最近雑誌にも時々特集で記事が出ていたりする(新聞下段広告で見出しに出てました)個人投資家の話題です。産経新聞にも面白い記事が出ていた。
Sankei Web 産経朝刊 証券市場変えるネットトレーダー 記録的活況の立役者/ゲーム感覚の危うさ(10/28 05:00)
デイトレーダーへのやや批判的意見だが、昔のバブル期にはモーニングショーとかで、テレビデビューを果たした怪しげな株式評論家とか経済評論家をもてはやし、「今日の銘柄」とか何とか言ってド素人主婦などに株取引を推奨し、NTT株放出でもバブルを煽り立てたのは、メディアだったのではないか?実際、NTT株の3次放出では300万円以上の高値となったのではなかったか?まあ、国鉄の借金穴埋めなどに充当されたから、国民の役には立っていたのだけれど。そういう失敗の上に成り立って、個人投資家も進歩したんだろうと思うよ。
評論家連中の中には、テレビで顔を売って、国会議員さんになった人達もいるくらいですから(笑)。
記事には、『デイトレーダーの動向について、三菱UFJ証券の藤戸則弘・投資情報部長は「投資というより投機。パチンコや競馬、競輪と同じ感覚だ。どういう企業かも知らずに株価の動きだけ見て売買しており、株価が調整局面に入ると痛い目に遭いかねない」と警告する。』とあるが、宵越しの株を持たない人々ならば、93、4年頃あった「ブラックウェンズディ」(だったか?曜日が違うかも。マンデーではなかった。火・木曜のどちらかだったかも)とかで、アメリカ市場で暴落が起こり世界同時株安が起こったことがあったけれど、そういう暴落危機にも影響されないんじゃないか?株式を持ってなければ、暴落は関係がない。勿論個人投資家がデイトレで損を繰り返すかもしれないが、それは仕方がないことだ。自分の責任と判断で行う訳だから、問題ないのではないのか?痛い目に遭いかねない、というのはどのような投資法にとっても同じだ。
大体、昔から証券会社の自己売買部門は、そういうデイトレを繰り返してきたんじゃないか。それで多くの収益を上げただろ?無知な個人投資家から、金を巻き上げてきたのはプロの連中だったのではないのか?個人が同じような手法をとっても、何ら問題ないと思うが。証券会社は軒並み手数料収入が増えているのだし。ゲーム感覚だろうが、どのような投資スタイルだろうが、「マネーゲーム」が続けられてきたのは、同じなんじゃないのか?
個人投資家の影響力は確かにあると思うけれども、実はプロの方が酷いんじゃないのか?やり方が汚い感じがするのは、むしろプロの運用担当なんじゃないのか?この前書いた「みずほ」(話題シリーズ13(追加あり)、この記事に間違えて「みずほHD」と書いてしまいましたが、「みずほFG」でした。ゴメンナサイ。だってあちこち合併したりして、名前がこんがらがるんだよね。笑)の猛烈な下げ局面でも、プロの連中が演出していたんじゃないのか?個人はそれに釣られて動くだけだ。1株75万円(みずほは売買単位が1株単位)近辺から三日続落で急落した時があったが、この時には大量の空売りが出されて、信用売り残高が急速に増えたはずだ。個人には無理な離れ業だ。だって、売りが千株単位で急にドーンと出せるというのは極々限られた人々だけだ。このための資金は最低でも7億円以上必要だからだ。そんな資金を持つ個人はどれ程いる?信用取引でレバレッジがきいたとしても、保証金で数億円も持っている人なんて、限られているだろう。そりゃ、どう見たってプロの仕業だろ。
推測を言おう。弱小個人投資家が、一攫千金を夢見て、大体100万円程度の自己資金でデイトレをやっていたって、全然大したことがない。そういう人々が数万人か数十万人かいて、それはそれで意味があるが、そういう人々が一気に同じ銘柄に参加したりはしない。そういう人々の売買の影響力なんて、まるで小さい。そういう弱小を翻弄しているのは、実はプロの連中だ。大量の資金を動かせる連中が、個人から巻き上げているんだよ。おそらく一定層の個人投資家は、掲示板とかブログとかでよく情報を仕入れる先があると思う。そういう人々は、ちっぽけなボロ株とかに少しの資金を投入しても値動きの効果があるものを好むのではないかな?発行株数・時価総額が少ない小型株とかだ。なので、新興市場での取引が多くなりがちなんじゃないかな、きっと。ところが、みずほFGといった売買代金がトップ級になるような株は、ちょっと違うと思うぞ。
個人が値上がり期待で数万人がみずほに「買い」を入れたとしても、証券自己売買部門や投信運用担当とかのような資金規模の大きい連中が、一致して数十億円単位で「売り」を出せば、釣られてセミプロ個人なども一緒に売ってくるだろう。そういう相場演出がなされたと思うぞ。デイトレをやっている人々が1度に千株2千株とかの大量売り注文を出せるはずがないもの。むしろ、そういうデイトレの人々の持つ資金は、その日の相場が急落してしまうので、投売りになってしまい、値下がりを加速してしまう。そういう面はあると思う。時々、外国系証券経由の大量売り注文が出る直前に、大量に売ってくる連中がいるが、これもプロだろ、きっと。売り注文が来る、ということがほんの僅か先に分かるという連中が、そういう動きに連動して同じように売ってくるんだろう。どうしてそう思うかというと、日経平均やTOPIXが大きく下げる直前に、何故か大量に売ってくる奴らがいるからだ。それは1部上場の日経平均採用銘柄のような大型株の時に、そういう売りが来る。個人だと画面だけ見ていて、インデックス下げ表示を見て、初めてそこで「弱気」という感じが分かるのだけれども、その時には既に売られてしまった後で、取引値が数円下がっている。つまり、インデックス下落を見て売り注文を出していたら、間に合わないということだ。そういうことができる連中は、プロ以外にいないと思う。大手の運用担当者達が、同業者仲間として「ある種の協力」ができれば、可能ということだ。動きのキッカケを作る、例えば海外勢の「売り注文が来る」という方向性さえ分かれば、他のプロの連中が一致して同じ動きをすることでも、そういう協力と同じような状況が作られるだろう。
双日のストップ安の件(双日の謎)も、最初の下げは原因不明だが、その後の混乱は個人のせいだけとも言えないのではないか。個人だと何回も同じ日に同一銘柄を売買できない。「買い、売り、買い」と「売り、買い、売り」のどちらかが出来て、どちらかは出来ないはずで、要は1往復半しか出来ない。私のように、下がったところで買い、その日に売ってしまったら、もう売買できないか、買うだけしか出来ない。あんなに上がったり下がったりをするのは、新たな個人流入の影響もあったかもしれないが、十万株単位で注文を出せる連中はそう多くはないだろう。資金量の多いセミプロか、売買回数の制限がない(多分そう思うが、推測です)プロの影響が大きいと思う。弱小個人は流れについていくだけだろう、と。個人投資家達だけで、たった一日で流れを作れるのは、時価総額の少ない小型株だけだろう。
つまりは、個人投資家は増えて、それなりに市場は活況を呈しており、デイトレで儲けている個人も少しはいるかもしれないが、大半はプロのトレーダーの餌食となり、自己資金を減らす人々が結構いるんじゃないかと思う。NTT株を思い起こせば、大体損したのは個人であり、大きくやられた人々がきっと大量にいたんですよ。中には「政府が売りに出すのに、これ程下がるなんておかしい」とか言っていた人達もいたようだが、株がどういうことなのか知らないで買うのもどうかと思うけど(笑)。
私は地味な取引が多いので、デイトレは困難ですが、投資スタイルは個人の自由だし、投機だろうが何だろうが、自己責任なのだからいいと思う。ヤラレれば自分の投資に誤りがあったのだ、ということが実感できるのだし。高い授業料となってしまうかもしれませんが。身銭を切って取り組むことで、真剣にやるだろう。それと、政府だって、投資を推奨しているじゃないか(笑)。パチスロなどにはまるより、よっぽど健全だ。
大体、証券の自己売買部門が儲けだけを目的として、短期売買を繰り返しておきながら、個人投資家には「お説教」というのも、大きなお世話なんだよ。自分達こそ、健全な投資目的からは大きく逸脱してるじゃないか。信用取引を大量に膨らませている人は危ないかもしれないけれど、デイトレでは損害の限界があるだろうから、むしろ安全性は高いかもしれないよ。
Sankei Web 産経朝刊 証券市場変えるネットトレーダー 記録的活況の立役者/ゲーム感覚の危うさ(10/28 05:00)
デイトレーダーへのやや批判的意見だが、昔のバブル期にはモーニングショーとかで、テレビデビューを果たした怪しげな株式評論家とか経済評論家をもてはやし、「今日の銘柄」とか何とか言ってド素人主婦などに株取引を推奨し、NTT株放出でもバブルを煽り立てたのは、メディアだったのではないか?実際、NTT株の3次放出では300万円以上の高値となったのではなかったか?まあ、国鉄の借金穴埋めなどに充当されたから、国民の役には立っていたのだけれど。そういう失敗の上に成り立って、個人投資家も進歩したんだろうと思うよ。
評論家連中の中には、テレビで顔を売って、国会議員さんになった人達もいるくらいですから(笑)。
記事には、『デイトレーダーの動向について、三菱UFJ証券の藤戸則弘・投資情報部長は「投資というより投機。パチンコや競馬、競輪と同じ感覚だ。どういう企業かも知らずに株価の動きだけ見て売買しており、株価が調整局面に入ると痛い目に遭いかねない」と警告する。』とあるが、宵越しの株を持たない人々ならば、93、4年頃あった「ブラックウェンズディ」(だったか?曜日が違うかも。マンデーではなかった。火・木曜のどちらかだったかも)とかで、アメリカ市場で暴落が起こり世界同時株安が起こったことがあったけれど、そういう暴落危機にも影響されないんじゃないか?株式を持ってなければ、暴落は関係がない。勿論個人投資家がデイトレで損を繰り返すかもしれないが、それは仕方がないことだ。自分の責任と判断で行う訳だから、問題ないのではないのか?痛い目に遭いかねない、というのはどのような投資法にとっても同じだ。
大体、昔から証券会社の自己売買部門は、そういうデイトレを繰り返してきたんじゃないか。それで多くの収益を上げただろ?無知な個人投資家から、金を巻き上げてきたのはプロの連中だったのではないのか?個人が同じような手法をとっても、何ら問題ないと思うが。証券会社は軒並み手数料収入が増えているのだし。ゲーム感覚だろうが、どのような投資スタイルだろうが、「マネーゲーム」が続けられてきたのは、同じなんじゃないのか?
個人投資家の影響力は確かにあると思うけれども、実はプロの方が酷いんじゃないのか?やり方が汚い感じがするのは、むしろプロの運用担当なんじゃないのか?この前書いた「みずほ」(話題シリーズ13(追加あり)、この記事に間違えて「みずほHD」と書いてしまいましたが、「みずほFG」でした。ゴメンナサイ。だってあちこち合併したりして、名前がこんがらがるんだよね。笑)の猛烈な下げ局面でも、プロの連中が演出していたんじゃないのか?個人はそれに釣られて動くだけだ。1株75万円(みずほは売買単位が1株単位)近辺から三日続落で急落した時があったが、この時には大量の空売りが出されて、信用売り残高が急速に増えたはずだ。個人には無理な離れ業だ。だって、売りが千株単位で急にドーンと出せるというのは極々限られた人々だけだ。このための資金は最低でも7億円以上必要だからだ。そんな資金を持つ個人はどれ程いる?信用取引でレバレッジがきいたとしても、保証金で数億円も持っている人なんて、限られているだろう。そりゃ、どう見たってプロの仕業だろ。
推測を言おう。弱小個人投資家が、一攫千金を夢見て、大体100万円程度の自己資金でデイトレをやっていたって、全然大したことがない。そういう人々が数万人か数十万人かいて、それはそれで意味があるが、そういう人々が一気に同じ銘柄に参加したりはしない。そういう人々の売買の影響力なんて、まるで小さい。そういう弱小を翻弄しているのは、実はプロの連中だ。大量の資金を動かせる連中が、個人から巻き上げているんだよ。おそらく一定層の個人投資家は、掲示板とかブログとかでよく情報を仕入れる先があると思う。そういう人々は、ちっぽけなボロ株とかに少しの資金を投入しても値動きの効果があるものを好むのではないかな?発行株数・時価総額が少ない小型株とかだ。なので、新興市場での取引が多くなりがちなんじゃないかな、きっと。ところが、みずほFGといった売買代金がトップ級になるような株は、ちょっと違うと思うぞ。
個人が値上がり期待で数万人がみずほに「買い」を入れたとしても、証券自己売買部門や投信運用担当とかのような資金規模の大きい連中が、一致して数十億円単位で「売り」を出せば、釣られてセミプロ個人なども一緒に売ってくるだろう。そういう相場演出がなされたと思うぞ。デイトレをやっている人々が1度に千株2千株とかの大量売り注文を出せるはずがないもの。むしろ、そういうデイトレの人々の持つ資金は、その日の相場が急落してしまうので、投売りになってしまい、値下がりを加速してしまう。そういう面はあると思う。時々、外国系証券経由の大量売り注文が出る直前に、大量に売ってくる連中がいるが、これもプロだろ、きっと。売り注文が来る、ということがほんの僅か先に分かるという連中が、そういう動きに連動して同じように売ってくるんだろう。どうしてそう思うかというと、日経平均やTOPIXが大きく下げる直前に、何故か大量に売ってくる奴らがいるからだ。それは1部上場の日経平均採用銘柄のような大型株の時に、そういう売りが来る。個人だと画面だけ見ていて、インデックス下げ表示を見て、初めてそこで「弱気」という感じが分かるのだけれども、その時には既に売られてしまった後で、取引値が数円下がっている。つまり、インデックス下落を見て売り注文を出していたら、間に合わないということだ。そういうことができる連中は、プロ以外にいないと思う。大手の運用担当者達が、同業者仲間として「ある種の協力」ができれば、可能ということだ。動きのキッカケを作る、例えば海外勢の「売り注文が来る」という方向性さえ分かれば、他のプロの連中が一致して同じ動きをすることでも、そういう協力と同じような状況が作られるだろう。
双日のストップ安の件(双日の謎)も、最初の下げは原因不明だが、その後の混乱は個人のせいだけとも言えないのではないか。個人だと何回も同じ日に同一銘柄を売買できない。「買い、売り、買い」と「売り、買い、売り」のどちらかが出来て、どちらかは出来ないはずで、要は1往復半しか出来ない。私のように、下がったところで買い、その日に売ってしまったら、もう売買できないか、買うだけしか出来ない。あんなに上がったり下がったりをするのは、新たな個人流入の影響もあったかもしれないが、十万株単位で注文を出せる連中はそう多くはないだろう。資金量の多いセミプロか、売買回数の制限がない(多分そう思うが、推測です)プロの影響が大きいと思う。弱小個人は流れについていくだけだろう、と。個人投資家達だけで、たった一日で流れを作れるのは、時価総額の少ない小型株だけだろう。
つまりは、個人投資家は増えて、それなりに市場は活況を呈しており、デイトレで儲けている個人も少しはいるかもしれないが、大半はプロのトレーダーの餌食となり、自己資金を減らす人々が結構いるんじゃないかと思う。NTT株を思い起こせば、大体損したのは個人であり、大きくやられた人々がきっと大量にいたんですよ。中には「政府が売りに出すのに、これ程下がるなんておかしい」とか言っていた人達もいたようだが、株がどういうことなのか知らないで買うのもどうかと思うけど(笑)。
私は地味な取引が多いので、デイトレは困難ですが、投資スタイルは個人の自由だし、投機だろうが何だろうが、自己責任なのだからいいと思う。ヤラレれば自分の投資に誤りがあったのだ、ということが実感できるのだし。高い授業料となってしまうかもしれませんが。身銭を切って取り組むことで、真剣にやるだろう。それと、政府だって、投資を推奨しているじゃないか(笑)。パチスロなどにはまるより、よっぽど健全だ。
大体、証券の自己売買部門が儲けだけを目的として、短期売買を繰り返しておきながら、個人投資家には「お説教」というのも、大きなお世話なんだよ。自分達こそ、健全な投資目的からは大きく逸脱してるじゃないか。信用取引を大量に膨らませている人は危ないかもしれないけれど、デイトレでは損害の限界があるだろうから、むしろ安全性は高いかもしれないよ。