今日まで家を離れています。
昨日に引き続き 「日本ではありえない世界のユニークな「空港」-2」をお届けします。
■ビーチにある「バラ空港」
次の空港は、日本人の感覚からするとびっくり仰天。スコットランドにある「バラ空港」はビーチにあって、潮の満ち引きでフライト時間が決まります。干潮時の砂浜の上で飛行機が離着陸するからですね。 そもそも、バラ空港のあるスコットランドのバラ島とは、本島から見て西の沖合にあるへプリディーズ諸島のひとつです。その島に、1974年に誕生した空港がバラ空港で、年間およそ1万4,000人が利用するのだとか。 |
1日のフライトは2便で、グラスゴーと就航しています。住人にも観光客にも大切な交通手段で、プライベートジェットの利用も年間約60回ほどあるみたいですね。 |
■南極にある「氷上・雪上の滑走路」
最後に、氷上・雪上に滑走路をつくって離着陸に成功している南極のケースを紹介します。意外にも南極には、たくさんの滑走路があるみたいです。 |
例えば、ニュージーランドの南方には南極のロス海があり、そのロス海にはロス島があって、アメリカの「マクマード基地」があります。 そのマクマード基地の近くだけでも、氷上・雪上の滑走路が複数存在しています。具体的には「ペガサス滑走路」や「フェニックス飛行場」、「ウィリアムズ・フィールド」が知られています。 例えば、ペガサス滑走路は、マクマード基地から約12km離れた、ロス棚氷の裸氷地帯にありました。裸氷とは、積雪も砂や砂利もない、強風などで表面が削られてむき出しになった氷を意味します。 その裸氷に薄く雪を敷き、100トンのローラー車で踏み固めた滑走路です。しかし、気候変動などの影響で夏の間に氷が溶けるなどのトラブルが起き、2016年に閉鎖されました。 |
代わりにつくられた滑走路がフェニックス飛行場です。深雪を圧接して滑走路に使う空港で、2017年に初めて、アメリカ空軍の輸送機を車輪で着陸させました。 一方で、車輪ではなくスキー板を(降着装置に)装備した飛行機しか離着陸できない雪上の滑走路もあります。それがウィリアムズ・フィールドです。 降着装置は車輪が当たり前だと思っていましたが、スキー板を装着した飛行機もあるんですね。南極という過酷な環境に滑走路をつくって飛行機を離着陸させてしまう人間の技術力と情熱にはただただ驚かされます。 今回は、世界のびっくり仰天のユニークな空港を紹介しました。空港そのものが観光地になりそうな場所ばかりでしたね。みなさんもぜひ、さまざまな空港を訪れて、いろんな楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。 |