いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

惨敗は予期されたものの…

2007年07月29日 22時54分21秒 | 政治って?
この前の再現だな。
立場が全く逆なのだが。

虎さんの敗戦というのは、本当に驚いた(まだ当確だけで確定ではないですけど)。挨拶を聞いていて、長年頑張ってきたのだな、と思った。同情を禁じえなかった。虎さんの実績とか全然知らないけれど。虎さんの顔を見れなくなるのは残念だ。

ところで予想は全然外れていた。失礼。こんなに負けるとは思っていなかった。

選挙というのはやはり難しいものなのですね。

参院選挙戦の状況を再考する

好かれることはとても難しい


だから言ったでしょ(笑)。

流れの変化に気付くのが遅すぎじゃないか?


島根もやられたんですね。
岡山・島根というのは、今回選挙の象徴であったろう。
そういう結果ということ。
自民支持層の離反ということが出てしまったのではないか。
結果選挙戦術としての「公明の失敗」というか地盤沈下というものが明確になった、ということではないか。バーターは効き難くなってきた、ということかと。



「空城の計」?~議員秘書実名ブログの場合

2007年07月29日 18時43分45秒 | 俺のそれ
実際に観察される現象というのは興味深いものです。
どうも自民党候補の元女子アナに対する記事を民主党議員の秘書どのが書いてしまったようだ。これがどうやら炎上を招いたらしい。

こんな感じだったらしい>
はてなブックマーク - 痛いニュースノ∀【民主党】 「日本人でよかった」とはなんだ。偏狭なナショナリズムがむかつく。ぷぷぷ…平岡議員秘書

で、800コメンツ逝きました、だか千コメンツ逝きました、だか、詳しく知らないけど、コメントスクラム食らったようです。


一方、例の実名匿名関連で、馬車馬氏の論考に関して、次の記事がナルホド坐ワールド。

ハンディキャップ戦略 - FIFTH EDITION


そうなのか、と思って、先の実名議員秘書どのの場合、行動パターンを見ると、面白いな、と。

だって、
自民党候補のポスターをバカにする→炎上→全削除・トンズラ・音楽奏でる(笑)
ということらしいですので。

はてなブックマーク - ⊂⌒⊃。Д。⊃カジ速≡≡≡⊂⌒つ゜Д゜つFull Auto 【民主】日本人でもクソな奴はクソの石田敏高秘書、サイトを全削除して逃亡。ページからは馬鹿にしたような音楽が


ちょっとだけ近いな、と思った(笑)。

・孔明という軍師(孔明だけに高名な実名)→ピンチに陥る→無防備化&琴を奏でる→敵退散
・実名&危険な記事&無防備都市状態→炎上→空城化&音楽奏でる→?

秘書さんのブログを見てないから、どうなっているのかは知らない。

実名の場合の空城化コストは、どうなのかな。
匿名であると、ダメージは小さそうな気がする。事後的な記事削除とかも。
実名だったのは、後日デビューの狙いだったのでしょう、きっと。そうであるなら、馬車馬さんの論考と一致しているな。でも、今回はデビュー前に、炎上?or大釣大会?デビューしてしまったようだ(笑)。まあ、元女子アナのことがいかに気に入らなかったにせよ、発言内容としてはマズかったであろうな、やっぱり。コメントスクラムは確かに良くないし、炎上も無駄なんだけど。


関係ない話だが、NHKのドラマ「新マチベン」は面白いので毎回録画している。年寄りの3人という設定は突飛ではあるが、とても良い。味わい深い。しかもあの3人を選んだのは「当たり」だった。特に石坂の好演が光る。あのちょっとイヤミな含みのある役は難しいと思うのだが、ピッタリとハマっている。カクテルとの「ひっかけ」も大変良い。例えば、漫画の『ザ・シェフ』にイメージは近いかな?小道具に料理、花言葉やカクテルを持ってくるのは、結構好きだ。特に理由がある訳ではないんだけど。次回が最終回で残念だな。
昨夜はサッカーでぐったりして、「新マチベン」で悲しんで、かなりウルウルで気分が沈んだ。筋として、メディアスクラムを取り上げたのは良いと思った。記者会見場の吊るし上げの描写を入れたり、記者たちの謝罪要求みたいな雰囲気も描いていて、マスメディアとしてはよく挑戦した方だと思った。NHKらしい、ということかもな、と。

脚本は誰だったか忘れたが、ドラマの中の話は身近なもので(笑)、個々のネタの仕込みは「なるほどな」と思えるところがあって、大変良かったと思いました。



決戦の朝に

2007年07月29日 13時13分35秒 | 政治って?
ついに当日となってしまいましたね。
皆様(って誰?)お疲れのことでしょう。
運動会とか競技とかで「綱引き」を見たことがありますが、拮抗している時には勝敗が決するとしても「ジワジワ」って感じですよね。でも、力量差が大きい場合なんかや、あるキッカケ?というか崩壊ポイントみたいなのを過ぎると、まるで雪崩のように「ドドドッ」という感じで一気に引き負けるんですよね(笑)。本日の綱引きは、いずれとなりますのやら。


これにちょっと絡んだ話題が出ていたので、なるほどなー、と思って拝見致しました。

H-Yamaguchinet 暴論:官僚システムを選べないことが問題なのではないか

雑種路線でいこう - 政策立案機能を行政府から立法府へ


今まであまり考えたことがなかったのですが、「政治家は選べるが、官僚は選べない」というのは納得できました。政治家に付随しているスタッフをもっと拡張して、入れ替え対象とするというのは、何といいますかアメリカ的な感じです。あまりよく知りませんけれども、映画なんかでは、大統領が変わるとホワイトハウス関連の政治スタッフ(秘書とかの末端職員まで含むのでしょうけれど)の総取替えみたいなことが起こります。「民族大移動」とまで揶揄されたりしますね。まさにそんな感じの政治スタッフを増やしていきましょう、ということも選択肢の一つとして考えてみていいのかもしれません。

実現可能性というものについてはよく判らないので、それはとりあえず措いておくとして、議員内閣制とか法律の性質とか、そこら辺が英米との制度的違いを生んでいるようなことはないのかな、とかちょっと考えたりするのです。生き物でもそうなのですが、システムの違いというものがあっても、それはそれなりに適応していたりすることもあるかな、と思うのです。サメは頭悪いし魚類だから進化していない下等な生物と考えられることが多いのではないかと思いますが、それでも今なお生存しているのですよね。海の王者?のように思われていたりするし、それなりに強力な生き物として君臨しているのです。イルカは哺乳類だし賢いし可愛いし芸を覚えてショーまでできるから、サメなんかより高等であるはずなのですが、イルカはサメを全滅させることはできないし、駆逐する術を持っていません。サメはサメなりに、生き延びる為にサメの持っているシステムが環境に適応してきたのだ、それ自体は合理的なことで競争に勝ってきた結果なのだ、と考えられなくもないのです。

なので、イルカが持っているシステムをサメと同じように変えようと思っても、それには不都合が結構あったりするかもしれないから、予めよく考えてみた方がいいのかな、と思ったりもします。法律の主な分け方でよく聞くのは、英米法と大陸法という大まかな区分がありますよね。日本はドイツをお手本にしてきたらしいので、大陸法的な法制度になっているのでしょう、きっと。となると、官僚制もそうした大陸的な制度設計になっていたりするかもしれませんし、同じ「大陸」とはいうものの欧州的というだけでなく中国大陸的な要素も含まれているかもしれないので、日本にはそれなりの独自のシステムが組まれてきたのだろうと思います。それには弱点・欠点もあると思いますが、既に適応してそれなりに効果的に機能している部分もあるかもしれません。


以前にも経済ネタでちょっと書いたのですが、イルカはサメを羨んでサメと同じシステムを持つ必要はないのかもしれない、ということです。多くの国民が「みんなサメになろう」と思って、そちらに変えていくのであれば、それはそれでいいと思いますが、結構一大決心を必要とするのではないかな、と。法制度面でもより英米的な方向性に変えていくとか、社会全体のシステムを変革していくのはかなり大きなエネルギーを必要とするかもしれません。

現状の公務員制度でいいとも思えないし、何らかの手当てや改善を目指すのは必要だと前から考えていましたので、これからも制度をよく見直すことは必要であると思います。ただ、そこには歴史的背景とか社会的な要素とか法学的相違とか、様々な観点から考えて見た方がいいのではないかと思うし、やってみたらうまく機能しなくなった、というようなことが起こりえることを前提として、事前によく検討しておくべきだろうと思うのです。

株主総会でも「取締役」は株主が選任する権利を有していますが、ヒラの部長や課長の任免権は持っていません。それは、「頭」を変えれば統制がある程度効いている、ということを前提としているのであり、組織のコントロール方法としては、例えば「管理職の総取替え」ということが効率的・効果的ということが考えられてこなかったから、ということなのかもしれません。この理由が何なのかは知らないですし、研究してみると管理職を総取替えした方が会社運営は良くなるということがあるかもしれないので、何とも言えませんが。国や自治体といった、企業規模に比べて大きい組織であると、現在よりも広い範囲で取替え・選択に含める方がいいのかもしれません。これもよく判らないので、すぐには結論が思いつかないんですが。


私個人の印象としては、政治スタッフを拡充しましょう、国会機能を強化しましょう、という方向性とか、政治任用の範囲を広げましょう、というのは賛成できるものです。人事権の問題にしても、社長(や取締役?とか)にその権限があるのは普通だろうと思います。ただ、それ以前の問題として、そもそも政治家=議員さんたちの問題というのがまだ解決されていないとしか思えず、ケンちゃんの「バカ殿」じゃありませんが(志村ケンを責めたい訳ではありません、興味ないですし)、「バカ殿」にいくら優秀な家来を付けてあげても意味なさそうな気がするのですよね。しかも、殿と共倒れ、ということになってしまうのも、もったいないように思えたりします。政治家という花形役者が必要なことは確かであるし、そこに優秀な黒子とか邦楽部隊を付けるのも判るのですが、そもそも役を演ずる為の最低線というか水準に達していないような「ダメな役者」が多いのが現状なのではなかろうか、と思ったりするのですよね。

もしそうであるなら、まず「頭」の部分に該当する政治家にそれなりの水準に達している「役者」がくるのであれば、今ある組織・システムでも結構使えるといいますか、もうちょっときちんと機能するのかもしれないかも、と考えたりするのです。管理職を取り替える前に、まず「取締役」をきちんと選任するというところができない限り、いいものを持たせてあげてもうまく機能しないというのは解消されないかもしれません。


そうした意味でも、まずバカ殿みたいな政治家を選ばないような、そういう取締役を排除していくような、そういう国民の意識と選挙制度が求められるのかもしれません。