ある人がいみじくも言っていた。
「今一番子供に見せてはいけない番組」といってもいいくらいの、中身が嘘だらけの菅義偉の会見。
菅首相が会見 東京に4度目の「緊急事態宣言」(2021年7月8日)
多くの国民は正確な数値を知らないとばかりに、かなりいい加減なことを言っていた。
(ファクトチェック)菅首相が会見で口にした。「ワクチン接種は先進国で最も早いスピード」は誤り。すでにワクチン接種を受けた割合で見ても、実数で見ても、ペースで見ても最も早くはない。実数ならアメリカ、ペースならカナダ。そもそもの出遅れで、割合で言えばG7でダントツの最下位。 pic.twitter.com/WKZG47q3H8
— 古田大輔 (@masurakusuo) July 8, 2021
この小物政治家は、また「先手先手」という言葉を今日の記者会見で使ったが、もしカンペの言葉の意味を理解しながら読んでいるなら、普通は恥ずかしくて口ごもるだろう。総理大臣の自分が全然「先手先手の対応を取れなかった」から今こんなことになっている。それすら理解できない人間が、政府トップ。 pic.twitter.com/hrjaqmxzew
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) July 8, 2021
菅義偉という政治家には、もうあとがない。新型コロナ対応で失敗を重ね、支持率回復の材料が何もない。東京五輪を無理やりでも開催してメディアに盛り上げさせ、そのムードに乗じて人気回復を図るという、勝ち目の少ない賭けに出るしかない。
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) July 8, 2021
菅氏の政治的延命の賭けに、日本国民が巻き込まれている。 pic.twitter.com/w30FhUpQDX
そういえば先月には日本の水際対策が完全ではないという批判を受けて菅義偉は羽田空港を視察した後、こんなことを言っていたが、現実は全くの嘘であった。
#東京五輪の中止を求めます
— 君に届け!滑稽新聞 (@akasakaromantei) July 7, 2021
これニュースウオッチ9で流したら東京五輪中止になる動画
pic.twitter.com/5tvDSk5Slo
それにしても、「東京2020オリンピックオフィシャルパートナー」のメディア代表の「朝日新聞」と毎日新聞」はついに五輪の中止は一言も言えずに、事実上の五輪開催を容認してしまったかもような社説だった。
■朝日新聞 「(社説)4度目の宣言 矛盾する「発信」に懸念」
■毎日新聞 「宣言下で五輪開催へ 感染爆発防ぐ対策見えぬ」
在京大手メディアがこんな程度なので、昨日の菅義偉政権側の連中の発言はかなり度を過ぎたひどい内容だった。
「命令応じぬ飲食店には金融機関からも働きかけ 西村担当相」
西村康稔経済再生担当相は8日夜の記者会見で、新型コロナウイルス特別措置法に基づく休業要請や命令などに応じない飲食店に関し、融資元の金融機関と情報共有して協力を求め、要請に応じるよう働きかける方針を明らかにした。 西村氏は「金融機関は(店と)日常的にやりとりを行っている。法律に基づく要請や命令なので、順守していただけるよう金融機関からも働きかけを行っていただきたい」と語り、関係省庁と協議を進めていると明らかにした。 政府は今回、東京都に4回目の緊急事態宣言を発令するに当たり、酒類規制の実効性の確保を重視している。酒類販売業者に対し、要請に従わない店との酒類取引を行わないよう求める一方、要請に応じた店には協力金の先渡しができる仕組みも導入するとしている。 |
こんな発言には怒りと危機感を感じた人も多かった。
医師会や高齢者といった政治力がある層には惨めなぐらい弱腰な癖に、外食業や若者といった政治力が弱い層には、ありとあらゆる圧力をかけて強気に出てくる政府、とことん品性下劣だよね。
— 説教おじさん (@partyhike) July 8, 2021
命令応じぬ飲食店には金融機関からも働きかけ 西村担当相 - 産経ニュース https://t.co/vynYY5EFdw
命令応じぬ飲食店には金融機関からも働きかけ 西村担当相
— 毛ば部とる子 (@kaori_sakai) July 8, 2021
「金融機関は(店と)日常的にやりとりを行っている。法律に基づく要請や命令なので、順守していただけるよう金融機関からも働きかけを行っていただきたい」https://t.co/CGfFmrTqW4
⇒なにこれ、国のパワハラ推奨?
法令の根拠もなく、そもそも飲酒とコロナの感染拡大の関係性を示す客観的かつ明確な根拠もなく、酒類販売業者の営業の自由の侵害を平然とやるわけですか。これじゃただの独裁国家。しかも今更酒類販売業者に協力金って、遅すぎるわ。西村康稔は今度の衆院選で落選させないと。https://t.co/EgPvZDwyzE
— 室伏謙一 (@keipierremulot) July 8, 2021
・【お上に逆らうと「貸し剥がし」「貸し渋り」「兵糧攻め」されるよ、ということだな ↓ 】 ・耳を疑うレベルの発言でビックリした。無能がテンパって狂気に陥っている。人権感覚がおかしすぎてドン引き。今すぐ更迭を 。・日本の最近の対策はあまりに単純化して思考停止しているように思える。こういう手段に出る前に、なぜ要請や命令が無視されているのかをもっと根本的に考えた方がよいのでは ・法治国家なのかどうかすら怪しくなってきてますな。しかもこう言う方々が私権の制限を行うために憲法改正とか言うの。もう何でもあり。 ・酒を出すなら取引するな、融資するなというのは、もはや反社会的勢力扱いだが、反社に対してすら契約書に暴排条項入れたり暴排条例を制定たりしてようやく正当化してるものを、政府が気安く事実上の強制をしようとするとか、法治主義もクソもない。 ・この一年半効果的なコロナ対策を全然打ち出せずただ飲食店を苦しめ、周辺業界を混乱させ続けてきた上に、こんなヤクザのようなやり方。正気の沙汰とは思えない。みんな次は絶対選挙行こう。 ・そして酒屋のみならず金融機関にも働きかけて、「要請」の名の下にその飲食店を攻撃し続けるこの暴政。 緊急事態宣言再発令と五輪無観客下と併せ、菅政権は昨日1日でその支持層に決定的な亀裂を走らせました。 ・酒類の禁止はマジで意味不明だからな。 戦争のとき上野動物園の象がムダに餓死させられたのと同じで。 “気分を引き締める”といったところでしかない。 |
西村康稔経済再生担当相の恐ろしいことは、こんなことを平然とシラッと言い放つことかもしれない。
さらには、聞いていて多くの国民が「ムカツク!!」と感じたのがコヤツの発言だった。
「加藤官房長官、緊急事態宣言下の東京五輪『成功のためには国民の協力も必要』」
加藤官房長官がさきほど閣議後の会見を開き、今月23日に開会式が行われる予定となっている東京五輪について「日本国内において最も厳しい措置である緊急事態宣言下で開催される。国民や選手、とくに来日される海外の選手などは『日本はどういう状況なのか』と不安を感じる人も出てくる。安全安心な大会であるということを改めてどのように説明するのか」と問われ「東京大会の成功というものはどういうものなのかという中で、東京大会を安全安心に開催し、アスリートの皆様に最高のパフォーマンスをお示ししていただく。また同時に大会期間中、また大会終了後においても国内の感染を抑えて、感染防止につなげていく。これをしっかり成就していくことが大事だ」と応じ「そういった観点で一連の感染対策が必要だということで取組をしている。またオリンピックに参加する皆様の安全安心を守っていくためには、さまざまなプレーブック上における対策も講じられており、一つひとつ守っていただくためにも、説明をし、それが順守されていくことが大事」と続けた。 国民に対して「テレビなどでの観戦を通じて様々な応援をお願いしたい。いずれにしても、大会の成功を果たしていくためには、選手関係者だけでできるものではなく、国民の皆様のご協力も必要。そういった点についてもしっかりとご協力いただけるよう感染対策、抑止を行いながら安全安心の大会をどう実行していくのか。しっかりと情報発信を引き続きしていきたい」と語った。 |
アホか。イヤだね。絶対に御免こうむる。てか、ますます絶対に協力なんか出来ない。中止にもしないで「協力が必要」とは盗人猛々しいにも程がある。中止にしてから「協力」とか言え。https://t.co/0Z0J86MMKc
— さよなら昨日の私 (@SaYoNaRaKiNo) July 8, 2021
朝日「酒類販売事業者の取引だが、長官から”この取引は要請ですが”と話あったが、今回の取引の要請というのは、特措法24条の9に基づく要請にとどまるのか。それとも命令、罰則を伴うような要請となるのか」
— SHIN∞1🌏 (@shin19infinity) July 8, 2021
カ「あくまでも酒類販売事業者に対する〝一般的なお願い〟ということである」
お願いだって pic.twitter.com/2LIlvfHLn5
政府側の人間がこんな発言するので、4度目の緊急事態宣言も「緊急性」も「緊張感」も国民には伝わらず、むしろ「協力なんかするもんか」という気分になって、人流増加に一役買ってしまうことになる。
一言、ふざけるなー!! 緊急事態宣言下で五輪開催などとんでもない。 国民に対して『自粛せよ』『外出するな』『酒を出すな』『夏祭り、花火大会やるな』 と求めながら、人類最大のお祭りである五輪だけは開催となれば、 矛盾したメッセージとなる。 それでは国民の協力は得られない。 五輪中止こそ最良のコロナ対策だ。 |
日本人は比較的お上の言うことには従順だと、たかを食ってると実はこんな連中に市中感染を拡大されるかもしれない。
「豊洲市場付近のビアガーデンに “ノーマスク外国人” 殺到…五輪関係者も癒やしの場に」
最後に、冷静に、上品に怒りを込めて菅義偉の昨夜の会見を批判していたこの人の「菅首相の会見は怒りを買う」を紹介しておく。
菅首相が会見を開き、東京への緊急事態宣言の発出などについて説明しました。よく「自粛疲れ」などと言いますが、今や「自粛怒り」です。政治家がパーティーを開いたり、夜遅くまで飲食店にいたり、といったこともありますが、五輪を開いておいて飲食業は休業か? と腹立たしく感じる。唐突な発表も思いつきに感じる。感染が拡大しつつあることは、誰にでも分かったことですが、菅政権には予見性がまったく感じられない。自粛をしていれば感染が収まるか? といったらそんなこともなく、自粛をくり返すだけで、後はワクチンの成果に期待、という頼りなさ。誰もが怒りを感じ始めているから、要請が効きにくくなるのです。 その菅氏の会見で気になったのは、まず「先手先手で予防的措置」で緊急事態宣言としますが、新規感染者が900人前後で「先手先手」? しかもワクチン接種が進展したから、全国的に「新規感染者が減少」し、「重症者も大幅に減少」し、高齢者の感染者に占める割合が「5%程度までに低下」した、と述べますが、そんなことは未確定です。全国から集まった五輪ボランティアが、地元にもどって感染を広げるかもしれない。重症者が減ったり、高齢者の割合が下がったのも、単にデルタ株の特性かもしれない。ワクチンの効果だけでこの結果が導かれた、というエビデンスもなくそう語るのは、明確なミスリードといえるでしょう。 飲食店への協力金を「簡易な審査で、速やかに支給」としますが、これまで目詰まりした分を吐かないと、ここからの支給がすすむこともない。逆に「事前に支給」としますが、逆転が起きたらそれも怒りを買うでしょう。さらにワクチンの市町村への配布も「配分量をできるだけ早期にお示し」し、職域接種は申請の審査を「速やかに…確実に対応」としますが、そうなっていないから混乱が起きているのであって、その解消策は示されません。全体的に、菅氏の発言に違和感をもつのは、自分たちはこれだけやっている、凄いだろトーンが強いことです。安倍政権時代から、自己満会見が目立ちましたが、同じスピーチライターでもあるまいし、できていないから緊急事態宣言になっているのに、その反省が全く感じられません。 パラリンピックも史上初の同じ都市で2度目の開催、と誇った上で「共生社会の実現」「心のバリアフリー」などとしますが、分断を煽りまくった安倍政権時代、官房長官を務めていたオマ言う感が強いものです。五輪を「未来を生きる子どもたちに夢と希望を与える歴史にのこる大会」にする、と言いますが、選手との交流もない、観戦もない、「世界で40億人がTV」をみるのと同じでは、夢も希望もないでしょう。むしろ国民に分断を煽り、ぎりぎりまで詳細を詰め切れず、結果グダグダだった嫌な思い出にしかならなそうです。 この会見でもワクチン一本足、諸外国の例として「全人口の4割に1回接種」すると、感染者が減少傾向としますが、英国では明らかに上昇傾向。イスラエルでも抗体が減少、との報告がある。情報の古さも気がかりです。また質疑で、五輪・パラで感染拡大したときの責任を問われた応答で、「飲食店の酒類の停止」が大きな成果だと、頓珍漢な回答をする。言葉の理解力が足りないのと同時に、酒類を狙い撃ちしても、くり返し緊急事態宣言を発出する事態なのですから、それだけでは不足していることが誰の目にも明らかです。 それをワクチンによってゲームチェンジできるか? ただ、理解力不足の菅氏のことですから、失敗しても自慢げに「私たちはよくやった」と語るのでしょう。緊急事態宣言を8月22日までとしたのも、衆院選にむけて選挙資金パーティーでお金集めをしないといけないから…との陰口も叩かれる。地方では五輪を隠れ蓑に、こっそり選挙資金パーティーを開催との観測もある。五輪・パラは「未来を生きる子どもたち」のために開くといい、自粛は「今を生きる者たち」を苦境に追い詰める。そのバランスを欠いた現状、それが怒りであって、疲れてすらいられない人々の怨嗟の声が、さらに高まることは確実なのでしょうね。 |
米国のメジャーリーグで大活躍の大谷翔平はまさに日本人の誇りなのだが、「ワクチン一本足打法」で無観客五輪開催に突入した菅義偉は日本の恥さらしとしか思えない、とオジサンは思う。