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「消費者庁」的人柱ではないか?~こんにゃくゼリー問題

2008年10月09日 20時53分44秒 | 社会全般
製造中止にまで追い込むことになった「こんにゃくゼリー」問題ね。

はてなブックマーク - こんにゃくゼリー製造中止は論理的に正しい - 飽きたら消すよ。

これも、「薬害」問題とほぼ似たような話ではないかな、と。
狙われたら、「タミフル問題」みたいに大騒ぎになる。けど、他の薬剤(例えば、鎮痛剤、抗生剤や胃腸薬などの使用頻度の高いもの)の方が重篤な副作用や死亡者が出ているとしても、普遍的に用いられているものはあまり問題にはされない、みたいな。ポッと出の「タミフル」みたいな最近の薬の場合であると、ターゲットとして狙われてしまうとロックオン状態になるので、「またタミフルか」ということで「またか」という認知度が急激にアップするのである。本当は、他の薬剤についても数を探せばそこそこリスクはあるだろうと思う。


前にチラッと書いた、こんにゃくゼリーの記事はこちら。

コンニャクゼリーの問題と裁判を考えてみる

「過失」論議と「医学的準則」の意味について


ええっと、暴論を承知で個人的な感想を書いておく。

・センターの存続危機がそうさせた

無駄な機関の整理統合なんかを検討された時、実は「国民生活センター」だとか「消費者センター」みたいな機関は、原則廃止だったか完全民営化だったか、そういう「存続危機」に立たされたはずだと思う。JILPTの廃止か存続か(ちょっとマイナーな話題だ、国民の99%には関心すら持たれなかったと思うけど…笑)、というようなのと同じで、所謂、組織そのものの瀬戸際に追い込まれていたわけです。
で、組織の存在意義を国民に認識してもらう&大きくする、ということを目指さねばならなかったので、各種商品の「安全情報」みたいなものを懸命に集めたり、「危険だ」という情報を与えようとしてしまったんじゃないかな、と。国民にアピールしよう、という傾向があったのではないかな、と。いや、別に悪気があってやった、とかではないと思いますよ。けど、ちょっと大袈裟だな、と思った。

だって、ウチで「こんにゃくゼリー」の記事を書いた後で「家庭の浴槽での死亡例」と比較したから、というわけではないかもしれないが(笑)、入浴時の死亡危険性のある商品について情報を出していたもん。乳幼児用の浮き輪みたいなヤツだったと思う。
いや、有益な情報だと思いますよ。元々センターを廃止せよ、とは思ってなかったし。だけど、情報を的確に提供するのもそうだし、危険性についての検証みたいなことを正しく行えないと、それは単なる脅しといいますか煽動になってしまうわけなんですよ。

その後に福田総理が「消費者庁を作りたい」とか言い出したので、組織存続の心配は去ったものと思います。


・商品以外の要因はないのか?

こんにゃくゼリーの話で言えば、これは「本当に商品に起因する(特有の)危険性なのか」という問題があるわけなのですよ。こんにゃくゼリーを食べなくとも、その後にアメやピーナッツやキャンディや餅を食べていたりするうちに、やはり窒息していたかもしれない。患者側要因が大きい場合ならば、食品の危険度は若干の違いはあるものの、他の人に比べると誤嚥してしまう確率は高いということになるからです。
因みに、私自身が嚥下反射障害を有していますよ、多分。子どもの時から現在に至るまで、大体同じです。自分が子どもの頃、食事中に度々呼吸が停止しました。嚥下反射に機能的な問題がある為に、一定以上の量の食品を嚥下しようとすると、窒息寸前まで行くのですよ。食べる食品の違いというのは、あまりなかったと思いますね。普通のご飯とか、いも類とか、カボチャとか、そういうものでも呼吸が停止していました。まんじゅうなんかも危険かも。現在は少し改善していると思いますけれども、喉に残留感がよくある、水などをムセやすい、食事中に咳き込むなどの症状(笑)がよくあります。年寄りみたいなもんですよ、既に。水分を一緒に取らないと飲み込みにくくなることもしばしばでした。なので、一日の水分摂取量は結構多い方です。

こうした私と似た感じの機能的障害がある人は、別にこんにゃくゼリーを食べたことがなくても、運が悪ければ窒息することは有り得る、ということです。滅多に起こらないけれども、事故は起こってしまう、ということです。食品特有の危険性というのは、本当にあるのでしょうか、という話です。

疾病などによって嚥下機能に問題がある人の場合には、介護施設などでも行われていると思いますけれども、とろみをつけたり、「ゼリー状」にしたりして、誤嚥を防ぐような食事にしていることがよくあります。こんにゃくゼリーが、これらゼリーに比べて窒息しやすい食品なのかどうかが、どうもよく判らないのですね。
参考記事にも書きましたが、こんにゃくゼリーでの死亡が10年間で3名、それ以外の食品で約3万人かそれ以上の死亡者数がいるのであれば、本当に危険な食品なのかどうか、ということが大変疑問に思うわけなんですよ。だって、こんにゃくゼリーがこの世に存在していなかったとしても、3万人の65歳以上の人が亡くなってしまうわけですから。

「商品のせいだ」と言いたいのは気持ち的には判らないでもありませんが、それは「食べた幼児が悪い」とか「食べさせた○○が悪い」というような「当事者に責任がある」ということが心情的に許せない、ということではないかな、と思わないでもありません。

こんにゃくゼリーを禁止させるのであれば、他の窒息死亡をもたらした全ての食品について、同様の措置をするべきでしょう。摂取者サイドの要因(機能的・形態的問題)が存在してないことも必要となるでしょう。本当にそんなことが判るものなのでしょうか?
しかも専門家の評価を全く受けていないにも関わらず、素人衆だけの判断で決めるといったことにも大きな問題があるのではないでしょうか。


・賠償を安易に認めたことが遠因

参考記事に書いたことですが、メーカー側に責任を押し付ける傾向が強く、結果的には「責任を認めた」みたいなことになってしまっているのではないでしょうか。責任があると認めたのなら、製造販売は中止せよ、と。危険な食べ物である、ということの証明が「何一つない」のにも関わらず、賠償ですからね。

製造中止を求めるかもしれない、みたいな行政側の非公式見解にしても、「暗に製造を止めろよ」という圧力になったものと思われるのです。これも「消費者庁」を張り切りたい、という思惑もあって、行政権力でどうにかしましたよ、みたいな手柄&功名心の結果ではないかと思えます。こんにゃくゼリーは、「消費者庁」のテストケース的なものとして、象徴的となってしまったわけです。つまりは、「人柱になれ」、と。消費者庁&野田大臣の存在がなければ、多分、製造中止には至らなかったのではないかと思われます。

車のスライドドアの問題があったと思いますけれども、たとえ死亡例があろうと、あれは「製造中止」にはされないわけです。何故かといえば、自動車メーカーは政治力を持っており、動く金の大きさも段違いです。なので、中止にはできないのですよ。しかし、弱小こんにゃく関連であれば、「ひとひねり」というところでしょう。

実際のところ、こんにゃくゼリーを販売中止すべし、という国民の意見が圧倒的大多数なのかというのは、実際のところどうなんでしょう?これは多数派なんでしょうか?そういう要望が殺到しているのでしょうか?
本当に過失相殺ということにもならないのでしょうか?




在米日本人研究者の活躍

2008年10月09日 17時40分56秒 | いいことないかな
物理学賞に続いて、化学賞も下村名誉教授が受賞ということでした。

いいことは続いていますけれども、今回の4名の研究者のうち2名が在米研究者という点が、今後の日本の科学研究に影を落とします。

たとえ「人材があっても」、国内の研究拠点やレベルでは閉塞感があるとか自由度の制限があるといった不利がある為に、国外に人材が流出してしまうかもしれない、ということですね。これは後進を育てる、という点においても大きなマイナスであると思います。

日本がもっと研究分野を大事にしなければ、早晩資源が枯渇することになるでしょう。受賞者の年齢を見ればわかるように、「過去の遺産」のお陰で受賞できたようなものですので。

未来に、夢と希望を。
教育に未来を。



おめでとうございます~ノーベル物理学賞

2008年10月08日 11時59分05秒 | いいことないかな
辛いニュースが多い今日この頃ですが、これは非常に良いニュースでしたね。

小林、益川、南部氏にノーベル物理学賞 写真8枚 国際ニュース AFPBB News


物理学の世界では、大きな勇気と希望に繋がったのではないかと思います。できれば他の分野での研究においても、こうした成果に繋がるように「資金」「人材」「教育」を作っていくことが必要ではないかと思います。


薬害C型肝炎問題のまとめ・2

2008年10月08日 09時28分05秒 | 社会全般
今更、何を話し合うつもりなのか、全く理解できない会議がこれだ。

厚生労働省:薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会(第1回)議事次第

まず第一に、情報を「知らない者」が満足を得たいが為にやる会議なのであれば、もっと別な形でやればよい。ただ単に自分で理解できないとかこれまでの情報を知らない人の為に、いちいち大袈裟な検討会をやっていたのでは、国民全部についてそれをやらねばならないだろう。「教えて欲しい」ということであれば、どこか別なところで専門家を招くなりなんなりして、講演会とか授業形式でもいいので、薬害被害者と自認している人たちを大勢集めてきて「納得のいく」までやればよろしい。
医薬品行政についても、これまでにも散々行われてきた他の会議の意味とは一体何なのか、と思う。たった数回の会議で何かの形とか結論を簡単に得るのであれば、他の会議はいらない。やめたらいいよ。理解不足の人たちを満足させる為だけにやるというのなら、それはそういう目的でレクチャーの会みたいなものを開くべきだ。素人感覚を取り入れていくべきとか行政に反映させろというのであれば、消費者団体・患者団体とか今までにも多数の申し入れみたいな形で行政に意見を出してきたのだろうから、原告団側にそういう何かの意見をまとめて出してもらえば済む話だ。

「自分が知らない」ということと、これまで何もやってこなかったということは、全く別。知らないのは、誰かのせいじゃない。自分にも責任はある。行政が全ての情報を全ての国民に完璧に周知徹底できればいいに越したことはないが、そんなことは無理だ。実現できない。ましてや、理解できない人たちに全部を判りやすく理解できるまで教えるというのも無理。「真実を知りたい」みたいな意見は必ずしも否定されるものではないが、単に「自分が知らないだけ」(他の誰かは知っている)ということなら、自助努力で知ることは可能。それなのに、「隠蔽するな、真実を教えろ」みたいに言ってる連中というのは、多くが「自分が知らない」ことは隠蔽と同義のように非難するし、知る努力を怠っているだけなのだ。財務省が情報隠して教えない、みたいな意見が出されるけれども、行政情報として公開されていることを「自分が知らないだけ」ということも実際あるからね(「日本の、これから」の増税論議)。


これはマスメディアも同じ。リストを隠蔽していた、とか言うのだけれども、公開情報からある程度「判る」部分もあったにも関わらず、それを放置していたに過ぎないのだ。そもそも、知ろうともしていないのだ。だから、単なる「炎上」を演出するしかできなくなるのである。

出発点に戻ってみよう。
これだ>肝炎訴訟に関する雑考~1

この中で、重要な資料を提示しておいたではないか。
肝炎対策に関する有識者会議報告書

この有識者会議の報告が出されたのは01年だ。既にC型肝炎の問題なんて検討されていたのだ。02年の厚生労働省の調査報告書が出る前に、大体やるべきことはやってきたのだ。

もっと言うと、この会議には、「岸洋人 読売新聞論説委員」が入っていた。これはどういうことか判りますか?
フィブリノゲン製剤を含む血液製剤や輸血によるHCV感染というのは、既に「マスコミは知っていた」んですって。それが今更、社説に書くようなことですか?もっと前から、国民全体に大運動でも繰り広げれば良かったんじゃありませんか?って話だな。一体、何の為の委員なんですか?何故この時に、過去の投与歴を調べて全員に周知せよ、とか言わなかったんだよ。こういうのを卑怯というのだろう?本当は知っていたけど黙っていたよ、けど旗色が悪くなったら追及側に回るよ、ってか?

HIV訴訟が問題となった時、血液・生物由来の製剤については、ウイルス感染の問題というのが十分認識されていた。医療の中では、そんなの常識であったろう。HCVが検査で判明するようになった90年以降には、そのリスクは普通に認識されていたであろう。もっと言うと、血液に関して言えば「未知のウイルス」の存在というものが、常に危惧されるということも当たり前に考えられていたであろう。これは現在でも同じだろう。


今ある「検証及びあり方検討委員会」(長いので短縮した)の委員のうち、肝炎の専門家がどの人なのか判らないが、「知らない者」「判らない者」が大勢集まって、何か新たに判るのですか?
どうして感染したのか知りたい、って、それは多くの場合、「判らない」んですよ。感染ルートなんて特定できることの方が極めて稀なんですよ。ましてや、HCVの検査が無い時代には、「調べようが無かった」んですから。現代であってでさえ、「どうして感染したのか判らない」ということの方が多いのではありませんか?検査方法があるにも関わらず、そうなんですよ。
「薬害」に凝り固まっている人たちというのは、他の要因について考えることができないのではありませんか?「理由が判らない」とか「原因は判らない」ということについて、受け入れられないのですよ。冷凍ギョーザを食べたら、食べた人はみんな薬物中毒になるんですか?汚染されたギョーザがあった、というのは事実だ。けれども、全部が汚染されていたかは判らない。冷凍ギョーザを食べた人の中で腹が痛くなった人は、全部が薬物汚染のせいなのですか?


これまであまり触れないように、と思っていたが、未だに続く理不尽な論調に嫌気が差したので、書くことにしたのがこの記事だ。
C型肝炎が西日本で多い理由について

特定の地域で陽性率が高いというのは、それなりの理由というものが考えられるであろう。
大阪のホームレスにHCV抗体陽性者が多いのは何故なのか、ということの答えを探せば、「何故感染したのか」ということの理由の一部が理解できるかもしれないな。委員会で、是非その「真実」を探せばいい。その答えが見つかった時、HCVが拡散したワケや皆さんが求める「真実」とやらが少し見えてくるかもしれませんよ。

薬害が無かった、とは言わない。ウイルスに汚染された血液製剤は存在していたであろう。それは事実だ。しかし、それが感染の主たる要因かと問われれば、果たしてそうなのかという疑念を払拭できない。本当に防ぎ得たのか、ということについても、国や製薬会社が対応可能な範囲というのは、限度があったであろう。医療機関の責任だって相当あったであろう。

「誰かを責めたい」という気持ちを昇華させる為に、薬害を利用したのではないといえるか?少数者の利益を得る為に、多くの肝炎患者たちを切り捨てたのではないか?
ごく一部の人間の満足を得た結果が、その他大勢の救済を遠のかせたのではないのか。特定の人たちが多額の金額を得ると、そのことが「その他大勢」には資金配分が行えないということを招くのだよ。

「最大で千人だ」

新聞記事が書いている通りなら、原告団は”最初から”この数を超えることはない、だから「払え」と言っていたそうじゃないか。「千人分だけ」なら払えるでしょう、ということであろう?

検証だの、再発防止だのとか言い出したのなんて、一律救済が決まった後からだろが。責任追及や再発防止が主眼ならば、トコトン裁判で戦えばよかったのだ。最高裁まで突き進んで、司法に「自分たちの足跡」を深く刻めばよかっただろうに。


何が『政治決断』、だ。
歯切れが悪い、だと?

自分たちが一体どのような主張をしていたのか、もう一度よく考えろ。
現在B型肝炎の全国一斉蜂起が行われており、これも同じく「一律救済せよ」と言い張るのであろう。愚かなマスメディアとかが煽動して。これが何万人か、何十万人かに及ぶであろうことは、容易に想像できるわな。100万人単位かもしれない。そんときゃ、どうすんだ?払えるんか?

今後全国で裁判が行われていくだろうが、これには「最高裁判例」という最強の「御旗」があるからな。どうすんだ、それ。最高裁と同じ理屈を持ち出されたら、勝てないぞ。国は必ず負ける。これが何を意味するのか、ということを考えてみろや。


後先を考えない、ろくでもないマスメディアのせいで、一体何が起こるかということをよく考えてみろ。

何一つ反省なんかしてないだろ、マスメディア自身は。誰か1人でも検証したことなんかあるんか?右翼の街宣みたいに、好き勝手に騒音を撒き散らして、自分の都合だけで去っていくだけなのだ、マスメディアは。その後に問題だけが残される。しかも垂れ流した「騒音」は、もうどこかに消え去ってしまっているから、「俺たちゃ、知らないぜ、何の責任もないぜ」とうそぶいて、反省するなんてことは絶対にないんだよ。これが「マスコミの姿」だ。

この国に、真実などない。



薬害C型肝炎問題のまとめ

2008年10月08日 01時29分31秒 | 社会全般
これまで肝炎の問題については、かなり書いてきた。もう一度振り返りつつ、整理してみたいと思う。


参考記事:

(雑考の8以前の記事については、その8にリンクがあります)

肝炎訴訟に関する雑考~その8

肝炎訴訟に関する雑考~その9

肝炎訴訟に関する雑考~10(ちょっと追加)

こんなところにも

今度は遺族が提訴

何でも救済される国

ある訴訟の話

いい加減にしてくれ

肝炎訴訟に関する雑考~その11

肝炎訴訟に関する雑考~その12

コメントスクラムは法を超える(笑)

ポピュリズム的手法を称揚するかのような意見がまかり通るのは何故なのか

ポピュリズム的手法を称揚するかのような意見がまかり通るのは何故なのか~2

統治機構を無視する連中

薬害の一律救済は欺瞞に過ぎない

新聞の役割は「悪意的な煽動記事」を書くことではない

理不尽な双六~「フリダシに戻る」を再三要求する社説

偽善

B型肝炎も一律救済してもらいなさい

薬害利権はこうして拡大する

薬害利権はこうして拡大する・2

薬害利権はこうして拡大する・3

薬害なんかなくても感染する

フィブリノゲン製剤投与義務を判示した裁判例

低レベルのジャーナリズム気取りが薬害を煽り立てる

自らの責任逃れを正当化しようとする社説

C型肝炎が西日本で多い理由について


何度も説明したが、通じない相手はいる。
マスメディアがそうなのだ。理解できない、理解しようとしない、事実を知ろうともしないのだ。


続きは次の記事で。



潜水艇の麻薬密輸取締強化

2008年10月07日 15時47分45秒 | 社会全般
だから何、ということでもないけど。

「自家製潜水艇を使った麻薬密輸」が急増 WIRED VISION

この記事によれば、
『潜水艇を使った麻薬密輸の取り締まりを強化するため、米国議会は9月29日夜、「国籍のない」小型潜水艇の国際航海を禁じる法案を可決した。』
とのことです。

あれれ?
先日、規制を撤廃して完全自由化した方が宜しいんじゃないでしょうか、とアドバイスを送っておいた(米英は麻薬を完全解禁すべし)わけですが、僅か1週間後には全く逆の法案を可決してしまったようですね(潜水艇のお話も教えておいてあげたよ>『最近だと潜水艇まで作って米国に密輸しているらしいから、物流コストがべら棒に高いのだ。これを完全に合法化すれば物流コストが劇的に改善されるぞ。』とね)。



これは不思議でなりませんな。規制緩和が正しいのでしょう?規制するから、「闇市場」となるんでしょう?だったら、解禁が正しい政策ということですよ。

それをしないのは何故なのでしょう?(笑)

清国みたいにはなりたくないからですか?


まあいい。
自由化が正しいと言っていた、経済学者はちょっと可哀想だけどな。フリードマンとか。
麻薬大国の米国ですら、規制強化ですか。


こういう当事者になると、いかにドラッグで人生を破滅させる人間が多いのか、というのを目の当たりにしているし、肌で感じているから、ということなんでしょうかね。




Second Impact が世界を襲う(追加)

2008年10月07日 10時33分55秒 | 経済関連
さて、世界中の信用収縮が急激に起こってしまっています。
みんな我先にキャッシュを確保しようと必死になっています。そのことが、益々「資産価値下落」をもたらし、資産を収縮させます。損失を回避する為に投売りする→更に下がる、の強烈な負のスパイラルに突入です。


perfect stormの後にやって来る新たな大災害がsecond impactだ。

日本市場だけでも換金売りに対抗できるだけの資金投入を行わないと、下落を止められない。

日銀は利下げすべき。
財務省のアンポンタンも何をとち狂ったか、国債償還費用に3兆円使おうって思ってるらしい。

何言ってんだよ、ボケ。
今なら、政府系法人が持ってる国債を売却してキャッシュに換えると儲けられるでしょう。益出しした上で、それを政府系金融機関に国債金利を上回る金利で貸し出しすると、儲かるでしょうが。
で、政府系金融機関は借入の形でもよいし、機関債発行でもいいけど、以前よりも有利な条件で資金調達できるから、中小企業対策としての貸出利鞘は楽になるでしょう。

こういう方法なら、法人は国債売却益+新規貸出利息で儲かる。政府系金融機関は中小企業貸出で儲かる、中小企業は資金調達が可能になるので助かる、ってことになるでしょう?
勿論、中小企業への貸出は倒産リスクを十分見て、担保設定とか色々と考えねばならないでしょうが、それでも資金供給を増やす方がいい。国債償還に使う、って何バカなことを言ってんだよ。



砂漠の国々では当面は投資が続けられるのかもしれないが、将来的には「砂漠の墓標」と化してしまう可能性もないわけではないだろう。戦争と原油高から得た巨額利益はこれら墓標に投入されてしまう結果に終わるかもしれんな。そこを利用する人々が大勢いないと、廃墟みたいになりかねないから。昔の湾岸地区、人気のウォーターフロントってやつと似てるかも。そこに人々が集まってくるには時間がかかるかもね、ってことかな。世紀末漫画に出てくるような「デス・シティ」みたいなのが、砂漠の中にぼうと浮かび上がる姿は、昔のエジプト文明の名残を見るのと似ているのかもしれない。


追加です。

こんな要因もあるかも、と。
Bloombergcojp 特集記事コラム

これは、タイトル通り。日本が辿った道でもある。
日本では未だにデフレが抜け切れていないのだ。

「日本21世紀ビジョン」に示された名目成長率は、閣議決定されたのであろう?
名目成長率と長期金利

ならば、それを目指して運営するのは当たり前だろ。08年は特殊な年だった、ということがあるとしても、その分は他の年度で挽回しろよ。名目成長3.5%は、やってもらう。そういう目標に向けて、全力を尽くせよ。

日銀の利上げ(=引締め姿勢の明確化)が、後年に影響してしまった可能性は否定できないであろう。あれほど「離脱期間こそ注意せよ、weaningは難しいのだ」と幾度となく警告した(日銀の利上げ問題)にも関わらず、踏み切ってしまった。結果的には、07年度終わり以降、日本の成長減速となり、かてて加えて世界経済の同時収縮を来たしたことで、より一層のダメージを食らったのだ。

結局デフレ脱却に失敗した、ということさ。
日銀が脱却宣言をした、というのを聞いたことがないが、どうしたんだ?その後は。

はっきり言って、素人以下の運営にしか見えないんだけど。
これって、ワザとですか?狙ってやってるの?
意図的に「失敗」を常に選んでいるとしか思えないんだけど。ド素人のオレが言ってたことの方が、まだマシだったんではないのか?
日銀の委員だか、総裁だか、高給取りがゴロゴロいるわけですが、何人も集まって考えた挙句にこの結果なのであれば、全員何の為に存在しているのか、全く判らんな。しかも、他のエコノミストだの識者だのも、「利上げスレ!早くスレ」みたいに言っていたじゃないか。

何なんだ、この連中は。
そんなに日本経済を潰して、嬉しいのか?
まともに考えられる人間というのが少なすぎやしないか?

ハズレだけを言う経済ナントカだの、日銀の役員だか委員だか知らんけど、偉い人たちだの、そういうヤツラが揃ってアホで失敗するから、こうなるんだろ、ハゲ。

素人以下なら、ヤメレ。意味ない。




C型肝炎が西日本で多い理由について

2008年10月06日 16時03分59秒 | 社会全般
これに関連して暴論を承知で書くよ。

有害米と肝臓癌死亡数の増加は無関係 - NATROMの日記

肝臓癌はなぜ西日本で多いのか? - NATROMの日記


なるほど、と思いましたが、C型肝炎が西日本で多い理由の主たる要因が何なのかな、と。
HCVが風土病的な側面があって、例えば媒介の蚊や何かの虫が影響しているということはあるのかもしれない。遺伝子的な何かなのかもしれない。しかし、それだけではうまく説明がつかないようにも思えるのです。風土病的なものであれば、年齢階級には関係なく陽性となってしまうのではないかと思えるからです。

私個人の考え方は別です。それを以下に書いてみます。

◇◇◇


まず、覚醒剤事犯の検挙件数を見てみました。

昭和48年 警察白書

表5-27によれば、昭和40年代前半に検挙人員が多いのは「近畿」「中国」「四国」であった。次第に全国(多分都市部であろう)に拡散していくのであるが、元々「西日本に集中していた」のである。
検挙人員が多いことが、必ずしも使用者数が比例して多いことを示しているとも言えないのであるが、推測では大体比例した傾向であろうと思われる。


昭和53年 警察白書

図6-2をよく見て欲しい。NATROM氏が紹介された「西高東低」の図と似た傾向が窺われるのである。昭和20年~31年頃であるとどうであったか、というのは判らないのであるが。


こちらの記述は興味深い(というか、他の編・章も含め、現代において参考とすべき記述が多くあるので、中々面白い)。

昭和35年版 犯罪白書 第一編第二章三2

都道府県別の検挙者数が出ていないが、『戦後急速に流行した麻雀クラブやダンスホール,キャバレーなどに出入する人びとや,不良集団のあいだに本剤の使用が流行し,それにつれて注射薬も市販されるようになった。』との記述がることから、そうした娯楽施設のある地域や進駐軍のいた地域などに、濫用が蔓延していったのかもしれない。



昔から西日本にHCVキャリアが多く存在したとすると、水平感染機会は少ない地域に比べて当然多くなる。戦争中の空襲等で怪我をしたりすると血液接触機会は多くなるかもしれない。海軍基地や陸軍基地に負傷者が多く存在したりすると、やはり血液接触機会が多い人というのはいるかもしれない。
何らかの理由でウイルスが拡散していくということは、HCV陽性者が元々少ない地域に比べて多くなるであろうと推測されるのである。

肝炎訴訟に関する雑考~6

現在でも、新たな感染者が報告されている。
売血が行われていた時代には、売血者がHCV陽性であると一気に感染が拡散されるであろう。つまり陽性者が多くいる地域であれば、輸血によって感染が拡大していく機会は増えるであろう。その他医療行為などによっても、はやり感染拡大機会は多くなるであろう。



参考までに、指定暴力団の起源を見ると、西日本に多いことがわかる。
平成5年 警察白書

昭和20年代~40年くらいまでに興された暴力団は、圧倒的に西日本に多く「西高東低」なのである。薬物密売等がこうした暴力団組織が関与していた可能性を考えるのであれば、その分布地域にHCV陽性者が多くなったとしても不思議ではない。また、外国人犯罪、特に在日朝鮮人による犯罪率が高かった(昭和35年版 犯罪白書 第一編第二章五3)ことからも、そうした外国人の多い地域はやはり薬物犯罪が多く発生していたであろうことが推測されるのである。

こうした薬物濫用期を通じて、HCV陽性者が拡散した可能性というのを想定するのは、それほど突飛なものとも思われないのである。更には、積極的に売血していた人たちの中に貧窮者や薬物濫用者たちが多くなれば、HCV陽性率が高いことが推測されるのではないか。西日本のHCV陽性率が高い地域というは、そうやって水平感染機会が増大していった結果なのではないだろうか?大阪、福岡や広島などのような陽性率の高い特定の都市には、どういった特徴や傾向があっただろうか?



HCV抗体陽性率は男性の方が高い。妊娠・出産で輸血されたわけでもなければフィブリノゲン製剤を投与されたわけでもない。にも関わらず、「輸血やフィブリノゲン製剤」を投与されたであろう女性よりも、投与を受けていない男性の方が「陽性率は高い」のである。男性の方が、何倍も病気になって病院に行ったとでもいうのだろうか?そんなわけはあるまいに。
更に、昭和一ケタ生まれの世代が最もHCV陽性率が高かったのだ。これはどういうことか?終戦後に丁度10~20代を迎えた人たちだ。ヒロポンが蔓延していた世代とまったく合致しているのだ。昭和5年生まれの人は終戦が15歳、昭和29年には24歳だ。初回献血者における検査で、1930年代生まれの世代は、HCV抗体陽性率(2000年全国平均)が3.38%で一番高かったのだ。他のどの年代よりも、だ。

集団予防接種がどうのとかいう意見もあるが、もしもそうであるなら、戦後生まれ世代の方が「高い陽性率」になっていなければならないだろう。たとえば、団塊世代の方が、昭和一ケタ生まれの世代よりも「陽性率が高い」ということになっているはずだ。しかし、実際にはそうではない。



また、困窮者は生活環境が劣悪であり、栄養状態も悪いことが多いので、易感染性なのであろう。

ホームレスの健康状態に関する報告

過去の医療歴が判らないので何とも言えないが、一般の献血者に比べてHCV抗体陽性者は明らかに多い。
40~49歳の層(大体1951~60年生まれの世代)は、献血者で1.11%に対して約3倍の3.30%だ。その上の世代である1941~50年生まれは、1.47%に対して約7倍の9.68%、1935~40年生まれ世代では献血者の陽性率も高く2.51%だが、やはり約4倍近い9.46%の陽性率となっている。

何度も言うように、戦後の低栄養状態の時期に貧困だった人たちは感染が起こりやすいと考えるのは不自然ではないし、加えて戦後に青春期を迎えていた若者たちに蔓延した薬物濫用は、恐らくHCVを拡散してしまっただろう、ということですよ。陽性者がある特定地域に多くなれば、全然関係ない人たちの水平感染機会が増えても不思議ではないでしょう。

こういうのが積み重なって、輸血後肝炎や院内感染の遠因となっていったのでしょう。フィブリノゲン製剤よりもはるかに強力な感染拡大をもたらしたのは、「年長世代における薬物濫用、低栄養、貧窮」などであろうと思う。それが医療行為などを通じて、全く関係のない集団にも広がっていったのであろう、と思うのである。



自らの責任逃れを正当化しようとする社説

2008年10月05日 18時53分17秒 | 社会全般
また一律救済を焚きつけたのは一体、誰だったのか?
大新聞の社説が幾度となく「薬害だ」と勝手に認定した結果でしかない。

C型肝炎和解 薬害根絶の契機になれば 社説・コラム YOMIURI ONLINE(読売新聞)

原告側はまず、大阪高裁での訴訟を終結させた。他の12地裁・高裁でもこれに続く予定で、集団訴訟は6年ぶりに全面解決する。国や企業は、薬害根絶への一歩とすべきだ。

 国は今年1月、給付金支給を盛り込んだ薬害C型肝炎被害者救済法を成立させ、すでに原告団と和解している。

 国に続いての「和解」は、田辺三菱が、国とともに応分の給付金を負担することを前提に、加害責任を認め、謝罪する内容だ。

 給付金の対象者は、最終的に千数百人となりそうだ。大半は旧ミドリ十字の製剤による感染者だ。旧ミドリ十字を継承した田辺三菱が謝罪するのは当然だろう。

 出産時の止血などに使われた血液製剤によるウイルス感染者は、1万人を超えると推定されるが、病院のカルテが廃棄され、製剤の投与が証明できない人は多い。

=====


こんなの和解じゃないだろ。
マスメディアの横暴と、支持率降下をどうにかしたかった「あなたとは違うんです」内閣が、「可哀想な被害者」の演出に成功した原告団に媚びただけに過ぎないだろう。勝手に「政治的決断」とやらを迎合的にやってしまっただけだ。

要するに、マスメディアがこぞって「責任を認めろ、謝罪しろ」と大勢で押しかけて吊るし上げた結果、無理矢理「国と製薬会社」に認めさせ一律救済なる無謀を強要したんじゃないか。所謂、「コメントスクラム」状態と何らの違いもないじゃないか。それを手柄みたいに書くなよ。既に和解している、って、和解したんじゃないだろ、それは。
単なる数の暴力で、真実を捻じ曲げ・隠蔽し、裁判所判断を超えるような「超法規的措置」を国家に発動させたんだろ。こういうのを本当のポピュリズムと言うのだよ。法を超えてんだよ、大マスコミの生み出す「エコーチェンバー」のせいで。


今まで、薬害肝炎問題の報道を見てきたが、どの新聞もテレビも雑誌も、事実を集めたわけでもなければ、マスメディア自身の責任や無能を詫びることなんかなかった。自己満足を見出したいだけだ。どの面さげて、今更こんな社説を書けるのかと思うね。

肝炎の問題は、判ったようなことを言うマスメディアの素人連中が簡単に言えるようなものなんかじゃない。


オレは、原告団が大阪高裁の和解案を蹴った時点で、もう二度とこういう方々を信じることができなくなった。肝炎患者を一律に救いたい、というような願いがあったわけではない、ということを知ったからさ。
自分たちの闘争の為に、全てを利用してきただけなんだよ。他の肝炎患者を踏み台にしただけ。
最後に目指していた到達目標というのは、賠償金だけだったんだよ。それも自分たちだけの。他を全て見捨てたのさ。はじめからそんな気はなかったんだよ。


しかも途中で金づるになりそうな人は、既に死亡した人を探し出してまで、原告団に加えて行っただろ?あれも、典型的手法なんだよ。
たかれるとなれば、何だっていいのさ。死亡理由が心臓死なのに、肝ガンで死亡した人と同じ賠償だもんなあ。


遺族にガッポリ入るから、そりゃ、いくらでも原告団に加わりたい人たちはいるわな。そして、弁護士にも多額の金が払われる。こりゃ、うま過ぎて笑いが止まらんわな。平均寿命以上に生きてきたのに、それでもフィブリノゲン製剤のせいで亡くなったんですかね?
85年以前に投与された人は、本当に製品のせいで感染したんですかね?



欺瞞だ。

ウソを続けるマスメディアは、本当におかしいぞ。


利権を狙ってる人たちは、多分、いる。
薬害の候補となる「ターゲット」の絞り込み、どれかがヒットすれば一点集中攻撃を仕掛ける、と。成功すれば、巨額利益を生み出すからだ。だから、虎視眈々と狙ってるのさ。

その代表的なターゲットの一つが「産科」だった。
な?
現象と整合的だろ?

そうやって、「掘り起こして」いったのさ。




海賊狩りは戦争じゃない

2008年10月05日 16時22分43秒 | 外交問題
この前、ソマリアの海賊の話を書いたが、この「海賊退治」には給油が必要だという論調が新聞等のマスメディアの中にあるようだ。昨日の読売新聞朝刊にその旨が述べられた記事が出ていた。因みに、ルカ伝の「善きソマリア人」とは関係がないみたい。「Good Samaritan」は法学世界ではよく知られているが(アシモフの黒後家シリーズ中にもあったな)、「Somali (Democratic) Republic」(国としてのソマリア)は全くの別物。Samaritanをカタカナ表記にすると、「サマリア人」と「ソマリア人」みたいな別々の表記があるので混同を招き易いのかも。


何遍も言いますが、こういう「海賊」とアフガンで行われている「テロ戦争」は違うんですよ。全く関係のない話に過ぎない。
大体が「口から出まかせ」論法みたいなもんだろ?(笑)
給油継続とは何らの関係もない話だと、百万遍言っておろうが。

ソマリアの海賊対策どうする 貨物船乗っ取り1週間 国連安保理決議も決め手なし 12ページ - MSN産経ニュース

現状は大体こんな状況ってことで、アフガンの戦争とは無関係。イラク戦争とも何ら関係なし。そもそも、給油継続を正当化する理由として、海賊退治なんて使えるわけないだろ。

◇◇◇


インド洋沖に給油艦を派遣する時、「ソマリアの海賊」退治の話を誰かしていたんですかね?
当時、そんな話はしてなかったでしょ。
対テロ戦争だって?出鱈目言うんじゃないよ。


本当に議論したと言えるのか~特措法のこと

この記事中でも指摘したことだ。「テロではなく海賊だ」と言ってるにも関わらず、「テロとの戦い」だの御託を並べてるんだろ。アホか。
で、今度はソマリア海賊が目立ってきたら、「海賊退治には給油活動が必要だ」って、なに調子いいこと言ってんだよ。その時々で、都合よく理由付けしてるだけだろ。

ああ、それと、日本が給油活動を止めると国際社会から孤立し信頼を失う、とかいう暴論ですが、それは嘘ですから。
考えてもみてごらんよ。
『給油活動を実施していたのに』、ジャパン・パッシングだ、なんだと泣き言を並べていたのは、一体何なのよ?
もしも給油活動を頑張っているので、日本は偉いね、日本有難う、日本バンザイ、とか褒められて、日本の国際的信任は高まり、日本に大きな国益をもたらしたとでも言うか?(爆)
それが本当なら、誰1人として「ジャパン・パッシングだ、いやいや、ジャパン・ナッシングだ」などと大騒ぎして、涙目になったりする必要なんかないんじゃないか?給油活動をすることで国際社会に多大な貢献をしているのだと認められてるなら、パッシングだのナッシングだのと余計な心配することなんて有り得んだろうよ。この国の指導者たちは、そんな頓馬ばっかりですか?
給油をしているにも関わらず、「国際社会の信認を高めている」なんてことはないんじゃないの?だから、パッシングだの、ナッシングだのと「無視」されるんだろう?いい加減に、その間抜けぶりに気づけよ。やるだけ無駄なんだって。給油したらかといって、誰1人として日本の国際的地位が上がったなんてことは思っていないんだよ、ボケが。ホントに上がってんなら、ナッシングになんかならないんだよ。

ところがどうだ?
日本が当てにしていた兄貴分の米軍にでさえ、「お前ら、ホントに使えねーな、もうどっか消えろや、いらねーから」と足蹴にされてんじゃないか(笑)。一昔前の、「アッシー君」とかと同じで、都合よく利用されてるだけだろ。だから、やるだけ無駄なんだって。給油活動で日本に利益なんか「これっぽっちも」ないってことが、明らかとなったってことだよ。いい金づるってだけ。本当に作戦上困るなら、何カ国もの指導者が継続要望に訪れるので、総理大臣の前に列ができていることだろうw。ところが現実はどうかと言えば、みなさんスタスタ通り過ぎていくので、日本は眼中にないことが明白であり、それをショボーンと涙目で見ていて「パッシングされました~、完璧スルーされました~」と自分で勝手に「ナイーヴ」(笑)になってるだけだろ。こういう図が、本物のバカの見本だってことさ。



テロが武器を積んで何処に行くって?ソマリアに着いた船から荷を降ろして、わざわざアフガンまで届けるのか?(笑)
そりゃ、バカのすることだろww。テロの頭目が本格的なアホでもなければ、そんなことは計画せんだろうね。
因みに、戦車や武器を積んだ貨物船が「ソマリア海賊」によって乗っ取られたが、ウクライナ船だったなw。しかも産経記事によれば、ケニア着の武器が「スーダン」送りになるという可能性が指摘されており、「アフガン向け」ではないみたいだけど。海賊退治とアフガンを結びつける線は、今のところ「極めて根拠薄弱」ということだ。

何度も言うが、「テロとの戦い」だの「アフガンでの戦争」だのには、給油活動はそもそも無関係。
海賊の話は、ずーっと後になってから、つい最近注目されてから出されてきただけ。
なんですか、「海賊退治」の為に国家間の戦争をやるってか?
世界を股にかけるPrivateer(笑)
米国やNATO軍がアフガンでやってる戦争は、海賊には関係がない。

ソマリア海賊の対処としての安保理決議は完全に別。1816号(08年6月2日)である。
なので、給油活動の根拠とすることは絶対に不可能。決議の効力を過去に遡れまい?

外務省 ソマリア沖の海賊・武装強盗行為対策に関する国連安保理決議の採択について

海賊が目立ってきたからといって、海賊、海賊って都合よく補給艦派遣理由に使うな。それなら、「テロとの戦い」なんて最初から言うんじゃないよ。
ソマリアは『ブラックホーク・ダウン』で取り上げられたように、前から問題を抱えた国だ。米軍はその後、介入するのを止めてるじゃないの。アフガンには介入するけど、ソマリアは放置ってか?(笑)
海上での海賊行為があろうと、安保理決議があろうと、ソマリアには戦争しに行ってないだろ。なのに、何故アフガンには行くのか?
安保理決議自体は、ソマリアもアフガンも同じようなものだ。国連憲章7章発動なんだし(参考:自衛隊のインド洋派遣に関する考察)。

アフガン戦闘におけるNATOの根拠決議でも、ソマリアの海賊掃討の7章下の武力行使でも、意味合いとしては同じでしょう。なのに、アフガンとソマリアが同じ対応とは思えませんな。欧米諸国の特別な思惑でもあるんでしょうか。


ああ、それから、話は少し飛ぶけど。
心配するなら海を守れと前から言ってるのに聞き入れない連中はいる。

後付けで、海賊が云々って言い出すのさ。便乗以外のなにものでもないんじゃないかと思うね。


参考:
クラスター爆弾の補足編

クラスター爆弾の補足編・2

発端になった産経記事ね>意味のない防衛計画~「クラスター爆弾」について(追記)


それから、例えば身代金+積荷損害に100億円払ったとしても、給油等活動費に500億円とかかかるなら、金を海賊に払った方が得ですから。一応、経済学者に尋ねてみたらいいと思いますよ。100億円の活動費で、身代金+積荷が50億なら、やはり金を払う方がお得です(爆)。船ごと奪われて返ってこないとか、破壊されるというのであれば、船の値段分は考えなければならんでしょうがね。こういう時にこそ、経済原理とか言わないことが疑問だな。




叱咤激励に適したコトバ(笑)

2008年10月04日 17時28分17秒 | 俺のそれ
ようやく金融安定化法案が下院を通過しました。
とりあえず、ほっと一息でございます。
よく頑張った方だと思いますよ、ブッシュ大統領もポールソンも。
民主党の協力というのが、一番効いたのだとは思いますけれども。選挙が「オバマ勝ち」を見越していれば、先にブッシュ大統領に決めさせておきたい、ということもあったでしょう。民主党のオバマ政権が誕生した後で「対策」を決めて実施すると、その失敗を後から追及されるかもしれませんからね。もしも数年後に「税金が失われた」ということになったとしても、「それはブッシュが決めた政策だからww」と追及をかわせます。「お前も賛成票を投じたじゃないか」とは言われるかもしれんが。

あれだ、「イラク戦争」の話と同じような展開。今になって「あんときゃ、反対したぜ、俺は」とか、「あんたも賛成しとったじゃないか」とか、叩きネタとして使えるってことで。
冗談はさておき、危険な状態は緩和されたものの、楽観はできない。できるだけ迅速に行動せねばならないだろうし、急激な収縮は避けなければならない。


話変わって、小ネタ。
応援したり、激励したりするには、どういうことを言えばいいか、というのを考えてみた。


◎その1

リーマン・ショック

冒頭でのセリフがこれ
>棒損、何やっとんのじゃ、くそハゲ!

皆さんご存知のとおり、棒損はポールソンですね、はい。
「ハゲ」というのは、不適切な表現でした。お詫びして、訂正は…できんな、こりゃ。だって、本当に……。

9/15にこれを書いたら、18日にasahicom(朝日新聞社):東京外為市場・正午=ドル106円後半へ上昇、米政府の危機打開策に期待先行ということになり、対策が出されるらしかった。で、数日後には、ポールソン提案が出されたのだった。

効果覿面じゃねーか(笑)。


◎その2

a banana republic with nukes

これはタイトルそのまんま。27日に書いた。すると、どうでしょう!

29日のクルーグマンの記事がコレ
OK, we are a banana republic - Paul Krugman - Op-Ed Columnist - New York Times Blog

だそうです。


◎その3

アメリカの「かわいそうな象」

下院での金融安定化法案否決後に書いたのだった。
みなさん、お見通しだと思いますが、一応説明というか、意図を書いておくと、「jackass」というのはDemocratに対する揶揄的表現であり、民主党のシンボルであるロバ(donkey)を軽蔑したような言い方です。第7代大統領となったジャクソン(Jacksonianの人)がルーツ(Jackson+ass → Jackass)らしいです。要するに、「間抜け」の典型的な言い方で、どういうわけか大概の外国童話においてもロバというのはバカを象徴していますね。
一方の共和党ですが、シンボルは象で(自民党の前のマークも象だった、ひょっとしてパクリ?)、新聞の風刺画か何かがルーツらしいですが、よく知りません。で、「white elephant」というのは、yahoo辞書によれば、「高くついてむだな物;(不要な)持て余し物、明確に失敗とわかる試み[冒険]」です(笑)。

皮肉に効果があったかどうかは判りませんが(あるわけねーw)、上院で可決の成果もあってか、下院の再チャレンジwではようやく可決となったわけです。それとも、「バナナ共和国を笑ってやれよ」という辛辣な意見が良かったのかな?違うか(笑)。


今後、民主党政権が誕生するかもしれませんので、囃し立てたい人たちが「や~い、ロバ、ロバ、ロ~バ」とか言いたい時には、jackassという語を覚えておくと色々と役立つかもしれません(ウソ)。


ま、世界経済を破滅させるという選択肢があるとは思えませんもの。イデオロギーや局所的正しさを求める以上に、「今、できること」をやって死を回避するしかないのですから。ちょっとくらいヘンだろうが、ムダっぽく見えようが、死ぬよりはマシだ、ということで。


が、依然として悲観論は消えていない。
昨年にオレが書いた対策を打っておけばよかったのに、と思わないでもない。

ジャパンマネーは世界金融の救世主となれるか

買取機構みたいなものは考えられただろう。だから言ったじゃないか。これをやっておけば、飛ばずに済んだ大手もあったかもしれんがな。後の祭りだけど。

世界に拡散する伝染病、「不安」

これに書いた通り経過してきてるんじゃないの。

『・Financial System Failure(FSF)、Credit Insufficiency(CI ):
更に進むと不可逆領域となり、企業倒産やいくつもの銀行破綻などを招くであろう。金融システム全体の機能不全、信用(創造)機能の極端な不足や機能不全という状態を招く。日本で起こった貸し渋りや貸し剥がしということや、新規貸出の大幅な減少、大規模な信用枠の収縮、ということになるだろう。経済全体への影響も大きいだろう。多分この状態になると、通常では効いていた政策手段(例えば利下げ、マネーサプライ、等)に対する感受性(感応度)が著しく低下し、かなり強力な政策パッケージで対応しない限り、脱出困難となるであろう。』

まあ、いくら説得しようにも、「犠牲者」がそこそこ出ないとみんなは解ってくれない、という側面はあるだろうから、リーマンとかAIGとか、そういう本物が追い込まれるまで危険を認識するのが難しい、ということなのかもしれない。

不可逆領域に突入してはじめて、事態の深刻さが判る、ということか。
その為には、少々の「生贄」が必要だった、と。
で、リーマンが捧げられた、と。

<ちょっと寄り道:
最近の若者コトバには、「ヒラリー」というのがあるそうだ。とは言うものの、例のオバマと民主党候補を争ったヒラリーさんとは無関係。Who are you?事件(ヒラリー・クリントンの夫は誰?)にも関係ないよ。
えー、「ヒラのサラリーマン」という意味らしいです。これを「ヒラリー」と呼ぶんだそうです。確かに~確かに~。

例えばこんな感じ?
「ミキのお父さんは仕事何してんの?」
「えー?ウチ?ああ、”ヒラリー”よ」
みたいなw。無駄に長い寄り道だった。              >


まるで遊技王じゃないか。

リーマンとAIGを生贄に、融合召喚!!
出でよ、『棒損ずタープ』!!

無理っぽいな。
「Paulson's TARP」なんだけど、一応。

こういう時は、米国では、得意の決まり文句がお似合いだ。

「Collateral Damage」

www



低レベルのジャーナリズム気取りが薬害を煽り立てる

2008年10月03日 20時47分23秒 | 社会全般
『月刊現代』なる雑誌をはじめて購入。田中先生がお勧めしていたので、まあ、買ってみようかな、と。11月号に「日本経済再生の処方箋」ということで、萌え系美人?学者2名含む10名が全角度分析(なんつーか、「全方位外交」みたいな感じ?)で執筆しているらしかった。一応、読んだけど。これは本題ではないから、別にいい。美人学者の写真が出ていたから購入した、というわけではありませんので、念の為。
てか、またの機会に、みたいな(←詳しく読んだわけじゃないが、最近これが流行ってるらしい)。

すると、偶然というのは恐ろしいもので、普段なら月刊現代なんて目にする機会なんざ無かったんですが、問題記事を発見したのですよ。騙されたと思って(笑)購入してみたら、読もうと思っていた記事よりも先に、「こ、これは…」ってなったので、早速取り上げておかねば、と。

一応、これの続きということで。
フィブリノゲン製剤投与義務を判示した裁判例

日本の報道によく見られがちな姿勢が垣間見える。一言で言えば、「責任を追及せよ」、だ。トンデモ言説をばら撒く連中の方が、「撒布範囲」が大きいのが困りものなのである。そうして「新たな感染者」を広げ、被害を拡大していくのである。間違った意見や情報だけが拡散されてしまい、まともに考えることができなくなってしまうのである。月刊現代の記事に話を戻そう。

タイトルは、
 >薬害C型肝炎 「もう一つの感染ルート」
で、サブに
 >戦慄データ判明!被害者は3万3000人に
 >感染率が1.5%から42%に拡大―製薬会社の嘘と厚労省の無策が招いた最悪の事態

書いているのは、
 >(ジャーナリスト)木野活明
だそうです。

詳細は現物を見て頂ければと思いますが、要点だけ示しますと、次のようなことです。

記事を書いた木野氏は「42%」という数字に異常に拘っている。タイトルにも、「(感染率が)42%に拡大」と打っているわけだ。これは悪意に満ちた煽り(ありがちなノビーみたいな人種と一緒の手法)でしかなく、センセーショナルに書いておくことで読者を騙しているのと同じなのです。というか、嵌っているのが木野氏本人かもしれないので、自身が「42%!これが間違いない数字だ」みたいに盲信しているなら、周囲の人たちにも「大変だ、大変だ、大変だ、…」と伝道しようとしているのかもしれません。
こうやって、都合のいい特定の数字だけを取り出してきて、断定するタイプの人は新聞や雑誌の記者に多いのでしょうか?

で、数字の出所を見てみた。

対象:岡村記念病院(静岡県)の83年開業時~88年の間に心臓手術を受けた216名
調査:フィブリン糊投与の可能性をカルテで検索

結果:
①条件により除外した患者 55名
②輸血のみ行った患者92名―うちHCV陽性 7名
③輸血+フィブリン糊使用患者69名―うちHCV陽性 29名

③の29/69を「感染率42%」と木野氏が勝手に命名し、②の7.6%と比較すると「大変な数字」ということで、木野氏曰く「戦慄データ判明!」ということらしいです。なんて自分勝手な解釈なのでしょうね。たったこれだけの記述や調査から、「C型肝炎ウイルスの感染率は42%」などということは、判るわけがないのである。それは、真っ赤な大ウソだ。捏造に過ぎない。

取材に応じた岡村記念病院の高田薬局長は、『ただ、糊だけでなく、輸血の際のフィブリノゲン製剤が原因なのか、元々のC型肝炎に感染されていたかはわかりません』と回答しており、「フィブリン糊の感染率は42%」だなんてことは、誰一人として言っていないのです。これは木野氏が自分で合成した「根拠」でしかなく、裁判になった時に主張できるような「合理的根拠」とは言えないでしょう。

他の医療機関についても若干取材しており、都内大手私立病院では、80~89年に「フィブリン糊+輸血」例が930件、うち206名が検査した結果57名が陽性(約28%)だった、とのこと。木野氏が先の42%という数字だけを取材相手の医師に伝えたものと思いますが、そうすると、

『42%?うちも30%近い数字が出ていますが、誤解して欲しくないのは糊と一緒に輸血も併用していることです。輸血だけでC型肝炎の感染率は15%から20%になるとする論文もあります。糊だけのデータならともかく輸血と併用しているわけですから、糊と輸血の両方で感染している可能性も高い。そのデータだけで、フィブリン糊の危険性を論じるのは正確ではない』

と医師がちゃんと正しく教えてあげているのです。
にも関わらず、「42%だ、戦慄データだ」みたいに、さもスクープが如く煽っているだけなのです。

別な日本海側にある私立病院では、77年~89年に心臓手術をした1200名のカルテを解析し、628名がフィブリン糊を使用、連絡がついて検査結果が判明した256名中67名が陽性(約26%)だったと書かれていた。こちらの医師も、『輸血後肝炎がありますから糊によるものか輸血による感染かは正確には判断できません。』と答えているのである。



更に、木野氏の問題記述は随所に見られる。

『それにしても、未承認だったフィブリン糊が、これほど医療機関で広がっていたのはなぜなのか。それには止血効果が高いことと並んで、メーカー側、つまりミドリ十字(当時)の積極的な売り込みがあった。ミドリ十字は、糊としての使用が未承認であることを知りつつ、わざわざ「フィブリン糊」の使用法を解説した小冊子まで作り、営業活動をしていた。
また、同社は89年の時点ですでに糊による感染被害者が19名出ていたことを知りながら、厚生省に対して「発症例は確認されていない」という嘘の報告をしていたことも判明している。すべては、フィブリノゲン製剤の売上を増やすために他ならない。』

こういう記述例を見るにつけ、ものは言いようだな、と改めて感心する。それは、いかにも当然の事実であるかの如く断片的な情報をつなぎあわせているだけなのに、読み手を誤解の迷路に導く為の煽動文を書けるというのは、こういった気質を持つ連中特有の特技なのかもしれない。読み手の心証に、いかにも「悪いのは○○」というイメージを植えつける為に書かれているのである。

いくつか反論を書いておく。

a)フィブリン糊の製剤について

何故多くの心臓血管外科で使用例が89年くらいまでしかないかといえば、別な製品に切り替えられたからだ。88年にティシールとベリプラストが相次いで承認取得となった。だから、これらの「専用キット」を持つ製品を使用するようになり、「フィブリン糊」を調製使用することは殆どなくなったであろうと推定される。
薬剤が新しく承認申請が行われるのは、「必要とされているから」であり、承認時点では「治験は終了している」だろう。申請を出してから承認されるまで、最低でも2~3年程度はかかるであろうから、88年に承認取得となる為には85~86年頃には申請を出し終えてなければならないであろう。すると、治験そのものは、着手してから症例数を集めるのに時間がかかるだろうし、分析したり書類を整えるまでには数年かかるだろう。そうなると、治験スタートが少なくとも85年以前であるだろうことは、推測されうるのである。

この当時に他の製品があったかといえば、恐らくなかったであろう。代替薬剤は、「フィブリン糊」以外には多分なかったであろう。営業活動が特別に悪かったわけでもあるまいに。売り歩く営業マンは、「このフィブリノゲンのボトル中には、《C型肝炎ウイルス》がうじゃうじゃ入っているけど、儲ける為にバンバン売っちゃるぞ!」とか、考えていたわけでもなかろう?
最近話題の「食の問題」みたいに、「~~に汚染されている米だと知ってたけど、儲ける為に何倍もの高値で売りました」というような話とは全然違うだろ。中には薬品が入っているとしか思ってないだろ、そんなの。よもやウイルスに汚染された薬が入っているなんてことは思いもよらなかったであろう、ってことだよ。「儲ける為なら、人々を病魔で苦しめようが関係なく薬を売ってやるぜ」なんてことを考えられる人間なんか、圧倒的に少ないに決まってるだろ。普通はいないんだよ、そんな人は。

いずれにせよ、80年代前半頃には、「フィブリン糊」様の接着薬剤としての使用方法が、治験等も含めて普及、拡大していったのではないかと推測される。フィブリン糊が、例外的に特殊で突飛な使用方法であったわけではない。


b)適用外使用について

まるで違法な使用方法とでも言いたげな木野氏の文章であるが、全然違う。未承認であろうと、使用は認められる。保険請求などはできなくなるけど。薬剤の適用以外であっても、ごく当たり前に用いられてきた例は事欠かないだろう。
有名なものでは、例えば、アスピリンの低用量投与というのがあった。抗血小板作用ということで心血管系の疾病悪化などの予防効果はあると考えられ、本来の目的である「×抗生物質」
(←※唐突ですが訂正、「鎮痛剤」だよね勿論。ゴメンね。今(10/3)見てたらふと気づいた。なんでこんな基本的ミスをしちゃったんだろ…オレ。これはひょっとすると「ペニシリン脳」(ウソ、某所で大量ペニシリンにより脳を冒されたのか?)かもしれない。書類などの記載ミスとかはこうして起こるのかもしれんな。ともかく反省…)
「○鎮痛剤」として用いるのとは異なる使用法であった。当然「未承認」だった(笑)。が、後年承認取得となったはず。薬事行政の硬直的な面があって、適用を増やすとか変更するというのは「極めて大変」なのだ。金も時間もかかる上、役所仕事の面倒くささに付き合わねばならないのだから。製薬会社が申請を出したがらないのはその為だ。すると、臨床的には「普及した使用方法」であるのに、適用外使用でしかない、ということが起こってしまうのである。

かつて、薬害として催奇形性が問題となったサリドマイドがあった。1960年代前半に、奇形児が各国で生まれて大問題となり、日本では承認が取り消されたはずだ。しかし近年、ハンセン病治療やガン治療の為に使用されていることがあり、未承認ながら日本でも多発性骨髄腫の治療などに用いられている。患者側の要望が強まったので、先頃「未承認」である使用を続けてきたサリドマイドを、今後に承認することになったと報じられた。

木野氏あたりならば、「未承認の使用方法であるにも関わらず、数多くの薬害被害者をもたらしたサリドマイドをガン患者に使っていたのだ」とか、あたかも「脱法行為」であるかの如くに書き立てることだろう(笑)。


c)「糊による感染被害者19名」と嘘の報告について

「糊による感染」というのが、木野氏には断定できるらしい(笑)。
89年時点で、これをどうやって知ることができたのか?
HCVが含まれるかどうかが、検査でも判明しないのに、一体全体、どうやって感染ルートが解明できたのであろうか?
恐らく、「フィブリノゲン製剤が原因だ」と主張している連中には、「神の知性」があるそうだから、これを立証できるのであろう。それを是非ともやってもらいたいね。未だかつて、「フィブリノゲン製剤が原因だった」という立論を、誰もが納得できるように示せた人は「ただの1人」でもいたか?
木野氏じゃなくて、弁護団の誰かでも宜しいですよ。或いは、新聞記者や社説の論説委員でも、テレビのコメンテーターでもいいですよ。「一律救済せよ」と言っていた人たちの中から、説明できる人が1人でもいいから出せばいいだけなんですよ?
誰にもできないんですって、そんなことは。答えは、殆どが「判るわけがない」、だ。

「糊による感染被害者19名」を証明できるはずだ、木野氏には。それをやってごらんよ。
輸血でもなく、医療器具でもなく、元からキャリアでもなく、「フィブリン糊」投与で感染、だけが「高度の蓋然性」をもって立証されねばならない。本当にそんなことができるんですか?(笑)
輸血が感染原因とは考えられない、そのワケは?否定できる根拠とは?

「感染率42%」と幾度も書いている木野氏ならば、きっと判るに違いない。
医療機関において、ある1人のHCV陽性患者が受診し、それ以後に器具類がHCVに汚染されてしまったとしよう。すると、その後に感染する人が出てしまうかもしれない。前の参考記事中に書いた圧トランスデューサーが原因と疑われたHCV集団感染例のような事態が現代でもあるわけだ。
すると、例えば87年の青森の集団感染例が、こうした医療器具等の院内感染ではない、ということを立証できるのか?他の医療機関でもいい。どこでも構わないが、「医療器具による感染」を否定できるか?

そういうのを逐一積み上げていき、残った要因として最も疑わしいのが「フィブリン糊」と立論できて当然だろう?そうじゃなければ、木野氏が嘘つきということか?「製薬会社の嘘」を断ずる前に、自ら「糊による感染」を証明したまえ。

製薬会社は本当に「フィブリノゲン」由来の感染かどうかは「判らなかった」のではないのか?
だって、当時にそんなことが判りようがないからだ。調べる術もなかった。感染源として自信がなければ、そんな報告ができるわけないでしょう?あれですか、ジャーナリズムな方々というのは、「○○を食べました、すると、××菌による中毒が発生しました」という時、○○が本当の感染源かどうか判らないのに、「○○が汚染されていたせいです、○○が原因です」って報告してるのか?

ある人は肉団子を食べ、別な人はカイワレ大根を食べ、他の人はカボチャを食べ…、ってなったら、全ての食品メーカーが「食べたもの」について「感染源です」と申し出よ、ってか?
どんだけ「安全」なら気が済むんだよ。

あれだ、こういうことを言う連中というのは、事故米混入の疑われる食品を摂取してたまたま食中毒になれば「事故米が混入していたせいだー!一律救済せよ」とか言うんだろうね。冷凍餃子でもいいよ。薬品入りだか農薬汚染のギョーザを食べたせいで病気になったんだー、とうしてくれるー!、みたいな。

理不尽な双六~「フリダシに戻る」を再三要求する社説

薬害利権はこうして拡大する・2



なんなら、仮想記事の見出しタイトルを付けてみますか?(笑)

戦慄!「ジャーナリズムごっこ」が日本を滅ぼす!!

驚愕の真実が明らかに!!

信奉者続出―デタラメ、嘘八百を並べるマスメディアが隠蔽する追及至上主義

「納得できない族」が蔓延る理由



牧歌的なオレ

2008年10月03日 12時36分18秒 | 俺のそれ
特に、非難するとか、何かの意図があるわけではないが。

コレ>2008-10-03 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」には、次のように書かれていた。

『検察イコール正義の味方、悪を退治するヒーロー、といった単純、牧歌的な検察観しか持っていない人にとって、いろいろな意味で参考になる事件ではあります。』

=====


これはいつもの、「さてはオレを撃ってきたな」論法を発動せよ!、だな(笑)。

落合先生が、「牧歌的な検察観しか持っていない人」というのを、具体的にどんな人を指しているのかは知りません。
が、偶然にも、拙ブログには先日次のように書いた。

あるコメント

『私にとっての正義の象徴とは、大雑把に言うなら検察(検事)であり、司法なのです。判決を書く裁判官も当然含まれます。弱小個人に過ぎない私が、唯一(国家)権力と向き合う(対決する)ことが可能なのは、司法制度しかないのですから。なので、「法」すなわち司法に正統性を求めています。映画「ダークナイト」で正義の象徴となっていた検事が登場していましたが、そのことが痛いほどよく伝わってきました。』

どう見ても、正義の象徴、すなわち正義の味方・悪を退治するヒーロー的に扱っているのは、オレってことですな(笑)。つまりは、牧歌的なのはオレってことだね。
そうだな、自分でも「おめでたい奴」とか「牧歌的な単純バカ」とか、傾向としてはそうなんだろうな、と思ってるから別にいいけどね。否定はしない。オレはそれでもいいと思ってるから。


法と正義5

検察の調活費問題についての事件は、この記事を書いた04年時点で知っていた。
検察の内部告発をすることと、個人の不正とが別であることは確かであり、内部告発の目的がどんなに崇高であったとしても、個人の不正や罪が消え去るわけではない。
しかし、逆に言えば、最高裁はじめ法務省・検察の暗部というのが「かなり深いだろう」、ということも十分想像できるというものです。検察に対しての「法の支配」が通じていない部分があるのではないか、それは政治的に左右されてしまうものなのではないか、ということです。これは最高裁とて同じ。そういう「間柄」なのだな、と。

橋本派への強力な締め付け&追い落とし策、更には医療改革(医療費削減)に抵抗する厚生族への切り込みという点においても、国策捜査が用いられたのではないだろうか、という側面についても考えるようにもなったし。防衛省の守屋事件にしても、何かの裏がありそうかも、と思うこともあったし。


だが、必ずしも落胆はしていない。
特にこれといった理由はないが、信じているからだ。
こうした暗部があることも知った(考えた)上で、正義の象徴たる司法を求めるのだ。

法が通用しなくなった時、暴力に負ける。暴力に支配される。
端的に言えば、ロシアのような状態、ということだ。
その点では、アメリカは違う。アメリカには正義が残っているのである。
国家の陰謀とか権力による犯罪があるとしても、いつかは糾弾される。暴かれてしまうのだ。
それが、正義の国、アメリカだ。
<蛇足:
時々余計なお節介とか、大きなお世話を「他人に押し付ける」ので、かなりウザいのが玉に瑕なんだが(笑)。
「イデオロギーの押し売り」みたいなところもあるかな。>


正義を信じる者たちの意志、それは法によって支えられ、力を与えられるのだ。
暴力は、いつかは負ける。
永続する暴力支配は、存在しない。
暴力は、必ず暴力によって葬り去られる。だから、長続きしないのだ。

けれども、人間の意志は、簡単には消え去ることがない。
代々受け継がれ、意志は残される。
法とは、正義を信じた者たちが引き継いできた意志だ。
暴力は必ず負けるが、意志は受け継ぐ人間がいる限り負けない。
キリストが死んでも、暴力に負けはしなかった、というのと同じ。


個人を超えた、「法を守る者」の意志、というものがある限り、それを信じたいのだ。
しかし、法は時として、暴力以上に暴力的なことがある。
この暴走を止める唯一の方法は、人々が見守る(監視監督する)ことである。
バットマンが闇から見守るのと同じく、正義は、そして意志は、常に見守り続けて受け継ぐしかないのだ。



フィブリノゲン製剤投与義務を判示した裁判例

2008年10月03日 01時46分11秒 | 法と医療
「薬害だ」と言って、原因も判らぬままに、何でも薬害に結びつけてしまう人々は後を絶たない。マスコミにもそうした論調は依然として残っている。よく判りもしないのにマスコミが大騒ぎした結果、一律救済という欺瞞を生み、多額の税金が投入されるのである。この国は、ちょっとおかしいぞ、本当に。


古い裁判例であるが、以下で検討してみる。

輸血措置止血措置の遅れ

(以下、一部引用)

弛緩出血ショック止血措置輸血措置懈怠―医師側敗訴
東京地方裁判所昭和50年2月13日判決(判例時報774号91頁)

本件では胎盤娩出から同6時10分までの僅か35分位の間に少なくとも300ccの出血があり、前記ガーゼタンポンの操作に取掛る同6時4、50分頃には合計650ccに達し、その頃既に正常範囲を超える出血を見たほか、なおも子宮から少量の血液が持続的に流出している状態であった、というように、分娩時の出血の中でも特に重大視されている弛緩出血、しかも子宮の収縮不全がその原因として疑われる状態であったのであるから、医師としては、これに対して迅速な止血措置を行うと共に、出血量、血圧数及び一般状態を確実に観察把握の上、輸血適応の状態に達したときには、時期を失することなく速やかに輸血措置を講ずべきであり、これに伴い、血液の性状につき凝固性が疑われるとき、又は多量の出血によって生ずる出血傾向を防止する必要があるときには、線溶阻止剤や線維素原の投与をなし、輸血にしても新鮮血の大量輸血を施すのが当を得た注意義務ということができるとすべきである。

(中略)

またその頃既に前認定のように、流出している血液は暗黒色で凝固しにくいようにも見られ、引続き多量の出血があったことからして、血液の凝固性を維持する措置が考慮されなければならなかった。そして、同7時25分以降アミノデキストラン輸液が開始された後、血圧は最高値が80mmHgより上昇せずに、同7時50分に最高50mmHgとなっていることから見ても、前記ガーゼタンポン挿入の操作と併合して、血圧、脈搏等の状態を把握しつつ、輸血の手配がなされていれば最善であったが、少なくとも同7時25分以降は速やかに、いかに遅くとも同8時頃までには輸血が実施されるべきであったことが明らかであって、同8時50分輸血が開始されるも、もはやショック状態の回復には奏効しなかったのであり、被告医師の輸血の手配時期は遅きに失したものであって、同被告には前示注意義務を怠った過失があると言うべきである。また右の点のほかに、線溶阻止剤や線維素原の投与並びに新鮮血輸血について配慮していないことも指摘できる。

=====


まるでどこかで目にしたかのような、妊婦の出産に伴う大量出血例の裁判である。事件の中身については、とりあえずおいておく。
かいつまんで言うと、本件では大量出血があったので、「速やかに輸血すべし」「線溶阻止剤や線維素原の投与すべし」ということが義務であったと認定され、これを怠ったのであるから注意義務違反である、という判示である。

a)輸血適応の状態に達したときには、時期を失することなく速やかに輸血措置を講ずべき
b)血液の性状につき凝固性が疑われるとき、又は多量の出血によって生ずる出血傾向を防止する必要があるときには、線溶阻止剤や線維素原の投与をなす、新鮮血の大量輸血を施す

ということである。
そもそもは、輸血時期が遅きに失した=注意義務を怠った過失がある、とされているが、これに加えて、線溶阻止剤や線維素原の投与並びに新鮮血輸血について配慮していないことも、義務違反と指摘されているのである。

これはどういうことか?
輸血は当然として、他にも「抗プラスミン剤」や「フィブリノゲン製剤」を投与すべき、ということである。これを裁判所が求めている、ということである。事件は1965年に発生、判決は1975年である。65年時点で「フィブリノゲン製剤投与を考慮しなかったことは注意義務を怠っていた」と言われてしまうのである。抗プラスミン剤はとりあえず関係ないので、裁判所指摘の「線維素原」だけ考えると、「フィブリノゲン製剤」以外には有り得ないであろう。

以前に紹介した厚生労働省の出した調査報告書によれば、1965年時点で存在していた製剤は旧ミドリ十字のものだけであった。

・6月9日 株式会社日本ブラッド・バンクがフィブリノゲン製剤の承認取得(販売名は「フィブリノーゲン-BBank」)
・10月24日 株式会社ミドリ十字への社名変更に伴い、「フィブリノーゲン-ミドリ」に販売名変更

と記載されていたのだ。つまり、裁判所はこの「フィブリノーゲン-ミドリ」を投与すべきであった=投与しなかったことは義務違反でしょう、と認定したということである。

で、これを投与したら、後になってから「薬害だ!一律救済せよ!」と?
投与しなかったら義務違反、じゃあ、一体どうしろと?


この国の法学分野の研究は、この40年間、一体何をやってきたのか。
法曹界では、どういった前進があったのか。こうした裁判例をどのように検証し、どう生かしてきたのか。言った通りだったじゃないか。検証ができていないのだ。知見の積み上げには役立ててこなかった、ということさ。
昔も今も、何も変わってなんかいないのだ。同じようなことが繰り返されるだけなのだ。


1965~85年までは、ウイルスの不活化処理として、BPL(β-プロピオラクトン)処理が行われていた。
推定ではあるものの、この処理によってHCVはほぼ不活化されていたと考えられる。完璧に感染防止ができていたかは確かめようがないが、感染リスクはかなり軽減されていたであろう。偶然にも、HCV感染は多くが防がれていたであろう、ということだ。発症例の報告が少なかったこととも符合するであろう。

85年8月以降には当時の厚生省の指導もあって、BPL処理ではなく抗HBsグロブリン添加に変更された(残留薬剤とその発癌性の問題なども影響したのかもしれない)。肝炎感染では最も怖れられていたのがHBVであったので、止むを得ない面もあったろう。輸血後肝炎の発症はかなり減少していたものの、ゼロになっていたわけではなかったから、主原因としてはHBVが疑われていたのかもしれない。この当時でもHCV同定は不可能であった。


参考:薬害の一律救済は欺瞞に過ぎない

防げないものについてまで、賠償せよ、というのは、そもそもおかしいのである。ましてや、裁判所が投与義務はあった、と認定しているのだから、防衛医療ということで見れば、投与しがちの風潮を生み出した可能性すらある。過失認定を恐れて、フィブリノゲン製剤を投与したのは「判決のせいだ」と言われたら、それを否定できるだけの論拠を裁判所は持つだろうか?

C型肝炎訴訟に関していうと、弁護士たちの立論や考え方もおかしいが、感情論的に何でもかんでも薬害とか言って煽動するマスコミもおかしいのである。これは、また改めて書くことにする。



報復手段は…多分雑巾の

2008年10月02日 17時45分46秒 | 俺のそれ
某所で頻繁に用いられていることを発見。

報復手段。

これが主流となれば、国際紛争の殆どをなくすことができるかもしれない。夢のような「安全保障体制」を築くことも、不可能ではないかもしれない。

などと思ったが、それは流石に無理か。
茶を飲む相手とか、点滴バーとか点滴する病院等で相手に行う必要があるあるからだ(笑)。


女性雑誌の読者投稿欄には、OLが「雑巾の絞り汁」を上司(課長とか部長とか)の湯呑みに混入させる、というような笑い話が掲載されていたりするが、それが流行している局所があるようだ。


用例は以下のようなもの。

・「あの患者は,私がネット上で医師であることを明示して述べていることに逆らっていますので,看護婦に指示して点滴液に雑巾の絞り汁を入れてやりました。」

・医師に批判的な人が点滴を受けた際に,まるで点滴液の中に雑巾の絞り汁を混ぜたかのような大量の雑菌が混入しており,その結果その患者が感染症で死亡してしまったというような場合にも,不問にされる虞が高そうです。


うーん、文学的。


ちょっと不思議に思うのは、どうしてこんなにも「雑巾の絞り汁」をこよなく愛しているのか、ということかな(笑)。

ギャグなんかだと、ボスのコーヒーに「雑巾の絞り汁」をポタポタと入れておいたのに、ボスはうまそうに飲む、と。
観客が大爆笑、みたいな。


いつもこれで紛争を解決するといいのにね。
敵国の大統領を招待して、「雑巾の絞り汁」を入れる場面を国民にライブ中継しておくのさ。いつもは嫌な大統領なのに、この時ばかりは「飲めー、ホラ、そこだ、一気に飲めー!!」とか、盛り上がるかもよ。で、飲んだら大爆笑。国民の怒りも鎮まり、紛争は解決に向かう。次は、自分が招待される番になってしまうと思うけど(笑)。