新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

「いたちごっこ」と「他山の石」

2021年03月24日 11時19分51秒 | COVID-19(新型コロナウィルス)

パソコンを使用している人なら「ウィルス対策ソフト」をインストールすることはいまや常識となっている。
 
そして、毎朝、初めてパソコンを起動した後、ウィルス対策ソフトが自動的に最新版にアップデイトする仕組みになっている。
 
これはウィルスを作ってばらまく輩とそれを駆除するソフトの終わりのない闘いである。
 
まさに、江戸時代の後期に流行った子どもの遊びの「いたちごっこ」と呼ばれるような、いつまでもらちが明かず終わりがない、きりがない虚しさである。
 
同じウルスでも昨年初から日本に上陸し一向に衰えない「COVID-19」の感染拡大防止としての「緊急事態宣言」と解除後の感染者数の増加があたかも「いたちごっこ」の様相を帯びてきた。
 
appleの「移動傾向レポート」を見るとその傾向がよくわかる。
 


結局、緊急事態宣言は解除されたが、首都圏では引き続き夜間の営業自粛を求め続けるらしい。

そして多くのメディアの注目が首都圏に集中しているが、確実にCOVID-19の感染は地方にも広がっている。

改めて、ウィルスは自ら移動できないが宿主と一緒なら国内ばかりか世界中に変異しながら移動しているということが明らかになっている。
 
フランスでは3度目のロックダウンが実施されたそうだが、日本では菅義偉政権の「ノックダウン」が一刻もはやく望まれている。
 
さて、菅義偉政権を支えている与党自民党の幹事長が無教養ぶりを冷笑されて老醜をさらしていた。
 
河井元法相買収事件 原資はどこから? 1億5000万円投入した自民、真相解明に後ろ向き」 

           【東京新聞より】 
元法相の衆院議員河井克行被告は23日、妻の案里前参院議員を当選させようと現金を配ったことを認め、議員辞職を表明した。公判では自民党から提供された1億5000万円の資金が買収に充てられたとの証言も出ているが、党側は真相究明に消極的。菅義偉首相は官房長官当時、河井夫妻に肩入れしていたが、十分に説明責任を果たしているとは言い難い。
 党本部は案里氏の陣営にベテラン議員の10倍もの巨額の資金を投入し、当時の安倍晋三首相や菅氏が現地入りして全面支援した。破格の選挙資金の使われ方に関し、党側は案里氏の陣営が広報紙を広島県内に複数回、配る費用だったなどと主張するが、捜査当局に関係書類が押収されているとして、詳しい説明を避けている。
 菅氏は昨年9月の党総裁選で、使途の調査について「責任を持って対応したい」と約束していた。だが、今月3日の参院予算委員会では「書類が返還され次第、党で監査する」と述べるにとどめ、解明に向けた姿勢を後退させている。
 克行氏は昨年6月の逮捕以降、長期の勾留で議員活動が事実上できないにもかかわらず、総額2500万円近い歳費などを受け取っているとみられる。一転して議員辞職を表明したことで、収賄事件で在宅起訴された吉川貴盛元農相(自民党を離党)に続いて、説明責任を果たさずに終わるのが確実。党も真相究明を置き去りにしたまま、幕引きを図る構えだ。
 二階俊博幹事長は記者会見で「本人は大いに反省しているだろう。党としても他山の石として対応しなければならない」と指摘。当事者意識を欠いた人ごとのような発言に対し、立憲民主党の枝野幸男代表は党会合で「自民党のど真ん中で起こった事件で、党として対応しなかったことがこうした状況を招いている」と批判。国民民主党の玉木雄一郎代表も記者団に「違法行為の原資が自民党から出ているのは明らかだ。全容を解明し、説明する責任がある」と訴えた。


河井安里の選挙応援には当時の安倍晋三・首相と菅義偉・官房長官という政権のトップが現地に入り、街宣車の上で応援演説をして、さらに自民党本部から1億5000万円の金をつぎ込んだのだが、そのカネの流れが大きな焦点となっていたのだが、これ以上裁判を続けて自民党の裏金を追及されることを避けるため河井克行は裁判の終結を急いだのであろう。
 
そんなことは大方の人が指摘している周知のことなのだが、昨日の二階俊博幹事長の記者会見での「党としても他山の石として対応しなければならない」という発言に関しては、小中学生の子たちのためにあえて説明しておく必要がある。
 
  
文化庁の 「連載 『言葉のQ&A』」にはこんな説明がある。
「他山の石」は,中国最古の詩集「詩経しきょう」にある故事に由来する言葉です。「よその山から出た粗悪な石も自分の宝石を磨くのに利用できる」ことから「他人のつまらぬ言行も自分の人格を育てる助けとなる」という意味で使われてきました。

ようするに、「他山の石」とはよその山の石のことなので、最大限皮肉交じりに解釈すれば、「河井克行は自民党を離党しており他所の人」という認識だったかもしれない。

あえてうがった見方をすれば、離党して自民党とは関係がなく、しかも「1億5000万円」の出所が不明のまま終わることを見越して「対岸の火事」のつもりで「他山の石」という、うろ覚えの慣用句を用いてしまったのではなかったのか、とオジサンは思う。

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