いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

どうする?~ダイジン

2008年10月21日 12時46分15秒 | 社会全般
某懐かしのCMみたいですけど。ただのパクリです。

窒息死した事例を隈なく調べて報道すれば、そりゃあ多数あるでしょうね。別に、モチやこんにゃくゼリーだけの話なんかではなかろうて。イカの握りに続き、今度はパンだそうですよ>野田大臣
行政の対応が気になるね。
ああ、給食は文科省管轄ですか?よく知らんけど。


はてなブックマーク - 小6男児、給食のパンを喉に詰まらせ窒息死(産経新聞) - Yahooニュース

死んだ少年は本当に可哀想だと思うけれども、だからこそ事故なんですよ。事故とは想定外に起こってしまうものなのですから。
これも下手すりゃ、学校側が訴えられることになるかもしれませんね。直ぐに救急処置をしておけば助かったはずだ、の論理ですな。弁護士が飛びつく事案でしょう。賠償額は多額になること請け合いですから。


(全然関係ないんですが、
ひょっとして弁護士サイドから「訴えてみませんか?」みたいに、セールスでもしていることってあるんでしょうか?そういうアプローチといいますか、活動というのは、あるもんなんでしょうか?
米国では、救急車の後を弁護士事務所の車が追いかける、という笑い話があるらしいですが、日本でも事故や事件報道などから、「わたくしはこういう者です」みたいに遺族の元にアプローチしている事例というのがあるのでしょうか?)

◇◇◇


イカの握り、給食のパン、これらの製造(提供)禁止措置が取られることでしょう。
早速、行政が対応したらいいんじゃないですか?(笑)
消費者庁の面目躍如でしょう。


「~でまさか死ぬとは思わなかった」
というのは、何を食べていても同じなんですって。
別にこんにゃくゼリーがあるから窒息死するわけでもない。

けれども、最終的に出される意見は、
「○○が悪かったせいだ」
という全ての責任や原因と他人に押し付けるものなのだ。
製品やメーカーや付添者や管理者等に責任転嫁を行うことで、金と処罰感情の満足を得るのだ。
「憤懣やるかたなし」ということが理解できないのだ。
マスメディアの論調や賠償目当ての法曹なんかによって、換金されてしまうのさ。


参考:

「消費者庁」的人柱ではないか?~こんにゃくゼリー問題

こんにゃくの次は「イカの握り」ですか




こんにゃくの次は「イカの握り」ですか

2008年10月20日 18時11分48秒 | 社会全般
もうこうなると、際限がなく、どんな食品でも危険視されるんでは。


神戸新聞|社会|デイサービスで窒息 男性が医療法人提訴へ 神戸

(一部引用)

 代理人によると、男性は、同法人が経営する同市東灘区の介護老人保健施設を利用。今年六月、デイケアサービスの一環として、約三十人の利用者とともに回転ずし店で食事をしていたが、イカのにぎりずしが誤って気管に入った。

 付き添っていた施設の職員が、異物除去の措置をとったが、男性に意識があったため、すぐに救急通報はしなかった。ところが約十分後に男性の心肺が停止。その十分後に駆け付けた救急隊員が気道を確保し、男性は心拍再開したが、低酸素性脳症で機能障害が生じ、現在も寝たきりの状態となっている。

=====


状況がよく分らないが、男性が返事をしたりして、意識障害がなく応答していたので、救急車を呼ばなかったんでは?
声が出せているので、まさか気管にイカが入ってしまい、呼吸停止を来たすとは思わなかったのでしょう。けれど、呼吸機能が次第に悪化し、遂には心肺停止となったのかも。

高齢者の場合には咳嗽反射が弱く、気管内に異物が入っても若年健常者のように激しく咳き込まないことがあり、そうなると「気管に異物」とは考え難くなるので、「多分食道に行っただろう」とか判断してしまうことはある。
若い人がわさびのご飯とかを気管に少量でも吸い込むと、ゴホゴホゲホゲホとか涙を流すくらいに大変な咳が出ると思いますけれども(似たような刺激物でもそうなるかも)、高齢者であるとうまく咳で排出できないこともあるのです。


これでも訴えられる、ということになっておりますので、今後には回転寿し若しくは普通の寿司店での表示が、「窒息死する危険があるのでご注意下さい」とか書いてないと説明義務違反だの注意義務違反だのとか、それとも高齢者はイカやタコを食べないで下さい、と書くか製造中止(商品の提供そのものを中止させろ、と)いうことになってしまうのかも。


例の蒟蒻畑を販売中止に追い込むというのと同じく、今度もまた販売中止させろ、ということかもしれない。あーあ、今度はイカの握りが消えるのかーー、残念だなー。


食事の際に、介護職員が気道閉塞を完璧に救護できないと訴えられてしまうみたい。食事介助を必要としていたかどうかは別みたいだね。中には奥さんが介助で食べさせている場合もあるけど、イカ握りを食べさせたのは誰だったのかが気になるところだ。本人?奥さん?それとも職員?


まあ、弁護士は金になるものであれば何だって利用するから、どんな訴えでもいいんだろうけど。



諮問会議の民間議員交代のこと

2008年10月20日 16時37分46秒 | 政治って?
既に時期外れの話題ですが、気にはなっていたので。

前議員の伊藤教授、八代教授、伊藤忠の丹羽氏には、本当にご苦労さまでした、と申し上げたい。何といいますか、力を発揮する場面を迎えることなく去ることになったのではないかと思い、残念な気持ちでおられるのではなかろうかと思います。政治的暗礁に乗り上げてしまって、大半が捨て置かれてしまっていたことは同情致します。思うように議論を進めることもかなわず、悶々とした時間だけが過ぎていったのではないかな、と思います。

御手洗氏につきましては、経団連会長というポストで選ばれただけですので、こう申しては失礼かと存じますが、日本を代表する「悪しき経営者」の見本なのではないかと感じることが多く、今回外されたことが大変良かったのではないだろうか、と思わずにはいられません。言ってみれば、一企業の為、特定個人の為にはなっても、日本の為にはならない、というようなことでございます。高所大所からの議論などという以前に、少数利益剥き出しのご意見には傾聴すべき点があるとは到底思えませんでした。それにしても、日本の経済界はトヨタ閥以外には人材がいないのであろうか、と訝しく思ったりもします(笑)。


さて、新メンバーですけれども、注目株の筆頭は再登板の吉川先生でしょう。これはちょっと想定外でございました。やり残した仕事が多く残っておりましょうし、かつての「失敗」部分についてもよくご存知のはずではなかろうかと思っております。まさしく捲土重来というところですね。それ故、今後の議論の牽引役として期待したいと思います。

岩田一政元日銀副総裁ですが、日銀退任後に何処に行かれたのかと思えば、何とESRIの所長だそうで、意外と民間ポストはないものなのだな、と思ったりしました。かつて利上げに反対されたので、どちらかといえばマクロ経済運営には理解があるものと思いますけれども、昔の「竹中-吉川」神学論争(笑)の如く、白川総裁との関係などが注目されるところでございます。

経済界からは三村氏と張氏ということですが、全然知りません。はっきり言えば「アンタ、誰?」くらいなもんで。いや、張会長は、名前はチラッと見かけていますし、WBSなんかの番組中に「新車発表」映像などで社長時代に拝見したことはありますけれども、経済人としての考え方や実力の程は未知数で、よく知りません。新日鉄の三村会長という方は、今回初めてお名前を拝見いたしました。
この中で一番お若い方が何歳なのか、年長者だと何歳なのか知りませんが、何故今の日本の状況があるかといいますと、これらメンバーの方々と同年代か少し上の年代の方々が日本において「それなりの立場」にあって、そういう人たちが先導してきた結果なのであるのです。

例えば、後期高齢者医療制度の「天引き」にこれほどの文句が出るのは何故だと思いますか?
若者が怠惰でニートだからでしょうか?(笑)
引き落としなんて認めず、全員天引きにしておけば事務経費の負担も減らせるし、間違いも減らせるのです。なのに、わざわざ「引き落とし」を選択できることにしてしまったばっかりに、余計な仕事は増える、過誤も増える、ということで、何らのメリットもないのですよ。だって、どうせ払うお金なんだし。面倒が減っていいじゃないですか。なのに、「政治に暖かさがない」だのとかいう理由だけで、無駄金を使わせるんじゃないの。どうしても暖かさを必要とする人は、自分の天引き拒否で増加した経費を払うことにして、それでも選びたい人だけが引き落としにするべきなんじゃないか?

そんな見せかけのナマ暖かさなんて必要ない。もっと回すべき部分に、その金を使った方がマシだ。
なのに、天引きは許さん、年金から減額しやがって、と不満タラタラなのは、一体どういう人たちだと思う?
勿論、高齢世代に決まっているのだよ。あなた方の世代か、その上の世代の人たちなんだよ。そういう人たちを誰が説得すべきなのか?
介護保険導入の時には天引きに文句を言わず、何故今度は文句を言うのか?
風向き次第で、言い分や主張を変えるなんてのも、どうかと思うけど。


あなた方の子供世代を見給え。
団塊世代の、我が子に対する教育の成果は一体どうであったのか?
団塊ジュニア世代は、どうなった?


日本の失敗の数々は、どういった方々に大きな責任があったと考えられるのか?
何が良くなかったのか?

建前に振り回されないで、本音をきちんと「誰かが言う」べきなのではないのか?
迎合主義的な傾向が行き過ぎてはいないか?
もっと互いの領域にズカズカと踏み込んでいかないと、理解し合えないのではないか?
「表立っては、ちょっと口に出せないわよねえ…」
そんなことでは、解決がつかないことだってあるのではないか?

サルコジは言った。
「社会のクズだ!」

いや、何もそこまで過激な本音トークをしろ、と言っているのではないですよ(笑)。
極右勢力になれとかいうわけでもないです。
しかし、彼はそれでも大統領になったわけです。

(関係ないが、旧弊をうち破る為の人事などに反発した仏官僚が一斉に辞めたりという強烈な抵抗に遭いながらも、これをものともせずに推進する指導力には驚かされる。フランスって特権的な官僚階級が日本以上に強そうなんだけど、本格派の「叩き上げ大統領」だから、へこたれないんだね。凄いよ。)


だから、というわけではないが、もっと人々は本音でぶつかっていく必要があると思っています。今後の日本の行く末は、「判ってもらう」ことがまず第一歩であり、それができない限り次はありません。これが何よりも難しい作業ではあると思うのですけれどもね。

ま、私から見れば年長世代の言い分というのは、いいこともあれば悪いこともあり、社会的地位の偉い人(笑)が言ってるからといって、「はい、そうですか」なんて鵜呑みにはできないことが多々ある、ということです。尊敬に値する人物は大勢おられると思いますけれども、必ずしも「よき考え」をお持ちの方々ばかりとも言えない、ということです。そういう意味においても、諮問会議でのご発言は慎重に見ていかねばならない、と思っています。



金融機関破綻の影響とは

2008年10月20日 00時40分13秒 | 経済関連
ちょっと気になったので。

BizPlus:コラム:原田 泰氏「経済学で考える」第76回「金融機関の破綻は負の乗数効果を持つのか」


元記事をよくお読み頂きたいが、大雑把に言えば「拓銀破綻は北海道経済には大きな悪影響を及ぼしていたということはなさそう」という趣旨である。その根拠として見ているデータは鉱工業生産指数の北海道と全国との比較である。グラフからは、確かに似たような傾向がうかがえるのであるが、これをもって影響度を推測できるものなのかどうか疑問の余地はある。

鉱工業生産指数だけではなく、もっとダイレクトに北海道の実質成長率を見ると、次のようになっていた。

   道  全国
95  2.1 (2.5)
96  2.2 (2.9)
97 -2.2 (0.0)
98  0.2 (-1.5)
99  0.5 (0.7)
00  1.2 (2.6)
01 -0.1 (-0.8)
02 -1.1 (1.1.)


全国の動きとは若干の違いはあるように思われる。96年までは、全国に近いのだが、それ以降はやや乖離が大きくなっていっているようにも思われる。特に、今世紀以降には連続のマイナス成長が続き、恐らく史上最長といわれた平成景気には何の関係もなく、ただただ不景気が継続していたであろう。

はっきり言えば、「東京モン」なんかに何が分る、ということかと(冗談です)。生産が云々という話ではなく、”凄惨”という方がピッタリくるだろう(笑)。北海道は夕張だけに限らず、全体が沈下していってるのだ。これが銀行破綻の影響なのか、と問われても、何とも言えないけれど、小さくないダメージはあったであろうと考える。

まず、北海道の鉱工業生産のウェイトが全国平均に比べて、かなり低い。02年時点では、全国平均の約半分しかないのである。なので、仮に製造業に影響が出たとしても、その影響度は過小評価されてしまうかもしれない。更に、北海道の特徴として、公的依存度が全国平均よりも高いことがあるだろう。公共事業だの公務員依存だのが高い、ということかな。


金融・保険の生産高を見ると、次のような推移であった。

96 1兆583億円
97 1兆149億円
98   8881億円
99   8586億円

拓銀破綻後には約1800~2000億円程度のマイナスとなり、減少率は約19%にも達していた。

また、産業構造上建設業のウェイトが平均よりも高いので、これも影響を受けた可能性があるだろう。この生産額を見ると次の通り。

96 2兆8186億円
97 2兆4537億円
98 2兆4640億円

拓銀破綻後には約13%程度の減少となっていた。

今度は就業者数を見てみる。

  鉱業  製造業  建設業 金融業
96 8649 284091 380451 85941
98 8305 268598 357686 81237
05 4059 223682 277575 64801

鉱業は炭鉱閉山後で数は少ないので影響度が小さく、数字を見る意味はあまりないかもしれない。拓銀破綻後の98年には、建設業が約6%、金融と製造業が約5.5%減少していた。拓銀破綻の影響かどうかは不明だが、その後にも建設業や製造業の就業者数は減少を続け、05年には建設業で約10万2千人、製造業で約6万人、金融では約2万1千人の雇用が失われた。
この要因としては、公共事業削減、三位一体の改革による交付金削減、といったことも影響していたかもしれない。製造業の国外移転が進められたり、下請けが切られたということもあるかもしれない。拓銀破綻だけではなく、金融機関への厳しい規制によって、結果的に人件費削減の為のリストラや早期退職などの影響があったのかもしれない。

こうして見てみると、01~05年くらいまでの平均がマイナス成長となってしまったであろう、ということは想像できるだろう。これが金融機関破綻による中長期的なマイナス効果なのかどうかは知らない。けれども、97年の大幅なマイナス成長、それ以後にも回復傾向というのは殆どなかった、ということなのであろう。
東京では、途中にITバブルだの、不動産プチバブルだの、ヒルズ族だのが豪遊するだの、ちょっとしたバブル気分が蔓延していたのかもしれないが、北海道においてはそういった恩恵を受けることなく、仕事だけが確実に減少していったのだ、ということは言えるだろう。他の仕事が生まれるから潰れてもいいんじゃないか、みたいに思われるかもしれないが、そんなに直ぐに「次の産業」なんてものは生まれてはきやしない。経済学の本の中にあるだけの、机上の空論では「メシは食えない」(笑)。仕事にあぶれたら、仕事のある場所に移動して新たな産業に従事すればいい、ということはあるかもしれないが、人間ってのは瞬間移動能力があるわけじゃない。そんなテレポーテーション能力を持つのは、教科書の中に生きる「労働者」だけだろう。


銀行破綻がどういった影響を持っていたのかは、正確には分らない。
が、鉱工業生産指数だけ見て「過去の教訓」を得られる程には単純ではないだろうと思う。もしも「銀行破綻でも経済成長にはあまり影響がない」ということであれば、そもそも銀行がいらないか、数がべら棒に多すぎるといったことなのでは。まあ、経済理論で銀行破綻の許容範囲が分るのであれば、「潰れてもただの企業倒産と同じ程度」という水準がどのくらいなのか、是非明らかにしてもらえれば、今後に役立つことだろう。欧米では、今後そういう展開が待っているかもしれませんから(笑)。


話は戻るけれども、銀行破綻以上に北海道の産業構造に歪みのようなものがあった、ということはあるかもしれないとは思う。その遠因を作ってきたのは、北海道の政治を担っていた連中であろう。社会党の連中だって、ただの共犯者でしかなかったろう。彼らがやったことは、多額の借金を残したということだけだった。

猿芝居に辟易する

彼らが自分たちに都合のよい王国を作ることによって、北海道は死んだのだ。
食い物にされたのだよ。
その大きな負債を今後も抱えさせられたままで。




日ハム連勝~CS第2ステージ

2008年10月19日 17時47分26秒 | いいことないかな
はいはい、まあ大体予定通りの進行ですね。

オリックス戦は当然勝つと思っていたけれども(笑)、予想以上にアッサリだった。オリックスは、一言で言えば、まだまだ「青いな」ってとこかな(元々ブルーだから)。

日ハム選手は、CSステージの戦いを知っている、というのがやはり大きいかも。
普段はあんまり打てなくて、得点力の弱さが気になるけれど、ここぞというところでは勝ててしまう。
本当に不思議なチームだ。


シーズン中には打率1割台のスタメンが珍しくもなく、多分他のチームなら2軍行きになっているだろう。
けど、日ハムは違う。
1軍どころか、スタメンで試合に使ってもらえるのだ。
辛抱強く試合に出してもらえるし、成長に繋がっているのだと思う。

今年はオリンピックでダル君と稲葉が抜けてしまって、大幅な戦力ダウンとなってしまい、連敗を喫したりした。
ギリギリ滑り込みでCS進出だった。


相変わらずの「12球団一打てない打線」は、今年も健在だった。
チーム打率は.255で中日の.253こそ上回っているものの、得点は533で最少(次が中日の535)。本塁打はやはり少なく、82本で西武の半分以下、12チーム中最少。防御率も落ちてしまってるし。ハムの得失点差は-8でロッテの+14や楽天の+20以下だが、それでも順位が上なんだよ。不思議でしょう?得点圏打率もリーグ最下位ですよ、勿論。
要するに、接戦に持ち込める時には僅差で競り勝って、負け試合には惨敗、みたいなもんかな。
楽天戦で17-0勝ちが最後にあったけれど、あの17点がなければ、得失点差は-25だもんね(笑)。これで3位になれたことの方が不思議なんですよ、本当に。楽天には21勝の岩隈がいるし、チーム打率も得点もHRもずっと上だから、もっと上位の成績であったとしてもおかしくないんだよね。けど、日ハムが何故か上なんですよ(笑)。

打率3割超えてるのは稲葉だけ。2ケタ勝ってるのはダル君とスウィーニー(12勝)しかいない。投打の軸って言っても、西武や巨人に比べると、かなり見劣りするでしょう?これで遜色ないなんてことは決して言えないんですけれども、そういうチームがあってもいいじゃないですか。
どうしてなのか分らないけれども、勝つんですよ。チームワークとしか言いようがない。


ま、オリックスは自滅しちゃった、って感じだった。
ああいうもんなんですよ、短期決戦って。まさに甲子園球児みたいなもの。


西武戦の初戦にスウィーニーじゃなくグリンで大敗しちゃったけど、あれも、まあ予想範囲内だわね。
収穫だったのは、3点取り返したことかな。西武打線に「振らせる」為の登板だったんじゃないか、とさえ思ったよ。バンバン打ててると、気分良くバットを振るでしょう?で、その後にダル君みたいな「厳しい投手」が来ると、これが全然打てなくなるんです。
すると、どうなるか?
今後も西武打線の主軸が封じられたままになる可能性が大だわね。
リズムを狂わせることに成功したんだろうと思いますね。

日ハムが連勝して、勢いに乗って行けそう。
特に、武田久と建山が零封したのは大きな収穫。
マイケルは…まあいつもこんな調子だから。ヒヤヒヤさせながら、終了させるんだよ(笑)。

西武のグラマンから1点をもぎ取ったのも、かなり大きいな。たったワンヒットで1点だもの。
西武にとっては頼みの主軸にタイムリーなし、HRなし、で、完璧に持ち味を消されたようなもんだから。セーブ数と防御率ではグラマンが良い数字だったのに、これについても失点してしまったので優位性は崩れたな。
日ハムナインのメンタル面での強さが光ると思う。これが日本一やリーグ優勝を経験したチームということかな。連続で日本シリーズに出場したということには、それなりのわけがある、ということなんだろうと思う。今年は「レジェンド巨人」(笑)と対決し、日本一奪還を期待しよう。ま、対戦前から巨人ダントツで強い、とか言われるでしょうけど(笑)。


でもね、次を西武に取られると、ちょっと難しくなるね。王手をかけられて、ダル君を温存しておけるかどうか、だよね。とりあえず必勝を期すなら、投げさせるかも。3勝3敗なら、最後は…どうするんかな。藤井がオリックス戦では抑えたので、どこかで使いたいところだが…。3敗目を喫して王手をかけられても、藤井に行けるところまで投げさせるか?



外為特会を巡る争い

2008年10月18日 17時00分54秒 | 経済関連
民主党あたりから意見が出されているわけだが、これまで日本の財務省や政治家がいかに無能か、ということを示しているのではないだろうか。無能でないなら、円高になると為替損があるので、云々というご意見は出てこないだろう。円高になると損するので利用には制限がある、というのは、ただの言い訳に過ぎないだろう。要するに、これまでとは「変えたくない」、というふうにしか見えない。


マスコミだとか、財政の専門家だとか、そういう連中も一体これまでにどんなことを提言したりしてきたのか、疑問に思うね。何十年もやってきて、急にあれこれと文句を言ったり騒いだりするという連中だって、何もしてこなかったことに変わりはない。


外為特会の為替損を気にする前に、どうしてこれまでに何らの対策も取ってこなかったのか、ということについて考えてみるべきだろう。日本人の言論層だか知識層だかというのは、何か役に立ってきたことがあったのか?正しい知識や対応策を伝えてきたのか?そういうことを一切やってこなかったのに、追及局面になると文句だけは必ず言う。「何故~~をしなかったのか、何故損したのか、誰の責任か」みたいなことばかり。

そんな心配をするなら、もっとはるか以前から為替差益がある時点で円に戻しておけば良かっただけなんじゃないの?
円に戻せばいいだけだろ。それができない財務省がバカなだけ。
それとも何か?外務省あたりから文句が出るとか?(笑)
国会議員が何百人も揃っていながら、これまで資金規模を漸減させるといった対策を取ってこなかったに過ぎない。知識人だかマスコミだかが、外為特会の金額をもっと減らせ・半減させろ、みたいに提言し、そういう国民運動でもやってきたのか?
違うでしょ。何もやってこなかったんだよ。政治も知識人も無能だっただけ。


だから言ったろ?何度も書いたでしょ?

続・緊急経済対策―「翔べ、日本」(笑)

円高が進んでしまった後ではドル売りはできないので、必ずしも為替損を回避できるわけではありません。しかし、米国債売却益が期待できる局面では益出しして、その売却資金で原油先物売をやってさえおけば、大幅な利益をもたらしていたでありましょう。原油先物価格はほぼ半減したのですから、140ドル以上で売っておけばかなりの利益になっていたのではありませんか?平均の売り価格がどの程度になったかは判りませんが、損失なんてなかったでしょう。今年春頃から売っていたとしても、十分利益が出ましたよ、きっと。他の商品市場にしてもそうです。

利益が確保されていたなら、為替損が多少あったとしても円に戻すことはできたでしょう。
けれども、いくら言っても彼らはそうしなかった。愚鈍な亀の如く、迅速に行動できない。で、円高が100円水準に進んだ今更になって「為替損が出たらどうしよう」って、アホかいな。

原油先物価格が低下すると、日本国民は助かる、外為資金の為替損を軽減できる、ということで大チャンスだったんじゃないか。それなのに実行しなかった。まあ、これが日本の実情なんだわ。
財務省は一体何の為にあるんですかね?
考えないのであれば、もっと給料の安い人間にやらせるといいよ。


米国は緊急事態になると、法律を通すまで数日とかで実行するが、日本は決してそうはならない。
政治が良くなるなんてことが期待できるんか?
民主党ばかりではなく、自民党にだって財務省出身者たちは大勢いるだろうに、どういうわけだか長年放置してきただけなんじゃないの。

結局、誰がなっても同じなのかもね。
考えるだけ無駄。
行政内部の人間たちが大勢いても、やっぱり改善策が出されてこなかったのは同じだもの。



秋葉原を歩く

2008年10月17日 19時56分05秒 | 俺のそれ
なんか大袈裟なんだけど。大した話でもない。
先日東京に行った時、数十年ぶり(?、多分20年くらい)に秋葉原を歩いてみたよ。
ウチの子も行ってみたい、とか言うし。

で、感想。


死んだ。

本当にメイド姿の女の子が歩いていたよ。初めて見た。
ああ、やっぱり本当だったんだねー、とか言いながら、まるで魚類の群れみたいな雑踏を歩かされた。更に、折角ここまで来たんだし、ということで、オタク系のグッズだの本だの色々と売ってる店(名前を忘れたが、割とメジャーな店)に入ることになった。オレは何の興味もなく、勿論入りたくなかった。

しかしながら、これも社会勉強の一つだと思って(←強引)、嫌々ながらも行ったわけですよ、その店に。

まず、入り口の間口が狭い。
普通の玄関みたいに、半間サイズくらいしかないのだ。
これじゃ、人間が1人しか通過できんじゃないか、もっと広げとけよ、と思ったが、そういう店の作りなんだからしょうがない。

構造的に渋滞の発生する機構になっているんですよ、お嬢さん!
出入り口付近が丁度流れを妨げるかのような構造。逆流は許されなさそう。簡単には、すれ違えないのだ。
流れが滞り、人間が滞留することになるので、移動速度が著しく低下する。


内部の商品展示の間隔も同じように狭く、通路が幅70~90㎝程度(多分90はなかったと思うけど)しかない。ここも通過障害を来たし易い構造なのだ。対面通行が厳しい状況。
恐るべし。

で、5階くらいまであるので、階段を行き来するのだが、この階段や廊下の部分も異常に狭い。ここも半間くらいのギリギリ水準しかないのではないかな。で、人間の数が多いので、通路や階段部分には常に人がおり、陳列を見ている人たちがいると、その後ろを通過するのがかなり困難。レジ前にも人が並ぶので、その列があると通路の通過障害を来たす。客は若い人たちが殆どだが、中にはちょっと年齢が上の(オレとか、笑)人もおり、女性の1人客で恐らく30代半ば~後半くらいの人も珍しくない程度にはいたと思う。これがちょっと意外だった。

また、ウチの子が商品を選ぶ間、私は行き場がなくて困りましたよ(笑)。立ち止まっていると皆さんの邪魔になるので移動を続けつつ、同じ階のフロア面積はかなり小規模なので、あっという間に元の場所に戻ってしまう。かといって、他には対処のしようもないので、通路をグルグル回るとか、レジカウンター近辺のデッドゾーンを利用しつつ時間を潰して待つ、ということになってしまったわけです。


人間の数の多さにも参ったわけですが、もっと激しく参ったのは、目がチカチカしそうなくらいに色が「ぎゃんっ」となっていたことでしょうか。壁全体がアニメの色々が貼り付けられていて、何が描かれているとか書いてあるのかが「目に入らない」くらいに、「漫画、漫画、漫画」となっていたのですよ。当然商品の殆どがアニメが描かれているし、ごちゃごちゃとそれらが並んでいるわけです。片時も目が休まる暇がないんですよ。これまでの人生の中で、そういう経験が一度もないんですよ。普通は、ちょっとした観葉植物が置いてあるとか、窓の外に景色が見えるとか、或いは無地の何も描かれていない壁があるとか、そういう環境になっているじゃないですか。商店でも美容院でも、大体そうなんですよ。

でも、オタクのアジトみたいな店は違うんです。全部がアニメ、みたいになっちゃってるんですよ!
ほんの少しの隙間にも、アニメのポスターだの、新商品案内だの、広告だの、そういうので埋め尽くされているんです。これには、本当に参りました。思わず、「もう降参です」って言いそうになったもの。

店を出る為に階段を下りていく時、前を歩いている男性の後ろをヒタヒタとついていきましたが、この1列縦隊が刑務所の囚人みたいな気分(いや、なったことないんだけど)。途中で逆流部隊に遭うと列が停止するし、更にフロア入り口付近は階段グループとフロア侵入グループとで流れが交錯する為通過障害となるし、時には4方向(フロアの出入り2方向と階段昇降2方向)から同一地点に向かってくる為に、解けない紐みたいな感じになるので、そこでも渋滞が発生して縦隊は停止となるんです。

店を出るというだけの為に、こんなに苦労せねばならんのか、と我が子の希望を呪いながら(冗談です)、ようやく脱出しましたよ。ハアーやれやれと思ったのも束の間、今度は店外に出来ている魚類の群れみたいな人の流れの中を駅に向かって歩かねばならなかった。


いや、東京の人って、偉いね。
我慢強い、っていうか。
僅か数十分いただけだったけれど(20分くらい?)、既に死んだぞ、私は。

毎朝通勤の混雑がこんな感じだとすると、気が狂いそうになるかも。




ヨソの国の「不倫」は、英国では「ロマンス」(笑)

2008年10月17日 18時03分58秒 | 経済関連
韓国の経済危機が取り沙汰されているようだが、その韓国からもっと心配されているのが「栄えある大英帝国」ということらしい。目くそ鼻く…おっと失敬。


韓国経済を過度に心配する英国 Chosun Online 朝鮮日報

(一部引用)

外信報道に接する際、時に不快な気分になることがあります。自分がすると「ロマンス」で、他人がすれば「不倫」というのと同じようなものでしょう。

(中略)

実は英国の経済状況も他人の心配ばかりはしていられません。韓国銀行の資料によると、英国の外債は総額で5兆7588億ポンド(約987兆円)に達し、その中で短期外債は75%に当たる4兆2959億ポンド(約736兆円)です。韓国の短期外債1765億ドル(約17兆6000億円)とは比較にもなりません。

 また、英国の外貨準備はたったの722億ドル(約7兆2000億円)で、英国の短期外債のわずか100分の1です。韓国の2400億ドル(約24兆円)に比べても非常に少額です。英国は経済の70%以上がサービス産業のため、1985年からこれまで経常収支黒字を記録したことがありません。昨年の経常収支赤字はなんと1152億ドル(約11兆5000億円)にも達しました。今年の韓国の経常収支赤字は100億ドル(約1兆円)と予想されています。

 つまり英国は、政府も国民もどちらも借金の上に成り立っているのです。

(以下略)

=====


どうやら韓国の言い分は「イギリスの方がもっと危ないじゃないか」というものですね。日本ではこういう時、どっちもどっちとかいう妖怪が出没することがあるそうです(笑)。

まあご指摘は判らないではありません。イギリスは伝統的に過去100年以上に渡って借金体質が身に付いてしまっているのではないかと思いますが、どうでしょうか。平たく言えば米国と似たような体質、ということかな、と。

つまりはこんな方法>アメリカの「悪魔的手法」とは何か


イギリスは米国の影に隠れてあまり目立っていなかったですけれども、住宅価格の下落率はかなり大きいこと、対外債務・債権のバランスシートも大きくしてきたこと、対外純債務残高の大きさが欧州ではスペインか英国かというくらいの一、二を争う大きさであること、対GDP比でも米国より大きいかもしれないこと、など悪条件には事欠きません。

こんなジョン・ブルに「韓国がアブナイ」なんてことは言われたかないワナ、という韓国の気持ちも判らないでもない。記事を書いた人はセンスがあるね。

「自分がするとロマンスで、他人がすると不倫」

というのは、中々名言だ。


そういえば、英国系投資ファンドの連中もどこぞの国のコヨーテ軍団みたいなのと同じで、投資させろだの株主にもっと~をしろだのと「経営に口出しする」ばかりではなく、大きな態度で「おれがオーナーなんだから言うことを聞け」みたいに言い張るわけなんですよ(笑)。これって、暴君的な「オーナー経営者」が独断・独善経営を進めるのと一体何が違うんですか、って話だな。

所有と経営は別だ、などと大義名分を言いながら、モニタリングという範囲を大きく逸脱した「経営への介入」「無謀な要求」みたいなものと何が違うのか、とは思うね。彼らの言い分というのは、結局のところ、「自分をもっと儲けさせろ」ということ以外にはないのさ。その為ならば、どんな手段でも使う。ルール変更も厭わない。


The Cityは金融の中心地として栄えたそうだが、「金融ビッグ・バン」で本当にバーンと爆発して金が雲散霧消、その後には急速に収縮が訪れてしまうとなれば、それは泣くわな。金融セクターの従事者数が全労働者に占める割合がどの程度なのか不明であるけれども、英国の成長率のかなりの部分を占めていたであろうことと同時に就業者のうち首にならずに生き延びられるのが何割くらいなのか、大変気になるところです。

一応、07年頃のイギリスの対外債権は米国の次に多くて約1230兆円、対外債務は約1300兆円くらいだったそうですよ。純債務国であり、経常収支は金融・その他サービス収支などのプラスがなくなれば、更に赤字額が増大するかもしれない。慢性的輸入超過国の宿命かな。上記の韓国側主張によれば、80年代後半以降に経常収支黒字は一度もない、ということらしいし。なおかつ外貨準備高は対外債務に比して極めて少ないのは確かだ。対外債権のうち、いくらかは例の「腐ったサブプライム関連商品」に投入されていたであろう。この評価額がいくらなのかは知らないが、大幅に減少、海外株式市場暴落でも対外債権は縮小、ということになったであろう。残るは、純債務の大きさだけだな。
こうして見ると、英国も米国と似たようなゲームに参加していたのであろう。


これで「ポンドは安心だ」と考える方が、脳天気と言いますか、ノンビリ屋さんですね、って話だな。政府債務比率は低いのは確かだが、それは他の部門が大量に借金を抱えているだけで、外から見れば「借金」には違いはないわな(笑)。父ちゃん(=政府)が借金はたったの130万円しかないよ、といっても、母ちゃんが1100万円の借金があれば、この一家にはかなりの借金があるな、ということだ。

でも安心していいよ。英国には優れた投資ファンドとか、FTやEconomist誌のような経済通のジャーナリストがいるから、正しい運営方法の正解をきっと教えてくれるに違いない。間違っても失業率が10%超えとか、住宅価格の暴落とかにはならないだろうさ(笑)。


念の為に書いておくと、以前に英国ばかりではなくスペインも酷いかもと言ったけれど、ある傾向が判ったよ。

世界の借金国の連合軍がやたらと頑張ったんだな。
で、盛大な宴を繰り広げ、自分たちだけ晩餐を楽しんだのさ。


対外純債務残高の多い国を挙げてみようか?
現在の残高状況がどうなのかは不明だけど。世界中の株価が下がったから、バランスシートは大幅に萎んだだろう。ま、それでも米国がダントツだ。対GDP比は約30%くらいなので、まだそれほどでもないけど。
続いて、スペインとオーストラリアは約60%、イギリスは70兆円くらいだからたいしたことなくて約20%程度だ。本当の借金額が一体いくら残っているか、というのは不明だけどね。

こうした借金大国には、何故だか偶然にも住宅バブルが発生し、不動産価格が軒並み上昇した、と。へえーー。偶然ってあるんですね。

好景気の恩恵を受けた国々が羨ましいね(笑、冗談だよ)。
実際には売るものなんて何もなくて、今後に借金だけが残るだけかもしれんがね。それとも、もっと貧乏になっていくとか、かな。具体的に言えば、通貨安ってことか。



China Pollution

2008年10月16日 14時59分26秒 | 外交問題
ギョーザ事件のほとぼりが冷めやらないまま、今度は冷凍インゲンの薬物中毒事件が起こった。これで益々中国産品に対する疑念は深まり、その安全性については世界中の誰も信じてはいないであろう。正確な情報というものは殆ど外部には出されず、管理体制や汚染原因などが不明なのだから当然であろう。皮肉なことに、現時点において確かなことは、中国人からさえも安全性を疑われているということだけかもしれない。

こうした安全性への疑念というのは、食品や医薬品だけに留まらない。
以前にIBMのPC部門が中国企業に売却されてレノボが誕生したが、レノボ製のラップトップを米国政府機関などが購入してもよいかどうかが審査対象となった。特に、米軍での使用については、機密漏洩の疑いがあった為に、レノボ製パソコンを使用可能かどうかについて慎重に審査されていたはずだ。それくらい、中国製の電子部品について敏感になっていたということであろう。その後レノボは審査をパスし、米軍で購入してもよい対象となったと報じられていた。

こうした見るからに「中国製」というのが判るものならば製品審査などによって対応することができるが、一部の部品だけに使われていたりすると、どこに「made in China」が仕込まれているのか直ぐには判り難い場合もある。しかもそれが粗悪な模造品に過ぎないとか、悪質な海賊品であったりすると、事態は深刻になっていくだろう。恐るべきことに、この危惧は現実のものとなってしまっているのである。

中国製の偽造半導体部品が米軍に流入:NBonline日経ビジネス オンライン


この記事中で述べられているように、軍需産業を構成する企業等を通じて米軍にまで「中国製」が入り込んでいるのである。まるで正常細胞に取り付いているウイルスのようなものだ。見かけは他のと変わらない。しかし、実際には中国で製造された偽装品であり、時には誤作動や情報漏洩の機能を発揮できてしまうのである。電子製品内に膨大に存在している何の変哲もないチップの一つであるはずが、獅子身中の虫―外人さんたちに馴染みのある言い方なら「トロイの木馬」―のような役割を担っているかもしれないのである。軍用品の全てをくまなく点検するというのは、非常に難しい。それこそ気が遠くなるような数のチップを調べねばならない、というのは、あまりに非現実的なことだからである。けれども、ウイルスのように仕込まれたチップは、静かに潜んでいるだろう。来るべき何かの機会をじっと待っているであろう。まさにウイルスの潜伏期のようなものだ。


ただの「a chip in pottage」ならば粗悪品がごく僅かに混ざっていようと実害はほぼないかもしれないが、「Chinese chips in munitions」がshamであり「トロイの木馬」であろうものなら、米軍その他軍隊にとっては打撃となるであろう。かと言って、全ての製品の調達・流通経路を洗い出して、「China free」を達成することは容易ではない。どこかにshamが潜り込ませてあると、その軍用品は感染したのも同然だ。

こうしてChinese chipsが米英軍内部に深く浸透していくのである。他の国々についても同じであるかもしれない。これをくい止める有効な手段というのは、あまり多くはないだろう。たとえコストが多額になってしまったとしても、昔のように軍用品は純国産として自前調達を進めるとか、他の信用のできそうな国(例えば日本だ)の部品だけにするといったことくらいだろうか。


「China Pollution」は、軍用品・食品・日用品等々さまざまな経路で拡散しているのだ。



『チーム・バチスタの栄光』と第三者機関

2008年10月15日 21時59分41秒 | 俺のそれ
これも移動中に読んだのだが、我が家で一番最後だった。
そういえば、偶然ドラマがスタートしたみたいだが、あまり期待できなさそう。まだ初回だけれども、原作から自分がイメージした田口と白鳥が、ドラマでの感じと結構離れている為に違和感がどうしても拭えないからなのかもしれない。
因みに、映画版は妻が友人と観たと言っていた。


読後の感想だが、かなり共感できる部分は多いし、登場人物を通して語られる現在の医療が直面している問題点は、よく描かれていると思った。更には、著者が持つ自論のような部分を登場人物に言わせるという古典的方法についても、かなり効果的ではないかなと思う。

率直な疑問を述べるとすると、何故「白鳥という官僚」の登場を必要としたのかということだ。第三者機関がないから、代わりに「探偵」役としての白鳥が必要とされたのだ、という意味合いではないかなとは思うけれども、要するに「捜査権限」を持つ人間を必要とするのだ、ということを示しているのだろうな、と思った。つまりは、「強制力」が発揮されるような人間ではないと究明することが難しいのだ、ということなのかもしれない。内部の人間である田口や院内の委員会等では、真相究明が行えないことが往々にしてある、という意図なのかな、と。それは間接的に強権を発動できる人間、絶対的権限・権威の登場が待たれる、ということになってしまい、現在多くの医師たちが反対している厚生労働省の第三者機関のような「捜査機関」が肯定されているようである。著者が実際にイメージする調査機関や機能というものについてのご意見を、もっと詳しく聞いてみたいと思う。

最後に、どこか掴みどころがなく昼行灯風な人物と思わせるのだが、実は有能かつ切れ者として設定されていた病院長は、著者が最も世話になった恩師か教授をイメージしたのだろうか。それとも、こんな人物が上にいてくれたらな、という架空の「理想の上司」像として作ったのかが気になった。ありがちな責任逃れを志向する上層部っぽく、面倒を避けるような事なかれ主義者のように見せていて、予想外の好人物として描いていたのは、多分著者が卒後の医師生活の中で「何かの発見」があったからであろうと思った。若い時には見えなかったけれど、自分が教える立場になっていき、いつしか答えを発見したのではないのかな、と。かつては「何てやる気のない教授なんだろう、どうせちっぽけな権力やイスにしがみつく小さき人間に違いない」というような先入観(それとも固定観念?)のようなものがあったのに、「自分が知らなかっただけ」という部分を知ることで先入観が誤りであったのだな、と思ったことがあったのではないだろうか。

現実には、あの病院長のような「大きな人物」というのは、あまり多くはないかもしれない。
それが、今の医療界や医療行政という答えなのだ。



高野和明著 『13階段』 

2008年10月15日 14時37分30秒 | 俺のそれ
移動中に読んだので、その感想など。
かなり流行遅れであることは、ご容赦を。


現在の刑事司法と死刑制度、法務省、刑務所、刑罰や矯正処置、前科を持つ人の社会復帰、犯罪被害者や遺族、事件報道、これらに関する問題点が盛りだくさんに詰まった、社会派事件小説である。難しい法学の本などを読まずとも、日本の置かれている状況が概観できるという優れた物語なのである。できるだけ法学知識に乏しい一般人に読んでもらえるとよいだろう、という作品であろう。

あとがきで宮部みゆきが書いているが、映画化されたことと著者には満足のいくものではなかったらしい、ということだった。恐らく、日本の映画界ではさしたる話題にも上らなかったであろうし、興行的には不成功に終わってしまったのかもしれない。映像化するのが難しい作品というものもあるから映画の評価はさておくとしても、刑事司法を巡る問題点に深く切り込めるような仕上がりになっていることが必要なのではなかったか、とは思う。『それでもボクはやってない』のような描出のやり方、というようなことだろうか。物語のミステリー(サスペンス?)性を重視するか、主な登場人物―傷害致死犯の若者と退官前の刑務官―の人間性に光を当てるということになってしまうと、本作品の良さが伝わり難いかもしれない。映画よりも、むしろ連続ドラマの仕立ての方が合ってるのかもしれない。

ともあれ、未読の方々には是非ともお勧めしたい作品である。
法が平等なのだろうか、正義とは何なのか、応報感情とは、死刑制度とは、そういった日頃には意識することがないけれども「心の奥底にある疑問」のようなものについて、考えてみるには恰好の物語である。何気なく日常で目にする数々の事件や死刑判決、そういったものが流れていく背景には、どういった世界があるのか、ということを知る機会となろう。前法務大臣の意味不明な失言ばかりに注目が集まったり、死刑執行について「死に神」扱いする前に、もっと焦点を当てなければならない問題が山積されている現状を憂うべきであろう。



久々

2008年10月14日 22時49分28秒 | 俺のそれ
暫くネットや報道からは隔離されていた。
別に死んではいませんよ。


ちょっと東京に行ってきました。

何と、フェルメール展を見てきましたよ!!
凄い。

の一言。

人生って、こういう何かよく判らないけれども、出会いみたいなものかもしれない。数百年を飛び越えて何かに出会うって、凄い。絵とか音楽とか、時間を超えられる不思議な力があるのかもしれない。


時間に余裕があったので、ウチの子の希望により国立科学博物館へ。

これだ>特別展:菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち

予想以上の激混み。
何故にこれ程の人手が?
そんなに菌に興味が?

よく判らん、ってな感じでしたが、観察してみると面白いことが。

まず、若者がかなりいた。若い男性のグループ、そしてカップル。

訳のわからんキノコの模型みたいなものの所に辿り着くまで、数十分かかった。キノコが数十種類とか、並べられているところで、やたらと進むのに時間がかかっていた。前後の若者の会話が何となく聞えてくるのだが、これはどうだとか、あのキノコの何とかは何とかだ、とか、やたらとマニアックな会話内容だったような…(笑)。

こいつらは、ひょっとして、「その道」の方々か??

とか。

あと、「もやしもん」とかいうキャラの写真をやたらと撮ってる連中が多数。子連れもそう。そうか、アニメキャラのファンも来るんか。


そんなこんなで、かなりの数のカップルはデートコースに「菌類」の展示を見に来ているんだよ!!これ、超意外。でも、何となくよさげだった。

他には、男1人とかで来てる人もいたな。じっくり見てる。研究者っぽい?人かな、と思った。そうか、その系統の人たちも来てるんだな、と。
あと、立派なカメラを持った男性グループもいた。企業とか実務系統の人たちっぽかった。展示の中で、これは、というものをパシャパシャと写真撮ってた。何かの製品化とか、実用技術に使おうと思っていたのかも。

麹の作り方もありました。
事故米騒動でちょっと知ったのだけど。そうか、これが「かもす」なんだね、とか。


今、「菌」が来てます。

かもせーー!!

(笑)



おバカなお上を持つと庶民が苦労させられる

2008年10月11日 01時31分22秒 | 経済関連
日本は本物のタコ。

日本は関係ねー、って言ってる榊●とか、いっぺん●ね、と思うぞ。
運営能力のないヤツラばかりが揃っていると、こうなる、っていう、悪しき見本だな。運転できない人間にハンドルを握らせると、急な事態に陥ってもどうにもできないんだもの。


もうね、これまでにも百万回書いたけどね、もう1回書いておくから、よく耳をかっぽじって、聞け。めん玉ひん剥いて、穴が開くまでよく読め。

今年の2月ね>成長率の押し下げ要因は何だったか


で、遡って、もういっかい、もういっかい、もういっかい~って歌の歌詞みたいなことを書きますがね、

07年1月がこれ>日銀に利上げの根拠を問う~その2


この中で、
②定率減税廃止、③短期金利引き上げ、の両方について、下押し要因だからな、と何度も念押しをしたじゃないか。しかも利上げの影響は、去年、今年と間違いなく受けてしまった。悪い方向に。不動産の超不況を見れば一目瞭然だろ?
バタバタ倒れたじゃないの。これは別に、貸金が零細企業に貸し出さなくなったから起こったようなことではないのだよ。弱小貸金が潰れたせいでもない(笑)。


外生的ショックとしては、原油高が20%のシミュレーションどころか、100%上昇みたいなもんじゃないか。60ドル程度(これでも十分高すぎ)だったのが二倍以上まで跳ね上がった。

為替は大幅な増価。
世界経済の急速な需要減少。

つまりは、想定される「主たる外生的ショック」を全て受けた上に、全部が「マイナス」だ。
これに加えて、②と③なんだよ。

日銀は算数ができないのですか?


「下押し要因」ばかりが積み重なっているんじゃないか。
これで、なぜ利下げしないという理屈をひねり出してこれるわけ?
超緩和します、っていう姿勢を強く見せないと、マーケットの誰も信じないじゃないの。不安を除去なんかできないんだよ。


ダメだ。
本当にセンスない。
金融・財政当局のやつらは、バランス感覚がない。
人間そのものへの理解がないのだよ。
まさしく「家計」という感性がない。
だから、愚鈍なのだよ。

感覚が鈍いだけならまだしも、理屈の上でも説明できないような有様で、これで「中央銀行の責任を果たしている」とか言えますか?

世界中の中銀が同時利下げに踏み切ったのに、またしても日銀は金字塔を打ち立てたな。経済の歴史に「恥さらし」っていうプレートをはめ込んだのさ、間違いなく。何十年後かに、「この時、日銀だけは利下げしないと主張し、各国中銀と協調することを拒んだ」とかの記述になるだろうね。だから、unfashionableと言われるのだよ。

で、何を言い出すかと思えば、日銀は独立している、って、アホか。
こんなところで独立性もなんもないだろが。

戦場でブルー軍が大苦戦、その時、増援部隊として派遣されたイエロー軍が、「オレは独立部隊だ、だから協力しないぜ。大事なのは勝つことよりも、イエロー軍の独立性だ」とかほざいているんだよ。

こんなヤツと一緒だから、負けるんだろ。
連戦連敗の意味がよく判ったよ。
必ず足を引っ張るのさ、こいつらは。


素人考えでダメかもしれんが、とりあえず流動性枯渇をどうにか対処せねばなるまい?
財務省の持ってる1兆ドルを活用したら?

例えば、こんな話は?
日本が持つ外貨準備金の1兆ドルのうち5000億ドル分の米国債を貸し出す。米国の75兆円規模の基金のところでもいい。通常の国債利払い+上乗せ金利として0.5~1%程度でもいい。
で、レンタルの保証は米国政府が負う。もしも米ドルが崩落すれば日本が持ってる米国債も暴落するのだから、どうせ同じでしょ。なので、米国政府の債務保証付き、ということにすれば、同じだよ。
この借りた米国債を米国金融機関の持つ「腐った債券」を入れ替える。買取ではなくて、レンタルでいいでしょう。

金融機関の持つ流動性を失っていて評価額もまるで不明の「腐った債券」10億ドル分を担保として取る。代わりに日本から借りた米国債5~10億ドル分を銀行に貸し出す。イギリスや欧州でも必要ということなら、2000~3000億ドル分くらいを同じように貸せばいい。それぞれ、国が借用書を書いて出せばいいだけでは。これで一時的に凌げるのでは。


まとめると、

日本 財務省:
・出すもの→5000~8000億ドル分の米国債貸出
・手元に残るもの→同額の借用書(各国政府保証付き)

米国政府:
・借りたもの→日本の持つ米国債
・出すもの→借りた米国債
・手元に残るもの→「腐った債券」、借用書

その他政府も同様

金融機関:
・担保差出→「腐った債券」
・借りたもの→米国債

金融機関は米国債を担保にFRBから借入、キャッシュを調達
国債売却でもいいけど、価格下落で金利上昇となるかも

「腐った債券」は、後日米国政府がどうにか処理してくれ。期日が到来するまで倉庫の奥に眠らせておけばいいのでは。



Lampooning stuff

2008年10月10日 17時56分26秒 | 俺のそれ
これはよく判る。

市場と共に冷え込んだ、でたらめマネジメント論――フィナンシャル・タイムズフィナンシャル・タイムズ - goo ニュース

経営学的な理屈の全部ではないにしろ、胡散臭い「マネジメント論」というのは洋の東西を問わず、どこでも蔓延るようだ。しかし、その出鱈目さえもが通用しなくなってしまったのが、今、ということらしい(笑)。

―― Management guff costs.

なるほど。


日本の経営者たちがまんまと引っ掛かったのは、こういう手合いと何ら違いがない、ということだろうな、きっと(笑)。

個人的には、どうもコンサルのような連中をそう簡単には信じることができないんだよね。いつもいつも言ってきましたが。別に外資系コンサルに何らかの恨みがあるとかでもないのですがね。これまで接点があったわけでもありませんし。実際に会ったこともないですし。でもね、どことなく胡散臭い。だって、本当に企業とかが大成功できる方法をコンサルが知っているなら、その答えを教えることなんかないはずだもの。完璧な企業・完璧な経営方法・マネジメント、それらを駆使すれば、間違いなく世界ナンバーワンの企業になれるでしょうね。なので、もしも私がコンサルで、最強の企業経営・マネジメント理論を知ってしまったとしたら、自分で会社を経営して大成功を収めようとするだろう。その秘訣をわざわざ他人には教えないだろう。

でも、コンサルは個々の企業や経営者たちに教えて歩くわけですよね?
つまりそれは、みんなが実践してみても大半がたいした成果を収められない程度のもの、なのでは。いや、よく知らないんだけど。

が、FTの原文にあった、’as if it made perfect sense’というのが、まさにツボにキター!


参考記事:奇妙な相似形

やはり、信じられるものは、意外と少ないのかもしれない(笑)。


それにしても、このルーシーさんは凄いな。筋金入りのハンターだ。
「でたらめマネジメント論」マーケット・ウォッチャーでもあり、「ネタ」ハンターということ。感心したよ。



駆け抜ける歓び~日本市場

2008年10月10日 13時17分38秒 | 俺のそれ
一体全体、何なんでしょうね、こりゃ。

もう本当のアホかと。
金融・財政当局は、●ね、と。

だから百万回言ってるように、「迅速に手を打て」と言っておろうが。


「ニッポンの経験を話しに逝きます」とか、寝言を言ってる間に、「世界で一番天国に近い島」になっちゃってるじゃないの、ボケが。これは本当に逝きますよ。昇天だわね。「世界最速で落ちる島」なんだよ。震源地の米国でさえここまで落ちてないのに、ダウを大幅に追い抜かしてしまってるんじゃないの。誰がそんなところだけ「加速せよ」と言ったんだw。追い抜くべき場面が全然違うだろが。
欧米につまらん経験話だか説教話なんかしに行くまえに、自分のケツについてる火をどうにかしろよ。日本の失敗話を政治家の口から言わんでもいいだろ。恥を晒すだけだろ。


政治もタコだが、財務省も日銀も、本格的に案山子だな。
揃いも揃って、トロい、ニブい、使えない。

いつまで経っても、おんなじように、ただボケーっと立ってるだけ。
「いる」っていうだけ。

普通の会社なら、即、首だぞ、クビ。
何の役にも立たないのに、メシ食って給料取って、そこに「いる」だけでいいなら、バカでもできるんだっての。


いや、日本のお偉いさんたちって、本当に「laggard」なんだわ。ガイジンさんに指摘されるけれども、日本国民から見ても本当にそうだと思うもの。

なんで日本の富を数百兆円規模で失っても、のほほんとしていられるのか、その無能さと鈍感さが判らんわ。「日本だけは金融システムは問題ない」と言っておきながら、こんだけダメージを食らうのは、「有り得ない」だろ、普通。
「問題ない」国の株価が一番下落して、問題のある欧米がそれ以下しか下がってないなんてことは、本来おかしいんだよ、タコが。

他の国なら、大臣や総裁の1人や2人の首が飛んでいてもおかしくないよ。


まあ、海外勢にキャッシュ・アウトさせて、日本市場から追い出したいということなのかもしれんな。