いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

ベテランとルーキー

2005年10月07日 21時52分14秒 | 社会全般
今日の国会に注目の新人議員が登場したとのことです。例の片山氏、佐藤氏と、刺身のツマにされたような元郵政公社部長の赤沢氏だったそうです。早い段階での登板は、今後の人事の「地ならし」要素としたいんでしょうか?まあ、余計な勘繰りは無用でございましょうが。


新人議員にしては異例の抜擢だそうで、そうりゃま、そうだろうな、と思う。優秀な人達ですから、能力を活かして国会活動に臨んで頂ければ、国民の為にもなるかもしれません。料理の専門家は、「食育」以外は関心がないようで、国会に出席せずに他のイベント活動に参加されていたようで、議員婦人はそれなりに議員の「楽さ」とか「ズル休み術」とかを新人にして心得ているのかもしれませんね。

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <刺客・藤野議員>「郵政」本会議欠席してトークショーに


これは「新人議員もいろいろ」(by 小泉さん風)ということでいいとして、委員会質疑を見た自民党ベテラン議員のコメントが余りに「情けない」ものだったので、笑えた。この議員さんが誰なのかは知りませんが、普通はこんな甘いもんなんでしょうか?リップサービスにしても、「ヨイショ」が過ぎやしませんか?

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <女刺客>片山、佐藤議員デビュー 民主に論戦、かみあわず


この記事によれば、ベテラン議員曰く、「「素晴らしかった。専門知識を持って鋭い質問をしていた。新人としては出色だね。今までこういう人材は民主党に行っていたが、自民党も多士済々になった」とベタぼめだった。」とのこと。こんなことを言っているようでは、このベテラン議員自身の能力の程度を示してしまったのではないかと思いますが。


普通、プロスポーツなどでもルーキーが活躍したりしますよね。プロ野球だって、高卒ルーキーでも特別な能力を持つ松坂みたいな選手もいるので、プロとしての競争によってそれまでのベテランと呼ばれる人々も負けてしまうことも確かにある。宮里愛ちゃんだって、経験年数のもっと多いプロゴルファーとの競争の中でも、優勝を何回もして賞金を稼いでいますね。そりゃ、能力のある人材はルーキーであろうが、経験年数にも関係なく活躍します。ですが、その裏側には何があるのか?


競争に負ければ、ひっそりと引退を余儀なくされる選手が出たり、賞金を稼げないプロがゴロゴロいたり、そういう厳しい環境に置かれる訳です。はっきり言えば、若く経験の浅いルーキーに「ひねられる」ことで、それまで捧げてきたプロ人生が覆される訳です。これは厳しい競争なので仕方がない。ルーキーが活躍するということは、その陰で誰かは「退場」となっていく訳です。国会議員さんにしても、確かに経験豊富な守旧派議員達や野党議員達が討ち取られていきましたね。ルーキーにとって代わられた。それはそうだが、国会での質疑とか野党とのせめぎ合いなどというものは、ベテランが上回っていて当たり前なんじゃないのかな?だって、質問に立ったルーキーは未経験者達ばかりなんですよ?

プロゴルファーが、今までゴルフを一度もやったことのない人に敗れるようなもんです。プロのルーキーじゃなくて、全くのド素人ということですよ?だって、国会議員経験なんてないでしょ?ルーキーがそれ程素晴らしいとしたら、従来のレベルが余程低かったのか、コメントしたベテラン議員は「自分は(今日登場した)ルーキー以下だ」という宣言をしているようなものではありませんか?


もしも非常に厳しいプロ同士であるなら、「いい選手だし、実力もある。だが、これからまだまだ経験を積む必要がある」とか、実力を認めつつも、ベテランからの洗礼というのもあるのではないか?ピッチャーだって、オープン戦でガツンと打たれて、「プロの洗礼」を受けるだろう、普通。ベタ褒めも結構ですがね、ベテラン議員が如何に今まで無駄に存在してきたか、よく考えてみた方がいいですね。


それと、「国会議員は主計官やエコノミストとは違う」という意見は、その通りだと思いました。得意分野は色々あるだろうけれども、国会議員の役割ともちょっと違うと思うけどな。まあ、ルーキー議員の片山氏や佐藤氏はそれなりに立派だろうと思いますが、それ以上に頑張るべきはベテラン議員じゃないの?情けないね、本当に。



尼崎脱線事故―その後3

2005年10月07日 19時47分48秒 | 社会全般
実際に事故の体験をされた方の記事がありました。この方は1両目に乗車していたこと、鉄道にお詳しい方であること、などが非常に重要な点であろうと思います。事故発生の記述に関して、正確な表現をされていると思われます。辛い体験をされたことに、お見舞い申し上げる次第です。

2005年4月25日 福知山線5418M、一両目の「真実」


吉田氏の記事から1両目での状況を見ますと、カーブ進入前にはブレーキが感じられなかった(惰性運転ということ?)、横Gが強烈にかかり徐々に(進行方向の)車体右側が浮いていき乗客達はヨットのように一気に車両左前方側(転覆側)に飛ばされた(右側座席に中央向きに座っている人にとっては右手側斜め前方向)、ということのようです。カーブでのブレーキングは脱線3秒前くらいだったようですから、体感と事故調査結果は一致しているでしょう。少なくとも脱線する前に車体右側(カーブ内側)が徐々に浮いていったことは確かであり、専門家の言うように「速度超過だとしても(内側車輪が)浮くはずがない」という鉄道工学的な常識では説明できない部分がまだあるのでしょう。


乗客たちが車体左前方方向に飛ばされたのは、ブレーキがかかったから?ではないかと思われます。通常は単に進行方向に体が引かれますが、この場合には左に傾いた車体の中ですので、車体左前方方向に飛ばされることになるでしょう。

電車座席で前のめりでこらえきれなくなる傾斜は、どの程度でしょう?ちょっと想像がつかないのですが、30度くらいでしょうか?単純に45度くらいまでは転覆しないので、乗客達が左方向に飛ばされることで車体重心は左に大きく移動することになり、転覆要因となったでしょう。それから、ブレーキの影響がどのような評価なのか。車体挙動については、ブレーキの影響を考えるものと思いますが、この辺もよく判っていません。


以前推測で書いた記事です。

脱線原因の推測3


それと、運転士の方の慰霊はされなかった(Yahoo!ニュース - 共同通信 - 脱線事故運転士を慰霊せず JR西が殉職者法要除外)、ということでしたが、これも悲しい出来事ではあります。運転士にとっても、悲劇の事故であったことに変わりはないだろうと思います。ご冥福をお祈り致します。