新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

これからは「検察審査会と国税庁の出番か

2024年01月20日 11時30分38秒 | 自民党裏金事件

自民党総裁として派閥の会長の座にいることはマズイと、宏池会の会長を辞めたはずの岸田文雄が、その自身の派閥を解散するという唐突な宣言が波紋を呼んでいる。
 
自民党から派閥なくなる?『勝負に出た』岸田派解散の真意は…『安倍派』どうなる?
 

突然の岸田派の解散表明に続き、二階元幹事長(84)も二階派を解散する考えを表明しました。派閥の解散はどこまで広がるのでしょうか。
■「勝負に出た」岸田派解散の真意は
 18日に突然、表明した「岸田派の解散」。他の派閥への根回しを一切行わない岸田総理大臣の決断でした。
総理周辺 「自民党が生き残るにはこれしかないと、勝負に出たということじゃないか」
 一夜明け波紋が広がるなか、岸田総理は…。
岸田総理大臣 「宏池会(岸田派)を解散すると申し上げました。ただ他の派閥のありようについて何か申し上げる立場にはないと」
 岸田総理の狙いは安倍派が解散する前に先手を打って岸田派の解散を打ち出すことでした。
総理周辺 「総理は『人がやってからやっても仕方ない』と話していた。安倍派がやった後では意味がない、二番煎じでは駄目だということだ」
■「総理吹っ切れた」党内は不快感も
 先手を打ち、してやったりなのか、18日に岸田派の解散を口にした時の表情には笑顔が混じっているように見えます。
総理周辺 「総理は吹っ切れたような顔をしていましたね」
 その一方…。
自民党 関係者A(麻生派) 「麻生さんは『ふざけんじゃねぇよ』って言ってるかもね」
 派閥の解散に慎重な麻生副総裁率いる麻生派からは不快感をあらわにする声が続出。
自民党 閣僚経験者(麻生派) 「麻生さんは間違いなくよく思わないだろう。何とか形を変えたとしても派閥を守ろうとしているのが麻生さんだ」
自民党 若手議員(麻生派) 「岸田さんの宏池会(岸田派)の解散検討はおかしな話だ。まず、あなたはもう宏池会の会長じゃないだろうと。どの立場でそんなこと言っているんだ。ルールを守っているこっちからしたら、えらい迷惑だ。麻生派は解散しないと思う」
■「麻生派」と「茂木派」どう動く
 党内第2派閥の麻生派、そして第3派閥の茂木幹事長率いる茂木派。岸田政権を支える2大派閥がどう動くのか。そんななかで事件発覚後、二階元幹事長が初めて会見を開き、二階派を解散する意向を表明しました。
自民党 二階派 二階元幹事長 「収支報告書に記載漏れが確認されました。心からおわびを申し上げる次第であります。私は政治への信頼を取り戻すためにこの際、志帥会(二階派)を解散するという結論に至り、先ほど所属議員の了承を得た次第であります」
 ただ、会見ではこんなことも…。
自民党 二階派 二階元幹事長 「別に派閥が悪かったわけでも何でもないだもん」
■「職責果たす やましいことない」
 東京地検特捜部は政治資金を巡る事件で安倍派、二階派、岸田派の会計責任者らを収支報告書に嘘の記載をしたとして立件しました。
 また、不記載の金額が大きい大野議員(64)は在宅起訴、谷川議員(82)は略式起訴され、一つの区切りを迎えました。
 大野被告と谷川議員は19日、自民党を離党。谷川議員については周囲に議員辞職する考えを示しているということです。一方の大野被告は…。
在宅起訴された大野泰正被告 「やましいことはございませんので、しっかりと職責を果たしていきたいと思っています。裁判において、しっかりと自らの主張をして参りたいと思います」
立憲民主党 泉代表 「安倍派の幹部が誰も立件されないと、一方で会計責任者に罪が着せられる。トカゲの尻尾切りという言葉がありますが、ここまでトカゲばかりの政党かと驚くばかりですね」
■「安倍派」どうなる?解散議論
 今回の事件で3人の国会議員が立件された安倍派は19日午後6時から臨時総会を開く予定で、安倍派の解散を巡っても議論となる見通しです。
自民党 安倍派 宮澤博行衆院議員 「やはり説明を国民の皆さんにどうしていくのかという説明責任、さらにはけじめの付け方、今後の話ですね、その2点が大きな論点になるんではないかと。自主解散の方向が示されたら賛意を示すという意味での発言はするかもしれません」

 
元所自民党幹事長だった小沢一郎が怒っていた。
 
小沢一郎氏「岸田の乱?馬鹿を言ってはいけない」首相の岸田派解散に痛烈「証拠隠滅と印象操作
 
 
 
立憲民主党の小沢一郎衆院議員が19日、自身のX(旧ツイッター)を更新。岸田文雄首相が自民党岸田派(宏池会)の解散を表明したことに対し、私見をつづった。
 小沢氏は、岸田氏の派閥解散宣言に党内で「岸田の乱だ」との声があがっているなどと報じるTBSの記事を添付。「岸田の乱?馬鹿を言ってはいけない。派閥会長にこだわった総理自身が、岸田派立件を知り慌てふためき、そんなら証拠品を丸ごと湖に沈めちゃえ、というだけのこと。証拠隠滅と印象操作の一石二鳥。総理個人のための宏池会消滅。これを自民党消滅の先駆けとしなければならない」と記した。
 岸田派をめぐっては、約3000万円を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、東京地検特捜部が同派元会計責任者を政治資金規正法違反の疑いで立件する方針を固めたことが判明。岸田首相は18日夜、岸田派解散を「検討している。政治の信頼回復に資するなら考えなければならない」などと話していたが19日、「解散する」と明言した。
 小沢氏はXへの別の投稿で、岸田首相の解散意向について、元会計責任者の立件に関し、派閥解散論を主導して党内外の批判をかわす狙いの可能性があるなどと報じた共同通信の記事を引用。「その通り。批判かわす狙い。姑息で卑怯。全ては総理自身の保身のため。もはや岸田派なんてどうでもよい。いま真に解散すべきは自民党。自民党を解散しないと何も解決しない。そして、選挙を通じてそれができるのは国民だけ」と痛烈に述べた。

●証拠隠滅と印象操作は事実かもしれない。しかし一歩進んだことは確か。ゼロよりはいい。どっちにしても司法は司法で独自に動いている。この件は告発者がいるので検察審査会でもう一度取り上げられる。当然起訴される可能性もある。裁判の方はそっちにまかせればいい。この騒ぎの原因は検察のリークであり世論操作です。これで法改正で来たり、派閥解消が進んだり出来れば良いんじゃないですか。100%のベストに拘るより、ベターで良い。とにかくより良い形になればいい。
 
●岸田総理のこの発言でメディアが一気にそこに焦点をあて、流れをつくり、国民の注意をそこへもっていこうとしていますよね、これはある程度、岸田さんの読みの通りではないでしょうか。今、危ない総理の座、これからも続かせる必要がある岸田家世襲からすると、岸田総理自身への評価を変える必要がありますからね。
 ただ、今回の案件は、派閥の存在意義への批判もあるのだけど、要は、お金への杜撰さ、汚さ、欲深さとかを含めた、議員としてあるまじき行為をしている点ではないでしょうか?その論議が今回の岸田さんの発言でぼやけてしまわないようにすることが重要、これは、メディアの役割です。
  
 ●小沢一郎には純真さと本質を突く鋭さが備わっており日本の政治家にはないプロ意識がある。それは言い訳をしない。行政から立法支配を取り戻す目的が自民党から2度に亘る政権奪取であった。自民党も行政と利権を分け合う一味であった。危機感を覚えた行政が連合して検察を使って小沢の追い落としを託したが懸命のの訴追にも証拠は見つからなかった。それもその筈全てがでっち上げだったからである。しかし一連の捜査で小沢に金と政治の汚名イメージを与える事には成功した。大衆は事実を知らなくても権力やメディアに迎合するので今でもイメージだけで小沢は悪者になる。日本人は哀れである。六公四民、つまり稼ぎの6割を政府にむしり取られているのに怒りもしない。税だけでなく官製保険、高速道路、ガソリン、住宅公社、水道、車検その他諸々。欧米は逆に4割だからその差20%、消費税なんかの比ではない。国民の代表が行政の下にいるから政権交代が鍵。
  
 ●①岸田派と安部派、二階派会計責任者が立件されるので、事務総長、会長に責任が及ばぬよう、派閥ごと解散することを検討。
②政治刷新本部の議論の主題を派閥のあり方にすり替え、時間を費やしながら打開策を探る。
③議員秘書を犯罪者(政治資金規正法 不記載)にすることで、これまでの裏金問題に決着をつける。
④刷新本部が政治資金規正法を改正し、世論の動向を見極める。
→ 「政治資金の一本化」と裏金の温床である「政策活動費」の廃止ができるか否か?
⑤タイミングを見計らい「五人衆+数名」を軸とした、新しい政策集団(勉強会)ができていく。
こんな流れでしょうか?
江戸歌舞伎「茶番」にならなければよいのですが。

 

 
不起訴になった安部派の幹部へのネット上の怒りはなかなか収まらない。
 

 
派閥がなくなればすべてが解決するということへのミスリードにはやはり疑問がわく。
 

 
昨日、「もはや特捜部だけでは解決しない政治とカネの闇」とのつぶやきの中で、「自民党パーティー券収入還流問題、我々は納得できない!(その1)~なぜ政治の世界だけがここまで税を払わなくてよいのか、理由がわからない 野口 悠紀雄 × 郷原 信郎」というインタビュー記事を紹介した。
 
その中で、「キックバックは申告漏れ、所得隠しでは」という素朴な疑問があった。
 
これに関しては、こんな古い記録が存在していた。
 
2010年2月5日の衆院予算委でも、自民党の伊吹文明氏(86・元衆院議長)がこう質問していた。
「裏金と政治資金は違うんですよ。裏金は、個人の雑所得としてすべて課税されちゃうんですよ、脱税として。ところが、政治資金として受けたら、量的規制違反という政治資金規正法上の違反は成るんだけれども、税務上は課税されないんですよ、幾らになっても。だから、このあたり、何に使われたどうだとかということをしっかりと私は詰めてもらいたい」
 これに対し、国税庁次長はこう答弁していた。
「一般論としてお答えいたしますが、政治家の方個人が提供を受けた政治資金については、所得税の課税上、政治家の個人の雑所得の収入金額として取り扱っております。例えば、この場合に、所得税法上、収入の基因となった行為が適法であるかどうかを問わず、現実に収入を得ている場合には、これにより生ずる所得が課税の対象とされており、政治資金規正法に違反するものであっても、それにより所得が生じていれば課税されることになります。ただ、団体に対して、政治資金団体に係る収支については、課税の対象から除外されることになります」

 
つまり、ケースバイケースではあるものの、政治活動以外に使ったカネは課税所得の対象になる。1993年3月23日の衆院大蔵委でも、当時の宮澤喜一首相が「理屈で言えば、入りました政治資金のうち、政治目的に使われなかったものは雑所得になる」と明言している。
 
「中抜き」が報じられている国会議員はプール金を何に使ったのかということを国税庁が支出の明細や領収書の提出を求めれば、すぐに判明するだろう、とオジサンは思う。

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