にはストーカーが付く

のです)二人づれがやって来ます。その時、一羽のカラスが、私から1メートルくらい離れ

た右後方の垣根にとまって、「危ないよ、カア、カア」と鳴くのです。信じますか? ま

たある時は、私が千葉行くとき、JR津田沼駅の駅のホームに現れて、「カア、カア」、

鳴きます。またある時は、買い物の帰りに現れて「カア、カア」と鳴きます。そして、私

も自転車から降りて、「元気か」声をかけます。

 

d.このカラスのことを思うに、かつて、私が、東京に仕事に出かけていたことのこと、一

羽の重油まみれになったカラスの幼鳥を見つけ、連れ帰ったことがあります。JR田町駅

付近です。そして、体を洗剤できれいに洗ってやり、世話をしました。今考えてもどうして

重油まみれになったのでしょう?

 

e.私は、カラスだと思っていたのですが、娘が、歩き方がハトの歩き方だからハトだと言

います。それで私も、「そうか、カラスバトか」と思っていました。しかし、気性はとて

も激しく、洗ってやった体がまだ乾いていないのをタオルで拭いてやろうとすると、羽を床

に打ち付け私を威嚇するのです。この子は、元気になってしばらく家の周りに居たのです

が、その内、姿を見せなくなりました。私はハトだと思っていますから、ハトの帰巣本能で

田町に帰ったか、付近を飛んでいるハトの群れと一緒になったのだろうと思っていまし

た。しかし、やはり、あれはカラスだったのだと思います。

 

f.以前、このブログで、私を知っている(認識している)カラスが居ることを書いたこと

があります。今、このカラスは私が連れ帰った幼鳥だったのだろうと思っています。そし

て、雑木林のカラスたちに受け入れられて、成長し、子供を産んだのだと思います。そして

代が替わりました。その子供らの一羽が私にその気持ちを示しています。

 

g.彼らのことをこうして書いても彼らはたくましく生きていくことでしょう。木を伐るこ

とを好み、そこに産業ゴミの不法投棄を行う人がいるように、人間と小動物たちの関わり

を捉えるに、人間と動物園程度の認識で、小動物たちを駆逐しようとする人たちは必ず居る

でしょう。おそらく彼らはそれを都市化だと思い、「自分は人の役に立っている」と思っ

ているのでしょう。しかし、木を伐り、自然の生態系の中で生きる小動物を駆逐すること

は、人間達の町の劣化となって跳ね返って来ます。人間の町も自然の生態系の中にありま

す。

 

h.何年か前からか、この町が行う樹木の剪定の仕様が変ったように思います。幹についた

枝をすべて切り落とし、その幹も3分の1程度の上部を裁断し、残った幹の頂部に僅(わ

ず)かの枝葉を残すのみとします。昨年の暮れ、千葉の図書館に行きました。そこでも付近

の街路樹の剪定がこのようなものでした。何かこのようなものが良いという都市仕様の流

行でもあるのかも知れません。

 

i.しかし、これではその木が持つ容量=能力は大幅に減少します。保水量、CO2消化

量、酸素発生量が減少し、葉が減り、木陰が減り、木が養うことのできる昆虫たちと小鳥た

ちが減ります。一本の木では僅(わず)かでも、これが集合すれば、大きな量になります。

 

j.この町では、今、JR津田沼駅前に大量のムクドリが集まっています。この原因に、町

が行う樹木剪定との因果関係はにわかには断じがたいのですが、疑ってみる必要はありま

す。樹木剪定の方法も、樹木を育て、森を育てようと思ってやるのと、剪定マニュアルに従

って機械的にやるのでは、その結果は大いに異なります。町の在り方も再考すべき時に来

ているように思います。

 

    植え替えした野桑の根株 (右45°上)

 

コメント
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