新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

ついに官邸官僚も「アベとともに去りぬ

2022年08月26日 11時55分58秒 | 安倍晋三

安倍晋三の葬儀で、かつて閣議決定で「私人」となった嫁が「政治家としてやり残したことはたくさんあったと思うが、本人なりの春夏秋冬を過ごし種をいっぱいまいた。それが芽吹くことでしょう」と挨拶したらしいのだが、最近そのまき散らしたよからぬ種が目を出し悪臭を放っている。
 
すでに、過去に性的少数者(LGBT)への差別や偏見をあおる投稿や、性犯罪被害を訴える女性を「うそつき」呼ばわりする発言をしてきた自民党の杉田水脈がナント総務政務官に起用され、「多様性を尊重する社会」にも逆行していることから、岸田政権は差別発言を容認している、との印象を国内外に与えかねない。
 
昨年の5月には、「生物学的に自然に備わっている『種の保存』にあらがってやっている感じだ」と、LGBTなど性的少数者をめぐる「理解増進」法案を議論した自民党会合で差別発言をした簗和生も、会議は非公開のため、発言についてお答えすることは差し控えさせて頂く」と居直っていた。
 
差別発言の自民・簗氏から下村氏に謝罪『お騒がせして』
 
そして、生前の安倍晋三のお気に入りだったこの男が昨日はまたもやこんな差別発言をやらかしていた。
 
城内氏、GBT活動『お花畑』 自民党会合で差別解消巡り
 

自民党の城内実衆院議員は25日の党会合で、LGBTなど性的少数者への差別解消を巡り、LGBTの実態を正確に理解しないまま発信や活動をしている人がいるとして「お花畑(的な)正義感で、ステレオタイプでやっている」と述べたことが分かった。複数の関係者が明らかにした。
 会合は党の「性的マイノリティに関する特命委員会」。報道機関に非公開で開催された。城内氏は取材に「LGBTでもいろいろな人がいる。単純化して捉えるべきでないとの意味で言った」と説明した。
 城内氏は同委員会の事務局長を務めている。

   
ある意味微妙な問題でもあり、ネット上のコメントも様々であった。
 
◆お花畑なんて言葉を使うからおかしくなる。そのような人がいるのはわかるがそのような人をよく知らない。ただ感情的・同情的だけでは議論は進まないということだろう。意見は多くあっていいと思うが、いらない表現をするから抜粋で批判される。賛成・反対はあっていいし、その意見を交わすのが目的でもある会合だ。支援者を前に演説しているのではないということだ。率直に言うことがわかりやすいということだ。
“お花畑"という言葉が嫌いです。
この言葉には、自分は何でも解ってるるという上位者の感覚と、相手に対して何も解ってないという見下した感情の成分が含まれていると感じるからです。話している内容そのものは理解できる部分がありますが、こういう言葉を使う人から発せられると意味合いが変わって聞こえます。テレパシーを持たない常人にとって、言葉は最大の伝達手段です。疎かにしてはいけません。ましてや政治家は言葉の人です。この議員の政治家としての資質が問われるのではないでしょうか。
◆活動家の中には、LGBTへの差別意識を持ったまま「私たちが助けてあげてる」という自己満足のために活動を行っている人がいる、という意味に受け取りました。
会議の中の1意見としては特に問題ない湯な気もしますが、「お花畑」という表現が挑発的でしたね。
この発言後に建設的な発言が続いたのであれば良いのですが。
◆この方は若い時には、もっと改革をやってくれるかと期待したが、期待外れだった!
自民党の垢にそまって、保守しか見ていない、時代に乗り遅れた方だねぇ!
元々超保守かもしれないが、時代と共に変わらないと統一教会に取り込まれた古い自民党として、国民から見捨てられる!

 
この城内実は、2005年の郵政国会では、安倍晋三自民党幹事長の再三の説得にも応じず、郵政民営化法案の採決において小泉純一郎首相の出身派閥である森派(清和会)所属の国会議員で唯一反対票を投じたのだが、国会中継では安倍晋三に説得されている場面が映し出されていた。
 
直後の第44回衆議院議員総選挙では自民党の公認を得られず無所属で出馬するが、刺客として送り込まれた自民党公認の片山さつきに748票の僅差で敗れ、落選し選挙後、離党勧告を受け、自民党を離党した。
 
しかし、2009年8月、第45回衆議院議員総選挙に静岡7区から再び出馬し、前回敗れた片山や民主党新人の斉木武志を下し、国政に復帰し、2012年5月18日、自由民主党党紀委員会により城内の復党が承認され、約7年ぶりに自民党に復党した。
 
その後、2012年9月の自由民主党総裁選挙では安倍晋三を支援し、以降は第2次安倍改造内閣から第4次安倍改造内閣まで要職についていた。
 
元環境副大臣で、「(同性愛は)後天的な精神の障害、または依存症」」と書かれたLGBT差別冊子を配布した神道政治連盟国会議員懇談会の「事務局長」を務めている輩である。
 
    
 
さて、安倍晋三がまき散らした種はそのうちン根腐れして枯れるのだろうが、その安倍晋三を支えた「官邸官僚」であり、准強姦容疑での逮捕状を自ら握りつぶしたことで「官邸の守護神」と言われていた男が、岸田文雄から引導を渡されたようである。
 
デイリー新潮が精力的な取材で、読み応えのある記事にしていた。 
 
『中村警察庁長官』が辞職 『准強姦逮捕状』握り潰しで注目され、戦後最長の安倍政権を支えた最後の官邸官僚
 
8月25日、警察庁の中村格長官が会見で辞職の意向を表明した。7月8日に発生した、安倍晋三元首相への銃撃を未然に防ぐことができなかったことについて責任を取ってのものだ。同時に奈良県警の鬼塚友章本部長も辞職する見通しだ。中村長官は戦後最長の安倍政権を支えた「官邸官僚」であり、准強姦容疑での逮捕状を自ら握りつぶしたことで「官邸の守護神」ともあだ名された人物だ。その霞が関人生をこの機をとらえて振り返っておきたい。
「中村長官の辞任は不可避と見られていましたが、当初は9月27日に開かれる安倍元首相の国葬後に発表との説があり、実際そのような動きもありました。しかし、元首相というトップ級の要人を銃撃死させ、社会不安を招いた警察トップが国葬を表向き取り仕切るのはブラックジョークではないかとの指摘もあり、元警察庁長官で官房副長官の栗生俊一氏が岸田文雄首相に進言したようです」
 と話す政治部記者は、「森喜朗元首相のインタビュー(8月2日の読売新聞)のインパクトも大きかった」と続ける。該当部分を紹介しておこう。
■森元首相のインタビュー
《事件の起きた奈良の県警本部長の記者会見を見ていたが、話にならない。第一、これだけの事件だったのに、まだ誰も責任を取っていない。奈良県警本部長も警視総監も警察庁長官も、その上に立つ二之湯国家公安委員長も。本当は担当大臣は辞めなければいけない。これから事件を検証して、その後で責任を取ると言っても遅いのではないですか。警察側も警備に問題があったことは、もう認めている。それなのに、これから検証をして、それから警察庁長官が辞めるのですか。こんなバカげた話はないと思う》
 辞めることが決まっている人がその職を去るタイミングが少しずれただけなら、そう大差ないように見えるが、霞が関的にはそうではなく、まして警察トップの人事だけに影響は大きいようだ。ここで改めて、その足跡を辿っておこう。
 中村氏は私立ラ・サール高校から東大法学部を経て1986年4月に警察庁へ入庁。和歌山県警や千葉県警、警視庁捜査二課長などを経験した後、2010年から民主党政権下の内閣官房長官秘書官に就任した。
■菅氏との蜜月
「同期入庁組は能力のある人材が豊富で、警察庁長官や警視総監の候補者は何人かいました。実は中村氏は出世レースでトップを走っていたかというと、そうでもなくて、現在、警察庁ナンバー2で次期長官の露木康浩次長のほうが、評価は高かった。転機は“政権交代"です」(社会部デスク)
 政権交代といっても、民主党政権の誕生ではない。安倍晋三総裁率いる自民党が政権を奪還した2012年のことだ。
「中村氏は菅直人政権で、仙谷由人官房長官の秘書官でした。普通ならば政権交代でお役御免になるはずだったのですが、新たにやってきた菅義偉官房長官に土下座せんばかりに“続けたい"と懇願したそうです。その意を汲んで菅さんは留任させ、中村氏は持ち前の危機管理能力を発揮して、二人三脚で難局に対処していくことになります」(同)
 ある財界関係者はこう証言する。
「些細なことでも2人は連絡を取り合っているように見えましたね。菅さんは色んな人と会って話を聞き出して政治に生かす手法を採っていましたが、それをフォローしていたのが中村氏でした。菅さんに有用だと思った人をくっつけることもやっており、個人秘書のような存在だったと言えるでしょう」
■長官レースのトップへ
 いつしか菅官房長官にとって、懐刀の中村氏は余人をもって代えがたい存在となっていった。
「結局2015年春まで、民主党政権時代を含めて5年半もの長きにわたり秘書官を務めることになりました。その後、警視庁刑事部のトップである刑事部長に着任します。その頃からすでに、将来の警察庁長官就任はほぼ間違いなしと言われるようになります」(前出の社会部デスク)
 刑事部長に就くにあたって懸案だったのは、捜査二課の仕事ぶりだった。着任直前の捜査二課の「成績」は極めて悪く、2014年には贈収賄案件を1件も摘発できなかったことが記事になったほどだったのだ。
 ここにテコ入れをはかったのが中村氏だった。
「中村氏は就任以降、4件の贈収賄事件を捜査二課に摘発させます。実際は中村氏自身が情報を持ってきたようなのですが、機を見るに敏と言うか、過去の捜査二課人脈を遺憾なく発揮したというか、出世する人は結果もしっかり出すものなのだなと感心したものです」(同)
■逮捕状の握り潰しを認める
 仮にそれが刑事部長として光の部分であったとしたら、陰の部分が「逮捕状の握り潰し」案件だったと言えるだろう。
 改めておさらいしておくと、2015年6月、警視庁高輪署は元TBS記者の山口敬之氏に対し、フリージャーナリスト・伊藤詩織さんへの準強姦容疑で逮捕状を取り、捜査をさらに進めようとしていた。しかし、当時、警視庁刑事部長だった中村氏が逮捕の中止を命じたことで直前になって取り止めとなった(最高裁は今年7月7日、「山口氏による性的暴行があった」ことを認めた)。
 この件については、中村氏が週刊新潮の取材に対して「私が決済した。(捜査の中止については)指揮として当然」とその事実を認めたことも話題となった。
 つまり逮捕の中止を命じたのは自分であることを隠そうともしなかったのだ。
「警察当局の幹部が個別の案件について取材に応じるというのはほぼ皆無で、現役はもちろん警察OBからも遺憾の声が上がりました。中村氏は普段から冷静沈着なタイプですが、少し油断があったのかもしれません。週刊新潮に喋ってからは、“メディアの幹部を逮捕するというのは大変なことなんだ。たとえ君たちであっても逮捕中止を命じたよ"などと記者たちに話していましたね。要は、捜査中止の判断は間違ってなかったと言いたかったのです」
 と、先の社会部記者。
■国民に説明しづらい事件に
 ただ、こうした説明が「身内」の記者たちに共感を持って受け止められていたのかは定かではない。
「もちろん中村氏側に立つ意見は、警察内部にはあった。つまり証拠隠滅の可能性は低いのだから、取り調べるにしても身柄を取る必要はなく、任意で良いのではないかということです。そういった主張のほうが多かったと思います。
 実際、この件は、刑事事件としては嫌疑不十分、つまり、疑いは残るけども証拠が不十分だから起訴しないと検察が判断しました。中村氏はそれもあって、自身の判断の正当性を主張していたようにも記憶しています。
 ただ先日、民事事件では性的暴行があったことが最終的に認められたわけで、国民に説明する機会があったとしたら、少し説明しづらい案件になったことは間違いないでしょう」(同)
 山口氏が当時、発表した安倍首相(当時)についての著書はベストセラーとなっていた。現役の首相にここまで食い込み、内幕を書くことを許されているジャーナリストがいることは驚きをもって受け止められ、山口氏はワイドショーなどでもコメントを求められる存在となっていた。
 そんな記者の逮捕を取り消したことで、中村氏は「首相官邸の番犬」などと揶揄されることとなる。
 その一方で同じ刑事部長時代、この逮捕状握り潰しほどは知られていないものの、安倍氏と直接つながる「忖度捜査」に関わっていた。
■もう1つの忖度捜査
 もっとも、こちらの事件はかなりスケールが小さい。
 ゲームセンターでのケンカである。
 車の運転シミュレーターゲームで未成年だった被害者と、加害者である成人男性が競ってプレーしていた際に、被害者が相手をけしかけるような言動を取り、それに反応した加害者が一発殴ったというものだ。
 理由が何であれ暴力は看過できないが、この「ゲーセンのケンカ」が単なる揉め事で終わらず大きな事件に発展したのは、被害者が安倍氏の元政策秘書の子息だったからだ。
 この案件には泣く子も黙る警視庁捜査一課の精鋭部隊が投入され、「3日以内の解決」を厳命、加害者には暴行容疑で逮捕状が出され、実際に逮捕された。
 一課を投入して加害者を逮捕することは中村氏の指示で、当の一課の面々は「この程度の案件でまさか逮捕までやるとは……」と茫然自失の体だったという(中村氏は当時、取材に対し、「捜査に関わっていない」と回答)。
 もちろんそれぞれの事案には細かな事情や経緯があり一概に言うことはできない。
 しかし、結果だけを見れば、官邸に極めて近い人物の逮捕状は握り潰す一方で、権力者側と揉めた者には、たとえ軽微な犯罪であっても捜査一課まで投入して逮捕を指示するという“忖度スタンス"が見て取れると言えるだろう。
■ほぼ垂直に出世した異例パターン
 中村氏はその後も出世街道をひた走り、2016年8月から警察庁に移って組織犯罪対策部長に、17年8月には総括審議官、そして18年9月、次長に次ぐ官房長に、20年1月に次長、そして21年9月に長官へと昇り詰めた。
 これは出世のルートとしては珍しいパターンなのだという。
「警視庁の広報課長や警察庁の人事課長、会計課長、総務課長あたりを経験すると、長官や総監の有資格者だと言われてきたのですが、中村氏はそのどれもやっていませんし、そもそも道府県警の本部長にもなっていない。ほぼ垂直に出世していった極めて珍しいタイプです」(前出の社会部デスク)
 なぜそのようなことが実現したのか。そこには官邸との関係に加えて、栗生官房副長官の存在もある、とこのデスクは解説する。栗生氏は中村氏の2代前の警察庁長官で、現在は岸田政権で官房副長官と内閣人事局長を兼任している。
「中村氏の出世の背景には、官邸との蜜月ぶりに加えて栗生官房副長官に目をかけられたということも大きいと思います。栗生氏は長官就任が確実視される前から、退職後の再就職先も含めたキャリアの人事をコントロールする立場にありました。中村氏やその次に長官に就任する予定の露木氏、そしてその後も、栗生氏がレールを敷いたものです。旧来の警察官僚の殻を破るようなタイプが好みで、中村氏は気に入られた一人です」(同)
 結果として、中村氏を引き立てた栗生氏その人が今回、早めの辞任を促す役目を背負ったことになる。
 第二次安倍政権以降、官邸の存在感が増したことで、官邸官僚が話題になることは多かった。代表的な存在としては、安倍~菅政権の間に官房副長官を務めた杉田和博氏、秘書官や補佐官を務めた今井尚哉氏、内閣情報官から国家安全保障局長に転じた北村滋氏らの名があがる。
 そして中村氏は最後に霞ヶ関に残った官邸官僚だった。

 
代表的なコメントを!! 
記事の最後の5行に書かれている人達の共通点は、みんな将来のトップ候補ではなかったということだろう。安倍菅政権の忖度官僚の引き上げは、このような人達がなっていったということだろう。トップ候補ではない官僚は政治家としてはそもそもは本流ではない人にゴマを擦ることにより、また引き上げる側の政治家は終生滅私奉公してくれるであろうという相互依存関係に賭ける。これはどこにでもある組織での関係かもしれない。
この人も典型的なそういう官僚だと思う。風貌からして普通には見えないし、通常ではあり得ない地方の本部長も大臣官房課長も経験していない人が警察庁長官まで行きついたのは、まさに安倍菅ならではの破格の人事の賜物であったろう。しかしながら、それは引き上げてくれた大恩人の親分を守り切れず死に至らせ、自分は更迭という結果で終わりを迎えるということになった。互いにとっての因果応報ということかもしれない

 
 
 
郷原弁護士は言いえて妙なツイートを発していたが、やはり安倍晋三がいなくなったことにより少しは日本をまともな国に向けての第一歩になればよいのだが、とオジサンは思う。  

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