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道警裏金事件の刑事責任

2005年05月29日 15時44分54秒 | 法関係
民主党議員の告発を受けていたのだが、遂に立件という方針になったらしい。これは、本当の意味での「責任追及」なのか?単なる内部告発者への警告とか見せしめ的な意味合いなのだろうか?それとも組織防衛の為に用意された、スケープゴートなのだろうか?本当に警察組織は生まれ変われるのだろうか。

Yahoo!ニュース - 共同通信 - 北海道警裏金で初の立件へ 会計検査妨害容疑


警察裏金事件についての参考記事:

道警大量処分について
人権擁護法案擁護論への疑問1
人権擁護法案はどうなるか4


今までに書いてきた記事の中で、個人的な刑事責任を追及することが目的ではないと、何度も申し上げた。けれども、形だけの「責任追及」という為に起訴されてしまうならば、その警官はあまりに可哀想であろう。組織に切り捨てられた個人は、抵抗する術もない。ことの真相は分らないのであるが、これで警察組織の自浄が行われることもなく、上層部の責任も問われず、尚且つ単なる人身御供で終わらせようということならば、酷い話だと思う。その警官の犠牲は、報われることはないだろう。



談合三兄弟

2005年05月29日 13時04分54秒 | 社会全般
談合三兄弟―「A会、K会、道路公団」―に、遂に検察のメスが入れられた。今後も更なる追及がなされるだろう。検察捜査に期待したいと思う。行政システムに巣くう亡者達を一掃して欲しいし、役人体質に端を発したこういう悪しきシステムは改められるべきである。談合をなくすには公平な競争システムもそうだし、事業の客観的評価や工事の検証といった部分がそれぞれ独立的に行われるべきで、そういうシステムがきちんと組みあがれば、手抜き工事や理不尽な価格競争ということは抑制できうるのではないかと思います。

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <橋梁談合>天下り40人超 出勤ゼロで年収1000万円も

これは名義貸し事件と同じでしょ?勤務実態がなかったのと同じですよ。ならば、健康保険法、厚生年金保険法、及び雇用保険法違反でしょ?この勤務実態がなかった天下り野郎達から、返還請求した方がいいですよ。今から5年前までの請求権はあるんでしょうか?急いで、保険給付を返還してもらって下さいね。それは出来ないのかな?どうなのか判らないけれど。

参考:
橋梁談合事件と「けじめの時代」
法と正義 4


今までに公益法人の想像される悪しきシステムについて、いくつか記事を書いてきました。だいたい思った通り、というのも悲しいが、そんなレベルの行政であったことを思うと、どの辺りまで適正な行政が行われているのか、国民には判らないだろう。どこに不正が隠され、どこまでが正しく業務を行っているのか、極論すれば誰が不正を働いていないのか、というレベルにまで落ちていってしまうな。こんな行政をどのように信じればよいのか、判らない。「人任せにせずに、国民自らが高い関心を持ってチェックすればよい」という意見もでるかもしれないが、それなら何のために公務員が存在するのか判らない。


政府管掌保険再編の真意
公益法人の構図
公益法人の構図2
財政改革の道は・・・
特別会計は抜本改革せよ


会社で言えば、株主がいちいち会社の会計監査をしないだろう?監査法人の監査結果を見て、皆が適正に業務に従事してくれたのだという暗黙の信頼関係があるから、監査報告書の結論を信じ、株主の議決権を行使するんでしょ?そういう形の統治になっているんでしょ?ところが、今の行政というのは、工事一件ごとに毎回「不正がないか」検査されないと、自分達だけだと正しく実行できないんですと。そういう連中の集まりなんですと。道路公団も、業者も、そういう組織なんだそうです。


これはあくまで一部に過ぎない。行政組織の裏金もそうなのだが、道警は道庁の裏金問題が発覚した時に、「警察は裏金などあるわけがない」と断言し、監査拒否をしたのだ。その後も、反省することなく、裏金作りは続けられた。結局のところ、「見つからなければ、やっていい」という判断を、道警はしていたのですよ。警察庁もそうだ。ですから、日本全体に蔓延るそういう不正の温床というのは、ごくごく普通に転がっており、他の部署や何処かの組織が司直の手によって摘発されたとしても、「自分達はもっと上手くやる、見つからないように」という考えなんだろう。談合三兄弟の前にあった談合組織は、前にも検挙されていたのに、またやったんだそうです。屁でもないと思っているんだそうです。検察の論告求刑風に言えば「反省の情が皆無、悪質な確信犯的・組織的かつ、常習性顕著にして、再犯の虞が著しく高い犯罪者集団であり、国民から徴した血税を不正に搾取しようとする悪辣極まりない犯行である」というような具合でしょうか。それくらい悪い方々です。


恐ろしい国である。こんな国の形を、今後の若者達や自分の子供達、子孫に残したいと思うのだろうか。


追記:
タイトルはいつも拝読している落合先生の「談合有利かもめ」というナイスな(死語ですか?)言葉に触発されて書いてみました(笑)。「談合坂」っていう地名があるのは知りませんでした。そこの地域の方々がちょっとお気の毒です・・・