新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

肘折温泉」の魅力-1

2025年01月03日 11時29分56秒 | 旅行

「年末年始」モードに入っています。
 
いつもの「つぶやき」の代わりに、【肘折温泉」の魅力を紹介します。
 

日本有数の湯治場「肘折温泉」の魅力

日本には古くから“湯治”という文化があります。この病気や怪我の治療を目的とした温泉療法では、一週間を一巡りに数え、少なくとも三巡りは必要とされ、長期で温泉地に逗留したものでした。
温泉療養といっても一日中湯につかっているわけではないので、人々は炊事場で自炊し、居合わせた者同士おかずを交換し合い、語らいや笑いを共有し、滞在中に生まれるさまざまなコミュニケーションも含めて楽しんでいたようです。
現在でも日本各地には長期滞在できる湯治場が点在しますが、さすがに数週間単位で滞在する人は稀。多くは数日の滞在。一週間滞在できたら御の字といったところではないでしょうか。
秋田の玉川温泉や、大分別府の鉄輪温泉など、湯治場で有名な温泉地はいくつもあり、煌びやかな温泉旅館にはない独特の鄙びた風情が魅力です。山形県の山間にある「肘折温泉」もまた、味わい深い温泉情緒が魅力の温泉地で、そのまま昔話しに出てきそうな湯治場の姿が今も残ります。

 

肘折温泉があるのは、霊峰月山の麓。周囲の山々に挟まれた谷地に流れる銅山川沿いにたたずむ静かな温泉郷です。冬には積雪が3mを超える全国屈指の豪雪地帯としても有名。温泉地としての歴史は古く、開湯は1200年以上も昔にさかのぼります。 
月山の登山口でもあることから、江戸時代には山岳信仰の霊湯としても大いに栄えたそう。現在は小さな集落に20軒ほどの宿屋が並び、長期で訪れる湯治客用に炊事場が設けられている旅館も少なくありません。
「肘折」という名前の由来には諸説あり、肘を折った老僧がこの地のお湯に浸かったところたちまち傷が癒えたという説が現在において一般的なようです。
源泉は、全国でも有数のナトリウム塩化物炭酸水素塩泉をメインに、もうひとつ源泉温度8度の冷鉱泉、炭酸泉も湧き出でます。湯にふんだんに含まれるナトリウムが身体を芯から温め、肌の不要な角質や毛穴の汚れをとる効果のある炭酸水素塩が肌を整えます。
じっくりとつかることで、傷や骨折などの怪我、リュウマチ、神経痛、胃腸病、皮膚病等幅広い効能が得られる湯として知られています。化粧水成分であるメタケイ酸も多く含まれるので、湯上がりはお肌がしっとり!
この古くから人々を癒し続ける素晴らしい効能の湯が、どこの宿でも源泉掛け流しで提供されています。

 
肘折温泉の魅力その①鄙びた温泉風情

肘折温泉の魅力は、まずその鄙びた温泉街の風景の美しさにあります。まわりを山々に囲まれるため、本当にここだけ時間がとまったような空気が漂い、レトロムード漂う温泉街を闊歩すればそれだけで非日常へトリップ。

 

街の中心にある「旧肘折温郵便局舎」は、レトロ建築好きにはたまらない可愛らしさですし、道の両側に掲げられた昭和な看板からも目が離せません。小さな集落ですが、どこかすごく遠くて懐かしい場所へ迷いこんでしまったような楽しさが味わえます。

 
肘折温泉の魅力その②共同浴場の充実 

温泉好きにとって共同浴場がある温泉地はそれだけで魅了倍増ですが、肘折温泉の共同浴場は一言でいってとっても上質!

まずなんといってもそのレトロな外観が目を惹く「上の湯(かみのゆ)」。温泉街の中心に位置する肘折温泉のシンボルともいえる共同浴場で、宿泊客は無料で入ることができます(各宿泊施設でチケットがもらえます)。


広々とした内湯には掛け流しの湯があふれ、湯船にはお地蔵様が鎮座。つかればつかるほど肌触りのやわらかさがじぃんと沁みいる湯に、肘折温泉の実力がにじみでています。

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