いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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民営化綱引き合戦

2005年02月28日 18時47分42秒 | 政治って?
先日の「カンカン騒動」の後に、自民党内からの吊るし上げを食ってしまった細田官房長官。陳謝で党内に配慮を見せるものの、小泉さんは「反対だ反対だと言うのは、もうダメ。PRもどんどんやりますよ」という強気発言。小泉さんの発言は、性格からして仕方がないか。他から突っ込まれたら、ついつい反発して余計に強弁を繰り出すからね。これは党内でもさほど問題にはならないように思う。例によって「小泉さんが言うことだから」という程度だろう。だが、政府―特に平ちゃんと細田さん―への風当たりはキツイ。郵政民営化法案作成の要にいるからである。


与謝野さんの激怒で、助け舟がどこからも出ないと両者の立場は厳しいですね。でも平ちゃんは、案外と気にせずに粛々と実務を遂行していくが、自民党内への気配りが細田さん1人では可哀想だ。攻めダルマ風「片山右京でもなく高木虎之助でもない名前を持つ議員」さん(偶然レーサーの名前ですよ、両方とも。知っていますか?)も、もうちょっと手助けしてやれよ。中川国対委員長が「牽制球」を投じた程度ですね。


反対派勢力が受けた手痛い打撃は、「旧橋本派」の政治資金疑惑が拡大しているところ。ワタヌキ殿の名前も挙がってきてますが、橋本・青木両名のダメージはかなり大きいと見るべき。ワタヌキ殿も、今後の捜査状況次第では、息を潜めることになるかもしれない(自民党としても表舞台には立たせられないだろう)。そうなると、反対派急先鋒の「アタマ」が潰れるわけで、この影響はかなり大きいと思う。争いの時の鉄則は、「大将の首を取れ」だからね。グッドタイミングで検察が動き出したと言えるでしょう(ひょっとして、検察再聴取の情報リークは自民党内?組閣の時の村岡起訴情報も怪しかったけど)。


古賀さんが「政局にしてはならない」旨発言し、小泉支持(暗に郵政民営化支持かな)を示唆したことは、今後の大勢を見極めながら勝ち馬に乗ろうという判断だろう。今のところ、積極的に反対表明しているのは、ワタヌキ殿、亀さん、野田元郵政相あたりですね。他は、大将がいなければ、大したことはないだろう。

”加藤の乱”の加藤一派は本格的反対派ではなく、「良識派を装った」勢力拡大目論見派だろう。高村さんも反対派の勉強会に参加しているようですが、残念ながら本流には遠いですね。反小泉の流れを掴むのは容易ではない。それに周りのみんなが担いでくれないと、ダメなんですから。


「政務官6人が反対派の勉強会に出席していたこと」について、官房長官から厳重注意を受けたとのことであるが、小泉さんは「誘われれば義理もあるから仕方がない」との見方で、亀さんは「神経質になり過ぎ」とのコメント。私が政務官の立場ならば、「敵情を知るためです」と言うかもしれんな。だって、敵の攻め所を知っておけば、先に手を打てるでしょ。敵方は、どのような情報を仕入れ、今後どのような攻め方をしてくるか知っていた方が有利ですもん。なので、私なら必ず1人は偵察に参加させますね。「最も理論武装しているのは誰か、反対派の知恵袋は誰か、政府案の矛盾点はどこと解説されているか」など、見るべきところがあるし、気になりますからね。それに参加したからといって、敵方に寝返るわけでもないでしょうから(もし、そうなら本当にマズイですが)。


ということで、ワタヌキ殿が今後も政治資金問題で立場が思わしくなければ、反対派勢力は粉砕できるだろう。亀さんはいつも騒ぎますから無視できる。野田さんはまだ若いですから。それとも小池さんにやや嫉妬気味なのか?ワタヌキ封じて、「政府のPR作戦じゃなけりゃ文句ないでしょう?」というスタンスで、今日の新聞全面広告。全銀協と生保協と、他もろもろの団体が掲載広告打ちました。私は例によって、読売でみましたよ。民間からの「郵政民営化PR」作戦ですね。”You Say ,Yes ”(『ゆーせい、Yes 』ですね、って下らん駄洒落ですな)よりは、好感持てましたが、私より若い人は駄洒落の方がいいと言うかもしれません(残念ながら、駄洒落自体がわからん人も多数いたかもしれないぞ、特にお年寄りは)。


昔から「郵貯と簡保はズルイよー」の大合唱であった、銀行・生保業界からの切なる願いですからね、郵政崩しは。経済財政諮問会議との連携プレーでしょ。「政府の口」を閉じさせるなら、別な口で大声で叫びますよ、と。「郵政民営化賛成ー!」
なるほど。その手がありますね。経済界からの「大声」には滅法弱い自民党ですから(笑)。これを受けて、またしても平ちゃんは挑戦的に、「郵政民営化は絶対に必要ですから、残念!」という講演を積極的に行っておりますね。今後は、政調会長中心に党内の反対意見を一つひとつ潰していけば、反対派の芽は概ね摘み取れるだろう。おっと、最新情報では、与謝野さんが「一歩ずつ進むしか方法がない。党内議論は賛成・反対、大いにやった方がよい」と発言。大きな判断を示しましたね。反対派の機嫌を損ねず、相手の立場を考えた言葉です。流石、調整役です。
幹事長は変に張り切らんでよろしい、「紙芝居」で余計に党内反発が強まったし、道場でも失笑を買っているからね。反対派は今さら、「そもそも論」を持ち出しても、話にもならんぞ。ワタヌキ殿の対案提出が近々実行できなかったら、反対派は総崩れだな。まずは枠組みだけでも示さなければ、野党と同じ「反対だけの口だけ男」の汚名をかぶるぞ。



郵政民営化は、政府側が徐々に優勢(ゆうせい)になりつつある、というのが私の見方です。
(結局私もオヤジギャグですみません)


男達の夢――ロケットを打ち上げよう!

2005年02月28日 13時02分18秒 | 社会全般
国産のロケット、H2Aの打ち上げ成功は、政府・行政関係者には朗報となった。ひとまず安堵と、静かな喜びを実感しているであろう。小泉さんも「よかった」と素直に喜びを表現した。「非常に高価な打ち上げ花火」とまで揶揄されてしまった、今までの打ち上げ失敗。
きっと携わった男達の物語は、『プロジェクトX』で採用間違いなしの、イバラの道であったろう。

参考記事:Yahoo!ニュース - 社会 - 読売新聞

開発に全力を挙げて取り組んだ科学者達、モノ作り日本の根底を支える技術者達の夢が成功したのだから、この成功の意味は大きい。今後は、成功を確かなものとすることと、コストの低減化が図れるように、不断の努力が求められる。衛星は、さまざまな観測データに必要であるし、安全保障上でも重要な役割があることは言うまでもないからである。日本の衛星技術は決して諸外国と比べても劣っているとは思わないが、それを打ち上げる技術にはまだ不安がある。成功例を積み重ねていくこと、信頼の獲得にはこれしかないだろう。




H-Ⅱの打ち上げは1994年頃から始まり、国産の衛星打ち上げロケットの研究開発が進められた。しかし、1998年の5号機の軌道投入失敗に続いて、1999年には決定的な失敗であった8号機の打ち上げ失敗があり、次の打ち上げ予定(7号機)が中止されることとなってしまった。その後、組織改変(NASDAからJAXAへ)などもあり、後継機であるH-ⅡAへと移行した。そして2003年の6号機打ち上げ失敗に見舞われたのである。「また失敗か」周囲の反応は、一様に冷たく厳しいものであった。確かに「打ち上げ花火」では、示しがつかないばかりか、国民の信頼も失ってしまい、宇宙開発事業の障壁となりかねないからである。このように、日本のロケット打ち上げは失敗の歴史でもある。確率的には、とても多い失敗であるし(米露や欧州と比較して)、技術的には問題がまだまだ残されていると言えよう。例えて言えば、現状では有人飛行は到底無理である。恐ろしくて搭乗出来ないし、誰も乗りたがらないだろう(笑)。日本の宇宙ロケット技術は、その程度であるということを認識する必要がある。かたや、民間企業が有人宇宙飛行をビジネスとして行い始めたのも皮肉ではあるが。


H-Ⅱシリーズの初号機打ち上げから約10年が経過して、今回の7号機打ち上げは成功しました。しかし、貴重なお金と時間を費やしていることには変わりがないので、国策として行う以上結果が求められるのは当然であるし、その期待に応えられるような宇宙事業であってほしい。日本の技術と職人魂があれば、きっと大丈夫とも思うけれど。まあ、「ロケット野郎」たちの夢は、放っておいてもどこまでも高く上っていくだろう。

追記:どうやらロケット事業は三菱重工業に払い下げられてしまう(?)ようである。これからは、民間企業の一事業ってこと?大丈夫なんでしょうか。でも、防衛産業No.1の大御所ですから、大丈夫かもしれんが。