新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

政界に涼風が吹くのはいつになるだろう

2023年09月15日 11時34分01秒 | 岸田統一教会内閣

 1年前のオジサンの日記によると「15時半過ぎにウィンドブレーカー着て買い物、云々」とある。
  
 もちろんウィンドブレーカーなので上下とも長袖、長ズボンである。
 
気温も20℃台であったのであろうが、今年は本来ならば「残暑」のところ依然として「真夏日」が続いている。
 
エアコン嫌いのオジサンの書斎の室温はすでに30℃近くに上昇している。
 
さて、岸田文雄の改造内閣の発表後は、様々な記事が氾濫(?)している。
 ローカル紙の記者によるこんな見立てから、順次紹介していく。
  
望月衣塑子氏『岸田首相、大丈夫?』 小渕氏のみそぎも萩生田氏の旧統一教会の説明もまだ
 

9月13日、岸田文雄首相の内閣改造、自民党役員人事の顔ぶれが決まった。女性閣僚が過去最多タイの5人、初閣僚が11人と刷新感を出しながら、政権の中枢を担うポストは留任させ、支持率の回復と権力基盤の安定を狙ったと見られている。しかし、SNSでは早速、選対委員長に就いた小渕優子氏の起用に批判が噴出している。果たして今回の岸田首相の人事は吉と出るのか、凶と出るのか。東京新聞の望月衣塑子記者に聞いた。
――今回の人事の第一印象はどうか。
 女性を登用し、刷新感もあり、注目されていますが、インパクトはそこまでないと思います。
今回入閣した女性5人のうち加藤鮎子氏、自見英子氏、土屋品子氏は世襲政治家です。女性活躍を掲げながら、「世襲でないと閣僚になりにくい」という印象が出てしまうのは残念です。
――注目の抜擢は?
 外相に就く上川陽子氏は実力者だと聞いてます。首相になるためには、内政だけではなく、外交もできないといけないと言われています。選対委員長になった小渕優子氏が将来の首相候補として期待されている向きもありますが、上川氏のほうが一歩近づいたように思います。自民党内では対中強硬派の声が強まっていると言われてますが、それをいかに抑えて、中国との関係を正常化していくか、手腕が問われるところだと思います。
 また、世襲議員ですが、こども政策担当相の加藤氏がジャニーズ問題でどこまで踏み込むか注目しています。前任の小倉将信氏は元所属タレントからヒアリングは行わず、消極的な姿勢を見せていました。
 省庁ではジャニーズタレントを広告に起用しているところもあります。政府として無関係とはいえないでしょう。今回の事件は国際的にも問題視されており、加藤氏がこどもの性被害問題に積極的に取り組むことができるか問われていると思います。
――岸田首相の人事の狙いはどこにあると思いますか。
表向きは刷新感を出しながら、権力の中枢は派閥の会長や幹部が占めました。麻生派を率いる麻生太郎氏は副総裁に留任、茂木派トップの茂木敏充氏も幹事長留任が早々に決まりました。安倍派の幹部である松野博一官房長官、萩生田光一政調会長も留任となりました。これまでの政権の骨格は維持したかたちです。
 今回の人事で、国民の支持率を回復に向かわせながら、足元の党内の基盤を整えたことで、次期衆院選や来年の総裁選に臨んでいこうとしているのだと思います
――支持率は上がるのでしょうか。解散のタイミングはいつが考えられるのでしょうか。
 今回の人事で少し改善するとは思いますが、これまでの不人気を払しょくするほどではないでしょうね。これから出てくる経済対策でどのくらいインパクトを出せるかがポイントになってくると思います。
 解散については、最短では、臨時国会を召集して、冒頭解散というシナリオが考えられます。北朝鮮がミサイルを飛ばし、金正恩総書記とロシアのプーチン大統領が会談をするなど国際情勢が厳しい中だと政権の支持率が上がりやすい傾向があります。そうしたなかで、今回の人事と経済対策などで国民の支持を高め、そして解散というシナリオですね。

 ごく常識的な判断であろう。
  
オジサンは昨日の「つぶやき」の中で 「この要職を林氏から上川氏に代えたのは、岸田派の中でどちらがポスト岸田にふさわしいか、試している側面もあるかもしれない。
外務大臣を巡る岸田首相の采配は将来の総理総裁候補の運命を左右することになるのか。
その行方も注目される内閣改造となっている。」というある記事の一部を紹介した。
 
そして、今日は政治ジャーナリストの角谷浩一の分析が載っていた。   
 
内閣改造最大のミステリーは林芳正氏の外相退任「岸田派の後継者として育成へ」角谷浩一氏が分析
 
第2次岸田再改造内閣は13日、正式に発足した。
今回の内閣改造をめぐっては、外相の留任が確実視されていた林芳正氏が退任し、同じ岸田派の上川陽子氏に交代。この人事は、今回の内閣改造「最大のミステリー」と臆測を呼んでいる。 政治ジャーナリストの角谷浩一氏は、林氏を岸田派の後継者として早く育てたい首相が、閥務(派閥内の業務)に専念させるためにあえて閣僚から外したのではないかと分析した。内向きな理由にも見える外相交代劇の背景について、角谷氏に話を聞いた。
林氏は対中関係でも重要な役割を担っていただけに、交代には外務省もびっくりしただろう。一方、現在岸田派は総裁派閥にもかかわらず「ポスト岸田」が見当たらない。2世議員で性格も穏やかだが、気が利くタイプではないというのが、周囲の林氏評。参院から前回の衆院選でくら替えしたばかりだが衆院初当選直後に外相となり、衆院議員としての派閥での振る舞い方もほとんど知らない。岸田政権もいつまで続くか分からず、今後も「宏池会時代」を続けるには林氏を育てるしかないと、首相は考えたのではないか。「林派」に向けた第1歩だろう。 後継者がおらず、混乱している安倍派を目の当たりにした影響も大きいはずだ。派閥の体制がしっかりしているかどうかは、首相が最も重視する来年の自民党総裁選再選戦略そのものに関わってくる。首相は、急ごしらえでも派閥の「顔」を育てる必要性に、駆られたのではないかと思う。
◆  ◆  ◆
林氏は英語が堪能で、2年弱の外相在任中もそつなく仕事をこなした。9日にはウクライナを訪れたばかりで、今回の交代劇を唐突と受け止める向きも少なくない。13日夜に行われた首相の記者会見でも、林氏を交代させた理由を問う質問が出た。首相は「林大臣も優秀な大臣だったが、自民党内における有能な人材に力を発揮してもらう体制を組むことも、より外交を前進させるため意味があると考えている」と主張。米国留学経験もある上川氏の経験や知識に触れつつ、外交の舞台で大きなウエートを占めるのはあくまで首脳外交との認識を示し「私自身もこれから大きな役割を果たしたい」などと話した。

 
この記事にはかなり穿った見方のコメントもあった。
 

 
すると、あまりメディアが注目していなかったような決して「ミステリー」ではない話があった。
 
国民 矢田氏 首相補佐官起用へ“連立政権入りの布石”の見方も
 
岸田総理大臣が、国民民主党の元参議院議員を総理大臣補佐官に起用する意向を固めたことについて、与野党の間では、「国民民主党の連立政権入りへの布石ではないか」という見方が広がっていて、今後、波紋を呼ぶことも予想されます。
改造内閣の発足に伴って、岸田総理大臣は、国民民主党の元参議院議員、矢田稚子氏を賃上げや雇用などを担当する総理大臣補佐官に起用する意向を固め、15日の閣議で決定することにしています。
国民民主党の玉木代表は、14日夜、インターネット番組で「矢田氏は、現在、党の顧問も外れ一個人であり、党として、どうこうということはない」と述べました。
ただ、与野党の間では「国民民主党の連立政権入りへの布石ではないか」という見方が広がっています。
また、矢田氏が大手電機メーカーなどの労働組合「電機連合」から支援を受けていたことから、岸田総理大臣としては、今後の選挙で労働組合の協力を得たいということだろうといった指摘も出ています。
一方、立憲民主党など、ほかの野党からは「連合傘下の組合の切り崩しにつながる」と懸念の声があがっていて、連合の芳野会長も14日、国民民主党の連立政権入りは認められないとの考えを重ねて示しました。
自民党内でも公明党との関係への影響を心配する声があり、矢田氏の起用は今後、波紋を呼ぶことも予想されます。

 

 
ネット上では手厳しい批判が多かった。 
 
◆中北浩爾政治学者/中央大学法学部教授
解説記事によると、「矢田氏は周囲に対し、「総理補佐官に就任するのは政局とは無関係の話だ」と話しているということです」。
本気でこう考えているとしたら、あまりにも素人で政治家失格。言い訳だとしても、こんなことを言って誰も信じる人はいません。この間、自民党は国民民主党と民間4産別を抱き込もうとしてきました。こうした政局と切り離された純粋な政策の領域があるはずがありません。それが政治というものです。
確かに、矢田氏は子ども政策や女性政策を熱心に取り組んでこられ、それ自体については高く評価しています。でも、それだけの理由で、野党議員をやっていた人を首相補佐官に就任させることはありません。もっと自身の置かれている政治状況に自覚的であるべきです。
◆提案型野党に提案して与党と交渉、なんて回りくどいことせずに与党と交渉した方が早いということだろう。
自民が欲しいのは国民民主の議員ではなく背後の労組の票なので、もしかしたらこれは連立を狙う手ではなく直接労組を引き抜く手なのかもしれない。
◆次の解散総選挙を睨んでのことだろう。政局とは関係ないと言われてもそんなことは見え見えなんですが。野党の為体を見る限りその選択は必須なんだろう。国民に寄り添う本当の政党は一体どこなんだろう。我々若者が未来を見据えてどう対応していけばいいのか先行きが見えなくて毎日悶々と生活しなくてはならない。本当に苦しいですよ。

すでに「連立入り」を虎視眈々と狙っている「第三自民党」を標榜する国民民主党からすれば、既定方針なのだろう。
 
それにしても、改めて新閣僚連中の顔を見ると、まだまだ日本の「残暑」は続くのではないだろうか、とオジサンは思う。 
   
   

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