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「中国反日デモ」から見える日本政治

2005年05月22日 18時30分07秒 | 社会全般
切込隊長氏は、『諸君』に「チャイナレポート」関連を執筆する(『中央公論』にも、何とか何とかなのだそう)とブログに書いておられたが、読売新聞のコーナー「地球を読む」では、「中国の反日デモ」について書かれていた。執筆者は今年度から新たに加わった佐々木毅氏で、「地球を読む」には初登場であったので、興味深く読んだ。佐々木氏は現在学習院大教授だそうだが、前東大学長でもある。そういえば、以前に切込隊長氏が佐々木氏の著書について書いておられましたね。何だったかな。ああ、マキアヴェッリものでしたね(国連との距離は?)。そうでした。


佐々木氏の「地球を読む」での私が感じたポイントというかキーワードは、①政治的近代化、②サイバー・デモクラシー、③政治の「幼稚化」、ということであった。これについて感想などを書いてみたい。


①政治的近代化
佐々木氏はミルの『代議政体論』を引いて、「意識面や制度面での長い経験の蓄積なしには政治的近代化はその現実性を持ち得ない。それは政府と国民との一定の信頼関係を蓄積することによって初めて可能になる。」と述べている。このことに同意できない訳ではないが、日本の過去を振り返ってみて、国民の政治的経験が本当に積み上げられてきたのか疑問に思うのである。そのことが、今のような国民の政治的無関心さやある種の投げやり・諦めに繋がっているかのようにも思える。明治時代に近代国家としての形が整えられていったのだが、日本の立憲政治というのは高々百年というレベルではないか。これが、他の近代国家に比して多いのか少ないのかは正確には分らないのであるが、少なくとも民主政治の醸成レベルはオールドな国家群とは異なっているだろうし、例えばG7の中でも若いと言わざるを得ないのではないだろうか。


それと、私の特殊な受け止め方を記しておきたい。私は陰陽道など全く知らないが、「還暦」という60年周期の古来からの時間的循環を思い起こせば、この周期で転換点を迎えてきたような気がするのである。幕府が消え1868年に明治となってから約60年後に、昭和(1926)という新たな時代が始まり(昭和の終わりは更に約60年後の1989年である)、日本は間断なき戦争国・帝国主義国家の色合いが強くなっていった。大日本帝国憲法は1889年に公布されたが、約60年後の1947年には今の日本国憲法へと変わっていった。立憲国家の形としては、現在までの約116年ということになり、次の転換点は2009年前後というのは有り得る話なのである(私は改憲推進論者ではありませんよ)。私のこじつけ的発想なので、これらに因果関係があるとか60年周期の循環が有意であるのかは分らないが、こんな風に感じてしまうのである。コンドラチェフの波があるように、政治・政体にも似たような循環があっても不思議ではなさそう、と思うのである。本題とは関係ない話なのですが・・・。


日本の政治的近代化は、主に思想家達、所謂知識人達や特定階層の人々が先頭に立って推進していったものであって、国民が自ら選択し作り上げたものとは違うような気がする。それに昭和の戦前政治にしても、国民が望む民主政治として推進された結果だ、などとは普通の人は考えない(国民としての責任論はまた別として、今はそれについては触れない)であろう。敗戦後の日本国憲法や政治体制についても同様で、特定の人間たちがそれを選んだに過ぎず、国民それぞれが自らの意志をもって他の政治体制との中から選択していったのとは違うであろう。もしも当時、一般大衆が政治体制を本気で完全自由に選んでいたとしたら、共産主義国家となっていたかもしれない(今の歴史を絶対視する訳ではないが、共産主義を選択しなかったことは正解であったと思える)。


(つづく)
途中ですが、お許しを。


鳥インフルエンザ対策

2005年05月22日 14時32分53秒 | 社会全般
鳥インフルエンザについてはWHOがその脅威について指摘しており、日本でも行政が動き出したようである。半分は、ベトナムとの外交上の資金協力ということなのかもしれないが、厚労省が共同で研究を行うことには安全対策上重要な意味がある。しかも、中国での発生が再び確認されており、日本の鳥にも感染が拡大する恐れはないとは言えないだろう。鳥の被害も確かにあるが、それ以上にパニックに陥りやすい状況はヒトへの感染で、これがもし確認されようものなら、また騒動が起こりかねないだろう。

Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 鳥インフルエンザ ヒト感染、危険性拡大 東南アジアで続発 ウイルス変異か

この記事より、以下に一部抜粋します。

今月三日のWHO報告書によると、ベトナムではこれまでに鳥インフルエンザ発生の波が三度あった。二〇〇三年十二月から〇四年八月までに起きた最初と二度目の波では、両方をあわせた致死率が74%と高かったが、第三波にあたる同年十二月から〇五年四月は36%と低下。しかし発生は続いており、現地からの報道によると、今月に入って二人の感染者が出た。これは、ウイルスの毒性が弱まったことで致死率が下がった半面、感染の効率はよくなった可能性があるという。
 今月六、七の両日にマニラで開かれたWHO専門家会議での議論のまとめによると、ベトナムでも地域差があり、致死率は北部では34%だったが、南部では83・3%と高かった。その一方で、集団発生は北部で八件と多発したが、南部では二件だった。タイでも昨年、ヒトからヒトへの感染が確認されたが致死率は71%、カンボジアでは100%と、ベトナム北部とは違っていた。



このような状況のようです。そしてもう一つは、中国の感染情報。

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 鳥インフルエンザ、中国で10か月ぶり感染を確認


厚生労働省の動きは次のような報道がありました。

NIKKEI NET:経済ニュース


厚労省が考え付いたプラン(まさか外務省ではあるまい?)としては、まことに上策である。おまけに、ベトナムとの共同研究は、単なる国内研究機関への研究費ばら撒きよりも有効であるし、外交上も意味がある。中国と国境を接する国でもあるしね。まあ、鳥にとっては国境もなければ、どこから飛んできて、どこへ飛び去っても誰にも文句は言われないのであるが、ウイルスを運んでくるのは大いに文句が出るだろう。ウイルスに感染した鳥が、中国は「ベトナムから飛んできたんだよ」と文句を言い、日本は「中国から飛んできたんだよ」と文句を言う、みたいな構図になってしまうな。ベトナムから直接日本に飛んでくる渡り鳥は多分いないんでしょう?(もしいたとしても、何で飛んでくるかわからん。日本になんてはるばるやってきても、餌が多いとも思えないし、空気が悪く不健康そうだし、幸せになれそうな予感はないな。『幸福の王子』に登場するツバメさんが最も可哀想な鳥だと思うけど)。


そういう訳で、鳥インフルエンザ退治が出来るように準備しておかねばならないことは確実で、お役所仕事にしては早い動き出しであったと思う。いつもは、大騒動とか被害が大きくなってからようやく重い腰を上げることが多かったと思うけれど。こういう風に、きちんとやろうと思えばできるんじゃないか。この調子で頑張って下さいな。


男女の家事事情

2005年05月22日 12時54分10秒 | 俺のそれ
いまどきの男性は家事に協力することが多いそうだ。私は妻がいないと何も出来ない。極稀に食事を作るくらいだ(とは言うものの、全然たいしたことないんですが。即席メンは得意!)。finalventian達からは非難されると思いますが、「男子厨房に入らず」というのを自分に都合よく使っているだけなのですけれども・・・ゴメンナサイ。料理の得意な男性には、羨望の眼差しを送らずにはいられない。finalventさんはどうして料理が得意なのでしょう?妻は「料理なんか出来なくてもいいわよ」と言ってくれる。おまけに家事のお手伝いは子供の仕事と決めてあり、私は何にもしていない、本当に。世間の旦那さま達は意外にエライ、と思う。私よりはるかに協力的だもん。

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 夫の家事はゴミ出し・食後片付け…分担意識で男女差

この記事によれば、<女性の34・5%が「家族で共同分担する形を強めたい」という気持ちを持っているのに、同様に考えている男性は18・8%に過ぎなかった。共同分担したいと思っている人は、40代女性が43・1%と最も多く、30代男性が13・6%と最も少なかった。>となっており、30代男性が最も非協力的ということなのか。私と同じ考え方の方々が、これほど多いとは。これも何故だか分らんが、意外だな。年配になる方が、家事をするのを躊躇うのではないのかと思っていたのだけれど・・・30代は他の世代よりも封建的なのだろうかね。


ゴミ出しも後片付けも、私は一切やらない。妻よ、ごめん。やるのは、「母の日」とか「誕生日」くらいなもので、その時にカレーライスを作るのと、食器を洗う(洗浄器に入れるだけなんですが、トホホ・・・)くらいです。他には、ワックスがけとか年末大掃除の時にちょこっと手伝うかな。こんな非協力的亭主は、いまどき落第でしょうね、きっと。家事苦手、というよりも嫌い。妻がいなければ本当に生きていけない。


ウチの場合には専業主婦なので、それでいいじゃないか、と少しは思っていたりする。だって、家事労働が妻の仕事なのだから、分担作業で考えれば私は外で働き、妻は家で働く。これも分担と言えるんじゃないのかな?こういう昔風の考えはよくない?古すぎなのかな、私が。

摩訶迦羅と呼ばれる大黒天は「打ち出の小槌」を持つ神様だが、勿論厨房の神でもある。私に金が集まらないのは、厨房に立たない為に、大黒天との縁が薄いからなのか?(笑)でも、神様はそんな罰を私に与えるだろうか?うーん、今後少し妻の手伝いをした方がよいのかもしれないな・・・動機が不純であるな・・・笑。