新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

そもそも危険な普天間基地を撤去するだけでよかった

2018年12月26日 14時48分59秒 | 辺野古新基地建設

先日の「いまだに消えない小池百合子への恨み節」というエントリーの冒頭で、芸能人の政治的発言に関してツイッターでいろいろとつぶやいたのだが、その「騒動」は新たな参戦者が現れてくるとあらぬ方向に進んでしまうらしい。
 
いつもは取り扱わない内容でも多くの芸能人やタレントたちが絡んでくると記事にするのがスポーツ紙。
 
おさらいをしておくと、東スポの「玉川徹氏『ローラVS日本、米国』の構図の背景を指摘『日本政府は誰も聞く耳を持たない』」の記事中の玉川徹の発言が的を射ている。
 
辺野古の問題で言うと、日本政府は聞く耳を持たないんですよ。沖縄の人たちがいろいろな選挙の結果として『ノー』と言っている。この前の選挙で選ばれた沖縄の代表である知事が『ダメだ』と言っているのに、言うこと聞かないでこうやってやっちゃう。日本政府はこの件に関しては誰の(発言も)聞く耳も持たない
 
沖縄の玉城(デニー)知事だって、アメリカに行く。アメリカの国民に直接訴える、アメリカの政府に直接訴えるということでしか、結局動かない。アメリカが『やめる』って言ったら日本政府は『あーそうですか、やめましょうね』ってなるんですよ。別にないんだから、主体性なんか、この件に関して
 
ところがトンデモない人間が乱入すると場外乱闘になってしまう。
 
同じく東スポの「高須院長 辺野古反対で物議のローラ『ボクならCM降ろす』」の記事に対するネットの反応の中で至極真っ当な声を紹介。



この東スポの記事中に、「ローラが移設反対に代わる代案を出していないことから混乱に拍車をかけている現状があり、説明不足を指摘する声もあった。」というこの記事を書いた記者(?)の不勉強振りもたいしたものであった。

まあ、ネット空間では言論の自由があふれているのだが、ここで「チョット立ち止まって」考えなければならないことがある。
 
「世界一危険な普天間基地を撤去するには辺野古しかない」という安倍政権の口癖。
 
安倍政権のやっていることは、米軍基地を完全になくすという選択を放棄し、「辺野古か普天間か」という脅しによって、その批判をかわそうとしていることにほかならない。
 
そして、新基地建設に反対する人たちに対して「お花畑」と攻撃し、「お前たちのせいだ」と責任をなすりつけて、根本的な問題を先送りにし続けているだけである。
 
そもそも、「辺野古に反対して普天間を固定させる気か」と恫喝する連中は、一度でも普天間で頻発する米軍による重大事故にきちんと文句を言ったことがあるのだろうか。
 
言うまでもないことだが、日本政府は頻発する「普天間の危険」に何の対応もとっていない。
 
たとえば昨年12月、普天間飛行場に近い普天間第二小学校に米軍海兵隊の大型輸送ヘリCH53Eの窓枠が校庭に落下するという事件が起こったが、日本政府は強い抗議をおこなうこともなく、米政府と市内の学校上空の飛行を「最大限可能な限り避ける」という内容で合意。
 
結果、事故後約1カ月で米軍は普天間第二小の上空の飛行を再開した。
 
事故から1年のあいだに米軍機が小学校に接近し、沖縄防衛局の監視員が児童たちに避難の指示を出した回数は、なんと678回にも及んでいる。
 
安倍政権は口を開けば「普天間の危険性の除去」と言うが、現実に起こった事件に対し、米軍に実効性のある再発防止策を実施させることさえしていないのが現状である。
 
それどころか、国会でこれらの事故の問題を追及していた最中、自民党の松本文明内閣府副大臣(当時)は「それで何人死んだんだ」と不謹慎なヤジを飛ばした事実を忘れるわけにはいかない。
  
沖縄県民を生命の危険に晒しつづけていることに、何の危惧も罪悪感も抱いていないのが現実ではなのか。
 
「辺野古反対なら普天間固定だ」「辺野古以外に解決策はない」などと喚いている連中こそ、在日米軍基地という問題そのものを“固定化”させようとしているのである、とオジサンは思う。 

 

 


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