新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

日韓問題の解決の糸口は昭和天皇の息子の出番

2019年08月20日 12時15分43秒 | 戦争と歴史


「台風は季節を変える」とある気象予報士が言っていたが、台風10号以降、とりわけ関東地方での昨夜の雨によって一気に気温が下がっていた。
 
なにしろ暑さでは定評のあるオジサンの書斎の室温が9時過ぎで25℃であった。
 
この気温はかなり冷房の効いた室温だが、エアコンによるこの温度では寒すぎるはずである。
 
やはり自然冷房の効果は大きい。
 
もっとも日本の気候はこれから9月にかけて「残暑」という暑さが続くのだが、もはや「猛暑」とか「酷暑」とはだれも言わないはずである。
 
さらに、1年後の今頃は、現在の予定通りに進めば「酷暑五輪」に終わり、その影響の検証が行われているかも知れない。
 
不幸な事態が起きないことを願っている。      

すでに今までオジサンは3回ほど、2020東京五輪に対して警告を発してきた。
 
東京五輪中の酷暑はアンダーコントロールできないらしい
 
東京オリンピックは21世紀によみがえったインパール作戦
 
『暑い、臭い、高い』が売りになるのか東京五輪
 
そして五輪のオフシャルスポンサーのメディア批判も行ったのだが、ようやく大手紙も五輪期間中の「異常な暑さ」を報じるようになった。
 
IOCも想定外? 五輪テスト大会でわかった日本の暑さ
 
   
15日にあった、女子トライアスロンのテスト大会では、ゴール後に日陰に避難する選手の姿が見られた=2019年8月15日午前9時15分、東京都港区のお台場海浜公園、諫山卓弥撮影【朝日新聞DIGITALより:以下同)
 
   
15日にあった女子トライアスロンのテスト大会で、ゴール後に倒れ込み、スタッフに水や氷で冷やされる選手=2019年8月15日午前9時15分、東京都港区のお台場海浜公園、諫山卓弥撮影
 
   
ホッケーのテスト大会の会場では、選手ベンチの横にミスト噴霧機が設置された=諫山卓弥撮影
 
   
ホッケーのテスト大会で、試合を終え水分を補給する選手たち=諫山卓弥撮影     


さて、8月15日には、「敗戦記念日に戦争責任者を問う」とのつぶやきの中で、天皇裕仁の戦争責任について、田中利幸元広島市立大学教授の天皇明仁に対する書簡の中で「最も重大な責任者であったあなたの父親の責任をうやむやにしたままの『慰霊の旅』は、結局は天皇自身の責任を曖昧にすることで、国家の責任をも曖昧にしているのです。つまり、換言すれば、あなたと美智子さんの『慰霊の旅』は、あなたたち自身が意識していようと否とにかかわらず、実際には、天皇と日本政府の『無責任』を隠蔽する政治的パフォーマンスに終わってしまっているのです」という言葉を紹介した。
 
その後先週の土曜日に、「昭和天皇は何を語ったのか  ~初公開・秘録『拝謁(はいえつ)記】~」がNHKで放映され、その資料が各メディアに公表された。
 
昭和天皇の声 克明 戦争「反省」退位言及 初代宮内庁長官 拝謁記」 
 
           
                【東京新聞より】
 
中身は今まで明らかにされてこなかった生々しい会話があったが、これらはすべて「戦争責任は天皇にあらず」が大前提であった。
 
現在、日韓間で徐々にエスカレートしている問題の根本原因について、古賀茂明は「なくなった日本の平和国家のブランドが確立したが、それとともに過去の戦争責任が国内で議論されることも少なくなった」が、「韓国の非を責める前に、過去に目を閉ざしていないか、もう一度、謙虚に自省」すべきと言っている。

 

<古賀茂明「過去の戦争責任を忘却しきった日本」>
 2019.8.20 07:00 AERAdot.
・・・前略・・・
 だが、国内世論と違い、世界の目はそれほど日本に優しいわけではない。そう感じた出来事を紹介しよう。
 昨年米国のボストン美術館を訪れたときのことだ。戦争をテーマにした展示コーナーに、ヒトラー、ムッソリーニと並んで昭和天皇の戦争責任を問うイラストが当たり前のように展示されていたのを見て驚いた。また、ニューヨークでタクシーに乗車したとき、アフリカから米国に来たばかりの移民の運転手に、「君たちは日本人だよな」といきなり話しかけられたときも驚いた。今や中国人や韓国人観光客のほうが日本人よりもはるかに多いのに、どうして日本人とわかったのかと聞いたら、「だって、呼び出し人としてスマホに表示された名前(そのタクシーを呼んだ知人の名前)に『HIRO』と入っていたから。HIROHITO(裕仁)と同じ日本人だとすぐにわかるよ」と言うのだ。
 この二つのエピソードは、「日本人=天皇=ファシズム」という連想がいかに浸透しやすいかを物語る。平成の天皇の長年のご努力もあり、日本の平和国家のブランドが確立したが、それとともに過去の戦争責任が国内で議論されることも少なくなった
 日本は戦後、憲法9条で不戦を誓った。それ以来、軍事行動で誰一人傷つけていないし、傷つけられてもいない。平成の天皇の長年のご努力もあり、日本の平和国家のブランドが確立したが、それとともに過去の戦争責任が国内で議論されることも少なくなった。

 一方、国際社会では、過去の日本のイメージが今も根強く残る。韓国の要人たちは、それを知ったうえで、「誰が悪人なのか」ということを国際世論に訴えているのだ。太平洋戦争では、日本が加害者で韓国は被害者。慰安婦も徴用工も、日本が犯した罪だというのが世界の常識だ。そのことを日本が否定し始めたという韓国政府の宣伝は、非常にわかりやすい。
 私が危惧するのは、過去の戦争責任を忘却しきったような今の日本のムードが、世界の人々との間に溝を生むのではないかということだ。韓国に対して「無礼」と日本が反発すればするほど、世界からは「日本は過去に目を閉ざそうとしているのでは?」と見られる。安倍総理の「未来志向」という言葉も、「未来志向なんだから、過去のことはもう蒸し返すな」という意味にしか聞こえなくなるのだ。
 8月15日は日本の終戦記念日だが、韓国では、日本の不当な植民地支配から解放された記念日「光復節」である。日本は太平洋戦争の罪を認めて謝罪しているが、日韓併合自体については、合法であったと今も主張している。この点がクローズアップされたら、安倍総理はどういう態度を取るのだろうか。
 15日は過ぎたが、韓国の非を責める前に、過去に目を閉ざしていないか、もう一度、謙虚に自省した日本人がどれだけいたのか。それがとても気にかかる。
※週刊朝日  2019年8月30日号  


 
慰安婦問題で天皇に謝罪を求めた韓国・文喜相国会議長の発言に対し、河野外相が「無礼」と批判し、文議長がやはり「盗っ人たけだけしい」と応戦したのだが、やはり最初に仕掛けた側のトップ(当時は昭和天皇:裕仁)に代わるその息子(天皇:明仁)が退位し、憲法の制約から解放されたのだから、「私の父の犯した罪をお許しください」とひとこと言えばすんだのかもしれない、とオジサンは思う。
 


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