いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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日本の国際化は進むか

2005年05月15日 18時16分45秒 | 社会全般
以前に右翼化の話を書いた(右翼化する時代)のであるが、経済財政諮問会議が発表した21世紀ビジョンでは外国人労働者の共生(多分移民の大量受け入れで人口減少社会を補おうということなのだろうと思う)が掲げられており、その方向へ進みだそうとしている。日本の鎖国が解かれ、西欧化の波がやってきた明治時代のようなものなのかもしれない(NHKで放送しているシリーズ、「明治」は面白い。色んな示唆が含まれていると思う)。昔の日本の方が国際化センスはあったのかもしれない。何故なら、実際に受け入れてきたからです。


正確には知らないが、遣隋使とか遣唐使の時代には、九州にやってきた大陸人(中国人とか朝鮮人でしょうか)はいただろうし、帰国せずに定住した人々もいただろう、と思うのです。その当時の最先端技術であったであろう、土木技術・建築技術などを教える人がきっといたんですよね?その他の分野でも色々な人達が命懸けで海を渡って来たんでしょう?ならば、きっと「帰りたくない」と言って、当然の如く住み着いた人達がいたでしょう。そういう人達は、日本人と子供をもうけ、子孫を残しただろうから、その子孫は今の時代にも何処かで生活しているに違いないと思います。「俺は日本人だ」と言いながらも、遺伝子的には昔の大陸人の遺伝子を受け継いでいる人達はかなりの数がいてもおかしくはないかもね。その当時の福岡や北九州あたりは、かなり国際化が進んだ地域だったかもしれないし。そういう人々を受け入れて、一緒に生活したんだろうな、と思えば、当時の人達は偉かったなと素直に思う。情報が少ないので、人物そのものしか見ないから、逆に良かったんだろうな、と思う。


鉄砲伝来だって、よく考えたら、本当に凄い話だと思うよ。当時の種子島の住民は、国際化とは全くの無縁だったと思うけれど(そうでもないのかな、案外外国と貿易があったりしたのかな?)、西洋人を見た時にはまるで「赤鬼が出たー」とびっくりしたんじゃないだろうか。それとも、昔話の「赤鬼」は当然西洋人を象徴化したものなのかな?よくわからんが、現代で言えばETみたいな見たこともない生き物が突然やってきたようなもので、ETにコミュニケーションをとろうとしたり食べ物を世話したりできるだろうか?だって、化け物みたいにデカイよ、ガイジンは。当時の日本人の平均身長がどれ位か正確には知らないが、150cmくらいしかなかったなら、本当に鬼としか思えんだろう?しかも何を言っているか分らんし、とんでもなく変な格好しているし。そういう中で、殺したりもせず、助けてあげて、語学辞書もなかったのに、物事を教わったりするのって、本当に凄い能力だと思うな。人間って、心を通わせようとするなら、コミュニケーションが可能ってことなんだろうね。


数が多くはないだろうけれど、オランダ人とかポルトガル人がやってきた当時にしても、好色人種だろうから(冗談です、違うかもしれないが・・・笑い)絶対日本人女性に子供産ませた奴はいるだろう(昔植民地を作りまくったスペイン人やポルトガル人達の悪行三昧は、想像を絶するものであったろう、と思う。原住民に対して、酷いことをたくさんやったに違いない。特に悪魔のような船員達がやることといったら・・・)、間違いなく。宣教師だって怪しいかもね。本当は布教しなくちゃいけないのに、「神の試練です」とか適当に言って、日本人女性を騙してセクハラとかあったんじゃないのかな?悪い奴はいつの時代にもいるからね。なので、そういう外国人に騙されたり、騙されなくとも恋愛とかしたりして、日本人がそういう遺伝子を引き継いでいる可能性はあると思うね。時々、日本人離れした顔立ちの人とかは、そういう形質が発現したんじゃなかろうか?何世代も飛び越えて。そんなことを考えると、昔の国際化は凄かったな、と感心してしまう。


今の時代に大量の移民受け入れが日本にとってどうなのか、これはよく分らない。出来そうだけれど、定住するとなれば色々な問題がある訳で、これをどのように乗り越えるかは、知恵が必要になるだろう。明治時代に日本にたくさんの西洋人がやってきて、事業をやったり日本人に指導したりしたことは確かで、そういう人々を受け入れたし共に暮らしたことも事実であろう。昔と違って、教えを請うという立場でなくなった日本人が、どういう感情を抱くのか不明なのです。ブラジルに移民となっていった日本人達は、みな苦労を重ねながらも勤勉さと努力によって運命を切り開き、多くの繁栄を手にしたことを考えると、逆に日本が受け入れる立場になることも必要なのかもしれないのだが、うまくいくのだろうか。


(そうか、明治時代にも大量の西洋人が来ているから、日本人に遺伝子をばら撒いた奴は居るだろうな、間違いない。古いか?)



北朝鮮とイスラム勢力の憤懣

2005年05月15日 12時53分50秒 | 外交問題
北朝鮮の挑発的行動が目だっている。瀬戸際外交と言われているが、真意は分りかねている。中国は米国に対話姿勢を求め、自国が6カ国協議開催の努力を重ねたのにうまくいかないのは米国のせいだ、と言わんばかりだ。恐らく北朝鮮は「アメリカが脅すからイヤだ」というゴネまくりを中国筋に伝えていたのだろうと思う。イラク(イランも含めて)の処理が進めば、次の標的は当然北朝鮮だと感じているのだろう。

Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 北朝鮮船18隻 国交省ずさん審査 契約の保険会社、支払い拒否“常習”

日本は様子見であるが、北朝鮮船は怪しい保険会社の保険に加入して入港許可証を貰っているようで、これでは油濁法の強化が形骸化してしまう。外務省も海上保安庁も、情報があるならば早くに国交省に教えてあげればいいのに。協力して取り組まないと、有効な政策とはならないでしょ?とりあえず油濁法を厳格に適用することが、間接的にでも北朝鮮のダメージに繋がるのですから、入港許可の取り消し決定くらいやって欲しいですね。許認可取り消し処分は、官僚の最も得意とするところではないですか(笑)。


米中ともに北朝鮮というそれなりの「ならずもの」がいてくれた方が、中国だけに脅威の視線が注がれることを避けられるし、日本の防衛政策にも影響するだろうから、今すぐに消えたりしない方がいいと思っているのかもしれない。韓国の希望は分らないが、国力が余程充実して、統一の弊害に耐えうる経済環境ならば、遠い将来の朝鮮半島統一はあるのかもしれない。だが、おおざっぱにいって、歴史的には統合と分散を繰り返してきたのだと思えば、くっついたり離れたりの循環の一シーンのようでもあり、長いスパンで見れば大した問題ではないのかもしれないが、とりあえず今暴れたり無謀な行動をされると日本が困るのは確かです。


北朝鮮は煽り(米国・ブッシュへの非難、短距離ミサイル発射、燃料棒取り出し、処理など)を続け、米国は「放置できない」という態度になっており、この2国間の緊張が高まれば、米国の本気を見せるという選択肢も無いとは言えない。ブッシュが最もカチンときたのは、核ミサイルの脅威とか核開発推進とかではなくて、単純に「テキサスのバカ」となじられたことなのではないか、とも思うのである。安部ちゃんが「空爆もオプションとして有り得る」とテレビで発言したそうで、核開発施設とミサイル発射施設の局所的攻撃は、皆無とも言えないだろう。何故なら、「北朝鮮が核ミサイル発射準備段階に入った情報を突き止めた」という公式発表を行えば、誰もこれを止めることは出来ない。空爆の確たる証拠が提示できなくとも、国際社会は「ダメじゃないか」とは言いながらも、米国に制裁を加えたりは出来ないからである。米国のこうした攻撃で、北朝鮮の核開発が10年遅れれば、それにこしたことはない、と日本もその他の国々も内心考えるであろう。それに、北朝鮮の政権世代が変われば、リビアのような変貌を遂げる可能性も有り得るんじゃないか、とも思う。


米国がイランへの対処をどのように行うのか、という点は、北朝鮮への脅しとして使えるかもしれない。米国のイラン・イラクでの大きな失敗は、毒をもって毒を制する作戦(本当にそうなのかは判らないが、見かけ上そう見えるが)で、肩入れした方が暴走へと繋がっているかのようである。イラク―イラン―イラク―イラン・・・と何をやってきたんだか、と思える。過去20年以上に渡る工作の失敗とその後始末で、常に紛争が続いてしまったんじゃないのかな。イラン大使館人質事件、湾岸戦争、今のイラク戦争、そしてイランの核開発、と言う具合に、米国が何を目指していたのか知らないが、手を加えて逆に悪化させているとしか思えない面がある。だが、これも恐らく米国のエネルギー戦略とか軍事戦略の一環なのだとすれば(国際社会を舞台にした壮大な実験?なのか、戦闘・兵器の実戦練習場を作った?のかそれは分らない)、こうしたシナリオを書き続けた奴は凄いと思う。絶対にこんなことは許されないが、他人の国土でいくら暴れたり騒いでも平気だし、自分の息子が死んだり身内が不幸にならなければ、屁とも思わない人間にとっては金儲けの手段に過ぎない。

まあ、こんなコミック調の話はないと思うが、歴史の裏側というのは、案外権力者同士の好きな女の取り合いであったり、個人的憎しみだとか、女房同士(若しくは愛人とか)の争いや、女房が嫌いな部下の暗殺と女房のお気に入り(若しくは浮気相手?)の引き立てだったりと、人間の心の織り成す物語が多くあるんじゃないかと思うのです。


Yahoo!ニュース - ロイター - イスラム社会で反米デモ拡大、コーラン冒とく報道で

米国の戦略はあたかもキリスト教徒の反撃のようであり、イスラム圏(教徒)への敵対的行為が主であるかのようです。コーランをトイレに流したという挑発行動の報道によって、イスラム圏の反米感情は拡大しており、これ以上のイスラム圏への敵対的行為が続けば米国の外交戦略に大きな影響が出るのではないかと思います。テロを抑制するどころか、火に油でしょう。イスラム教徒の憤懣が爆発すると、イラクは泥沼化する一方となってしまうのではないかと危惧されます。


ニュースでは、米朝間に進展が見られたようです。
次のような報道がありました。

CNN.co.jp : 米朝高官、電話で協議 6者協議再開目指す - USA

とりあえず何かしてみた、という程度でしょうかね。果たして北朝鮮が本当に応じてくるのか、分りません。