またもや大型台風19号がやって来る前の、さわやかな秋晴れの朝。
昨日の国会における代表質問で、「金品の原資は電力料金か税金に由来する『原発マネー』。関電の隠蔽体質と利権による資金還流は原発政策の根幹に関わる大問題だ」と立憲民主党の枝野幸男が指摘していたが、それに対しては、「第三者の目を入れて徹底的に全容を解明することが不可欠だ」と他人事のような答弁をしていた安倍晋三。
原発マネーが単なる特定の電力会社だけの問題ではなく、背後に政治家、とりわけ自民党の政治家連中が存在していることは、政治資金という形で政治家の資金管理団体に流れていることで、すでに稲田朋美があぶり出され、今度はこの男もあぶり出されていた。
「世耕氏側に600万円を献金 元助役雇用の原発工事会社社長」
「原発マネー還流事件」では、金品の受領当事者の会長と社長が居座り発言をしていたが、正式な第三者委員会が徹底的に調査すれば、もはや言い逃れができないと覚悟したのだろうか、この連中は。
「関電会長、辞任へ 金品受領問題で引責 社長、電事連会長辞任へ」
最新情報では、「関電社長、年内に辞任へ 第三者委報告受け」となったが、往生際の悪さを世間に晒してしまっている。
ところで、人目につくパフォーマンスで市長にしがみ付いていた男が、ついに名古屋市民からも「みっともない」といわれるパフォーマンスを繰り広げていた。
『MajiでKoわれた5分強』??
— henchinsai2 (@henchinsai2) October 8, 2019
アレな支持者を引き連れ『公務の合間の』お手軽抗議… #ネトウヨあほ列伝 を具像化しただけだったという??#河村たかし前1008#あいちトリエンナーレ pic.twitter.com/cVq3X65w5W
◆名古屋市長河村たかし「やめてくれ」不自由展再開に抗議の座り込み https://t.co/wOeZvFk65N
最低の行為。分担費用の支払を保留している河村名古屋市長。写真を撮らせるためのパフォーマンス。事実と異なるプラカ。ヘイトデモの常連も従える。
— 中沢けい (@kei_nakazawa) October 8, 2019
河村市長「やめてくれ」 不自由展再開に抗議の座り込み:朝日新聞デジタル https://t.co/usWl4nZgNU
「河村たかし市長が座り込み、『表現の不自由展』の再開に抗議」
「表現の不自由展」の再開に名古屋市の河村たかし市長が抗議の「座り込み」に対しては、愛知県知事は市長の行動を「常軌を逸している」と当然ながら猛反発していた。
「『ヘイトまがいのスピーチ』愛知県知事が名古屋市長の”座り込み”に猛抗議」
河村さんの今日の行動は、右翼団体と称する方々と共同で、事実と異なるプラカードを並べて、ヘイトまがいのスピーチをしたものです。それも、県立美術館の敷地を占拠して。とても、公職者の方がやられることとは思えません。極めて危険な行為です。厳重に抗議します。 https://t.co/jRHsJEYTc8
— 大村秀章 (@ohmura_hideaki) October 8, 2019
大村知事と河村市長はかつて近い関係にあったが、近年は県と市の権限や事業などを巡って、対立を深めている。芸術を巡る論争に、政治家同士の対立が持ち込まれている部分もある。
「不自由展」でも、「日本国民の心を踏みにじる」と展示の内容を批判する市長と、市長の発言は憲法が禁じる「検閲」につながると反発して再開を模索する知事、という構図が鮮明となっていた。
河村市長は、不自由展が再開した8日午後2時ごろから、会場のある名古屋市中心部の愛知芸術文化センター前や愛知県庁前で数分間の「座り込み」をし、再開を決めた大村秀章・愛知県知事に対して抗議した。
「大村やめろ!」「知事は名古屋市民の声を聞け!」「公金の不正使用を認めるな!」「天皇の御真影を燃やすな!」「陛下の侮辱を許すな!」
そうシュプレヒコールがあがり、支持者とともに拳をつきあげた河村市長。
県庁前での「座り込み」後、記者団に対し、不自由展の再開について「表現の自由という名を借りたテロ的な、暴力による国民世論のハイジャックですよ」と主張した。
そのうえで、「天皇陛下でも敬意を持ってやろうと思っている人がたくさんいる。名古屋市や愛知県が主催でやっちゃったら、そういう人たちの表現の自由はどうなっちゃうのか」などと再開に疑問を呈した。
今日の河村市長7分座り込みの応援メンバーと名古屋ヘイターのかぶっていること。
— 金正則 (@kin_kim) October 8, 2019
在特の桜井連中に応援してもらってるようなもの。ヘイトは犯罪、犯罪者と公然、スクラム組む市長。 https://t.co/nUmjwOvcWG
おや、名古屋のヘイトスピーチ常習者達の団体、愛国倶楽部の方々ですね。 https://t.co/8yTmHoyuZH
— ヒルコ 蛭義 ??∀ (@damdamj) October 8, 2019
「河村たかし市長インタビュー。本音はどこにあるのか【あいちトリエンナーレ全面再開】」によると河村たかしの本音の正当性が疑われる。
「こんな日本人の普通の人の気持ちをハイジャックして。暴力ですよ」
「芸術家と称せられる方の、一定の思想を持っとる人たちの、暴力ですよ。市民の意見を暴力でハイジャックして奪ったということじゃないの?」
この程度の発言は、内容は悪いが河村流の「表現の自由」を認めよう。
しかし、以下のくだりには大きな間違いがある。
「悪いけど作家の人やら不自由展の実行委の人に、こういう表現をするなと言ったことはいっぺんもないですよ。公共事業ではやめてくれ(と言ってるんです)、これ。名古屋市と愛知県の、まあ国の金も入ってますけどね。公共事業なわけです。東京オリンピックと同じですよ。」
「名古屋市直営事業なんだ、これ。名古屋市直営事業ということになると、名古屋市民約230万人います」
正確にいえば、あいちトリエンナーレ2019の主催者は「あいちトリエンナーレ実行委員会」であり、意思決定機関は「運営会議」で、会長が愛知県の大村知事、会長代行が河村市長。
委員には、中日新聞社の社長や、NHK名古屋放送局の局長も名を連ねる。
一方、芸術監督の津田大介さんは運営会議のメンバーではなく、芸術部門の責任者。トリエンナーレ全体の企画を統括する役割を担う。河村市長が使う「公共事業」・「名古屋市直営事業」・「主催」というピント外れの言葉は正しくない。
もちろん東京五輪の主催者は、日本国ではなく、「公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」であることは言うまでもない。
こんな基本的な事実を理解していない河村たかし市長は単なる右翼ヘイト集団員にすぎない「公人」であろう、とオジサンは思う。