新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

「色物」がレインボーに変わる時

2019年06月02日 12時23分35秒 | 参院選挙

昨日の「新元号利用はいただけないが、政権打倒のポピュリズムは歓迎」というつぶやきの最後で、オジサンはこうつぶやいた。
 
「多くの国民に分かりやすい辻説法で、少々実現性に?がつく政策を列挙して広く大衆のこころを掴むポピュリズムなどと侮ってはならない。
最近は『無党派層』ではなく有権者の半数近くを占める「無関心派層」と呼ばれる有権者たちが、真に目覚めて投票行動に移せば少数野党などは存在感が無くなってしまう。
願わくば、安倍晋三改憲派が現状より激減するような選挙戦をしてくれれば、日本の将来は開けてくる」
 
これは山本太郎が立ち上げた新政治団体の参院選候補者(のちの記者会見では単なる候補者と紹介)として元拉致被害者家族会事務局長の蓮池透に関しての記事、「蓮池透氏、れいわ新選組から出馬表明 今夏の参院選念頭」を紹介した後での感想であった。
 
その後、こんなツイッターがネット上で話題になりツイッター主のブログに注目が集まった。

この中では「新党」といっているが、正式には単なる政治団体である。
 
蓮池透の裏切りと山本太郎の政治生命の終わり」(天木直人ブログ) 
  
旧民主党時代の小沢一郎支援者の集まりとも言われているある掲示板では大いに盛り上がっていたが、政治ブロガーのこの人が山本太郎の政治団体と怒りを押さえきれない天木直人の冷静な分析・評価をしていた。
 
蓮池透が山本太郎の元号政治団体から参院選出馬の意向を表明。天木直人は激怒(笑)」(koitakenの日記)
 
山本太郎の新政治団体については今後の動向をこう分析していた。
 
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蓮池透は、もともと北朝鮮による拉致被害者家族の中でも強硬なタカ派だったのが転向した人だから、山本太郎との相性は良さそうに思える。他にどんな人が出るんだろうか。国谷裕子や前川喜平に出てほしいとか言ってる人も見かけたけれどもカラーが違うだろう。山本の政治団体とメジャーなリベラル(括弧の有無を問わない)とでは適合的なイメージが湧かない。山本太郎に適合的なのは、蓮池氏みたいなアウトロー的なイメージの人か、さもなくばミーハー。後者の代表として私が思い浮かべるのは室井佑月だが、室井自身は立候補しないだろう。人脈的には、昔から小沢一郎・鳩山由紀夫びいきで、今回も山本太郎に献金したという内田樹も思い浮かぶが、内田もまた山本の政治団体から立候補するとは思えない。蓮池透は確かに良い人選だが(私は支持しないけれども)、二の矢、三の矢が思い浮かばないのだ。  
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そして「蓮池透が私を裏切った」と憤っていた天木直人と山本太郎との関係についてはこう解説していた。
 
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天木直人は少し前に小林興起を代表とする政治団体からの参院選出馬を表明していて、山本太郎にも協力を呼びかけていた。
山本太郎は、なんで俺が泡沫の小林や天木から「協力」を呼びかけられなきゃならないんだよ、と憮然としたのではないか。私が山本ならきっとそう思う。山本は2013年の参院選東京選挙区に無所属出馬で当選したのに対し、小林は2005年の「郵政総選挙」で小泉純一郎と小池百合子に自民党衆院議員の座を奪われて以来、一度は小沢一郎に民主党の比例ブロック代表で拾われたものの格落ち感は否めなかったせいか再度浮上しようとしては失敗を重ねて零落した。天木に至っては2007年の参院選に出馬して惨敗した経験しかない。
また、蓮池透の立場から考えても、山本太郎の元号政治団体からの出馬なら当選の可能性があるが、小林・天木の政治団体では当選可能性はほぼない。しかも小林は石原慎太郎直系を自認する極右だし、天木も2010年の衆議院で自民党の代表質問に立った稲田朋美を絶賛した恥ずかしい過去がある。山本と小林・天木を比較したら山本を選ぶのが当たり前だ。天木が激怒したのは、山本太郎にシカトされた上に、自らも声を掛けていた蓮池透に逃げられたためであることはほぼ間違いないが、怒る方が身の程知らずというものだ。
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いずれにしてもネットで話題になるにつれて、いままで無視していたメディアも動き始めていた。
 
Web配信の大手メディア記事は、当初は「無料」、そして次には「登録無料会員制度」となり、最近は「有料会員限定」記事が多くなった。
 
朝日新聞や毎日新聞も紙の発行部数の長期低落現象は留まらず、ネット有料記事化に活路を見出しているのだろう。
 
そして遂に山本太郎が「有料会員限定記事」に登場した。
 
あるサイトで全文を掲示していたので引用する。
 
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<山本太郎氏、ひとりからの挑戦 野党に化学反応起こすか>
 2019年6月1日05時00分 朝日新聞DIGITAL フロントライン
 5月29日夕刻、東京都足立区のJR北千住駅前には人垣ができていた。
 その中心にいるのは山本太郎参院議員だ。ビール箱の上に立ち、年代別の貯蓄データなどを映したモニターを指しながら熱弁をふるう。
 「この国に生きる人の56%くらいが生活が苦しいと、シングルマザーの82%以上が生活が苦しいと言っている」
 「野党全体で消費税を5%に下げると早く言わなきゃ」
 1時間を超えて、聴衆からの質問に一つずつ答える。最前列の聴衆との距離は1メートルほど。サラリーマンや学生が徐々に足を止め、人垣は大きくなってゆく。
 山本氏の主張の目玉は格差是正と消費税廃止だ。安倍政権が10月に消費税を10%に引き上げれば、景気のさらなる悪化を招き、格差は広がると訴える。
 いま山本氏の挑戦が注目を集めている。それは支援者から寄付を募り、その額に応じて選挙に候補者を立てるというものだ。
 山本氏は4月10日に旧自由党を離党して新たにつくった政治団体「れいわ新選組」で活動すると表明。
 衆参同日選で挑戦する場合は10億円、参院選で最大限の挑戦をする場合は5億円、10人擁立するには3億円。ただし、5月31日までに1億円に届かなければ、独自候補の擁立は断念する――。そんな約束を掲げ、同時に寄付を募り始めた。
 全国各地での街頭演説やインターネット上で寄付を募り、40日目で寄付額は1億円を超えた。5月31日現在では1億5089万円。内訳は1千円や5千円など比較的少額の寄付が6~7割を占めるという。
 山本氏の経歴は国会議員としては異色と言える。1990年、高校1年の時にバラエティー番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の出演をきっかけにタレントとしてデビュー。俳優としても活躍したが、2011年の東日本大震災による東京電力福島第一原発事故を機に「脱原発」運動に身を投じた。
 12年には政治団体「新党今はひとり」を立ち上げて衆院選に挑戦するも落選。13年の参院選東京選挙区で初当選を果たした。
「政府の借金増やす」
 今夏の参院選で改選を迎える山本氏が重点を置くのが経済政策。5月29日の街頭演説でも「デフレ脱却にはびっくりするくらいの財政出動、金を出さなきゃだめなんですよ」。財源として所得税率の累進強化や法人税の累進制導入を挙げ、さらには「政府の借金を増やす」と訴えた。
 その主張は、欧米で活動を活発化する、米民主党のサンダース氏やオカシオコルテス氏、英労働党のコービン氏ら「反緊縮左派」と重なってみえる。
 「大胆な財政出動を求める反緊縮への訴えは世界的なムーブメントであり、山本氏はようやく日本に現れた最初の一人」。そう語るのは、「反緊縮!」を合言葉に、草の根から野党超党派に呼びかけるキャンペーンを展開する立命館大経済学部の松尾匡教授だ。松尾氏は山本氏の経済政策をブレーンとして支えてきた一人。「いろんな指標が崩れ、間違いなく景気後退入りしている。ここで消費税を上げると景気後退圧力が強くなる。五輪後に就職活動がどうなるかと心配している学生も多い」と話す。
 学者や著名人の支持も集まりつつある。脳科学者の茂木健一郎氏は、自らのブログに「組織の大きい既存政党にはできない主張を『れいわ新選組』が行っているとすると、ある程度の議席を得たら国会内において面白いプレゼンス(存在)になる」と期待を記している。
小沢一郎氏は落胆「分派行動だ」
 一方、永田町では山本氏の試みに向けられるまなざしは、冷ややかだ。
 「もったいない。先祖返りしてしまった」
 ある野党議員は言う。
 山本氏は園遊会で天皇陛下に直接手紙を渡し参院議長から厳重注意を受けたり、国会で「ひとり牛歩」戦術をしたりと初当選以来、物議を醸す行動をとってきた。
 そのふるまいから「永田町の非常識」という評価が定まりつつあった山本氏だが、最近では現実主義者の一面も見せるようになっていた。2月の記者会見ではこんな発言をしている。
 「(各野党が)それぞれ言いたいことを言い出したらまとまらない。政権を取らなければ、前に進まない」
 14年から行動をともにしてきた旧自由党代表の小沢一郎氏も、山本氏の成長ぶりを認めていた一人。それだけに、落胆は小さくなかった。記者会見では「新党をつくることは分派行動になる。国民は理解しづらいのではないか」と懸念を口にした

 周囲の反応を尻目に、山本氏は自らの道をゆく。頭にあるのは山本氏が2月、民間業者に委託して独自で行った世論調査だ。 「山本太郎を知っていますか?」
 「山本太郎が新党を立ち上げたら支持しますか?」
 8割近くが「知っている」と答え、9%超が「支持する」と回答した。
 「支持率」は野党第1党の立憲民主党よりも高い。「支持する」と答えた人のうち、自民支持層と立憲支持層がともに約15%を占めた
 世論の支持を背に立ち上がれば、野党再編に否定的な立憲も無視できなくなる――。新たな政治団体を立ち上げながら、野党の「再結集」を呼びかけつづける山本氏には、そんな狙いもある。
 山本氏は5月31日、独自候補の1人目として、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の元事務局長、蓮池透氏を擁立すると発表。ここでも、熱く語った。
 「素人が口出すなっていう空気があるじゃないですか。私も言われました。政治のプロと言われる人間たちに任せてきて、この国、どうなりましたか?」
 「素人」の「非常識」な試みで終わるのか。それとも、多弱野党に化学反応を起こすムーブメントになるのか。「ひとり」から始まった山本氏の挑戦が続いている。(フロントライン)(河合達郎) 
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このツイッターには説得力があった。


この「色物」扱いされてきた輩が大きく成長し多数の国民の期待を集めて単なる「単色」から夢をもたらす7色のレインボウに変身すれば、現在の「安倍1強」の閉塞状態に大きな風穴を開けるかも知れない、とオジサンは思う。


 

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