多くの国民の反対にもかかわらず、安倍晋三の国葬まで1か月となった。
「安倍晋三元首相の国葬費は過去最大の2.5億円 しかも警備費や要人接遇費は別」
【東京新聞より】
費用の内訳は、会場となる日本武道館の借り上げ料に約3000万円、会場の設営費などに約2億1000万円。設営費には、会場の装飾や新型コロナウイルス対策のほか、金属探知機など警備強化、海外要人向けの同時通訳の費用などを充てる。参列者の会場への送迎バス代も盛り込む。会場の外に一般向けに献花台を設置する。 これ以外の警備や警護、外国要人の接遇などは「通常発生する業務の延長」(鈴木俊一財務相)とみなし、今回の予備費支出に盛り込まれていない。 全体の予算規模について鈴木氏は「現時点で確たる額を言う段階にはない」と明らかにしなかった。野党は国葬実施について法的根拠がないとして国会審議を求めていたが、政府は国会審議を経ずに支出できる予備費の活用を決めた。 国費投入額として過去最大だったのは、1988年に行われた三木武夫元首相の衆院・内閣合同葬。この時は約1億1871万円だったが、今回はその2倍超となる。 松野博一官房長官は閣議後の記者会見で、中曽根康弘元首相の合同葬の参列者は約600人だったが、安倍氏の国葬参列者がその10倍の6000人を見込むため、費用が増えると説明した。参列者は吉田茂元首相の国葬と同規模となる。 松野氏は「国民一人一人に喪に服することや、政治的評価を求めるものではない」と強調。誤解を招かないため、各府省庁に弔意表明を求める閣議了解は行わないとし、「地方公共団体や教育委員会などの関係機関に弔意表明の協力を要望する予定はない」と明言した。各府省庁での弔旗掲揚は「検討中」とした。ただ、国葬は国を挙げて営む国家的行事であり、国葬実施が自治体などへの圧力になるとの懸念は残る。 新型コロナの感染対策も課題となる。国葬会場と同じ日本武道館で8月15日に行われた全国戦没者追悼式では、参列者を最大1400人に抑えた。 ◆各世論調査「反対」が大勢 安倍晋三元首相の国葬に対する国民の目は厳しい。報道各社が国葬実施決定後の7月末以降に行った世論調査を見ると、「反対」が「賛成」をほとんど上回っている。 |
「国王」が存在する国ならば国王の死去による「国葬」はごく自然の流れであろう。
日本なら「天皇」なのだが、たまたま長期政権で国政選挙で6回も勝ったというが、どうやらそれらの選挙にも旧統一教会の会員信者らの無償奉仕が支えていたという事実をしれば、とてもじゃないが「国葬」には値しないことは明白であろう。
我が国での国葬の「国」は「日本」なのだが、日本という国名の語源は「日の本」である。
太陽が昇る東方の国として大化の改新ごろに、中国との修好で「日本」と書いたという。
「日本」と書いて「やまと」と最初は読んだそうだが、奈良時代に入ってから「にほん」「にっぽん」と音読みするようになったといわれている。
同じように世界の国名もそれぞれに歴史や語源があるはずなのだが、なかには予想できない意外な由来も…!
そこで今日は、ユニークな語源を持つ、世界の国名の由来をいくつかご紹介することにする。
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エビの川/カメルーン
アフリカの「カメルーン」。ギニア湾の奥・ポニー湾に面した国で、フランス語を母国語としている。 その母国語を見ても分かるように、第一次世界大戦後にドイツの保護領から英仏の委任統治領になり、そのうちのフランス領が1960年にカメルーン共和国として独立したという歴史がある。 しかし、この土地を最初に「発見」したヨーロッパ人はドイツ人でもフランス人でもなくポルトガル人。15世紀に湾岸に来て大量のエビを見て驚いたところから、「リオ・ダス・カマロネス(エビの川)」と名付けたのだとか。その「カマロネス(camarones)」がやがて、カメルーンとなったといわれているそうだ。 |
ダチョウの山/ケニア
同じアフリカ大陸の対岸にある「ケニア」の国名も独特である。ケニアには、赤道直下に標高5,199mの「ケニア山」がある。 このケニア山は標高が高いので赤道直下でも雪が積もり、その山頂がダチョウの頭に見えるため、原住民族のカンバ族の言葉「キーニヤ(ダチョウの山)」がケニアの呼び名になったといわれている。 |
牛/イタリア
日本人にとってはかなりメジャーな国、「イタリア」も動物の呼び名が由来となっているようでありがとうございますう。ギリシアと共に西洋文明を引っ張ってきたイタリアは、古ラテン語で牛を意味する「ビタロス(vitulus)」に由来するのだとか。 この名前は、半島南部で多く放牧されていた牛を見てギリシア人が命名したらしく、統一イタリア王国が1861年に成立したときに国名として復活したらしいのだがイタリアの名付け親はギリシア人だったとは意外である。 |
聖なる安息日/ドミニカ共和国
暮らしや文化に関する言葉から生まれた国名も世の中にはたくさんある。。その代表例が「ドミニカ共和国」なのだがドミニカ共和国とは、カリブ海の真ん中に浮かぶ島国で、ハイチと共にイスパニオラ島を東西で分け合っている。 ドミニカ共和国の公用語はスペイン語で、スペイン女王の援助を受けたコロンブスがイスパニオラ島を見つけ、アメリカ進出の拠点となる植民都市をつくったところから歴史が始まる。同国の首都サント・ドミンゴに残る植民都市の建造物は、世界遺産に現在はなっており、サント・ドミンゴにスペイン人が入植した日が、カトリック暦の「聖なる安息日」だったらしく、スペイン語でキリスト教の安息日を「domingo」と言い、この言葉が現在の国名にもなっている。 |
ヘラクレスが独り暮らしする一軒家/モナコ公国
暮らしに関連した言葉を語源とする国名はヨーロッパにも多い。例えば世界で2番目に小さい「モナコ」も市街地=首都というミニ国家であり都市国家の由来は、ヘラクレスが独り暮らしする一軒家「Monaikos」から転じて生まれたのだとか。ヘラクレスとはギリシア神話の英雄なのだが、『日本大百科全書』(小学館)によると、古代フェニキア人が現在のモナコの地を植民し、ヘラクレスを祭ったと伝えられているらしいのだが、この神殿を「Monaikos」と呼んだという。ギリシア人、ローマ人がこの港町を利用し、貿易港として大いに栄え現在の国土が確定した時期は1861年である。 |
小さな城/ルクセンブルク
モナコと同じ小国の「ルクセンブルク」も暮らしに関連した、いわば住居に関連した由来を持っている。 ドイツ・ベルギー・フランスに囲まれた内陸国の由来は「小さな城」の意味を持つルクセンブルグ語「Letzeburg(レッツェブルク)」です。まさに今日の首都の位置に小さな城が建造されたところから歴史が始まったということか。 |
山地/マレーシア
生き物・暮らしに関連した名前に国名が由来しているケースを紹介してきたが、自然の名称に由来した国名も少なくはない。 たとえば、「マレーシア」はマレー人と中国系の人たち、さらにインド系の人も暮らすマレー半島の国で、かつて日本軍が占領した歴史もある土地である。第二次世界大戦後は英領マラヤ連邦になり、マラヤ連邦として独立し、マレーシアになった。そのマレーシアの由来はサンスクリット語の「malaya(山地)」に由来しているのだとか。 |
ライオンの町/シンガポール
マレーシアを含む東南アジアは中国の文明とインドの文明の両方から影響を受けており、ヒンドゥー教やサンスクリットが古くインドから伝わっている。 同じマレー半島の先端で、マレーシアから独立した「シンガポール」もサンスクリット語の「シンガプラ」に由来し、「ライオンの町」が語源となっている。 |
大河/インド
続いては「インド」について。インドといえば、現在こそパキスタン(インドより独立)の国土に流れていますが、インダス文明の生まれたインダス川がゆうめいである。 この川の古い名前が「シンド(大河)」だったらしく、この「シンド」をペルシャ人が「ヒンズー」と呼んだのだとか。さらに16世紀の大航海時代に来航したポルトガル人が「インド」と呼び、現在のインドになったといわれている。 |
清浄な国/パキスタン
パキスタンの呼び名は、多くのイスラム教徒が暮らす地域「パンジャブ(P)」「アフガン(A)」「カシミール(K)」「シンド(S)」と「バルチスタン(TAN)」の頭文字(あるいは一部)の組み合わせである。 ヒンドゥスターニー語で「パク(神聖な・清浄な)」と「スタン(国や地域)」を結び付けた造語「清浄な国」から来ているらしい。 ちなみにヒンドゥスターニー語とは、イスラム教徒からするとウルドゥー語(パキスタンの国語)であり、ヒンドゥー教徒からすればヒンディー語(インドの国語)となり、北インドで通じる共通言語でもある。 |