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話題シリーズ12

2005年10月16日 19時21分41秒 | 社会全般
1)コンピュータソフトとの将棋対局

これは以前の記事(小さな話題シリーズ1)にもちょっと触れましたが、将棋連盟が対局を控えることを要請したようです。

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 将棋ソフトと対局、プロ棋士に禁止令


人間vsコンピュータというのは、前世紀からSFの題材としてもよく使われたし、今後も永遠のテーマとして残されるでしょう。そういう意味では、対抗側であるコンピュータ(ソフト・ハードとも)の進歩は期待したいところですね。将棋連盟も単に禁止だけじゃなくて、ビジネスチャンスとして活かしたり、普及活動に一役買ってもらうとか工夫をしたら?


ソフト販売において『「プロ棋士の”公式指導対局”100局実践済み」-by 日本将棋連盟』とかって銘打って、販売額に応じて連盟がお金を貰える仕組みとかにすればいいんじゃないかな?ソフト開発側は、こういう実績があれば、ある種の「箔付け」となるだろうし、注目度もアップするだろう。人間との対戦時には指導対局料を貰うのであれば、問題ないと思うけどな。


名前も、カッコイイといいんだけど。チェスの時のスパコン「ディープ・ブルー」は、キザっぽいかもしれんが、「2001年宇宙の旅」の「ハル」のような感じでいくと、どんな名前がいいかな?そうだな、「閃き」とかは?強そうじゃない?「次回対局は、ハブ王将とサイバー棋士「閃き3段」の対局です」みたいな感じで。ダメですか?米長会長。


2)経団連次期会長

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <経団連次期会長>奥田会長、条件に「国際性」重要視


来年の、新時代の幕開けという予感があります。「戌年」というのはどういった年なんだろうか?よく判らないけれども、奥田さんも小泉さんも第1線から退かれるとなれば、たとえ偶然にしても、日本の重要な指導者が変わっていくという時代の移り変わりの年ということになるんだろう。

その一角は、まずキャノンの御手洗氏ということになった訳だ。日本の製造業を支えてきたデジタル産業が中国や韓国などに急追され苦戦を強いられる中で、国際優良企業として成長を続けてきたキャノンの成功は御手洗氏の評価を高めている。奥田さんも意外と高齢だが、御手洗氏も既に還暦どころか古稀を迎えられた方だ。ではあるが、頑張って欲しいですね。


3)医療費削減問題

何とか摩擦を避けようとGM救済に乗り出したトヨタだが、今年に入ってからのGMショックといい、この前のデルファイ破綻といい、トヨタは将来の恐怖を見たかのような状況なのかもしれんな。その為に、将来の医療費削減については、強い要求が奥田さんから出されているのだろう。アメリカみたいな、はっきり言えば超高額医療費というのは日本とは比較にならないし、費用が払えず病院から追い出されるというような環境とも違うのだから、冷静に考えて欲しいと思う。


Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 医療給付費、2025年度15兆円削減を…日本経団連


こちらへの反論(笑、医療費の分析~その2)ということではないだろうが、経団連の医療費削減要求は、ベンチマークを基準とした「率」による抑制ではなく、「絶対値」として削減するという方向性に変更したようだ。心配する気持ちは判らないでもないが、自助努力に必ずしも起因しない(ちょっとはあるかもしれないが、肥満とか贅沢とか不摂生とか)疾病や障害というのは、これこそ公的「保険」としての機能が重要なのである。だが年金というのは自分の老後資産形成という、まさに自助の要素が医療よりもはるかに強いものであるから、公的「保険」の重要度は低いはずなのだ。そういう社会保障の意味合いについて、もっと総合的に考えるべきだ。


自動車の国内台数が経年的に増加を続けたことが環境に大幅なマイナスであり、高速道路や一般道路にも多額のお金がかかったのは自動車業界がこぞって大量に販売したことが原因であるから、今後の歳出削減の為に自動車の年間販売額を規制する、という法律や制度を作るとしたら、君達は何と言うかな?ハッキリ言えば、自動車の増加のせいで交通事故は増えるし、CO2は増加するし、車を走らせることにしか使いようのない高速道路等の整備に多額の費用がかけられたことで国民負担が50兆円弱も残されたんだから、車の販売額は総額を決めて抑制することにしたらいいんだよ。

ベンチマークは、削減目標のCO2と、交通事故発生件数及び支払われた損害保険料にしておけばよい。交通事故による経済学的損失は医療事故よりもはるかに大きいぞ?これは全部自動車販売のせいだ。安全よりも儲ける為に、自動車の無軌道な販売が招いた結果だ。トラック輸送の増加によっても、環境を破壊し人々を病に陥らせ、交通渋滞を巻き起こし、鉄道事業の圧迫を招いたんだ。これも車のせいだ。高速道路整備が行われなければ、人々はもっと鉄道やバスを利用し、他の分野に投資することが出来たし、環境にも格段に良かったはずだ。これも自動車の大量販売のせいだ。


どうですか?自動車は諸悪の根源だろ?医療費が増加することよりも、尊い人命を多数奪い、犯罪の道具となり、環境を破壊し、国民資産を浪費の元となった高速道路に無用に投資させ、はるかに多くの人々を不幸に陥れたんじゃないのか?いくらでも問題点を見つけ出し、費用を削減する名目を作り上げ、指標も用意できますよ。ちょっと現実的とは言えない面もありますが。唯一違うのは、自動車産業で儲ける企業や人々が多く存在しており、この恩恵に浴する人々がいて、国が多額の金を出していないかのように見えているだけだ。本当は国庫から大量の資金が投入されている。自動車に関連する業界に。道路もその一つだ。


不幸に陥れる人々の絶対数が、自動車業界と医療業界ではどちらが多いと思いますか?調べたことがないから判らないけれど。国民が多くの損害を被っているのは、医療でしょうか、自動車でしょうか?もの凄く儲かれば、たとえ多くの人々を大量に不幸にしても規制されず、一方では、人々を不幸に至らしめないようにしようとする人々が強い規制を受けるのですね。それが、日本のとてもいいところだということなんですね。資本主義経済って、素晴らしい。