新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

菅義偉内閣の時限爆弾にスイッチが入ったのか

2020年09月18日 11時46分39秒 | 菅義偉

ある時代劇での話だが、長崎奉行と江戸の海産問屋が結託し、ご禁制の品物を密輸していた事件が発覚した。
 
するとその悪徳奉行の命令で密輸品を運んでいた船を処分してしまった。
 
そしてお上から咎められると平然と「私どもはそのような悪事を働く船などは持っていません」と言い逃れしていた。
 
その結果はどのような沙汰が下されたのかは不明だが、こんな記事でこんなバカげた話を思い出した。
 
『桜を見る会』見直し作業は『必要なし』 菅首相、在任中は予算要求せず
 
     
                   【東京新聞より】
      

菅義偉首相は17日、自身の首相在任中は「桜を見る会」を中止し、予算要求を行わない考えを表明した。官邸で記者団に語った。加藤勝信官房長官は同日の記者会見で、首相の表明を受け、安倍内閣当時に政府が行うとした発表していた桜を見る会に関する見直し作業は「必要なくなった」と、行わない方針を明言。安倍内閣の下での私物化批判を受けた問題点の検証が行われず、うやむやなまま放置される恐れがある。
 菅首相は16日の就任会見で、来年度以降の中止に言及した。17日に記者団から廃止なのかと問われると「予算要求はしないということだ」と説明。加藤氏は「首相は在任中はやらないと申し上げた」と述べた。両氏とも、次政権以降の判断は縛りたくないとの考えがあるとみられる。
 桜を見る会を巡っては、安倍晋三前首相の地元支援者が多数参加するなど招待基準が不明確なことや、経費の増加などが問題視され、政府は今年の開催を中止。安倍氏は昨年11月、招待基準の明確化、予算や招待客数の適正化など全般的な見直しを行った上で、2021年以降の開催を検討することを表明していた。
 菅首相も6月、官房長官として21年度予算の概算要求までに見直しを行う考えを示していたが、会の中止により、見直し作業も中止となる。
 共産党の志位和夫委員長は17日の記者会見で「中止をもって疑惑にふたをすることは絶対に認められない。政権の中枢が私物化した疑惑が問われている」と、引き続き追及する考えを強調。社民党の吉田忠智幹事長も会見で「『リセットするから忘れてください』ではすまされない。問題点の検証と解明が必要だ」と指摘した。〓(清水俊介)
 菅義偉首相は17日、自身の首相在任中は「桜を見る会」を中止し、予算要求を行わない考えを表明した。官邸で記者団に語った。加藤勝信官房長官は同日の記者会見で、首相の表明を受け、安倍内閣当時に政府が行うと発表していた桜を見る会に関する見直し作業は「必要なくなった」と、行わない方針を明言。安倍内閣の下での私物化批判を受けた問題点の検証が行われず、うやむやなまま放置される恐れがある。
 菅首相は16日の就任会見で、来年度以降の中止に言及した。17日に記者団から廃止なのかと問われると「予算要求はしないということだ」と説明。加藤氏は「首相は在任中はやらないと申し上げた」と述べた。両氏とも、次政権以降の判断は縛りたくないとの考えがあるとみられる。
 桜を見る会を巡っては、安倍晋三前首相の地元支援者が多数参加するなど招待基準が不明確なことや、経費の増加などが問題視され、政府は今年の開催を中止。安倍氏は昨年11月、招待基準の明確化、予算や招待客数の適正化など全般的な見直しを行った上で、2021年以降の開催を検討することを表明していた。
 菅首相も6月、官房長官として21年度予算の概算要求までに見直しを行う考えを示していたが、会の中止により、見直し作業も中止となる。

 
もちろん「桜疑惑」の主犯は安倍晋三だったが、実は菅義偉政権になってもこの疑惑は引きずられている。
 
今回入閣した安倍晋三の実弟の岸信夫防衛相。
 
1年前にはこんな写真が出回っていた。
 
実弟を特別待遇 桜を見る会『安倍ファミリー枠』証拠写真
 
   
左は岸信夫衆院議員(①前列右から4人目が智香子夫人、5人目が福田市長 )/(提供写真)
 
「後列右端のピースをしている女性の隣にいる黒い上着の男性はN・T氏。岩国市のコンクリート製造会社の社長を務め、岸氏や福田市長の選挙で常に汗をかく熱心な支援者です。ほかにも、地元建設会社の社長4人が一緒に写っています。いずれも岩国市の指名業者で、選挙の実動部隊として岸氏は世話になっている。彼らにどんな『功績』や『功労』があったのかは知りませんが、岸氏の選挙に関して『功績』があったのは間違いない。そのご褒美として招待されたのでしょう」
(ジャーナリストの横田一)
 
第二次安倍政権になってからこの総理と桜を見る会の費用が右肩上がりになり参加者数も増加したことにより、モリカケ疑惑の時のように、忖度官僚や側近連中との口裏合わせだけでは逃げ切れなくなっている。

なにしろ過去の参加者たちの多くが当時の情報をFacebookやツイターで発信しており、それらを全て削除することはSNS全盛時代では不可能になっている。

その証拠に菅義偉も首相になったからと言っても、過去の刺青男とのツーショット写真の拡散は止められない。
 
   
                   
こんな菅義偉が首相になって、予想通り何もしていない内閣の支持率は第2次安倍内閣発足時上回るというから、驚き?!


それではさっそく新閣僚の仕事ぶりを見てみると、早くも赤信号が点きそうな輩がいた。
 
河野行政改革相 みずからのサイトに『行政改革目安箱』設置
 
確かに「行革110番」という古めかしいキャッチコピーは、あたかも「コールセンター」を彷彿させてしまう。
 
当然、「ディジタル庁」を念頭に置いている菅義偉も、まさか河野太郎の蛮勇には気が付かなかったのか。

河野太郎の自分の意見を批判する人たちのツイッターアカウントをブロックすることは有名である。

スピード感を謳った『縦割り110番』の問題点」を冷静に指摘していたこの筆者はこういう。
 
問題なのは河野氏の場合、意見公募をブロック多用しているツイッターで呼びかけたことだ。
つまり、行政としての呼びかけが、河野氏にブロックされている国民は見たくても見ることが出来ないのだ。
さらに言えば、ツイッターだけで呼びかけることにも問題がある。
内閣府のサイトなどで呼びかけて、ツイッターやフェイスブック(行政の公式アカウントに限る)も併用するというのなら話は別だが、ツイッターユーザー限定で、政府が意見公募を、しかも大臣の個人アカウントを使って呼びかけるなど、愚かしいにもほどがある。

 
そしてこの件は、さっそく加藤・新官房長官の会見にて質問されたが、その回答が、
「やるべきことを一つ一つ進めていくという意味では、スピーディーな対応を取られていると思う」
と、もあまりにメチャクチャで呆れてしまう。
 
「やるべきことを一つ一つ進めていくという意味では」というが、一つ一つ進めていく「手続き」が全く取られていないのが、今回の問題であろう。
 
こういう風景を見ていると、一部の無能な大臣だけでなく日本社会全体が「公」と「私」の区別を付けられなくなっているのではないかと心配になる。
安倍政権で公文書が散逸してしまったことが重く捉えられているが、公私の区別も判断できない大臣やマスコミを頂いて、一般有権者がそれをチェックすることは可能なのだろうか。
たかが目安箱と言うかもしれない。
河野氏自身も、省内の公式サイトが完成すれば、個人サイトで受けたものはすべて移行する云々説明しているが、そういう問題ではない。
スピード感などといえば聞こえはいいが、行政には取らなければならない、取るべき「手続き」というものがある。
これを軽んじてスピード感などという感性だけで向き合っていると、いずれ社会として取り返しのつかないものを失うことになる。
非常に危惧している。

 
あらたな役割を与えられた新大臣は、「スピード感」を持って「結果を出す」ことが菅義偉首相から要求されているようである。
 
河野太郎はその先鞭を切ったに過ぎない。
 
今後「第二、第三」の河野太郎が現れてくれば、内閣支持率なんかはあっという間に急落することは目に見えており、今後が大いに楽しみである、とオジサンは思う。  
  

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