新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

新型コロナウィルスはウィルスの生き残り戦略

2020年03月02日 12時12分23秒 | COVID-19(新型コロナウィルス)

昨日のNHKの日曜討論。
 
下の動画をみれば誰が真実を言っているのかがよくわかる。


 
安倍晋三の唐突な「強力なリーダーシップ」の発揮により、政府のあまりにも無策&思い付き政策ばかりに対する国民の反応はにはちぐはぐな現象が現れている。


 
さらに昨夕の「サンデーステーション」では驚くべき検証結果が放映されていた。

 
場当たり的な政策とはまさにこんなこんなことを指すのであろう。
 
政府がマスク購入、北海道で配布へ 中止イベント支援も」 

    
 
ところで、環境問題を専門とするフリージャーナリストで市民バイオテクノロジー情報室代表でもある天笠啓祐は、今回の新型コロナウィルス(COVID-9)について、「人間はウィルスに勝てないので、社会のあり方を変えるしかない」と、警鐘を鳴らしていた。 

コロナウィルスにはこれまで6種類が知られていた。通常の風邪を引き起こす4種類と新型と呼ばれたSARSとMERSである。
そこに今回の新型コロナウィルス(COVID-19)が加わった。ウィルスの変化は、ウィルスの側からみると生き残り戦略に当たる。それが時には強い毒性を持った新型ウィルスに変化するのである。
 グローバル化を前提にしている以上、今回の新型ウィルスによる感染症拡大は繰り返し起きることになる。事実、繰り返し起きてきた。同じ微生物でも、細菌に対しては抗生物質が有効であるが、ウィルスには特効薬がない。人間に感染するウィルスの大敵は、人間の免疫力である。ウィルスに対する抗体ができれば感染することができなくなる。そのためワクチンによって事前に免疫力をつけることが有効な対応策ではあるが、ワクチンには必ず副反応があり時には被害の方が大きいこともある。
 新型コロナウィルスのもう一つの大きな特徴が、遺伝子にRNAを持つ、RNAウィルスである点にある。ウィルスにはDNAを遺伝子にしているものと、RNAを遺伝子にしているものがある。コロナウィルスのようなRNAウィルスの特徴は、変化が起きやすいため新型ができやすく、しかもワクチンが作りにくい点にある。ワクチンを開発しても、すぐウィルス側が変化を起こしてワクチンを無効にしてしまうからだ。
 なぜ変化が起きやすいかというと、DNAは2本鎖であるのに対してRNAが1本鎖である点にある。2本鎖の場合、片方が変化を起こしても相方が修正して元に戻すことができるが、1本鎖の場合、その相方がいない。突然変異を起こすと、それがそのまま受け継がれていく。ウィルスは生き残り戦戦略をかけて変化するが、その変化がそのまま受け継がれてしまう。それが新型コロナウィルスをもたらし、時にはその変化が感染力や病原性の強いものを生み出す。

さらに天笠啓祐はさらにこう続ける。
 

ウィルスの感染との闘いに、人間は勝つことができない。以前はほとんどが弱毒ウィルスを用いた生ワクチンだったが、一定の割合で先祖返りして強毒性を取り戻すケースがあり、それによる副反応が問題になっていた。そのため、今は不活化ワクチンが主流になっている。
しかし免疫力やウィルスへの抵抗力を強めるための複数回接種などで、赤ちゃんや子どもたちを絶え間ないワクチン接種にさらすことになり、幼いからだへの負担を増している。
 ではどうすればよいのか。ウィルス対策には特効薬はない。マスクは有効性がほとんどないと考えられる。咳やしぶきによるウィルスの拡散は防ぐことはできるが、きわめて小さなウィルスの侵入は防ぐことができないからである。うがいや手洗いは大事だが、限度がある。最も大事なことは、社会のあり方を変えることだ。そして個人としては体力をつけ、感染症への抵抗力をつけることである。ウィルスの大敵は人間の免疫力であるから、ウィルスへの抵抗力が増せば、ウィルスは人間の体内にいられなくなる。今の社会はさまざまなところに抗菌物質や除菌消臭剤が使われ、清潔志向が強まっている。しかし清潔社会は免疫力低下を招いてきた。子どもたちの間では病気への抵抗力が落ち、アレルギーや過敏症が増加している。そこには細菌を「ばい菌」と呼んで忌み嫌う風潮が広がっている。
 つまり、微生物を敵視する清潔社会を築き上げてきたため、免疫システムが構築されなくなっているのである。
「免疫の作られ方によって、インフルエンザにかかりやすかったり、かかりにくかったりする」という報告もあり、病気にかかやすい子どもができてしまうのである。
 ウィルスと闘う力をつけるには、体力をつけること、きちんとした 食生活を送ること、精神的ストレスが少ない暮らし方をすることだ。さらには戦争や地域紛争がない、衛生状態がいい、病気になった時にはゆっくり休めるなど、高齢者には優しい社会になれば死者の数は大幅に少なることは間違いない。


「ウィルスの大敵は、人間の免疫力である」という至言で、「ウィルス」を「安倍晋三」に置き換え、「人間」を「国民」に置き換えれば、今後国民はどうすればよいのか、為政者の妄言をうのみにしない、そしてメディアリテラシーを高めることが日本の「ウィルス退治」にもっとも有効なのかもしれない、とオジサンは思う。  

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