もう何年前になるだろうか?
オジサンの娘と息子が小学生と園児の頃、九州横断の旅というツアーに夏休みに行ったことがあった。
うろ覚えだがスケジュール的には4泊5日のコースだったと記憶している。
コースとしては、羽田から大分まで飛行機で、そこから別府、湯布院と順次宿泊し、南に下り阿蘇を通り抜け、北上し長崎まで行き夜景を見て宿泊し、最後は福岡空港から羽田に戻ったかもしれない。
昨年末の31日に、「結婚40周年記念」と称してオバサンを正月の家事から一切解放することを目的として、15時頃羽田空港を発った。
昔は家族4人だったが2人きりの気楽な空の旅を過ごし予定通りの時刻に大分空港に到着した。
さっそく別府行のバスの切符を券売機買おうとすると、年配の男性が近づいて「シニア割」を進めた。
シニア割2枚券(1,550円)
シニア向け大幅割引乗車券を発売します。
大分・別府~空港を1,550円で往復できます。
対象:65歳以上のお客様(乗務員が生年月日を確認することがあります)
乗務員が年齢を確認することがありますので、ご乗車の際は身分証をお持ち下さい。
有効路線:大分~空港、別府駅~空港、大分旧ホーバー基地~空港
1人片道1550円の運賃が「シニア割2枚券」を買えば2人で1550円となり、完全な半額なのである。
個人情報提示を渋っていたオバサンも半額の魅力に負けて免許証を出していた。
単なる座席の優先席よりははるかに実利的な優待であった。
お蔭で、別府駅東口の海鮮居酒屋で豪遊してホテルに入った。
翌日は「1日フリー乗車券」を買い、取りあえず「別府ロープウエイ」までバスに乗って、久しぶりに満員のロープウエイに乗った。
【終点地の気温は氷点下であった】
鶴見岳山上からの元旦の鶴見岳から見た初日の出はこんな感じであったらしい。
別府市内で2泊して2日には、大分経由で湯布院に移動した。
1年前の資料だが、観光庁が公表した2017年の宿泊旅行統計調査(確定値)によると、大分県内のホテルや旅館に泊まった外国人の延べ人数は138万6930人で、16年よりも67・7%伸びているという。
その伸び率は全国トップで大分空港を含め九州内の空港で韓国との路線が充実したことなどが要因だという。
オジサンの地元の市バス車内でもかなり前から行き先表示板には「日本語」、「英語」、「中国語」、「韓国語」が表示されているのだが、大分空港から乗ったバス車内では、車内アナウンスと行先表示は韓国語が中国語を追いだしていた。
湯布院町は、大分県のほぼ中央に位置し、大分郡に属していた町であり、町内に3ヶ所の温泉地がある町として町名は有名であったが、悪名高き「平成の大合併」により2005年10月1日に郡内の挾間町、庄内町と合併し、由布市となり自治体としては消滅してしまった。
そのため駅名は「由布院駅」であるが観光地名称としては「湯布院」が使われている。
駅前からの「湯布見通り」は観光客用の土産店や飲食店が所狭しと軒を並べているが、韓国人の観光客が多く、日本人の65歳超の老夫婦は場違いな思いであった。
やはり昔訪れた「湯布院」の面影を残している風景も駅前を離れれば今でも残っている。
【御神木の切株】
【宇奈岐日女神社】
湯布院で2泊して最終日は大分空港からの便が満席で取れず福岡空港からの夕方の便を予約した。
宿を8時にチェックアウトして駅前から福岡国際空港行の高速バスに乗り、国内線ターミナルで手荷物を預け、地下鉄で「天神」まで移動し、オバサンのリクエストに応え西鉄に乗り換え「太宰府天満宮」まで予定外の日程となった。
3が日を過ぎても、正月休み中なので参拝客で溢れかえっていた。
【さびしげな賽銭箱】
太宰府と言えば、政略により京都から大宰府に流された菅原道真が生涯を終えた地として有名であり、「学問・至誠・厄除けの神様」として、日本人の身近な生活の中に息づいている天神様なのだが、参拝客の中には、こんな絵馬を書いた不埒な若者がいたことが印象に残ってしまった。