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財務省の金策

2005年05月19日 21時59分22秒 | 経済関連
国家財政の危機的状況を目の前にして、財務省は金策に走り回っている。何だか、涙ぐましくなるような努力であるが、その一方で予算が甘くて批判を浴びてしまった。かなり無駄遣いになっているんですね、本当は。財務省の本音としては、他の省庁はもっと死ぬ気で節約してくれよ、というところだろう。昔風に言えば、「我が家の大蔵省(お母さん)がどれほど切り詰めても、ダメ亭主が遊びや博打に金をすってしまって、何にもならない」みたいな状況かもしれないな。

財務省は、道路特定財源に余剰分が出そう、という話を聞けば、「一般会計に戻してくれ」と考えるだろう。

Yahoo!ニュース - ロイター - 道路特定財源の見直し、一般財源化も含め幅広い検討が大事=財務次官


少し前に、国が所有していた古銭を売りに出す、ということが報じられていたはずだ。とりあえず、現金に換えられるものは何でもかき集めているのだ。国有地の売却が今後も進められるだろう。これは数年前から売却されていたのだが、その水準以上に遊休地を売却して「ゲンナマ」に換え、借金返済原資としたい、ということだろう。民間企業の本社ビルとその土地の売却などに見習って、省庁本庁舎の売却さえ考えてみたくらいですからね(でも、国有地のままの方が支出が少なく済むという結論が出ていたようです)。


一般人も借金返済に困ったら、現金化できそうなCD、コミック・書籍類、ゲーム本体やソフトなどを売るだろうな。まさにそういう心境だと思うよ、財務省は。だって、コインまで売っちまうんですからね。でも、それを全部合わせても、たぶん何億にもならないんじゃないか。可哀想な話だけど。はっきり言ってね、そんな所の金をかき集めるよりも、おかしな公益法人への補助金を何個か吹き飛ばせば、すぐにそれ以上の効果が得られるだろうね。独立行政法人の発注する委託業務などの見直しをすれば、これもまた効果があるだろうね。ああ、それと、財務省の担当部局がこちらを無視して知らんぷりを決め込んでいるようだけどね、国家公務員共済組合連合会への補助金77億円を止めれば即効果が出るよ。まあ、全額と言わないけれど、剰余分を返還させればそれだけで50~60億円くらいいけるだろ?あれこれかき集める割には、自分達の所管のこういう法人への補助金を見直さないってのはどう考えてもおかしいのではないですか?金策して、尚且つ別なところから、垂れ流し、ってオカシイですから。本当に。


そこまで切羽詰っているならば、もう少しまともな考えで予算案に取り組もうよ。予算配分とか優先順位については、政治的決定も勿論ですが、各省庁の中でもしも切られるとしたらどの部分から切るか、予め省庁内で決めるべきでは。そうじゃないと、財務省が切る時に、「何でこれを先に切るんだ」とか「A事業とB事業のどちらも同じ重要度なのに、どうしてBにしか予算がつかないんだ」とかおバカな答えを各省庁がするだろう。財務省の役人だって万能じゃないんだから、全ての省庁の業務内容なんてわかりっこないって。だったら、それぞれの省庁が各事業毎に、絶対に予算が必要とか、2割カットは我慢するとか、半分で我慢するとか、来年以降に事業を延ばすとか、そういう順位をつければよい。それなら、財務省が金額カットしやすいよ。どこの家でも、金がないのに「車買って~」「液晶テレビ買って~」「PS3買って」「Xbox買って」「電子レンジ買って」「ブランドのバッグ買って」・・・と見境なく要求しないだろう?普通、使える金額と優先順位で買うものを決めるだろう?普通のことが何故出来ないのか不思議だ。頭のいい役人達が何万人も集まって、どうしてこんな有様なのか不思議だ。


いずれにしても、財務省は金を工面することに躍起だ。気持ちは判るよ。でもね、方向が違ってると思うよ、やっぱり。