今までに何度も書いてきましたが、いわゆる「頭のいい人」のやってることというのが、果たして一般庶民に信頼をもたらすものなのでしょうか?
私は特別に高学歴とか、頭のいい人たちを恨んだり、憎んだりする訳ではありませんけれども(笑)、普通の人から見れば高度な学問を修めて、社会的な地位もあり、それこそ立派な人たちなのに、問題を起こすということが何故これほど多いのか?という素朴な疑問があります。頭が悪く、育ちも悪くて、貧乏で、どん底人生のような人が、「会社のカネをネコババしたんだって」というような事件があるなら、これほど驚きもしないし、悲しみも深くないと思う。報道する側が、つまらない事件だと報道しないから、現実には松本早大教授のような事件が一般人の中にもゴッソリと隠されているんだよ、ということなのかもしれないが、そうだとは到底思えない。「頭がいい連中」というのが、クソ知恵を働かせてくすねるのさ、金を。何度も言った通りではないですか?
松本・早大教授、疑惑企業と起業計画…国の資金支援も 社会 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
SANSPOCOM 社会
色々報道されるのを見ていると、社会的にそれなりに認められているような地位にある人たちが、悪巧みをしてるんですね。全くのバカだったら、思いつかないもの(笑)。役人もそう。省庁の事務次官クラスとか審議官クラスやら、外交官とかであっても、地位が高くて普通の人たちよりも多額の給料を取ってる連中が、悪い事をやってるんですよ。大学教授も、そう。同じだよ。
地位の高い人たち皆が、そういう悪い事をするわけではないだろうけど、頻度としては少なくないよね。不正が発覚してしまった前例などを見てるはずだから、元々頭がいいんだし、「自分はやらない」とか考えられるじゃないですか。でも、何故か同じようなことを繰り返して、バレちゃったりするんですよね。談合もそう。全く同じ。バカじゃないかと思うけど、そうじゃないんですよ。わざわざチャレンジするんですよね。捕まらない方に賭けてみたくなるんでしょうかね。それも、頭が良すぎるからでしょうか?
早稲田の松本教授の例は、最悪の例だと思う。総合科学技術会議の議員だったそうですよ。文部科学省の委員だったりして、自分に決定権限があって、その権限とか地位を半ば利用したような形で多額の金を引っ張ってきていて、ベンチャーもやってたんだそうですよ。
早稲田の教授がみんな不正を働くわけではない、というのはそうだろうと思う。それは「たまたまだったんだ」、と。そうですよね、多分。ですがね、信頼できますか?と聞かれた時に、一点の疑いもなく信じてます、なんて断言はできんわけですよ。そういう目で見てしまうかもしれない、ということですよ。まあ、どこの学校でも、大多数の教授というのはきちんと真面目にやっていて、不正なんかしたりしないんだろうな、とは思いますよ。でも、今回発覚した以外の全国の教授が全員シロだと思うか?と聞かれりゃ、???疑問だね。シロと思う、とも言えないんですよ、ってのが庶民の感想です。だって、これまでにも不正流用は何度も発覚している訳で、みんな教授連中なんですから(笑)。それも、1人や2人じゃないんですよ。だから、疑っても不思議じゃない、ってことなんですよ。
結局、専門家に任せておけば大丈夫、とはならないんですよ。国民が権限を与えた公務員にやらせて、専門分野はその道の専門家たちに考えてもらって、多くの国民が何も考えたり心配したりしなくとも、物事がきちんと進んでいき、何の問題も起こらなければ大変有り難いです。是非そういう風になるように、各エリートだか知識人や公務員とかが、一般大衆より頭が良くって正しい答えを導き出せるはずだから、誤った方向に行かないようにやってくれればそれでいいに決まってるんですよ。
ところが、どうだ?彼らは、何をやってきた?
日本という国が、とってもよくなってきたか?
いい方向に進んできたのか?
大学教授たちが何をやった?
げらげらげら
総合科学技術会議の議員というのは、総理をはじめ閣僚たちが同じテーブルについているのですよ。一般庶民の手の届かないような、雲の上の世界です。そういう人たちと同じテーブルで議論をするような大学教授さえも、仮に「信頼に値しない人物」であったなら、一般庶民はどうやって信頼できる知識人だか学者だかを見分けられるのだ?選別はどうする?人相で見破れとか?(笑)それとも、大学のブランドか?笑い過ぎて、腹が痛いよ。
参考までに、松本教授は次のようなことを言ってたみたいですよ。
第51回本会議議事要旨
(議事要旨から一部抜粋)
【松本議員】
私は4年間議員を務めさせていただきました。それ以前は普通の早稲田大学の教授でありましたから、非常に私個人といたしましては貴重な体験をさせていただいたと感謝しております。このお陰で多くの大臣にお知り合いにならせていただきましたし、また非常に優れた議員の先生方に多数お知り合いにならせていただきまして、私としましては本当にこの上ない光栄な経験をさせていただきました。
この間、小泉首相はずっと首相でいらっしゃいまして、小泉首相の議長の下に一貫して改革という言葉が科学技術の分野にも本当に津々浦々聞こえてくるという思いでおりました。国立大学の改革、それから今度第3期になってその目標の絞り込みですね。そのような、今まで過去30年私は大学教員をしておりましたけれども、その間には考えられなかったような大きな変化が現在起こりつつあるということで、私としてもこれから日本の大学及び研究機関のシステムというのは本当に新しい日本らしい効率的なシステムができてくるのであろうと、大きな期待をしております。
今後も、是非周囲から支援をさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それと、文部科学省の委員は、次のようなものだったようです。
科学研究費補助金「分科細目表」の改正について
これによると、「科学技術・学術審議会学術分科会 科学研究費補助金審査部会委員」(任期:平成13年3月7日~平成15年1月31日)ということのようですよ。何と、野依先生と並んで名前が載っているのですよ。そういう役職ということですね。
要するに、大衆を常に欺き、騙し、失望させてきたのは、そういう連中なのですよ。わざわざ信頼を損ない、大衆との対立を引き出してきたのですよ。そういうことの繰り返しなの。いうなれば、条件付けみたいなもんですな。なので、福井総裁みたいなのとかには、条件反射で非難が集中するんですよ(爆)。
行政府の中枢には、規制緩和・改革のところには宮内さんがいて、その人脈というかインナー・サークルというようなのがあって、規制緩和の恩恵を自分のところに引っ張ってきたようなもんですよ。早大の松本教授の場合には、総合科学技術会議という違う場所だけれども、自分のところに恩恵を預かれる、という立場にいたんですよ。まさしく、構図は同じなのですね。行政府内での「専門的」「客観的」な議論とか判断というものができないのではないか、という疑念を生じさせるに十分なんですよ。私心があるんじゃないか・権力を利用しているだけなんじゃないか、そういう「下衆の勘繰り」が躊躇いなく生じる状況を、彼らが自ら作り出しているんですよ。
専門家の言うのは、確かに正しいことが多いかもしれん。だが、任せておけば、必ず腐敗してるし、見つかるまで止めようともしないし、大衆が無関心でいればいるほど、「腐れエリート」は貪る。無知な大衆から巻き上げることだけが得意なだけじゃないか。コッソリと、人々のサイフから金を掠め取っていくだけじゃないか。だから、安心して任せておけないんだよ。そういう状況を作ってきたのは、大衆なんかじゃない。腐れエリートどもだ。その典型例が、時々発覚するに過ぎないのさ。