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不正Gメンになれるか、共産党

2005年02月01日 20時07分30秒 | 政治って?
共産党がやってくれました。私は全く応援していませんが、このような働きを見せることは大切です。切り込み不足の民主党の代わりに頑張ったようです。

共同通信(2月1日)の記事から。以下に転載します。



もち代未記載が4000万円 旧橋本派議員、共産が調査

共産党の井上哲士参院議員は1日午前の参院予算委員会で、自民党旧橋本派(政治団体名・平成研究会)が支給した「もち代」「氷代」が、所属議員の資金管理団体などの政治資金収支報告書に記載されていないケースが2001年から03年までの間に計21人で4100万円に上るとの独自調査結果を公表した。

調査結果によると、平成研は01年6月27日に、棚橋泰文科学技術担当相が代表の岐阜県第2選挙区支部や、石破茂前防衛庁長官の政治団体に対し、それぞれ200万円を支出。しかし、受け取った支部や団体の報告書には記載されていないなど、同年の未記載は計12人で2600万円だった。02年は計4人で900万円、03年には計5人で600万円。




なかなかいいぞ。前に書きましたが、共産党はこういう役割の時に非常に輝いていますね。これでいいんです。言葉だけで攻めるのが手ではありません。こうした、「物証」を挙げて、追及するのが大切ですね。共産党はこういう活動だけやってもらっても、十分価値があるでしょう。議員全員がGメンにはなる必要はありませんが、少数派議員さん達は政権獲れなくとも、このようなツッコミを入れた方がよいのです。政府与党の気を緩めさせてはいけないのです。


一般的に国税庁とかは、大抵こういう決算書や報告書等を綿密に洗って、証拠を掴んでいくでしょうから、こうした調査活動は基本的な戦術ですね。それぞれの野党はこのように得意分野に特化して、協力体制で与党に対抗していく方が、効率的に間違いを正せるようになるでしょう。共産党は「不正Gメン」として、ぐっさり刺し続けてほしいと思います。

イラク・北朝鮮の今後

2005年02月01日 18時41分40秒 | 外交問題
イラク選挙終了

多少の妨害工作や自爆などがありましたが、何とか第一段階を乗り越えました。アメリカも小泉さんもホッとしたでしょう。投票率は約60%程度と、日本の国政選挙よりも高い投票率のようです。平和を享受する私達が低い投票率で、投票所の爆破等に巻き込まれる危険性がありながら投票するイラク国民の方が高い投票率というのも、気恥ずかしさがあります。もっとも、危険地帯での投票率が正確に分らないながら、低い投票率であったとの予想が報じられていました。特にスンニ派勢力地域のようです。


それでも、日程をこなしたことには意義があり、今後イラク軍・警察の治安能力が上がってくれば、撤退見通しが考慮されてくるかもしれません。そうあって欲しいと願っています。イスラム教徒は同邦人への攻撃と、アメリカ軍を中心とする駐留軍への攻撃とは異なると考えるでしょう。選挙によって選出された議会が表舞台に立つようになれば、混乱・紛争はあるとは思いますが、多国籍軍の数的減少の方がテログループの活動を抑制するようにも思います。楽観的すぎと言われるかもしれませんが。外国人・・・特にイスラム教徒以外の軍隊に長々と居座られる方が、国民感情としても穏やかではないように思います。酷い内戦状態がない情勢ならば、イラク人の治安維持に任せた方がよいと思います。


できれば「選挙」の終わりが、早く「占拠」の終了に繋がってほしいものです。



北朝鮮への制裁について


経済制裁はいよいよ避け難くなっています。大統領親書も届き、制裁への米国の信任も概ね得られたようですので、発動間近となってきました。今後の準備段階としては、検証結果の科学的根拠の提示(第三者的意見でも可)、六カ国協議の開催決定若しくは開催、その時点での北朝鮮・その他参加国の反応、これらを見た上で宣言することになるでしょう(当然W杯予選の結果も見た後ですね、8日後です)。保険未加入の船舶入港禁止となれば、かなりの打撃と思われます。


さて、北朝鮮の反応は、・・・・六カ国協議停止や核開発宣言、でしょうかね。その時に日本が、国連を中心とする国際機関に働きかけできるか、圧力を別方向からかけられるか、このあたりがどうなるかですね。先日も国連の場(UNDP執行理事会)で北朝鮮の「挑戦的」な(ちょうせんだけに)態度が見られ、「極右勢力の危険な挑発」とまで発言している。このまま横暴を許す訳にはいかないだろう。


オヤジギャグ連発で失礼しました。


法と正義6

2005年02月01日 13時25分16秒 | 法関係
以前書いた記事の続きです。重要な判決が出ました。
asahi.com(2/1)より以下に抜粋します。



元大阪高検公安部長に実刑判決 収賄罪で大阪地裁

捜査情報を得ようとした元暴力団組員から飲食や女性の接待を受けたなどとして、収賄や公務員職権乱用などの罪に問われた元大阪高検公安部長の三井環(たまき)被告(60)に対する判決公判が1日午前、大阪地裁で開かれた。宮崎英一裁判長は懲役1年8カ月、追徴金約22万円(求刑懲役3年、追徴金約28万円)の実刑を言い渡した。収賄の起訴事実のうち、元組員(42)=贈賄罪で懲役5カ月の実刑確定=から大阪市北区のホテルで勤務時間中に女性の接待を受けたとされる事件については無罪とした。

判決は「逮捕された経緯に照らすと『口封じ』と主張するのは無理からぬところ」としたが、高度の廉潔さを求められる検察官が暴力団関係者との交友を背景にした犯罪行為を犯した可能性があれば、法務・検察当局が捜査するのは当然、と指摘。「不正流用問題を公表しようとする活動をしていたからといって捜査を控えなければならない理由はない」として、捜査の正当性を認めた。

公判で被告側は、起訴事実を全面的に否認して無罪を主張。大阪市北区のホテルでの接待は「事実そのものがなく、元組員の証言は虚構」と指摘。ほかの接待は事実関係を認めたが、「私的な交際だった」などとした。 さらに、検察の調査活動費(調活費)の流用問題についてテレビ朝日の取材に実名で応じる日に逮捕されたことから「口封じのための不当な捜査だった」として、公訴棄却も求めていた。 検察側は「嫌疑が明らかである以上、起訴するのは当然」と主張。

接待をめぐっては、元組員が「検事さんとしての力を借りたくて接待した」などと贈賄を認める証言をした事実を指摘。「迫真性があり、信用できる」とした。 そのうえで、「暴力団の違法行為に対して厳正に臨む立場にありながらわいろを受け取ったのは前代未聞。検察に対する国民の信頼を裏切った」と厳しく批判していた。調活費問題は一切触れてこなかった。




判決を受けて、控訴するのかはまだ分りません。もしも、本当に無罪ということならば控訴して戦う道を選択するでしょうね。
この問題は、検察の調査活動費の実態解明について大きな影響を与える事件でした。この判決によって、日本の司法制度に真の正義があるのか、という点で非常に大切な裁判であったと思っています。

被告は交際を一部認めているようですから、一応はそうした人物との関係があったのでしょう。「李下に冠を正さず」ではありませんが、検察官としては軽率の謗りを免れないでしょう。収賄が真実ならば当然処罰されねばなりませんが・・・そういった特別の依頼を本当に受けたのでしょうか?未だに疑問に思っています。

もしも収賄が事実ならば、信頼に傷がつくことは確かですが、それ以上に検察幹部の調査活動費の不正流用は、もっと巨悪であると思いますが。法を守るべき立場であり、犯罪になるということも十分知り尽くしている検察幹部が、そうした横領行為を脈々と長期に渡り継続してきたことの方が、国民の信頼をひどく傷つけています。裁判所も検察と一体となって、裁判では一切調査活動費について触れることなく、この問題を「見たくないもの」「見せたくないもの」として扱うことが日本の司法制度にとって重要であり、ひいては国民の為になることだと考えているようです。


裏金を作る検察官の行為は全て合法であり、不正流用した検察幹部は「高度の廉潔さが求められる検察官」である、というのが検察及び裁判所の考え方で、今回の裁判の結論なのでしょう。


本当にスゴイ国ですね、日本は。警察も検察も裏金を作って、不正に流用しようが罰せられることもなく、そういう組織体質を温存し続ける考えを上層部は改めることもなく、組織ぐるみで事実を隠蔽し、それに裁判所も会計検査院も行政組織も皆で加担するという、壮大な悪のシステムを長年かけて築き上げてきたんですね。他人よりも少しばかり知恵が働けば、それを悪い事に利用するということも、政治屋や行政機関の組織的腐敗構造と全く同じですね。


どうしてこういう考え方や行動が出来るようになるのか理解できません。きっとすごい秀才になってみないと、そういう悪事を考え実行する人の気持ちは永遠に解らないのかもしれない。優秀な人達が沢山集まると、悪事を皆で働こうという気持ちが湧いてくるの?そして、内部の人間は、頭がよくてとても優秀なのに、改めようともしないばかりか悪事に参加しても何とも思わなくなるの?根本的な疑問が解けぬままです。世の中はやっぱり複雑で難しいのですね。


ところで、判決前に裁判所の判決文が国会議員に送られたという報道(1月29日付、日刊ゲンダイ)まであったようで、この真偽については定かではありませんが、「実刑判決」「接待の一度は否定」などは、判決通りですね。単なる偶然かもしれません。