新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

老獪な自民党と狡猾な維新の会の実態を見極めよう

2022年07月06日 12時02分02秒 | 参院選挙

東京選挙区の自民党候補者は、ポンコツぶりは定評通りのおニャン子候補と、6年間何の実績も残していない現職のスポーツ選手崩れの候補も、普通にみれば「泡沫候補」なのだが、組織の力によって支えられていることは、こんなことからもよくわかる。
 


「同じ内容のわけは「同じライターさんが書いたんですね」ということなのだろう。
 
ところが、メディアからの各候補者に実施するアンケートに対して自分で回答を書くとこうなってしまう。
 
生稲晃子氏『富裕層への課税強化』に『反対』『賛成』と真逆の回答 あまりの矛盾にツッコミ殺到」 
 
要するにこの候補は自民党参議院議員になっても自分の頭では考えてはいけない、発言してはいけない「お飾り」議員ということで、あきらかな税金ドロボーといっても反論はできないだろう。
 
こんなポンコツ候補を公認するような自民党なので、もはや「老害」の境地に入っている輩がまだ存在する。
 
一昨日、千葉県市川市で街頭演説した自民党の麻生太郎は、ロシアによるウクライナ侵攻に触れた上で「子どもの時にいじめられた子はどんな子だった。弱い子がいじめられる。強いやつはいじめられない」と頓珍漢なたとえ話をして、「国も同じ。強そうな国には仕掛けてこない。弱そうな国がやられる」とばかりに自民党の安全保障関連法などを整備してきた意義を強調していた。
 
かなり強引な話なので、冷静にアホ太郎を諭すようなコメントが多かった。
 
プーチンがウクライナに侵攻する決断を出来たのは、資源や食料自給率という経済的環境がロシアにとって有利な状況で、経済含めて自国が強く出れる情勢だったという理由もあると思う。
要するに、軍事力だけではなく、国の経済力、食料自給率など、他の国に替えの効かない総合的な国力があるかどうか、が重要。
この25年以上、日本はジリ貧で、防衛予算を増やしたくても増やせないくらい貧しくなってしまっていることに気づかないといけない。日本の半導体産業、家電、パソコン、スマートフォン、海外では全く売られていないに等しい。資源もなく輸出産業も衰退し過去の資産で食いつないでいる国になってしまった。だから、政府は日銀にお札を刷らせて国債を発行、財政規律のモラルを無くし、それだけでは足らずに年金を減らし、給与天引きの社会保険料を年々上げている、選挙後には消費増税するとの事。
政府は富国の策を何もやらずに強兵ばかりを言う。

 
国防に関して言えば麻生太郎の言っていることは多分に当てはまるとは思った。それは国防に限った話。しかしこの発言の問題はそこではない。「弱いものがいじめられる」といった発言は実際にいじめに遭っているものが、弱いから攻撃される、弱いあなたが悪いと、いじめられている側をあたかも非があるような表現をしていると点だ。
国会議員であり、大の大人である麻生がこんな発言をしているようでは日本はいつまで経っても子供、大人に関わらずいじめがなくならないのではないか?勿論国防に関して言えばそうなんだろうけど、もっと違った物言いがあったんじゃないかと思う。
そして自民もこれを麻生節として甘やかしてはいけないと思う。

 
強い、弱いは相対的な話で、強くなりたいから防衛費に予算付ける、っていう話じゃない。
い子の権利や立場を守る、っていうのが前提であって、現状で弱い子に強くなれ、っていうのはズレている。
現実の話、日本がいくら防衛費を積み上げても中国やロシアには勝てない。
殴り返したとしても、最終的には負ける。
強くなることが安全保障に繋がるっていう議論には、多分に嘘が混じっている。

 
自民党の「老害議員」は他にもまだ生き残っている。
 
よせばいいのに、この時代で相変わらず昭和の気分で発言している輩がいた。
 
『女性はもっと男性に寛大に』少子化、未婚めぐり自民・桜田元五輪相」   
  
国内において、少子化は大変な問題なんです。今、結婚しても、お子さんをつくらない。結婚しない男女が結構多いんですよね。50歳の男の人で、20%が独身だっていうんですよ。パートナーがいない。
 ちょっと言いづらいことですが、男の人は結婚したがっているんですけど、女の人は、無理して結婚しなくていいという人が、最近増えちゃっているんですよね。嘆かわしいことですけどもね。女性も、もっともっと、男の人に寛大になっていただけたらありがたいなと思っている。
 ちょっと問題発言かなと思うんですけども。男の希望としては、そういうことを思っているということでございますので、よろしくどうぞお願いいたします。

 
さっそく作家の吉川ばんびから鋭い反論がとんでいた。
 
 

 
 
さて、こんな自民党でも参院選挙では自公で過半数は「確実」との報道が主力で、それに引き換え「野党第一党」の立憲民主党は泉健太による「提案型政党」に変身したため、自民党を攻撃し反自民の有権者の票をかき集めている日本維新の会に「第一党」の座を脅かされている。
 
そんな状況ながら、元毎日新聞で政治部副部長などを務めたジャーナリストの尾中 香尚里がこんなことをメルマガに書いていた。
 
野党第1党の座を守れるか?創立メンバーが存在感を放ちだした立憲民主党
 
■立憲創立メンバーの存在感
10日の投開票日まで1週間を切った参院選。序盤の情勢調査などで苦戦が伝えられていた立憲民主党の中で、ここへ来て強い存在感を発揮し始めたのが、枝野幸男前代表や菅直人元首相ら、党の創設当時の主要メンバーたちだ。「立憲から野党第1党の座を奪う」と意気込む日本維新の会を徹底してこき下ろし、返す刀で「野党は批判ばかり」という攻撃を逆手にとって「批判することの意義」を訴える。攻め上がるモード全開に入った立憲の戦略が、終盤の選挙戦にどんな影響を与えるのか注目される。
「強い者、豊かな者をさらに強く豊かにしても、世の中には行き渡らない。これからの時代は、社会を下から支えて押し上げる。右でも左でもなく、『上からの政治』を『草の根からの政治』に変えていかなくてはならない。これが立憲民主党の結党の精神です」
2日夕方、京都市下京区の京都タワー前。枝野氏は京都選挙区(改選数2)に立候補した盟友・福山哲郎前幹事長の応援演説に立った。街宣車には、先の衆院選で落選し、参院選で比例代表に立候補した辻元清美氏、東京選挙区(改選数6)で4選を目指す蓮舫氏の姿も。立憲のオールスターキャスト的なメンバーの集結に聴衆も盛り上がり、「京都大街宣」は一時ツイッターのトレンド入りを果たした。
枝野氏の演説の内容は、立憲が結党した5年前、同じ場所で福山氏とともに演説した時と同じもの。いわゆる「希望の党騒動」で枝野氏ら旧民進党のリベラル派議員が「排除」され、生き残りをかけた新党結党がわずか20日でまさかの野党第1党へと駆け上がった、あの時の「原点」に還って再び政治の変革に挑戦する強い意思を示したようにも見えた。党の苦戦が伝えられているにもかかわらず、街宣全体の空気は驚くほど明るかった。
あの5年前の結党時と同じように、現在の立憲は難しい状況にある。
枝野氏ら創立メンバーは「戦後最小の野党第1党」という状況のなかで、国会対応から政党の合流までわずかな間にさまざまな障害を乗り越え、昨秋の衆院選で自民党との「政権選択選挙」に持ち込むことに成功したが、衆院選では合流で得た公示前議席を割り込み、辻元氏の落選という痛手も負った。枝野、福山の両氏も執行部を降り、党運営の最前線から離れた。
参院選では、衆院選で議席を伸ばした日本維新の会が、立憲から野党第1党の座を奪おうと襲いかかっている。保守系野党がリベラル系野党を叩き潰しに来る点で、どこか「希望の党騒動」に似たにおいも感じられる。
だが、所属政党から排除された5年前の「どん底」から始まった結党メンバーは、こういう追い込まれた状況でこそ燃えるようだ。枝野氏は「ここから1週間、間違いなくあいつらは(福山氏から議席を奪おうと)この京都を集中攻撃する。京都の皆さんの良識が問われる1週間になる」と訴えた。
昨秋の衆院選の敗戦と「批判ばかり」批判、そして維新の台頭に沈み気味だった党内の空気を最初に変えたのは、おそらく菅氏だったろう。「“敵の牙城"で大暴れ。大阪に乗り込み『維新の正体』を暴く菅直人元首相の行動力」(6月16日公開)、「維新を斬る元首相。菅直人氏に聞く『橋下ヒトラー発言』の真相」(同18日公開)でも紹介したが、やはりその肝は「けんかは攻めなければ意味がありません」の一言に尽きる。
記事では菅氏の「敵基地攻撃」(小川淳也政調会長)の影響か、泉健太代表ら執行部にも戦う姿勢が生まれつつあることを指摘したが、枝野氏ら前執行部はもともと国会での戦闘力の高さを誇るメンバーがそろうだけに、一度火がつけば放つ言葉も強い。
6月22日の公示日、枝野氏は東京都武蔵野市のJR吉祥寺駅前で菅氏とともに街頭に立つと、維新や国民民主党について「野党を装いながら権力に媚びる。内閣不信任決議案や議長不信任決議案でも、採決を欠席して逃げた。権力に媚びたいなら自民党に行けばいい」と強く批判。7月2日には維新の本拠地・大阪市北区に乗り込み「内閣不信任決議案に賛成もできない腰抜けの野党をいくら増やしても(政治は)変わらない」と声を張り上げた。
「大阪乗り込み」では一日の長がある菅氏も、枝野氏に続き3日に大阪入り。維新が推進しているカジノを含む統合型リゾート(IR)に触れ「カジノというのは『(国民の)身を切らせる改革』じゃないか。人の懐に手を突っ込んで、何が身を切る改革か」とボルテージを上げた。地元の吉祥寺では同日、一部で「菅氏本人より戦闘力が高い」ともささやかれる伸子夫人が、辻元、蓮舫両氏の応援で登壇。維新について「どこが野党なのか。野党第1党ではなく、与党第2党を目指している」と切り捨てた。
立憲はこれまで、与党やマスコミから「野党は批判ばかり」と集中攻撃を受けるたびに「決して批判ばかりではない。政府案に賛成した法案も多数ある」と反論してきた。確かに間違いではない。とは言え、この論法での反論は、党が「野党は批判ばかり」をネガティブにとらえているように感じられた。
通常国会の終盤から、立憲は党を上げて、こうした受け止めを反転させ始めた。「野党は批判ばかり」と叩く側に対し、逆に「批判しない」姿勢を批判し始めたのだ。矛先は維新など他の野党だけでなく、マスコミの姿勢にも向けられている。
彼らが大きく開き直って攻撃モードに転じたのは、単なる「維新との主導権争い」だけではない。背景にあるのは、ロシアによるウクライナ侵攻という現実だ。辻元氏は3日、蓮舫氏とともに吉祥寺駅前で街頭演説に立ち、こう訴えた。
ロシアにも強い野党があれば、戦争を回避できたかもしれない。皆さんの1票で与野党伯仲のしっかりした議会を作り、民主主義を強くしておくことが、戦争を絶対させない唯一の方法です
立憲のこうした姿勢が選挙戦術として奏功するかどうかは、筆者には分からない。むしろ、選挙中のマスコミ批判は、党にとってリスキーであるとも言える。
ただ、筆者はそれでも、党のこうした姿勢は評価したい。政治に限った話ではないが、最近は批判することをまるで「悪」のようにとらえる空気が蔓延しすぎている。誰かがどこかでこの流れを止めないといけない、と考えるからだ。批判という言葉に再び、ポジティブな意味を与えなければならない。
結果的に立憲の姿勢は、党にとって望ましい選挙結果につながらない可能性もある。それでも「批判することには肯定的な意味がある」という考えが社会に少しでも取り戻されるなら、それは野党全体の再生に向けた、小さな、しかし確かな一歩になるのではないだろうか。
まずは10日の投開票でどんな評価が下されるのか、興味深く見守りたい。

 
少なくとも昨年の衆院選挙の時とは国内外の状況が大きく変化しており、とりわけ「安全保障問題」では「経済とエネルギー」の安全保障に関する有権者の意識が大きくなっており、投票に行くという有権者の割合も昨年より多くなっている。
 
自分たちの生活を本当に守ってくれる党や候補者の名前をどれだけの「無党派層」の有権者が実際に投票所で書くのかが、今後の日本の大きな岐路を決めるかもしれない、とオジサンは思う。  

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