前日の夜が雪の予報だったのだが、起きてみると雪も雨も降った気配がない。これは練習あるなと急いで準備をしたが、少し出発が遅めになる。そこで、いつもの尾根幹ではなく、距離が短く高低差も少ない57号線を走り集合場所に向かう。が、この道は舗装が荒れ気味で車も多くあまり好きではない。股に出来たおできが痛い。
今回のチーム練習に集まったのは、12人ほど。他のショップチームには今日のサイクリングを中止しているところもある一方、我らがMIVROのストイックさは特筆ものだと思う。今回は山方面は路面の凍結のおそれがあるということで、海方面へ。橋本から相模川沿いの道を南下する。
相模原沿いの道では、トレインを組み高速巡航。ゆるやかな下り基調の走りやすい道で、最速42km/hほどで疾走。なかなかきついが、自称ルーラーの脚の見せ所である。感覚的には、僕は単独かつナローリム、冬の条件で10分なら41km/h、30分なら39km/h、1時間なら37km/hくらいで走れそう。40km/h以上で1時間巡航できる人は、どんな脚をしているのかな。体重でクランクを押し込むことがコツだと聞いたこともあるけど。自分なりのコツは100rpm以上で臀部を含めた腰回りの筋肉でペダルを回すことかなあと。あとエアロポジション、ブラケットの角的な部分を薬指と小指で握って、下腕を水平にして上体をお辞儀させるのが自分のスタイル。
目的地は湘南平。有名な激坂ポイントである。前から来たいとは思っていたが、機会に恵まれず今回が初挑戦。全長1.5km最大勾配14%ほどの坂を3往復。序盤から中盤にかけて10%を超える急坂が続き、やがてなだらかになる。
急坂は、ケイデンスが80rpmを維持できないのでひたすらダンシング。我ながらすごい勢いで呼吸を繰り返す。けれど、脚さえ持てば心肺が先に落ちるはずはないと確信があったので、ひたすらダンシングで耐える。むしろ、腕が先にだるくなってしまった。後から考えたが、これだけの前傾が強いられる急坂であれば、下ハンをもってダンシングした方が、ハンドルの押し引きが楽だったのではないか。
僕は3回とも、店長とチームのトップクライマーの2人に次ぐ4位だった。いずれも最後には引き離されたが、我ながらよくクライマー相手にくらいつけたなあと(しかも増量中)。店長にも、登りが速くなりましたね平坦はもともと速かったですが、とお褒めの言葉をもらった。確かに、1週間ごとに速くなっている気がする、不思議なほどだ。5年間、野良ライダーをやっていたけど、チーム練習に参加することでこんなに変わるものなのか。
その上で、今回の登りの反省は、急坂後に坂が緩やかになった箇所で脚が垂れて回せなくなり、追い込み切ることもできなかったこと。僕みたいなルーラーがクライマーと登りで競うには、緩斜面でタレていては話にならない。下ハン・ダンシングで食らいついていき、緩斜面で高ケイデンス・シッティングができれば、良い勝負ができるかもしれない。今のところ、シッティング→ダンシングの移行は得意だが、逆は苦手なのが今後の課題かなと。
頂上で記念写真を撮った後は、茅ヶ崎の森ノ珈琲店で一休み。パンケーキが絶品らしいが、11時以降の提供ということで今回は珈琲だけ。疲れて食欲もわかなかった。
珈琲店でチームと別れ、家族サービスのため単独で急いで帰宅。後から聞いたら、帰りのトレインも中切れ続出で大変だったらしい。やはりストイックなチームである。