「泡(バブル)の膜でとり囲むように、内部と外部を遮断する」ことから国際的なスポーツ大会で、選手や運営関係者を隔離し、外部と接触させない方式として、今回の五輪開催にあたって採用された「バブル方式」。
どうやら日本の組織委員会の連中の命名ではなかったらしいのだが、日本人にとっては、「バブル」とは、泡のように消えやすく不確実なものであり、「バブル時代」とか「バブル崩壊」といった言葉の負の印象が強い。
したがって、政府関係者が「バブル方式」なので「安心・安全な五輪だ」などと強調するほど、眉に唾つけたくなる。
国際ジャーナリスト高橋浩祐は羽田空港で実際に確認した事実を、「東京五輪の『バブル方式』は選手団入国時から崩壊――羽田空港に行けばよく分かる」とリポートしていた。
さらには、山井和則・元厚生労働政務官も、羽田空港、成田空港や選手村(東京都中央区晴海)を視察した結果、「空港と選手村でわかった 五輪『バブル方式』は機能していない」と報告していた。
そして、現実的には早くも「バブル崩壊」現象が得始めている。
来日早々、お騒がせなこの国の選手が、「事前合宿のウガンダ選手1人 所在確認できず 大阪 泉佐野」というありえない衝撃的なニュースが駆け巡った。
そして夜になって、「不明ウガンダ選手『日本で仕事を』書き置き」との記事では、名古屋行き新幹線の切符を買ったとみられると、大阪府泉佐野市は明らかにした。
【ニュース速報】
— テレ朝news (@tv_asahi_news) July 16, 2021
行方不明のウガンダ選手
五輪出場できず帰国予定だった#テレ朝news #東京五輪 #ウガンダ人選手 pic.twitter.com/XN23N2Rl9H
選手と役員約1万8000人が過ごす想定の選手村だが、競技によっては会場近くのホテルに滞在する選手たちもいる。
もはや、広範囲に渡っている海外からの選手たちをコントロールするには「ププイレガイド」の配布だけでは明らかに不可能である。
さて、現状から近い将来を予測する手法はあくまでの統計学的手法に基づく計算結果のだが、しょせんは予測であり、しいて言えば天気予報レベルであるかもしれない。
ましてや、どのような組織が行ったのか、それにも左右されるのが予測である。
1か月以上前に、こんな予測値が発表されていた。
「五輪開催で感染者が急増、東京1日1000人に…政府が試算 パラリンピック開幕を直撃」
試算の前提条件としては、
・6月以降、都内で人出が毎週5%ずつ増加すると仮定。大会を開催するケースではこれに、五輪時に1割、パラリンピック時に5%の人出増を加味。
・五輪開催した場合、都内の新規感染者は7月中旬の約300人を底に増加に転じ、五輪開幕後の8月以降に急増して同月下旬に約1000人となる。開催しない場合は、8月下旬は約800人にとどまる。
ということであった。
それから1か月足らずで、「都内の新規感染者は7月中旬の約300人」どころか、3日連続で軽く1000人を超えてしまった。
【東京新聞より】
三菱総研も地に落ちたなぁ😅
— ブラックジャックくるみ味BJK (@BJK49392393) July 16, 2021
40年前は
もっと
しっかりしてたけど
ここまで酷くなってるとは…
色んな企業で会社の芯となる
社員研修費が削られ始め
終には無くなったもんなぁ
有り得んよぉ😭
社会での経済参加する以上
倫理観は組織で教育って
【学生→社会人】
これを社員研修でしてたのにね😭
このような試算は依頼元の思惑が大きく影響するものであり、試算結果の詳細は明らかにされないものである。
今月の初め頃、「国立競技場に1万人動員した場合の新規感染者数の試算は1名に満たない程度であることなどがスーパーコンピュータ『富岳』を用いた感染リスクの試算で分かった」とほざいていたスポーツ担当大臣がいた。
コヤツはその動員された1万人が競技場に入り着席するまでの「密」状態と、競技終了後の近くの交通機関までの混雑ぶりが全く念頭になかったほとの能天気野郎などで、週刊誌の餌食になっていた。
「萩生田文科相 秘書と5人で『洋食ビールディナー』呆れた言い訳」
萩生田文科相 秘書と5人で「洋食ビールディナー」呆れた言い訳
— 但馬問屋 (@wanpakuten) July 15, 2021
菅政権は、酒の販売業者や金融機関まで使って飲食店を締めようとする前に、まず閣内にいる“非協力大臣"の行動を止めるべきだろう。
ノーマスク、5人で飲食はガイドラインを逸脱!!芸者会食で懲りてないね。 https://t.co/JiJJSWnA0x
「我が国のスーパーコンピュータ『富岳』を用いた感染リスクの試算を行ないましたところ、仮に国立競技場に1万人動員した場合の新規感染者数の試算は1名に満たない程度であることなどがわかりました」 「スポーツを担当する大臣としては大いに意義のあることだというふうに思っていますので、観戦の機会を与えていただければなという期待はしています」 東京五輪の無観客開催が決まる2日前の7月6日、記者会見で最後の“悪あがき"をしていたのが萩生田光一・文科相である。 「菅首相の側近である萩生田大臣は、東京都連の総務会長でもあり、都内の小中高生が五輪を生観戦する『学校連携観戦』を推し進め、首相とともに有観客の開催にこだわってきた。富岳にも自ら指示して試算させていました」(文科省関係者) 会見を終えた萩生田氏は、車である場所に向かった。東京・麻布十番の老舗洋食店である。居合わせた客が言う。 「私たちが入店したのは19時過ぎでしたが、萩生田さんは秘書らしきスーツ姿の男性たちと5人グループで2つのテーブルに分かれて座っていた。どちらのテーブルにも生ビールのグラスが置かれていました。萩生田さんが飲んでいたかどうかはわかりません。テーブルを挟んで会話もしていましたが、店にいる間はマスクはしていませんでした」 この日は緊急事態宣言の発出前だったが、東京都ではまん延防止等重点措置が取られており、酒類の提供は2人以下の客に限られていた。本人の飲酒如何にかかわらず、萩生田氏の行動はガイドラインを逸脱している。 議員会館前で萩生田氏を直撃すると、「僕たちのテーブルにいたのは3人。あとは紙(質問状)で出してもらえば調べておきますよ」と言い残し、足早に去っていった。事務所は「公務終了後、19時前に同行したスタッフと飲食店に入り夕食を取りました。ルールに従い30分程度で食事を済ませ退店しました」と回答した。 萩生田氏は、コロナの感染拡大以降もたびたび酒席に姿を見せる様子が報じられてきた。 昨年11月に芸者を呼んだ「料亭会食」が問題になり、本誌も昨年3月、宴会で酔っ払いながら「(全国の小中高を)一斉に休校にするのはやり過ぎだ! 俺は反対だったんだ!」と叫ぶ様子を捉えている。 菅政権は、酒の販売業者や金融機関まで使って飲食店を締めようとする前に、まず閣内にいる“非協力大臣"の行動を止めるべきだろう。 |
ところで、口を開くたびに日本人を不快感にさせているボッタクリ男爵のIOCバッハ会長。
五輪開催が決定的になり、たとえ「無観客」でもIOCには米国NBCから莫大な放映権料が保証されたわけなのだが、その期間中に「緊急事態宣言」の発令に異を唱えたり、さらにはこんなことまでいっていたらしい。
「【独自】バッハ会長が菅首相に“有観客開催"検討を要望 官邸で」
◆ぼったくり男爵
「観客の受け入れについて、“状況が改善した際には観客を入れることも考えて頂きたい」
◆仮定質問は却下の菅義偉
「感染状況について大きな変化が生じた場合には改めて5者協議を開いて対応を検討する」
巷ではこんな驚きの声が!
あァーッ!
— せやろがいおじさん (@emorikousuke) July 15, 2021
菅さんが仮定の質問に答えた!
バッハの「もし感染状況が改善したら」という仮定の質問に答えた!
これまで件で仮定の質問への回答は差し控えまくってたのに!
答えられる仮定の質問とそうでない仮定の質問があるのはなんでなん!?https://t.co/Db3rVhAsMY
本来ならば、国民からすれば、「感染状況が悪化したら、五輪は即中止します」と言ってほしかった。
それができていたのなら国民から拍手喝采でこんなみじめな危険水域に入らなくで済んだのに残念だ、とオジサンは思う。
【菅内閣支持29.3%と最低に 時事】https://t.co/vrQDRCvw5k
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) July 16, 2021
時事通信が9~12日に実施した7月の世論調査で、菅内閣の支持率は前月比3.8ポイント減の29.3%で、不支持率は5.6ポイント増の49.8%となった。政権発足後、支持率が3割を切り「危険水域」とされる20%台に落ち込むのは初めて。