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日朝対話再開

2005年11月03日 23時03分12秒 | 外交問題
懸案となっていた拉致問題ですが、北朝鮮への圧力を幾つかのルートを使った作戦は功を奏したと思われる。

参考記事:北朝鮮の求めるもの

一つは、国連。EUが人権侵害についての非難決議案提出を予定しており、国際社会での強い圧力となるだろう。これは日本に対しては、突っぱねることができても、国連という場ではそうそう簡単に無視できない。当然の戦術と言えますね。日本側の国連を舞台にした外交が、効果をもたらした。

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <国連>拉致など人権問題で北朝鮮非難決議 日本も共同提案


二国間での解決がうまく行きそうにない時、よほど圧倒的な力関係の差がなければ打開できないかもしれない。だが、多国間という枠組みの中であれば、簡単に無視が出来ない状況を生み出すことも出来る。これは事態の打開に役立つと思う。六カ国協議のテーブルに北朝鮮がついている限り、勝手に「降りる」ことは出来ないはずだ。


その援護としては、もう一つのルートである「番長米国」だ。米国高官は次のような発言がなされたようだ。

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 拉致問題解決がテロ支援国家指定解除の条件…米高官


これは北朝鮮にとっては、かなり厳しい条件となるだろう。向こうにとっては、どちらを選択するとしても、辛い選択(笑)となるだろう。指定解除されることは、国家としての安全を確保することに大きな意味を持つのであり、解除されなければ六カ国協議においても成果は得られないということになるからだ。外務省は頑張ったな。


特に人権問題にうるさいEUに働きかけたことはかなり効果があったと思う。米・欧両面作戦、本筋の六カ国協議―日朝対話という、日本が用意した枠組みの中に北朝鮮を追い込んだことは成功だと思う。二国間での問題に閉じ込めておくことは、北朝鮮の横暴を許す可能性があるが、それを防ぐことで「国際的関心事」ということになるからである。しかも、タイ人の拉致についてもタイ政府が大きな関心を寄せており、こういう動きは拉致被害者の救出に繋がる可能性が出てくるかもしれない。


もしも拉致被害者の救出が出来れば、麻生親分の株は相当上がるな。そうか、この問題で大きな進展があった場合については考えていなかったから。経済界を中心に、当面中国に視線が注がれていたようですし。