「慶應義塾大学法学部出身で2児の母親」の東京新聞社会部の望月衣塑子記者。
角川新書『新聞記者』を原案とした映画「新聞記者」が、2020年3月6日に行われた第43回日本アカデミー賞では最優秀作品賞、最優秀主演男優賞(松坂桃李)、最優秀主演女優賞(シム・ウンギョン)と、主要3部門の受賞という快挙をなしとげたという。
べつにこんなことを妬んで書いたわけではないだろうが、慶應義塾大学経済学部卒でフリーランスの政治ジャーナリストとして、恥ずかしげもなく「会館の美女★フリーランスのあづみです」とのハンドルネームでツイッターを利用している安積明子は、望月衣塑子は組織に守られ、社会部の記者でありながら政治部の記者の集まりの「政府を代表する官房長官の会見では週刊誌の記事をなぞっただけで、本質にかすりもしない下卑た質問をする」と怒りと羨望が入り交ざったような「『新聞記者』という欺瞞 - 『国民の代表』発言の意味をあらためて問う」という本を1月26日に出した。
ネトウヨ連中には好評らしいが、まともに読んだ人からは、こんなまっとうな酷評があった。
ネット空間の書評で褒めたたえられていたので購入。すぐに読み終えましたが、どうしようもない安倍政権の忖度本。 記者クラブ批判だけは的を射ていると思いますが、中身の9割以上は単なる望月衣塑子、新聞労連委員長、映画「新聞記者」に対するえげつない批判。もしジャーナリストというのなら「恥を知れ!」と言いたい。小判鮫商法の典型だし、珍しく買って損をした、と怒りを覚えます。 |
「安倍政権の忖度本」を書いているレイプ男の山口敬之と同じ慶應義塾大学経済学部の出身。
とくに慶應義塾大学に偏見を持っているわけでないが、たまたま調べたら符丁が合ってしまったというだけの話。
だいぶ前置きが長くなったが、昨晩の安倍晋三の記者会見でこんな場面があったという。
官邸広報「白いお召し物の女性の方」
— YOKO?? (@granamoryoko18) March 14, 2020
↓
女性「フリーランスの安積です!」
安積明子、、 (°_°)
完全に指名するの、決めてただろ、、
フリーを指名したと思ったら安積明子かよ?? 「白いお召し物の方」とか言って白々しい……。
— C.R.A.C. (@NoHateTV) March 14, 2020
この件だけ見ても、やはり安倍晋三の会見は前回同様酷いものだった。
今回も官僚作文棒読みの独演会。ほとんど正面を見ないで、右と左のプロンプターに映る文字をただ読み上げているだけ。
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) March 14, 2020
自分の言葉で国民に語れない。
非常時にこんな恥ずかしい行動、結果的に自分のリーダーとしての無能力を露呈する行動をとる政府トップは、他国に誰かいるか。いたら教えてほしい。 pic.twitter.com/LDlaxktxI9
金平さんのコメント、まったくその通り。会見場の熱をそのまま持ち帰っている。この「熱」を伝えることこそがテレビマンのリポート→「首相の記者会見がやってる感の演出のために使われている、道具のような機能を果たしてしまっている」 https://t.co/tgjucgm9nm
— 三浦英之 「南三陸日記」にPCJF奨励賞 (@miura_hideyuki) March 14, 2020
無能安倍の記者会見を見て本当に驚きました・・。
— HOM55 (@HON5437) March 14, 2020
経済対策で「一気呵成に」「これまでにない発想で」「思い切った措置」を講じると力強く宣言しながら、具体的な政策は「これから練り上げます」と逃げ、完全に無策であるという事が露呈しました。これのどこが「先手先手」なんでしょうか??衝撃的。 pic.twitter.com/uMFybzELS4
もう何を言ってるのかテレビ局も分からなくて、会見のポイントに「思い出を作る時期」が入っちゃっただろ。
— くらげ (@moonlover_n) March 14, 2020
#安倍やめろ pic.twitter.com/2WTTRZiJCn
えーー、NHKニュース7は安倍首相のこんなフェイク発言を流しちゃうの?日本は検査数自体が圧倒的に少ないので「感染者数は抑えられている」なんてとても言えないでしょ。大本営発表そのまますぎる。戦中かよ。 pic.twitter.com/TAJE0TO1bO
— Tad (@TadTwi2011) March 14, 2020
あまりにも国民を無視したかのような2月29日の会見の後、ネット上でかなりの批判と署名が集まったことから、若干の変化もあった。
安倍首相の会見に参加した。
— 阿部岳 / ABE Takashi (@ABETakashiOki) March 14, 2020
前回よりさらに2分長い21分、言いたいことだけ言う冒頭発言。台本を読み上げる「質疑応答」。
前回同様、そこで打ち切ろうとしたところで多数の記者から「まだ質問があります」と声が上がり、続行になった。
私は「総理、これが記者会見と呼べるんですか」と尋ねた。 https://t.co/K1CPlzOd6F
今日の #安倍首相会見 さすがに前回の記者会見に寄せられた苛烈な批判から、幹事社とか、いつもの談合質問以外のニコニコ動画やIWJからの質問も出て、そこでは安倍さんも原稿じゃなくて応答していて、とてもよかった。でも、NHKはそこは中継を打ち切ってスタジオから愚にもつかない解説をしていた。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) March 14, 2020
もっとも気になったのは、国語能力が低い安倍晋三が、「一気呵成に」「間髪入れず」「これまでにない発想で」という言葉を散りばめていたが、明らかな有能な官僚文章なのはすぐわかるというのは、「間髪入れず」にはルビがなかったらしく、安倍晋三は力強く「カンパツを入れず」と明確に言っていた。
「『 #新型コロナ 対策で #安倍首相 会見』中、『間髪を容れず』を『かんぱつ~』と言ったら誤用警察がザワザワ」
もはや「お愛嬌」といったレベルではなく、国の最高責任者がわざわざ記者会見を開いた場での発言が、具体的な数値も提示できず、まだトランプ米国大統領の方が品性は低いが国民に訴える力は大きい。
こんな場面もあった。
今回は、一旦、記者会見終わり宣言と同時に、「まだあります!」と複数の記者たちから追加質問を求める大きな声が上がった。いいぞ!と思った直後の追加質問1問目、あれ?安倍首相はずっと原稿読んでるぜ。これって追加に応じた、芝居かい?演奏会とかでよくある、用意してたアンコール曲と同じかい? pic.twitter.com/h61YnNq4AF
— 木村知 (@kimuratomo) March 14, 2020
忖度しない地方紙は端的に鋭い見方をしていた。
「首相、丁寧な説明に腐心 新型コロナで異例の土曜会見」
迎えたこの日。官邸はあらかじめ予定時間を20分と短く通知しておいた上で、「大幅に時間を超えて対応」した構図を演出。首相が追加質問を受け付けるのも筋書き通りだった。立憲民主党の福山哲郎幹事長は「不安に全く応えていない。混乱を大きくするばかりだ」と切り捨てた。 |
実は追加質問場面ではおもわぬ予定調和ではない質疑応答があった。
「3月14日首相会見」(毛ば部とる子より)
・・・前略・・・念入りに事前の質問打ち合わせをした幹事社2名を筆頭に、毎日、WSJ、フリー安積氏、北海道新聞、フジ、に答えるが、手元のペーパーを見ながら答えているので、ここらまでは予定調和だったと想像できる。 フジへの回答が終わったところで、長谷川榮一補佐官は「ちょっと予定がありますので」と、続く質問を打ち切ろうとした。 ちなみに「予定」とは帰宅のことである。 そのとき、やにわに記者席から「まだ質問があります!」「答えてください!」「これが会見ですか!」などと、前回は江川紹子氏一人だったが、今回は多くの記者から声が上がった。 官邸側は、やむなく引き続き数人の質問に答えることとなった。 このとき、朝日新聞の東岡氏から出た質問が、鋭かった。
当然ながら、安倍晋三にはあるわけない。 「質問」という形式を取りつつ、「勝手な法解釈変更で、検察官の定年を延長しちゃうような無法なあなたたちに、私権制限を伴う緊急事態宣言を扱う資格があるのか?」と暗に批判していたわけである。
そもそも、黒川検事を定年延長したい、と言いだしたのは誰だったのか? これまで、実は国会で何度も問われている質問だが、森大臣は「個別の人事に関わる・・」として答えたことがない。 聞くまでもない、安倍晋三に決まっているのだが、それでも森大臣は、これまで一度もここに関して説明をしていない。 いや、むしろ「安倍総理や官房長官に頼まれたことはありません」などと、キレ気味で言ったことすらあるのだ。 そして、安倍晋三も過去に、「法務大臣からの要望」と発言したことがある。 この東岡記者、実は重要な「言質」を取ったのだ。 安倍晋三は明確に、「森法務大臣の答弁を受けて、閣議決定をした」と言っている。 これは事実と大きく違う。 森法務大臣が、国会で定年延長に関して説明を始めたのは、「閣議決定より後」なのはいうまでもない。 |
これに関しては、明日からの国会で野党が再度真正面から追及しなければならない、とオジサンは思う。