大財閥の息子として生まれ育った男は78歳の老政治屋になっても、相変わらずの上から目線での物言いで、まったく庶民感情というものには関心がないように思われる。
「退職後2000万円不足も 麻生大臣 資産形成考えて…」
当然ながら多くの批判の嵐が舞い上がっていたが、特に野党が批判を強めたことから、自分の発言には確固たる信念を持ち合わせていないこの男は、夏の参院選を控えて、「老後の赤字2000万円 麻生氏『不適切だった』」悪びれることなく平然と火消しを始めた。
年々支給額が「調整」という名の下に減額されている年金を取り仕切っている「日本年金機構」は今年も、「令和元年度『わたしと年金』エッセイ募集」を5月発末から始めていた。
こんな指摘に目もくれずに懲りずにこう宣伝していた。#わたしと年金
— ラムレーズン@肉球新党水平派 (@mi_amare_musica) 2019年6月6日
毎年やってるから今年もやるんだろうけどその発想がお役所仕事としか思えない。一昨年と似た文面でしれっと募集かけてるけど炎上するに決まっているだろう。#AbeOut0608 #0616年金払えデモ pic.twitter.com/SyOl2IHhvW
【「わたしと年金」エッセイ募集】日本年金機構では「公的年金」をテーマにしたエッセイを募集しています。ふるってご応募ください。締切は9月13日(金)です。詳しくはこちら。https://t.co/lMr89y7xQx #わたしと年金
— 日本年金機構 (@Nenkin_Kikou) 2019年6月5日
たちどころに、ツイッター上では「#わたしと年金 」というハッシュタグが付けられた。
「ハアハアハア」
— 香山リカ (@rkayama) 2019年6月6日
しゃかい人になって3じゅう年、私のからだはぼろぼろです。でも、もうすぐ年金がでるぞ、とがんばりました。
すると、えらい人がテれビで話しました。
「年金は出ません。2せん万えんあるだろ?いままで何してたんだ?」
私はしまった、だまされた、と思いました。#わたしと年金 https://t.co/PDiqeleVPv
【「わたしと年金」エッセイ募集】
— gekkoukagemushi (@gekkoukagemushi) 2019年6月6日
日本年金機構では「年金がもらえない」をテーマにしたエッセイを募集しています。ふるってご応募ください。締切は8月3日(はさんの日)です。#わたしと年金
まさに国民感情がまったくわかっていないお役所仕事の典型である。
ところで、先日はオジサンは頼まれてこんなツイート飛ばした。
以下のキャンペーンに賛同をお願いします!「厚生労働省: #KuToo 職場でのヒール・パンプスの強制をなくしたい!」 https://t.co/7IUxd1TxHh @change_jpさんから
— 無職労オジサン (@649rouojisan) 2019年6月6日
反対署名活動をしている女性たちは、男社会の「社会通念」を強制されることに異議を唱えているのに、真逆の「昭和男の発想」のアホ大臣。
— 無職労オジサン (@649rouojisan) 2019年6月6日
東京新聞:パンプス強制「業務で必要」 厚労相容認?の発言 反対「#KuToo」広がる中:政治(TOKYO Web) https://t.co/Tq30EiwoRX
やはり、女性の気持ちに全く無関心のアホ大臣に対しては、「#根本厚労相に履かせたい靴グランプリ」というまたもやハッシュタグで、大いに盛り上がっていた。
ピンのみで歩く感じ
— や み く ろ =???? ?? (@le_ciel_petit) 2019年6月5日
#根本厚労相に履かせたい靴グランプリ pic.twitter.com/0Ts2LoozPa
見つかるもんだな。#根本厚労相に履かせたい靴グランプリ pic.twitter.com/n00Jwegkl5
— みゃあ (@myahuu) 2019年6月6日
見つけてしまった。
— みゃあ (@myahuu) 2019年6月6日
#根本厚労相に履かせたい靴グランプリ pic.twitter.com/rxDGiAhwMv
正面からこの厚労相を責めるよりも、本人の言った内容の理不尽さを笑いで攻める方が効果的かもしれない。履かせるというよりも、乗せで。
— こつぶ暇人党副総裁 浅野ふみ子推し過ぎ (@mego64188703) 2019年6月6日
#根本厚労相に履かせたい靴グランプリ pic.twitter.com/k14ztDg03O
しかし、日本のお笑い界からは、時の権力を「笑い飛ばす」という気概がまったく失われていることは、今さら指摘するまでもない。
吉本芸人が反社会的勢力の会合に出席 https://t.co/SZbxJ9Wu2r pic.twitter.com/L90CbXdfoO
— なすこ (@nasukoB) 2019年6月7日
もう何をしてもいい。
— 蓮舫・立憲民主党(りっけん) (@renho_sha) 2019年6月6日
誰に会おうと、解散風をもてあそぼうとも、安倍総理らしいとしか見えない。
が、なぜ、予算委員会を開かないのか。
なぜ、国会には出席したくないのか。
今日午後、参議院予算委員会理事懇。ここで委員長の決断を聞く予定。なんと答えるのか。
https://t.co/3wnk6m3S5U
さて、ようやく参院選に向けて「自民公約 「早期」改憲へ4項目 消費増税は予定通り」となった。
【東京新聞より】
よもや、自民党公約を無視してまで「消費税増税」の先延ばしはできず、そうなれば衆参同日選挙の可能性も薄れるのだが、財務省の強力な後押しもあり、今度ばかりは3度目の先送りとはならなかった。
増税必至のなかで、既成野党は「増税反対」と叫んでいればかつての「なんでも反対党」と揶揄されそうだが、中には消費税を「5%」に減税という要求もある。
そんな中で消費税そのものを廃止せよとは、消費税の増税を条件に衆議院を解散した当時の民主党の残党である野党連中には残念ながら言えない。
1週間前に、「新元号利用はいただけないが、政権打倒のポピュリズムは歓迎」の中で、朝日新聞が山本太郎参院議員の孤軍奮闘ぶりを記事にしていたが、再び紙面に山本太郎が登場していた。
「れいわ新選組に寄付1.6億円超 消費税廃止掲げ反緊縮」
あと14万人千円ずつ寄付すれば
— 桐谷育雄 (@kiriyaikuo) 2019年6月7日
山本太郎の仲間が十人参院!
メリットは消費税撤廃。
自民公明は庶民に増税し
大金持ちと大企業を徹底減税。
寄付しなくても
投票に出かけて野党に投票し
自民党公明党維新を落選させれば
消費税をなくして
財政出動で売上げが上昇する!https://t.co/qb0jOWjVYO
れいわ新選組に寄付1.6億円超 消費税廃止掲げ反緊縮https://t.co/oEW8HDNUyV 6月5日時点では1億6826万円に。内訳は1千円や5千円など少額の寄付が6~7割を占めるという。政治資金に詳しい日大法学部の岩井奉信教授は「通常の個人献金の集め方では、これほどの金額は集まらない。異例
— 保坂展人 (@hosakanobuto) 2019年6月7日
与党も野党でも、選挙に行かない5千万人の人の心を動かせる人は政治家にはいない。この国はこの5千万人が動かなければ変わらない。壊れた日本を立て直すのも。⇒ れいわ新選組に寄付1.6億円超 消費税廃止掲げ反緊縮:朝日新聞デジタル https://t.co/BEgYTsyZZ8
— あっちゃん#StandWithOkinawa (@Atstheway) 2019年6月7日
素晴らしい? 朝日新聞が「れいわ新選組」の消費税廃止、反緊縮を報道した。このデジタルと全くの同文が、同写真入りで朝刊に出てる。他のメディアも続けよ?時代遅れになるぜ~ https://t.co/BAFJG2KWtT
— 愛染観音 (@aisen_kannon) 2019年6月7日
野田前首相は、消費減税は「ポピュリズムの極致だ」と批判したという。政治センスを疑う。消費減税や消費税廃止は「市民への迎合」ではない。市民のニーズをきちんと受け止めた、極めて真っ当な政策だ。
— 北村肇 (@bkhajime) 2019年6月7日
https://t.co/8afn8PekKs
政界の「きわもの」的に見られていた男の突出した政策が徐々に、「極めて真っ当な政策だ」という空気を作りつつある。
もはや、「ナンデモアリ」状態の安倍政権に対抗するには、草の根ポピュリズムが要求される時がやって来たのではないだろうか、とオジサンは思う。