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楽天はホリエモンの二番煎じ?

2005年10月13日 19時08分06秒 | 社会全般
TBSの筆頭株主に楽天が躍り出て、経営統合も視野に申し入れ、とのこと。以前のニッポン放送の一件以来、メディア再編論が再び浮上してくるのでしょうか?村上さんも頑張っているし、日本もいよいよ「持ってる金をどう使うか」というご時世になってきたのでしょうか。


兎にも角にも、ホリエモンの歩いた後を確実にゲットしている感のあるのが、ミキタニ君だ。近鉄買収でポシャったが、結局新球団誕生のキッカケを作ったのはホリエモンだった。ある意味ヒールではあったが、一石を投じた形になった。その失敗のお陰で、ミキタニ君は「楽天球団」を得ることとなった。まず、ホリエモンに露払いをさせ、その後ろを歩いていって、最後に獲物を手にしたのは楽天だった。

フジテレビとの闘争の時にも、ホリエモンの電撃作戦―Blitzkrieg が強力なカウンターパンチ(というか、不意打ち?ということは真珠湾か)となったのだが、この時のフジテレビ側が受けた被害というか失敗は、恐らくTBSにも直ぐに思い浮かぶことだろう。初めから争わなければ良かった―このようなある種の恐怖感は、楽天側にとって有利に働くだろう。


近鉄買収騒動の時にも、当初オーナー側がナベツネを中心に「ホリエモンなんて論外だ」という排他的態度に出た為に、ファンや世論などの強い反発を買い、結果的にそのことが堤西武崩壊を加速させ、最終的に新球団を認めざるを得ない方向に追い込まれた。この時にも、ホリエモンがあのような騒ぎを起こさなければ、楽天などにはその目はなかったはずだ。ミキタニ君は、ホリエモンと同じ道を後から歩いていくことで、障害物をホリエモンに除去させて、楽々と(楽天だけに、笑)目的を達せられたのだ。まるで、ソニーの後ろから歩いていった松下みたいな感じ(?)だな。新しい商品へのチャレンジをソニーにさせて市場開拓をやってもらい、2番手グループとしてガッチリ実利を得る、というような感じですね(あくまで過去の印象に基づく個人的感想ですので事実は判りませんし、現在がどうなのかは不明です)。ミキタニ君は、「新球団」という実利をゲット出来たのは確かだ。


そして、今回は村上ファンドに世間の注目が集まっていたところに、ホリエモンとまたしても同じ道を歩いたミキタニ君がターゲットだけを変えて登場した、ということだ。仮に株式大量取得という手法が非難されることになっても、村上さんとミキタニ君に世間の目が分れてしまうから、それほど楽天だけがバッシングに遭うということはないだろう。それに、国民全体が「ホリエモン効果」(どんな効果?じゃ、ボケ。とかツッコミ入れないでね)によって、「ああ、またか」というような耐性が獲得されているし、阪神の方も気になる人々が結構いるから、TBSやベイスターズがどうなろうとも、別に関心ないな、という人々も存在するかもしれませんし。


そういう意味では、ミキタニ君は着実に実利を得る為の、やや卑怯とも思えるような戦略をとっていることは、確実に勝つにはいい方法かもしれません。心の中では、「ホリエモンよ、ありがとう」と叫んでいるかもしれませんね(笑)。先頭に立って歩いてきたホリエモンには、エールもあるが、厳しい批判もあるわけで、その露払いがミキタニ君にとっては、何よりも有難いはずだ。あと、ミキタニ君がやっていないことと言えば、立候補だけだろう(笑)。ミキタニ君は、中々実利に「カライ」戦略家というか、人のつけた道を歩いて稼ぐという面においては、ホリエモン以上に藤木君風(=卑怯者、知る人ぞ知る『チビまる子ちゃん』に登場する同級生の1人、「藤木」と言えば「卑怯者」の代名詞なのである、笑)なのだ。これが、ミキタニ君の正体なかもしれないな。


ところで、ホリエモンは秋までにフジテレビと共同での事業計画を発表するとか何とか言っていたのではなかったか?すっかり忘れていたけれど。どんな放送事業・コンテンツ事業を展開するのか発表しないと、約束を反古にすることになるんじゃないか?ホリエモンは株式を買い取らせる代わりに、きちんと発表すると言ったのだから、その義務を果たすべきですね。選挙疲れだったのかもしれないけれど。

このままじゃ単なるグリーンメーラーってことじゃないですか、ホリエモン。