第二次世界大戦で敗戦国になった日本は同じ敗戦国になったドイツとしばしば比較されることがある。
特徴的なのは1985年5月8日ドイツ連邦議会にて ヴァイツゼッカー大統領の演説の中の「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります」という内容が短縮されて「過去に目を閉ざすものは将来に向かって盲目である」という言葉となって広くしられている。
そして2019年12月6日、アウシュヴィッツを訪問して行ったメルケル首相の感動的な演説も有名である。
さらに今年の月18日、新型コロナウイルス感染症対策に関し行たテレビ演説は原稿も見ず、もちろんプロンプターなどにも頼らず国民に分かりやすい口調で語りかけたことも話題となった。
どこかの首相とは雲泥の差である。
そのメルケル首相は、やはり日本のトップリーダーができないことをやろうとしている。
「ドイツ、消費税を減税 来月から半年間は19%→16%」
うおおお
— もりちゃん(CV:毒蝮三太夫) (@morichanemorich) June 3, 2020
緊縮の代名詞のようなドイツが消費税の減税に踏み切った。世界はこう言うフェーズに入ってるんだよ。もちろん追加給付もやるべきだけど国民の可処分所得を増やす政策をすぐに議論すべき。日本は遅い。
【ドイツ、コロナ対策で消費減税 景気対策16兆円規模】 https://t.co/VVuB8x4cBX
これは本当にありがたいです。新型コロナ関連の情報の透明性も高く、補償や給付も迅速に行われ、経済刺激策として消費税減税されれば何か買おうとか、今後またstay homeの状況になっても気分良く過ごすために役立つものにお金を使おうという気持ちにもなります。ドイツ政府の対応に合理性を感じます。 https://t.co/SUZZiIK2fT
— 中林 香???? ? (@kaokou11) June 4, 2020
残念ながら日本の安倍晋三はコロナ対策という名目で怪しげな「予備費」として10兆円を予算に計上し野党から厳しい追及を受けている。
【news23】予備費10兆円 国会のチェックなし?
昨日から朝の情報番組で米国の黒人を殺した白人警官に対する抗議デモとそれに乗じた高級店舗らからの略奪行為が報じられている。
根底には黒人に対する積年の差別による怒りと、さらにコロナ禍で満足に医療機関に行けない低所得層の不満と不安がある。
国内で、あたかも白人と黒人が衝突しているときに国のリーダーは何をすべきか、と問われれば当然ながら国民の融和に向けて、「人種差別は許さない」と表明するべきなのだが、米国大統領選挙を目前にしたトランプ大統領は、あろうことか「火に油を注ぐ」かのようなツイートを飛ばしている。
その結果、こんなことになっている。
すごい、FBIまでもが「アンティファが暴動を扇動している」というトランプ大統領の主張には「なんの証拠もない」と全否定している。その代わり極右グループが関与した証拠は存在するという。トランプ大統領、徐々に四面楚歌になりつつあるのでは?彼の言う「サイレントマジョリティ」はどこにいる? https://t.co/FKraXeHwri
— 布施祐仁 @『日報隠蔽』(集英社文庫)4/17発売 (@yujinfuse) June 4, 2020
ヒューストン警察署長が、トランプ大統領に対し、以下の痛烈メッセージ。
— 舩田クラーセンさやか Sayaka Funada-Classen (@sayakafc) June 3, 2020
「もしあなたが、建設的なことを何にも言えないなら、黙ってなさい」
警察ですら、トランプの発言が、問題を深刻化させてると理解・批判してるわけ。矢面に立つのは彼らだから。 https://t.co/pyvsq19opg
元海兵隊司令官でトランプ政権下の初代国防長官だったマティス氏が、トランプ大統領を「米国人を結束させようとしないばかりか、そのふりさえしない。こんな大統領は私の人生で初めて。私たち米国人を分断しようとしている」と痛烈批判。https://t.co/uQ1OSXTjup
— や(ま)ブし (@neo_yamabusi) June 4, 2020
安倍氏が懐いて止まないトランプは米国をむちゃくちゃに、世界の秩序も破壊するならず者。総合的に見て大統領の器じゃあないぜ。挙げたらキリないがコロナの初動も酷かった、いま起きてるデモへの対応、言葉選びも現職大統領とは到底思えない、選んだのは米国民だが、、。日本も他人事じゃあないな!
— 髙田延彦 (@takada_nobuhiko) June 3, 2020
自国の大統領を様々な立場の人がキチンと批判できるということは、やはり日本とは比べ物にならないほどの「民度」が高いのだろう。
ところが「トランプの靴までなめれば安心」とでも思っている安倍晋三の隣にはこんな輩がいる。
昨日、「新型コロナ禍により日本の政治レベルの低さが顕在化された」とつぶやいたが、それを体現する閣僚がいた。
「コロナ死者少ないのは『民度が違うから』 麻生太郎氏」
「国民の民度のレベルが違うから」麻生氏発言
もちろん「補足しとくけど、この後に「先進国のなかで最も死亡率、死亡者数が少ないことは、国民のご協力があったというのが一番でそれに尽きる。海外から見ればかなり緩いお願いレベルの話であってもこれだけの効果があがったのは、我々としては非常に誇りに思わないといけない大事なところだと思っている」と答弁してる。」という指摘もあった。
なぜ日本の死亡率が低いのかという趣旨の質問を海外から受け、「お宅とうちの国とは国民の民度のレベルが違うんだ」と答えた、と麻生氏。科学的分析ではなく精神論で語ることも問題だし、他国の人々を見下す態度に問題意識を抱かない人が大臣であることも深刻。https://t.co/YI5TnjMoyM
— 安田菜津紀 (@NatsukiYasuda) June 4, 2020
貴方はどれだけ偉いのでしょう、麻生大臣。
— 蓮 舫 ・ 立 憲 民 主 党 ( り っ け ん ) (@renho_sha) June 4, 2020
国籍を問わずコロナ感染症で亡くなった方、そのご家族のお気持ちに寄り添わず、「民度」の違いとの認識を国会で披露。
日本の財務大臣発言として海外に発信されてほしくない。
コロナ死者少ないのは「民度が違うから」麻生氏 https://t.co/42j39GEZu4
世界中で差別と戦う決意の表明が相次いでいるなかでこれ。
— 中野晃一 Koichi Nakano (@knakano1970) June 4, 2020
そんなに「民度」とやらが高かったら、こんな奴がのさばってないだろ。差別主義者は退場させようよ。
コロナ死者少ないのは「民度が違うから」 麻生氏:朝日新聞デジタル https://t.co/CwvJZKdFrN #新型コロナウイルス
麻生太郎副首相が暴言ばかり吐くのは、そういう発言をするとご自分の支持基盤にウケるからなんだと思います。今回の「民度が違うから」も「日本スゲー」的な支持層には拍手喝采されるのではないでしょうか。そういう意味ではトランプと似た行動です。
— 想田和弘 「精神0」公開中 (@KazuhiroSoda) June 4, 2020
暴言が自分の支持基盤にウケるからという理由で免責してはいけないはずである。
「麻生節」などとヨイショ報道するメディアは、なぜ発言したという事実だけを垂れ流すのか?
しかし、確かに欧米に比べてCOVID-19による死者数は欧米と比べれば格段に低いのだが、アジアというスケールで見ると、100万人当りのコロナ死者数は日本7人、香港0.5人、台湾0.3人となって、日本がダントツである。
ということは、、日本は他のアジア諸国に比べて、「民度が低い」ということなのだろうかね、アホ太郎君!
政治家、それも副総理で財務大臣という立場での発言でありその内容にもっとコミットした報道をすべきはずなのに少なくともネット検索しても批判していたメディア記事は見当たらなかった。
それにしても「踏襲」を「フシュウ」と読み、「未曾有」を「ミゾユウ」と読んで悪びれた様子も見せない副総理を批判しなければ、「云々(デンデン)」や「背後(セゴ)」と読んではばからない安倍晋三がますます増長してしまうのではないだろうか、とオジサンは思う。
【追伸】
5月29日までに17医師会から「価格が高い」、「納品時期が遅い」、「濃度が薄いのにキャンセルできない」、「キャンセルした施設の買い取り費用を医師会が負担した」などの問題が報告されたという、「安倍政権が全国の医師会にあっせんしたアルコール消毒液がまた不良品!『濃度が低い』『高すぎる』。半分以上の25医師会が異議。コロナで政府が市民を危険に晒すな、儲けるな!」という報告があった。